八戸学院光星(青森)が文星芸大付(栃木)を破り、4年ぶりの8強入りを決めた。同校は夏の甲子園12度目の出場で8度目の8強入り。夏26勝目(11敗)を挙げた。
文星芸大 100 000 020 =3
八戸光星 400 110 00X =6
(文)渋谷-堀江-工藤、(八)岡本-洗平
終盤に2点を返され、、いよいよ文星芸大付の反撃か? この攻防を見ていて、 7年前の悪夢
を思い出さずにはいられなかった。そう、最大7点差をつけていたにも関わらず、9回に大逆転を許した東邦戦である。東北出身のボクとしては、どうかあの時のスタンドの盛り上がりが再現されないようにと願うばかりだった。
(2016年8月14日/2回戦)
八戸光星 103 020 300 = 9
東 邦 011 000 215X =10
東邦は終盤に驚異的な粘りを見せた。エース 藤嶋健人
(現中日)が3回途中で降板するも、7回、8回に加点すると、9回は高木の左中間への適時打などで同点に追いつくと、最後は鈴木理がサヨナラ打を放ち、東邦が大逆転勝利した。
この時、八戸光星にとっての敵は東邦選手だけではなかった。9回裏、東邦が攻撃に入る直前、ブラスバンドが演奏を始めると、その曲調に合わせて球場中から手拍子が巻き起こり、球場全体が東邦の勝利を後押ししているようだった。次第に観客は手を叩くだけでなく、そこかしこでタオルをまわすなど異常なほどボルテージが上がった。
甲子園には”判官びいき”という観客心理が時々見られる。ふつうは弱いほうに肩入れするものだが、八戸光星と東邦を比較するならば、弱者は八戸光星だろう。この時は、単純に「大逆転劇」を見たいという観客の心理が球場中に蔓延し、試合の流れを大きく変えてしまった。
昨今の球児は「相手」だけでなく「尋常でない暑さ」にも負けず、さらに「観客を敵にまわさないよう用意周到でなければならない」し、「万一そういった事態になった場合は負けないメンタルをもつ」必要もあるようだ。
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