パーシー・スレッジに続いて、今度は加瀬邦彦さんが亡くなりました。 ご冥福をお祈りします。こういう訃報が続くのは寂しいことですね。やはり。 一昨日の “穴沢ジョージの Good Old Music” では、緊急追悼ということで、加瀬邦彦の関連曲を2曲おとどけしました。。 あとは「リクエストコーナー」と、穴沢ならではの切り口で「ポールマッカートニー来日記念特集」も。ちょっとだけ。
下記のような選曲となりました。 1.Green Grass (ゲイリールイスとプレイボーイズ) 2. 片想いと僕 (ロボ) 3. Mrs. Robinson (サイモンとガーファンクル) 4. Your Baby (寺内タケシとブルージーンズ) 5. 想い出の渚 (ワイルドワンズ) 6. Nobody I Know (ピーターとゴードン) 7. Like Dreamers Do (The Applejacks) 8. Yesterday (The Seekers) 9. Till There Was You (ビートルズ) 10. 花咲く丘に涙して (ウィルマ・ゴイク)
1965年に、ウィルマ・ゴイクとニュー・クリスティー・ミンストレルズがサンレモ音楽祭で歌って入賞した『花咲く丘に涙して (Le Colline Sono in Fiole)』の歌詞の中に、「♪ ストモレンド ディドローレ」と聞こえるところがあります。 「苦しくて死にそう」っていうような意味ですが、当時高校生で意味も分からず歌っていましたっけ。 この歌も、春になると聴きたくなる歌ですが、春といっても「早春」と「初夏」とでは随分聴きたくなる曲が違いますね。 僕の中の代表曲は、早春の場合、スタンダード・ナンバーの "It Might as Well Be Spring" のアストラッド・ジルベルトのやつ。もちろん、ボサノバです。ほかの誰のアレンジのものよりも、ふわふわした浮き足立った感じがたまらないです。 初夏ともいうべき近頃の陽気は、何と言ってもゲイリールイスとプレイボーイズの『グリーン・グラス (Green Grass)』がぴったりです。 ビートルズ上陸以降にブリティッシュ・ビートの影響を受けたメジャーなアメリカのバンドの中では、ゲイリールイスとプレイボーイズは傑出していたと思います。 この曲、大変な名曲だと思うんですが、誰が作ったのかなあと思ったら、Roger Cook / Roger Greenaway の英国人コンビの作品でした。
でも、ゲイリールイスとプレイボーイズが歌ったのは1966年。『恋するハーモニー』は 71年ですからね。Roger Cook / Roger Greenaway はこの曲を、まだグループ活動中に作ったことになりますが、自分たちは発表していたんでしょうか。それとも、ゲイリールイスとプレイボーイズに歌わせるつもりで作ったのでしょうか。 その辺はまたじっくり調べてみましょうかね。 いずれにせよ、12弦ギターの音も含めて、アメリカのバンドなのにブリティッシュな雰囲気が色濃いのは、ソングライティング・チームがイギリス人だったというのも要因だったんですね。