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2010年03月13日
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3月で今年度の読み聞かせも無事終わった。
最後の読み聞かせの後、子どもたちから「感謝状」の束をもらった。
思いがけないご褒美にびっくり。
息子の小学校の子どもたちは本当に本が大好き。
毎月楽しみにしていてくれることがわかった。

一昨年から初めて2年。毎月ワクワク本を選び、
子どもたちの笑顔に癒されながら、読み手のほうこそ楽しい時間だった。
ボランティアといいながら、完全に自分のためにやってるのかも。
参考までに、今年読んだ本を紹介。


いちねんせい
「いちねんせい」  詩:谷川俊太郎  絵:和田誠 小学館
大好きな詩人谷川俊太郎さんの詩。
ある意味、子どもが書くよりもっと子どもっぽい。
自由で生き生きした言葉の世界。
読んでいると脇をこちょこちょくすぐられるようで、
とっても楽しい。
どれを読んでも子どもたち大笑い。
たとえば

「もしも
もしもあたまが おしりだったら
 ぱんつは ぼうしになるだろう

もしもじめんが そらだったら 
 にじは とんねるのなかにでる

てな具合。




Ehon_23749.jpg
「はずかしがりやのれんこんくん」  作:二宮由紀子 絵:長野ヒデ子 童心社
こちらは内気で恥かしがりやのれんこんくんが、「自分のいいところなんてない」と
落ち込んでいるところ、みんなでれんこんくんの「いいところさがし」。
なんとか頑張って探しているうち、夏のある日、れんこんくんは立派な花(蓮の花)
を咲かせる。子どもたちには「れんこん=蓮」という知識がないので、

誰にだって、素敵なところがあるんだよ、という話。
ためしに、「自分のいいところってわかる?」と子どもたちに聞いてみたら、
「ないー!」という答えが結構あって、びっくり。
自己肯定感の低い子どもが多いとは聞いていたけど、少し心配になった。
ぜひぜひ、家族やお友達同士で「いいところさがし」してみてね、と
言って帰ってきた。
他人に見つけてもらう「自分」が、どんなに自信をあたえてくれることか。


2年生に
「いえでをしたおかあさん」  作:西内ミナミ 絵:遠藤てるよ 文研出版
ウチにあった古い絵本。やんちゃな子どもたちとの毎日に疲れたお母さんが
家出をするという話。
一人きりになったお母さんが、家族と離れることで、
かえって家族のことをばかり考えてしまう。
お母さん目線の本が、子どもたちには新鮮みたいで、
真剣に聞き入っていた。自分とは立場の違う人の「気持ち」に心を傾けてみる、
そんな読書の醍醐味を少しでも味わってくれたなら。
お母さんにもオススメの本なんだけど、残念ながら絶版とか。


もう一冊
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「ウエズレーの国」  作:ポール・フライシュマン 絵:ケビン・ホークス
          訳:千葉茂樹 あすなろ出版
息子のクラスに行くのに、さて何を読もうかと探して見つけた本。
ちょっと変わり者で友達の居なかった少年、ウエズレーが、
夏休みの自由研究に自分ちの庭に「国」を作っていく、という本。
庭を耕し、新しい作物を作り、食べたことのない果実を味わい、
その繊維で服を作り、新しい言語を作り・・・と壮大な国づくり。
最後はそのあまりもユニークな国に、周りの友達も惹かれて集まってくるという話。
ページごとに予想も出来ない新しい世界が開かれていくのが、
大人でもわくわくする。絵も綺麗で、なにより息子が気に入りそうなので選んだ。
もう少し上の学年でもいけそう。私もお気に入りの一冊。


3年生に
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「りんご畑の九月」  作:後藤隆二 絵:長谷川知子 新日本出版社
りんご農家の小さな兄弟が、りんご泥棒を何とか退治しようと悪戦苦闘。
大人の目の届かぬところで、子どもなりに考え、それを行動に移し、ちょっと
した冒険もして、困難をくぐりぬける。
あくまで、大人の目の届かぬところで、繰り広げられるおはなし。
子どもなりに考え、話し合い、行動して。未熟で、おっかなびっくり
でも、その一つ一つが子どもたちの心と体に刻まれていく。
子どもには子どもの世界がちゃんとあって、そこに大人は必要ない。
今の子たちは、どこに行っても大人の目が届きすぎ。
君たちだってもっともっと冒険してもいいんだよ、というメッセージ
を込めて読んだ。

5年生に
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「ことりを好きになった山」  作:アリス・マクレーラ 絵:エリック・カール
              訳:ゆあさふみえ 偕成社
随分前に、本屋で出会った大切な本。
エリックカールの素敵な絵。「誰かを好きなる」という気持ちを知った
孤独な山が、目覚めた恋心のために、もがき苦しむ。いわゆる「恋愛」の本。
でもその力は自らを大きく変えて、不可能を可能にしていく。
とにかく絵が素晴らしくて、引き込まれる。
大人向けかなあ、と思いながら、好きな絵本なので読んでみました。

6年生に
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「ねこはしる」( 紙芝居) 作:工藤直子 絵:ほてはまたかし 鈴木出版
これは、詩集「のはらうた」などで知られる詩人でもある工藤直子さん
(息子さんはなんと漫画家松本大洋!)の作品ということで、
手に取り、引き込まれた作品。
自分に自信のない子猫が、ある出会いとともに成長していく。
紙芝居といっても、15分ほどかかる大作で、
扱うテーマも出会いと別れ、自然の摂理そして命と深い。
高学年なら何か感じ取ってくれるのでは、と思って読んだ。
読み終わると「しーん」として重い空気。
あとからじわじわと思い出してくれたらなあと。
最初は読むのにウルウルしてしまい、感情コントロールするために
かなり練習を重ねた。
演劇にもなっているようで、それもいつか見てみたい気がする作品。


私の読んだ本以外にも、毎月ボランティアの方がそれぞれに素敵な絵本を
探してきてくれる。
今日は、それらの中から、自分たちも聞いてみたい本をリクエストして、
ボランティアだけの「お話会」を開いた。
子どもに読むのとはまた違って、人の読み聞かせを見ることは
とてもいい勉強になった。
いつもお話を聞く側の子どもたちの気持ちも少しわかった。
「読んでもらう」のもまたいいもんだなあ、と。
そこには、お話だけでなく、それを伝えてくれる「人」の温度が
あった。皆で時間や気持ちを共有する、その空気も幸せだった。
やはり、自分のためにも新年度からも続けていこうと思う。





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最終更新日  2010年03月15日 17時45分01秒
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