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5年前に辞めた検屍局から協力の要請を受けたスカーペッタは、自身の判断にも、ベントン・ウェズリーと姪ルーシーの忠告にも反して、14歳の少女の死をめぐる事件の顧問病理学者としてヴァージニアに戻ることにする。ピート・マリーノとともに古巣を訪ねると、馴染みのモルグや部署はすっかり様変わりし、スカーペッタの手腕を頼みにしているはずの新しい検屍局長からは、なぜか侮蔑的な扱いを受ける。だが相変わらずプロ意識の強いスカーペッタは、さっそく証拠を洗い直し、くだんの少女が何者かに殺されたことを突き止める。さらに彼女はある痕跡を発見するのだが、同じ痕跡が別の事故の犠牲者の遺体から、またルーシーの同僚が襲われた現場からも見つかった。それは単なる捜査上の謎ではなく、スカーペッタのごく身近な人々を誰かが狙っている可能性を示すものだった。
痕跡(上)
痕跡(下)
前作でせっかく若返ったのにまた5年も経過してしまったらあっという間に
51歳ではないですか!
もう周囲の人物の年齢やスカ姐さんの経歴から言っても、
世の中のテクノロジーから言っても無理がありすぎるんで
時間を追うのやめて サザエさんワールドにしちゃえばいいのに。
今回はヴァージニアを離れたスカ姐さんに現・リッチモンド検屍局長が助けを求めて呼び寄せるという設定なんですが。
この検屍局長はまったく使えない男で見た目もみすぼらしく
職員の信望もなく、ついでにデキる女のスカ姐さんに嫉妬しているという設定で
なぜその彼が単なる14歳の少女の死因不明の検屍のためにスカ姐さんを呼んだのか?
そもそもインフルエンザで死んだと思われている少女の死亡がなぜ
FBIまで出てくる大事件として扱われるのか?
というのが作品中盤までまったくわかりません。
例によって上下巻なんで上巻の後半くらいってことですが。(笑)
そういえば会議で1回だけ出てきたFBI局員、どうしたんだろ?
スカ姐さんがスッキリ問題解決しちゃったからすごすご帰っていったのかしら?
なんだかそのあたりの大きな組織の足の引っ張り合い、みたいな”政治的局面”てヤツもこのシリーズでは良くあることだけれど
大風呂敷広げたあと尻切れトンボ。
ほかにマイアミにいるルーシーのストーキング事件とか、
スカ姐さんとの約束をポシャってまでルーシーの恋人をカウンセリングするベントンとか、
最後にはまぁ繋がってくるんだろうとは思いながらもだらだらと続く
サイドストーリーにちょっとイライラ。
面白くないわけじゃないんだけどね~。
このルーシーの恋人のヘンリ(注;ブロンド美女)がまたイライラする女で。
はっきり言って何も内緒でベントンがカウンセリングする必要なんて
ないと思うんだけど。
ルーシーが嫌だって言ってもスカ姐さんには知らせてあげなよ、ベントン。
ただでさえ信用ないんだからねぇ、キミは。
ルーシーちゃんももう少し相手を見る目があってもいいのにね。
毎回毎回問題になる女性ばかりみたいじゃない?
・・ってことで次作は手元にあるシリーズ最終作・”神の手”。
(『異邦人』『スカーペッタ』はまだ入手してないの~。シドニーの古本屋さんでも在庫があるみたいだけど日本で¥100で帰ると思ったら$16は払いたくないビンボー人。)
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