今季の東京六大学リーグ、 斎藤佑樹
(2年、早稲田実)に続き
注目した投手の2人目は法政大・ 加賀美希昇
(2年、桐蔭学園高)。
≪今季通算の成績≫
投手十傑(防御率)では第3位。
9試合、3勝2敗、67回1/3、被安打52、与四死球22、奪三振78、
自責点9、防御率1.20。
この加賀美の特徴は、直球が速いのに制球力も高いこと。
MAX150km台の直球をフツーに投げることが最大の武器。
相手打者をその直球で空振りに仕留めることができる。
また、70イニング弱を投げているにもかかわらず、
与四死球「22」という数字は、高い制球力を如実に物語っている。
これまでの法政大の歴史から見ると、伝統的に飄々としたポーカー
フェイス型の投手が多かったように思う。だが、 珍しく加賀美は
喜怒哀楽をダイレクトに表すタイプの異なる投手だ。
そんな性格などを含め、次のような印象深い場面を見たことで、
ボクは一気に加賀美の応援団になった。
そのボクにとって印象深いできごとは2つあった。
(1)
法政大vs早稲田大4回戦(10月12日)で延長14回まで
一人で投げ抜いたものの、 ついに1失点を喫して涙を流しながら
ベンチに下がる場面。
(2)
そしてもうひとつは、同じ試合で早稲田大の4番・ 原寛信
(2年、桐蔭学園高)に真っ向勝負を挑み続けたその姿だ。
この2人は高校時代のチームメイトだったこともあり、ライバル意識も
強くあったのだろう。加賀美の投球は素晴らしかった。
この試合で、加賀美は原と6回にわたり対戦した。
特にボクは、その6回目の真っ向勝負が気に入った。
0-0の同点のまま迎えた延長13回表、早稲田大の攻撃。
前の打席で真ん中高めに148kmのボール球にバットを出して
空振り三振を喫した原が6回目打席に立った。
やんちゃ坊主風の、あどけない表情がまだ残る加賀美だが、
この時ばかりは緊張感たっぷりの様子。この時まで190球を
投げていたものの、それでもガンガン直球で押しまくった)
1球目 146kmの直球を投げて原のバットが空を切る
2球目 同じく146kmの直球でファール
3球目 またも投げた直球(142km)に原のバットは空を切り、
三球三振に仕留めたのだ。
原からすれば、直球-直球ときた後の3球目は、外角に外れる
スライダーと読んでいたかもしれない。そんな中で、加賀美は
真っ正直に三球三振を狙いに行って、直球を放り込んだのだ。
空振り三振を喫し、バットをグラウンドに叩きつけて悔しがる原。
一方の加賀美は、その瞬間に後しろを振り向いて大きなガッツ
ポーズをしてみせた。
この場面、今季の実戦を通して得た加賀美の真骨頂だった
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