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2010年03月29日
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先日、久しぶりにタクシーに乗る機会があった。


道が余りに混んでいたので、そこから道路事情や、車の増加、
マンション乱立、ひいては運転マナーの話と論議が白熱。

タクシーの運転手さんは毎日多くのお客さんとそういう
「世間話」を重ねているから、角界の最新情報や裏事情など
(もちろん怪しいのもあるけど)、かなり話が濃い。

目的地に着いてしまって、話が尻切れトンボになったが、
結構スッキリした。「その場限り」だから好きなことを言える


私は生まれも育ちも大阪だが、5年ほど東京に住んでいたことがある。
その後、大阪に戻って一番に感じたことは、大阪の人が、
「かなり、馴れ馴れしく話しかけてくること」だった。

公園で、お店で、ちょっとしたことをきっかけに、話かけてくる。
大阪に戻った翌日、マンション下の公園で子どもを遊ばせて
いたら、新顔と認識されたのかすぐに話しかけられた。
東京に居た頃なら、「お子さんはおいくつですか?」とか
「お家はどこですか?」とか、初対面の人にはまず丁寧語で
話しかけるのが一般的。
でも、大阪は違う。
「昨日引越しのトラック止まってたなあ」

「この辺、同い年ぐらいの子多いで~」とまるで旧知の友達かのように
馴れ馴れしい。関西人の私でも、久しぶりのその感じにちょっと面食らった。

たとえば、お店などでちょっとした行列が出来ているとする。
ちゃんとした一列になっていればいいが、自然発生的な列の場合、
それを無視して、あやふやに並ぶ人がいたり、別の列が出来始めたり。

東京ではそういう場合、かなりの確立で、皆がなかなか口を開かない。
気まずいような空気は流れているのだが、黙って大人しく並んでいる。
そうこうしているうち、見かねた誰かが店員を呼んできて、整理させる、
とそういう解決の仕方が多い。

で、大阪だと・・・、
かなりの確立で、「そこ列と違いますで」とか「私先に並んでますわ」とか
お客さん同士の会話がなされることが多い。
そして、その延長で
「この店前はこんなに混んでへんかったのになあ」
「そうや、近くのスーパーが潰れたからちゃうか」
「もっと『ここから並んでください』とか書いといてくれたらいいのになあ」
とか世間話のようなものが展開されたりする。
そして、それはそんなに珍しいことはない。

その場限り、空間を共有しているだけの、見ず知らずの他人が
これまたその場限りの会話をする。これは、大阪(特に下町)だと
かなり普通のことのよう。

昔勤めていた会社の同僚の奥さん(東京出身)が、初めて大阪で
暮らし始めた時、「もう大阪なんて嫌!」と旦那に泣いて訴えたことがあった。
彼女は東京のかなりいいトコのお嬢さんだったらしく、
見知らぬ土地での初めての生活や、大阪特有の馴れ馴れしさに
どうしても馴染めずにいたという。
ある日、彼女がスーパーで買い物をしていたところ、
レジで並んでいると、後ろに居た大阪のオバちゃんに
買い物カゴを覗かれ、
「あんたとこ、今晩すき焼きか~。景気ええなあ、
うちら長いこと牛肉も買うてへんわ」と
言われたらしい。
彼女は勝手にカゴを覗かれたショックと、その畳み掛けるような大阪弁
に何も言うことが出来ず、半泣きで帰ってきたという。
たしかに、デリカシーなく勝手に人の買い物カゴを覗き、
初対面の人に向かって、ある種非難めいた語調で話しかけるなんて、
彼女には考えられなかったのかもしれない。

ただ、大阪出身の私から言わせれば、それくらいのことは
「ありうる会話」なのである。
ちなみに、正解を言えば、大阪で見知らぬオバちゃんにそういう風に
話しかけられたら、
「そんなんうちとこも、すき焼きなんて、いつも豚やん。
 今日は特価や、チラシはいってたで」とか
「そやねん、今日は結婚記念日やから、贅沢さしてもらうわ」とか
切り返せばいい。

まあ、それをいきなりしろといわれても無理な話で、例の同僚の
奥様はついには大阪が合わないと言って、東京へ帰ってしまったらしい。
これは、極端な話だが、大阪に「かなり馴れ馴れしく話しかける文化」が
あるのは確かなようだ。

それでも、私の子どもの頃に比べれば、そういうその場限りの「世間話」は
大阪でも減っているような気がする。
ウチの母なんかそういう「世間話」が大好きで、八百屋のおっちゃんや、
配達に来た酒屋のおっちゃんと長々と話していた。そして、必ずその延長で
私たちこどもにも、大人たちは馴れ馴れしく話しかけてきたものだ。
そういう会話の中で、子どもは親ではない大人を知っていったものだ。

子どもを狙った犯罪も多いので、「見知らぬ人には警戒するように!」と
言わざるを得ない。公園などで、こっちが声をかけたら、明らかに警戒している
子どもも居たりする。
なんだか、寂しいなあ。
馴れ馴れしい大阪の文化、もっと良いほうに活かせたらなあ、と思うのである。










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最終更新日  2010年03月29日 14時26分49秒
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