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2004.09.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 先日採り上げたミーナの『砂に消えた涙』は、結構夏の終わりに似つかわしい曲だと思ったんですが、今日はまた CS のラジオで、ものすごいモノがかかりました。

 これがねえ、あなた。実にいいんですよ。今にも波の音が聞こえてきそうな、シンプルなハワイアンのアレンジでね。少しアップテンポなんだけど、ゆったりした気分で聞ける脱力系なんですわ。いや、ほんと、夏の終わりにふさわしい曲だわさ。

 さあ、ここでクイズ。この『恋の砂文字』とは、一体何の曲のことでしょうか。
 あ、もうおわかりですか。そう、この曲、実はみなさんよくご存じの『砂に書いたラブレター(Love Letters in the Sand)』なんです。もちろんパット・ブーンのバージョンでおなじみですよね。
 僕らが昔からよく耳にするパット・ブーン版は、甘いソフトボイスのヴォーカルで、またバックのビッグバンドの演奏が結構荘厳でね。ある種、ノスタルジックな古い音を感じさせてくれます。
 ところがところが、ディック・ミネの戦前の音源があるということは、パット・ブーン版はずいぶん後になってリバイバルヒットしたモノで、オリジナルは遙かに昔の歌だということになる。
 というわけで、ちょっと調べてみました。

 Words & Music by Nick & Charles Kenny & J. Fred Coots

 Previously charted by Ted Black, 1931 (#6)

 そうかぁ、パット・ブーンの『砂に書いたラブレター』は、1957年の大ヒットだったんだなあ。7週も1位になっているぞ。
 なに~!それ以前では、1931年に Ted Black という人でヒットした曲だと~!
 せ、せんきゅうひゃく、さ、さんじゅういちねん 、1931といえば…、なんだっけ。あ、そうそう、満州事変の年ですよ。
 1929が世界恐慌だから、その2年後ですよね。アメリカも大変だったでしょうに、こういう歌が流行ったのは、当時の人たちの、せめて歌の世界に逃避したいという気持ちのなせる技だったということでしょうか。
 あぁ、こうなると Ted Black の1931年のオリジナルが聴きたいなあ。

 ところで、この曲聴くたびに思っていたんですが、ラブレターって砂に書くの大変ですよね。いくら短くてもさ。しかも、英語の原題をよく見ると、"Love Letters" って、複数形ですよ。
 まあ、よっぽど気合いが入っているか、相当暇でない限り、砂の上に何通もラブレターなんて書けません。
 …で、今日『恋の砂文字』聴きながら、ふと思ったんですよ。あれれ、「砂文字」?…ひょっとして、この "Letters" って、「文字」だったの? もしそうだとしたら、盲点突かれたなあ。
 ちょっと歌詞を読んでみましょうね。

 ということで、いま読んでみました。この歌、初めて歌詞読みました。断片的に聞こえてくる言葉だけでは、ここまではわからなかったぞ。こういうことを書くときには、しっかり目を通すのは大切です。外国語の場合。

 2番の歌詞ではっきりとわかるのは、何通も書くのは波に消されてしまうから、その都度何度も書き直す、つまり何通も書くわけなのさ。だから当然複数形なんだね。
 あ、だけど『恋の砂文字』、別に誤訳とかそういうんじゃなくて、あえて「砂文字」にしたんだと思われます。『恋の砂手紙』も変だしね。そう考えると、『砂に書いたラブレター』は上手いね。
 で、この二つの邦題、『恋の砂文字』も『砂に書いたラブレター』も、どちらもかなり気に入ってます。

 間奏のあと、パット・ブーン版でいえば口笛の後のサビに続く3番の歌詞が、容易に聞き取れるということもあって、結構気に入っていたんです。
 ♪ Now my broken heart aches

のところね。
けど、アンディ・ウィリアムスやパッツィ・クラインのを聴いてみると、若干違うんです。
 ♪ Now my poor heart just aches
   With every wave that breaks...
 ここに関しては、やはり聞き慣れた前者がしっくり来るのは否めませんが、ひょっとすると後者はオリジナルの歌詞なのではないかと思い、ますます1931年にヒットチャートの6位になった Ted Black の "Love Letters in the Sand" が聴きたくなるのであります。 

     **********************

 パッツィ・クラインの『砂に書いたラブレター』もいいがな。
こちらで聴けます。→ Love Letters in the Sand





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Last updated  2004.09.11 09:46:39
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