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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.04.27
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『カラヤンとフルトヴェングラー』 の続編と位置づけられるのが本著。
 前作では、世界一のオケの主席指揮者として頂点に立つフルトヴェングラーから、
 カラヤンがその座を奪い取るところまでの、ドロドロの権力闘争が描かれていたが、
 今回は、その後のカラヤンが、オケの世界制覇を成し遂げる様を描いている。

 しかし、本著に見るカラヤンには、帝王と呼ばれ、栄華を誇った輝きよりも、
 全編に渡って、何とも言いようのない「憂い」を感じてしまう。
 それは、手に入れたものを次々に失っていく段階からではなく、
 それらを、着々と手に入れていく段階からである。


深みがないとか、色々と言われることもあるが、聞き映えの点では、最高ランク。
その点において、やはり、他の指揮者を圧倒するだけのものがあったからこそ、
聴衆を魅了し、人気を集め、レコードが売れ、あそこまで上り詰めたのだろう。

にもかかわらず、カラヤンほどのものでありながら、権力を拡大していく段階から、
決して、順風満帆の連続ではなかったことを本著で知り、ある意味驚いた。
やはり、何かを成し遂げると言うことは、とても難しいことであり、
決して、楽な道のりなどないのだということを、思い知らされた。

また、ずっと頂点にあり続けることの難しさも、ひしひしと伝わってきた。
上り詰めれば、その後に待っているのは、必ず下り坂であり、
それを、どのように下っていくのかが、本当に難しいと思った。
それを下りと感じさせないような、歩き方は、果たしてあるのだろうか?


良い関係を持続するということが、いかに難しいかということも、改めて感じた。
生きるということは、そして、人の世で生きるということは、
かくも難しく、そして、波瀾万丈、十人十色なのであろうか。





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Last updated  2008.05.04 00:11:22
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