街。の声

2008年10月04日
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カテゴリ: 時事ネタ

愛知・女性拉致殺害:闇サイト殺人 3被告、争う姿勢--初公判
>名古屋市千種区の派遣社員、磯谷利恵さん(当時31歳)が07年8月、拉致・殺害された事件で、携帯電話の闇サイトで知り合って強盗殺人などの罪に問われた3被告は25日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)の初公判で、強盗殺人・死体遺棄の共謀の成立時期や情状面などで争う姿勢を示した。

それにしても、こういう記事を読むと暗鬱な気持ちになるよなぁ。まぁ、どこの報道でも大体の主旨は『闇サイト撲滅』だとか『ネットの功罪』について論じてるんだけどさ。凶悪事件に多いんだけど、 何をしたかよりもどうやってやったか について検証する昨今の風潮に「???」となってるんだよね、ワタクシは。

確かに、見ず知らずの3人が『犯罪』という共通認識の下に集まって実行出来ちゃうシステムってのはおかしいとは思うよ。それ自体をどうにかしなくちゃいけないってこともある。でも、出会い系にしろ、こういう闇サイトにしろ、そのシステムを利用してる側についてあまり論じられてないってのはどうなんだろうか、とさ。

この記事を何度も読んでみると、ホント、『更正』をバカみたいに声高に叫んでる人たちの理念てのがどうにもならないってのがよくわかる。ワタクシはいつも思うしこれまでも何度か書いてきてる(例えば 『今こそ人権に配慮しよう!』 )けど、こういうのを更正させるためにどうして被害者の命を差し出さなきゃならないのかさっぱり理解出来ないんだよ。

常識的に考えれば『被害者が生きてコイツらが死んだ』って方が普通なんでさ。

ってことは、もう被害者は亡くなってて『生きて』ってのは無理なわけだから、『被害者は亡くなったがコイツらも死んだ』っていうのが当然の帰結なんだよ。それを、何だかわからん似非人権平等主義者なんかが『加害者の人権』ってのを掲げ『更正』を声高に叫ぶんだ。もし、加害者を更正させるためには被害者の命をも必要なんだってことならさ。

オマエらの身内を最初から差し出せっての。

加害者らの弁護士もさ、職務だからってことなんかもしれんけど 「(神田被告は)16歳のころから激しい頭痛に悩まされ、高額な治療費のため、まともな治療が受けられなかった」 とかで情状を訴えてる。知らねぇよ。

これ、被害者殺害に対する免責と関係あるか?

もうね、こんなこと言い出したら何でも理由になっちゃうだろうって話でさ。川岸被告側は 「(私が)警察に自首したため、本件犯行が発覚した」 だって。 オマエの手柄か。 バカじゃねぇのか。もう一人の堀被告と同様、後悔の姿勢を示して何とか罪を軽くしてもらおうと思ってるのかもしれないけど、後悔や反省するのは当たり前なんだよ。四六時中苛まれてくれ。

で、そのうえで極刑を受けろって話でさ。

冒頭陳述によると、起訴事実の認否で川岸被告は「殺害方法の順番が違う。ほかは認める」、堀被告は「被害者に手錠をかけたというのは事実と違うが、ほかはおおむね認める」、神田被告は「おおむね認めるが、詳細については一部違う」と主張してるらしい。殺害自体は認めてるけど、何とか極刑だけは免れるように法廷戦術を駆使するってとこかな。

だから、3被告とも殺意は否認してるらしくてさ。それが計画的だったというところだけ否認してるのか全て否認してるのかはわからないんだけど、次のやりとりを聞けば、誰がどう考えたって(襲撃対象に対して)殺意はあったって思うだろ。

川岸:(携帯電話の裏サイト「闇の職業安定所」にアクセスし)「組んで何かやりませんか?」

堀、神田、別の男が返信し、連絡を取り合うようになった。

神田:「女性を拉致し覚せい剤中毒にして風俗店に売ればいい」などと提案。
堀:(金づちを示し)「これで襲おうと思ってます」
神田:「顔を見られたら殺すんでしょ」
川岸、堀:「仕方ないですよね」と返答

互いに強盗殺人を行う意思があることを確認。

堀、川岸、神田:「顔を見られるとやばいので、相手を殺してしまうつもり」
別の男:「殺しは嫌です」
神田:「誰でもいいから若い女を見つけて、やっちゃいましょう。最後は殺しちゃうけどいいよね」

堀、川岸が賛同した。

堀:「OLならまじめに仕事していて口座に金がある」と提案。

20代後半から30代のOL風の女性を略取監禁し、キャッシュカードを奪い、暗証番号を聞き出して預金を盗み、女性を殺害して死体遺棄することを共謀した。

神田が左腕を被害者の首に回した。

川岸と堀が被害者の両手両足を押さえ、堀が粘着テープを鼻と口に張りつけ、その上から鼻をつまんだ。

被害者が意識を失わなかったため、堀と神田が金づちで顔や頭を数回殴打。

ロープを首に巻きつけるなどした後、粘着テープで顔を縦横に23回巻きつけた。

神田はレジ袋を頭にかぶせ、開口部を粘着テープで約8周巻きつけ、ロープで首を絞めた。

弱い脈が残っていたため、金づちで数十回殴打し、その間に窒息死させた。






被害者は「殺さないで」「死にたくない」と哀願したが、3人は耳を貸さなかった。





ほら、3人の情状酌量の訴えにも耳を貸さなくていいんだよ。

どうよ、コレ。金づちで顔や頭を殴打ってあるんだけど、男3人が押さえつけ、殺そうと躍起になってる時の被害者の心境たるや想像するだけで息苦しくなる。こういう鬼畜の『更正』のために、被害者の命を引き換えにしろと言ってるに等しい似非人権平等主義者の方々に聞きたいんだけどさ。

自分の子供がこういう目にあっても加害者の人権を叫ぶんだろうな?

磯谷利恵さんのご冥福をお祈り申し上げます。



死刑囚「いつ処刑…苦しい」
>100人余りの死刑確定者(確定死刑囚)のうち、76人が市民団体のアンケートに答え「苦しいこと、つらいこと」として「被害者のことを考えたとき」や「いつ処刑されるか分からない」などを挙げたことが4日、分かった。冤罪(えんざい)を訴える回答も多く、42人が再審請求していた。4人は誰とも面会・文通していないという。
>回答者が多く、監獄法に代わる受刑者処遇法施行後の変化に関する意見もあり、死刑確定者の現状を知る大きな手掛かりになりそうだ。


「大きな手掛かりになりそうだ」って言われてもねぇ。まぁ、何ていうかさ。こんなアンケート取ってどうすんのかなぁって思ったんだけど・・市民団体ってどこの?あぁ、「死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90」って書いてあった。これは、結局のところ、死刑廃止論者たちの集まりなの?よくわからんなぁ。

死刑制度に関しては、以前に 「人権と死刑制度」 で書いたことがある。で、この時のワタクシの認識では、死刑制度に反対する人達の論拠は『人が人を裁いていいのか、死に追いやっていいのか』ってことだと思ってたんだよ。ただ、それだけじゃなくて、『後で冤罪だとわかっても死んでいてはそれを晴らせない』っていうのも理由としてあるんだね。

ワタクシ自身は、死刑制度の是非だけ考えれば当然あって然るべきだと思ってる。ってか、『死刑制度』というより『極刑』という意味で。日本の法律では、死刑の下は無期懲役になってるわけで、その『無期』だって本当の意味では無期じゃないっていう現実がある。それに、死刑そのものも、何人以上殺したらとかワケわかんない基準みたいなものもあるらしいし。

法治国家としてはあり得んだろうけど、本来なら加害者は被害者(遺族)なんかに引き渡されてもいいと思うんだよ、理屈から言えば。そこで、『更正』を願う遺族は許してあげればいいし、『極刑』を望むなら自らの手でもいいし(死刑執行してくれる)機関に依頼するというようなさ。その方が、もしかしたら健全じゃないかって感じも受けるんだよね。

あくまでも、判断は関係者に委ねられる、っていうさ。

それにしても、確かに冤罪は防がなくちゃならないんだけど、死刑が確定してる加害者に対する再審請求ってのも、弁護士なんかが 死刑執行を遅らせるための手段 でしかなくなってる事例が多いってのも事実らしくてね。新証拠の提示もナシに、一度却下された請求内容を繰り返し提出して(執行を)引き伸ばすとか。そういうのがいるから、本当に再審を望んでる人の審理が遅れるというね。

まぁ、ワタクシが死刑制度と冤罪について考えるようになったのは、別に似非人権平等主義者に感化されたわけじゃなくてさ。先の大戦で 「百人斬り」 の濡れ衣を着せられて、今でも中国の抗日記念館(「記念館」ってのがバカだけど)に写真が掲載されてる件が引っかかっちゃうんだよ。他にも、先の大戦については、いろいろと汚名を着せられてる方々がたくさんいるんでさ。

もちろん、昨今の冤罪の可能性と同列に考えるべきじゃないかもしれないんだけど、やっぱり冤罪(というか日本のバカなマスコミのせいなんだが)によって失意のうちに命を亡くした先人のことを思うとさ。このあたりの整合性をどうするかっていう結論が自分の中で出ていない部分もある。

もっとも、あくまでも冤罪についての議論だから。凶悪な犯罪を犯しながら、命乞いのために死刑制度に反対したり後悔の念を殊更叫んだりってのは全然別の話。刑に服すってのは、命を絶つってこと以外に、それを 執行されるまでの苦しみなんかも全て含んでの罰 だと思ってるからね。本来、ホームレス暮らしよりも刑務所暮らしの方が健康にいいなんてのはおかしいんだよ。

●苦しいこと、つらいこと


「いつ処刑されるか分からない」
当たり前。殺された被害者も、まさかその日に命を落とすなどとは思っていなかったはずなんでさ。何で理不尽に死をもたらした側が、そういった意味での安心を得られると思ってるのか不思議だよ。

「自然に触れられない」
これも当たり前。殺された被害者は、その時点で自然に触れることが出来なくなってる。3食昼寝付(いや、昼寝はないかもしれんが・・)、適度な運動も出来て何言ってるんだって。空気吸ってるだろ。空気だって立派な自然だよ。

●受刑者処遇法施行後の変化


「友人と面会、文通できるようになった」
「面会時間が短くなった」


もう、論外。これさぁ、死刑囚へのアンケートなんだよね。一般受刑者ではなく死刑囚の。ってことは、被害者は大体亡くなってるわけだ。しかも、身内や友達とかいろいろな大切な人達に別れを告げることもなく、まったく自分に過失はない理由で、ある日突然人生を断ち切られてるんでさ。そういうことをしでかしておいて、どうして加害者の待遇について『改善!』『改善!』と叫べるのかがわからん。

被害者遺族は遺影でしか会えないんだがな。

「運動の回数が増えた」
「本の差し入れが制限され、読める本が少なくなった」


そんな余力があるなら働いてくれ。刑務所の中で少しでも多く労働して被害者遺族に還元してくれ。


『【PART1】女神の天秤』









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Last updated  2008年10月05日 19時59分04秒
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