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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.03.04
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 「善い事」と「悪い事」、「いい人」と「悪い人」を明確に区分し、
 「悪い事」「悪い人」となれば、
 完膚無きまでに、徹底的に叩きのめさずにはおかないという姿勢。

 しかも、「善い事」から「悪い事」、「いい人」から「悪い人」へは、
 ちょっとしたことを切っ掛けに、手のひらを返したように容易に転換し、
 「この間までの持ち上げようは、一体何だったのか?」と、
 報道している側の人間性を疑いたくなることもしばしばです。

こういった「味方でなければすべて敵」といった発想の

企業の倫理が崩壊している状況や、マスメディアが堕落している実体、
そして、教育についても、その混乱の様子を、次のような形で提示しています。

  ところが親のほうに「しつけの責任者である」という意識がないため、
  子どもに何かあるとすぐ教師の責任を追及し始めます。
  もちろん学校で起きることの責任が、学校側にまったくないわけではありません。
  しかしその追及があまりにも厳しすぎて、悪いのはすべて教師だということになり、
  その結果校長が自殺するような事件が起きるわけです。
  これは親や学校が教師に対して過大な期待を抱いているせいだとは言えないでしょうか。
  <中略>
  「子どもの面倒は学校が見るもの」
  「年を取ったら国が面倒をみてくれるもの」というように、

  「お客様」のような考え方をするようになっているところがあります。(p.67)

  政策面に目を向けると、教育にもっと予算をつけることが必要です。
  道路やハードではなくソフトに予算を投入すべきだと言われていますが、
  ソフトとはまさに教育を含む知識集約的分野です。
  ここにもっと予算や人材を投入して

  「やりがいがある」というかたちにしていかないと、
  学者や教師になりたい人は減っていくに違いありません。
  教師はいまのままでは残業は多いし、すべて自分の責任にされてしまうし、
  父母からあれこれ言われるし、損な役回りです。
  そうではなく、
  いい人材が学者や教師を目指すようなシステムを作らなければなりません。(p.87)

  学校は勉強をするために行くところで、しつけは家庭の責任です。
  学校は集団生活のルールを守るように指導はしますが、
  それは学校教育で子どもをしつけるということではありません。
  かつてはこうした学校の役割が、
  教育する側にもそれを受け取る側にも同じように理解されていました。
  教師の役割は、基本的にはその学科を教えることであり、
  子どものケアはあくまでそれに付随したものです。(p.90)

一言で、ズバッと明快に「答え」を示してくれると、確かに分かりやすい。
というか、考えなくてすむから、受け手としては、とっても楽です。
今のテレビや報道は、そういうスタイルになっています。
でも、考えなくてすむことばかり続けていると、人間、どうなってしまうのでしょうか?

ものごとはすべて、そう単純なことばかりではないはず。
「多面的・多角的に、見たり考えたりしましょう!」と言ってる時代に、
この「二分割的発想」というスタイルは、完全に逆行しています。
「解答は必ずしもない」という意識を持つことが、とても重要だと思いました。





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Last updated  2008.03.04 22:24:21
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