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ふろぷしーもぷしー
突然ですが、ファンタジー小説、始めちゃいました。
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2010.11.06
カテゴリ： カテゴリ未分類
その朝もレグルスは、朝早くから訓練場に出て、今ではすっかり訓練に熱を入れるようになった戦士たちと、準備運動をしていた。
レグルスの正面でアーモンドが、はりのある声で戦士たちに号令をかける。
「アーモンド隊、柔軟運動始めっ！」
アーモンドは、わずか数日の間にめきめきと剣の腕を上げて、見違えるほどの立派な戦士に変貌していた。 レグルスの見たところ、訓練学校卒の体格のいい戦士たちと比べても、決して見劣りしないと思う。
その号令に答えて、つい数日前とは比べ物にならない、きびきびとした動作で、アーモンド隊の戦士たちが柔軟運動を始めた。
アーモンド隊の向こうでは、フロックス伍長が、晴れやかな表情で真新しい剣を掲げ、フロックス隊を率いて駆け足をしている。
フロックスは力持ちなので、破壊力の大きな武器を扱ったら、きっと並外れた威力を発揮するに違いないと考えて、軍の武器庫の中からレグルスが選んでやった、重量級の大太刀だ。
そのさらに向こうでは、プードルが、プードル隊の皆に腕立て伏せをやらせている。
目を細めながら、すっかり腰の据わった動きをするようになった戦士たちの訓練ぶりをを眺めていると、そこに、どうした風の吹き回しか、ジャガランディ中尉というひとが姿を見せた。
ジャガランディ中尉は、オセロット小隊の所属する中隊の隊長で、いわば、オセロット少尉の直接の上官に当たる人だ。 が、レグルスの知る限りでは、オセロット小隊は一度もジャガランディ中隊の訓練に参加させてもらったことはない。 したがってレグルスも、この、ジャガランディ中尉とは、ほとんど面識がないも同然。 入隊式のときに、ほんの一言二言、型どおりの激励の言葉を賜っただけで、あとは、訓練中のオセロット小隊の、たとえ目の前を通り過ぎても、あいさつもろくにしてくれないような上官だった。
もっとも、オセロット小隊の戦士たちも、これまでは躾らしい躾も受けていなかったので、敬礼ひとつ満足にできなかったのだから、その気持ちもわからなくはないが、少なくとも上官である以上は、注意の一言くらいはしてくれても良さそうなものを、まるで、自分には関係のない者たちだと言わんばかり、目をそらして通り過ぎてしまう、取り澄ました感じのひとだ。
そのジャガランディ中尉が、こんな朝っぱらから、毛嫌いするオセロット小隊にわざわざ足を運んでくるとは、なにか良くないことでも起きたのだろうか。
首をかしげながらも、ともかく急いで戦士たちを集合整列させ、敬礼で迎える。
と、ジャガランディ中尉は、きれいにカールさせた前髪を神経質そうにかきあげ、まるで汚いものでも見るような目つきで、オセロット小隊の面々を一瞥し、こう言った。
「レグルス軍曹、早朝から訓練の監督、ご苦労さま。 実は今朝は、君たちにとって非常に悲しい報告をしなければならない。 まことに遺憾なことだが、昨夜、君たちの敬愛してやまぬ上官、オセロット少尉が、お亡くなりになった」
――― 一瞬、耳を疑った。
レグルスの正面でアーモンドが、はりのある声で戦士たちに号令をかける。
「アーモンド隊、柔軟運動始めっ！」
アーモンドは、わずか数日の間にめきめきと剣の腕を上げて、見違えるほどの立派な戦士に変貌していた。 レグルスの見たところ、訓練学校卒の体格のいい戦士たちと比べても、決して見劣りしないと思う。
その号令に答えて、つい数日前とは比べ物にならない、きびきびとした動作で、アーモンド隊の戦士たちが柔軟運動を始めた。
アーモンド隊の向こうでは、フロックス伍長が、晴れやかな表情で真新しい剣を掲げ、フロックス隊を率いて駆け足をしている。
フロックスは力持ちなので、破壊力の大きな武器を扱ったら、きっと並外れた威力を発揮するに違いないと考えて、軍の武器庫の中からレグルスが選んでやった、重量級の大太刀だ。
そのさらに向こうでは、プードルが、プードル隊の皆に腕立て伏せをやらせている。
目を細めながら、すっかり腰の据わった動きをするようになった戦士たちの訓練ぶりをを眺めていると、そこに、どうした風の吹き回しか、ジャガランディ中尉というひとが姿を見せた。
ジャガランディ中尉は、オセロット小隊の所属する中隊の隊長で、いわば、オセロット少尉の直接の上官に当たる人だ。 が、レグルスの知る限りでは、オセロット小隊は一度もジャガランディ中隊の訓練に参加させてもらったことはない。 したがってレグルスも、この、ジャガランディ中尉とは、ほとんど面識がないも同然。 入隊式のときに、ほんの一言二言、型どおりの激励の言葉を賜っただけで、あとは、訓練中のオセロット小隊の、たとえ目の前を通り過ぎても、あいさつもろくにしてくれないような上官だった。
もっとも、オセロット小隊の戦士たちも、これまでは躾らしい躾も受けていなかったので、敬礼ひとつ満足にできなかったのだから、その気持ちもわからなくはないが、少なくとも上官である以上は、注意の一言くらいはしてくれても良さそうなものを、まるで、自分には関係のない者たちだと言わんばかり、目をそらして通り過ぎてしまう、取り澄ました感じのひとだ。
そのジャガランディ中尉が、こんな朝っぱらから、毛嫌いするオセロット小隊にわざわざ足を運んでくるとは、なにか良くないことでも起きたのだろうか。
首をかしげながらも、ともかく急いで戦士たちを集合整列させ、敬礼で迎える。
と、ジャガランディ中尉は、きれいにカールさせた前髪を神経質そうにかきあげ、まるで汚いものでも見るような目つきで、オセロット小隊の面々を一瞥し、こう言った。
「レグルス軍曹、早朝から訓練の監督、ご苦労さま。 実は今朝は、君たちにとって非常に悲しい報告をしなければならない。 まことに遺憾なことだが、昨夜、君たちの敬愛してやまぬ上官、オセロット少尉が、お亡くなりになった」
――― 一瞬、耳を疑った。
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