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2004年12月16日
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カテゴリ: Syrup16g
■Syrup16g - Mouth to Mouse



6日目となったSyrup16gレビュー、今日は「Mouth to Mouse」を。

正確な数字は知らないが、多分彼らのアルバムで一番売れた作品だろう。
というのも、このアルバムの前に「パープルムカデ」「My Song」
「リアル」「I・N・M」「うお座」と、立て続けにマキシシングルを
リリースしており、その曲はほぼこのアルバムに収められているからだ。
それ以外にも、昨日までに触れた良作が段々と評価されてきた事や、
フジロックフェスティバルなどの大型イベントでの露出も、
彼らの評判を高めることに繋がっていた。


先に挙げた「リアル」や「うお座」では、ダイナミックな中畑のドラムを
封印して打ち込みを導入しており、既存のリスナーにとって唐突だった。
続く「My Song」は一途なラブソング。いかに自分が最低で世界も最悪か
という詩に惹かれていたファンの期待を裏切る格好となった。
(まぁカップリングの「夢」「イマジン」で期待されていた世界は
展開された訳だが)

「パープルムカデ」のカップリングとして収録されていた「回送」は、
これまたディラン・ディランを彷彿とさせるような打ち込みが使われており
やきもきさせられたが、アルバムではほぼ打ち込みを排除、中畑氏の
ドラムも冴える「翌日」にも似た軽快な曲へと変貌している。
とまぁ、シングルで危惧された程には、アルバムで打ち込みは使われて


相変わらずの良質なメロディーとバンドのダイナミズムは失われておらず、
そういう点では期待を裏切るような作品ではない。
では結局、何が物議を醸し出したかというと、詩そのものであった訳である。
前出の「My Song」もそうだが、アルバム冒頭の「 セ・ラ・ヴィ これが人生
やっとおもしろくなってきたんだ 今 さあ 今更
」(実弾)、
必死なのはかっこ悪くない むしろその逆 笑っていた 感じられること
すべてを喜びに変えろ
」(リアル)等のフレーズは、今までのSyrup16gの世界
から考えると、極めて異質なものだった。
何せ、 本気出してないままで終了です 」「 君は死んだ方がいい
ちゃんとやんなきゃ素敵な未来がどこかへ逃げちまうのかなぁ
ちゃんとやんなきゃって素敵な未来なんてもんは初めからねぇだろう

からの変化である。書き写すだけでも凄い変化だと再確認できた。

五十嵐氏は雑誌で「この作品は夢や愛や希望について歌っている」
というような発言をしていた。
アルバム毎に違う世界を表現していたということで、それぞれの感触が
違うのも当然といえるのだろう。
この作品を発表してしまって、本当に唄いたい事がなくなった、と
いう発言もあり、この「Mouth to Mouse」は通らねばならない
道だったに違いない。いや多分。

個人的には、こういう暖かいSyrup16gもたまにはいいものだな、
と思う。
やはり絶望の代弁者というだけが彼らの存在意義だとは、決して言えない。
そんなバンドは吐いて捨てる程いる。
彼らの紡ぎ出す曲全体が好きだからこそ、これだけネチネチとひとつの
アルバムに対して世迷言が言えるのだ。

ひとつの彼らの到達点。こんな光も悪くないと思う。

逃げたいキレたい時もある 別れを告げたい時もくる
逃げたい消えたい時もある ただ前を知るために精一杯
」(I・N・M)





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最終更新日  2004年12月16日 20時19分34秒
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