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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.06.29
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 タイトルも、人寄せ的に付けたものでは決して無く、
 そのことをテーマに掲げ、正面から本気で研究し、
 その成果を、きちんと丁寧にまとめてくれています。

 最近、「羞恥心」というものに興味を持ち、
『羞恥心はどこへ消えた?』 と共に購入しました。
 『羞恥心はどこへ消えた?』も得るところが多かった一冊ですが、
 こちらは、私にとって、それ以上のものだったかもしれません。


その結果、下着が見えることが、珍しくなくなりました。
男性はともかくも、女性については目のやり場に困ることも。
ただ、それは「見せパン」であり、想定内のことでもあるようですが。

このように、腰部に下着が見えただけでも、
私などは、ちょっと気恥ずかしい気持ちがこみ上げてくるのですが、
本著を読むかぎり、このような感情は、普遍的なものではないようです。
つまり、「パンツが見えて恥ずかしい」と感じるのは、ある特定の人たちだけのようです。

   ***

パンツをはく習慣が定着したのは、20世紀の半ば頃から。
それ以前は、大抵の婦人は下着をつけていなかった。
結果、今なら「パンツが見える」という状況が発生すれば、

しかも、そのことを、あまり恥ずかしがらない女性もいたらしい……。
今で言うと、「見せパン」が見られたくらいの感覚なのか……。

1930年代後半から、パンツをはく習慣が一般化し、
下半身が隠される状態が常態となる。
そうすると、下半身を見られることに対する羞恥心が、膨らみ始めた。

パンツをはくことが、羞恥心を喚起したのだ。

その後、洋装の女性が急増し、スカートをはく女性が多数を占めるようになるが、
1950年代になっても、女性は「パンツが見える」ことをあまり気にしていなかった。
電車に座りながら、股を開き、シュミーズから腿の肉、ズロースまで覗かせていた。
逆に、男性の方が、そのことを気にし始めた。
ただし、1953年にショートスカートがよみがえったとき、
男性たちが視覚的な娯楽の対象にしていたのは「アンヨ」の方である。

1950年代後半からは、下着ブームが始まり、1960年代にはメーカー製の下着が浸透する。
パンツは、玄人から素人へ、挑発用の武器から自己愛の小道具へと推移した。
1960年代後半には、ミニスカートが流行。
男性の間では、パンツが見えることを嬉しく思う感覚が一般化する。

   ***

このように「何を恥ずかしいと思うか」は、時代と共に変化します。
また、その場所場所で、違いがあります。
今、私たちが、当たり前だと思っている感情・感覚は、
別の時代、別の場所では、決して当たり前の感情・感覚ではないのです。





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Last updated  2008.06.29 17:48:10
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