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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2010.01.16
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 「読んでみたいなぁ」と思っていたら、間もなく文庫化された。
 おかげで手軽に読むことが出来るようになり、とても有り難かった。
 それほどインパクトがあり、興味深いタイトルである。

 私は、自分自身をとても妬み深い性格だと思っている。
 なので、本著で著者が述べていることは、どれもが自分を責めているようで、
 読んでいる間、ずっと居心地の悪い思いをすることになってしまった。
 そして、ここまで読むのに骨が折れた著作は、最近では珍しい。

それは何故かというと、自分自身の痛いところを「これでもか」というほど、

それ以上に、とにかく文章が「クドイ」というのが最大の理由である。
同じことを、言葉・表現を変えながら、何度も何度も繰り返し述べ続けている。

自身の嫉妬心に手を焼き、それを何とかしたいと願って本著を手にした読者は、
ページを捲った途端、筆者から「ダメだ!ダメだ!!」と連呼・罵倒され続けることになる。
そして、「じゃあ、どうすればいいの?」という、当然抱かずにはおれない疑問に対して、
著者が耳を傾ける様子をほとんど見せてくれないことに対して、失望感を覚える。

それ故、何ページもの紙幅を費やし、同じことを繰り返して延々と述べ続けている割りに、
内容・中身は、ごくわずかだと感じられる。長々とした説教と同じである。
ひょっとすると、本著は「あとがき」だけ読めば、ほとんど事足りるのではないか。
「他人の性向は自分の価値とは何の関係もない」の部分まで合わせ読めば、ほぼ十分だろう。

もちろん、積極的に苦行に耐えるつもりがあれば、全編通して読んでみるのもよい。

自分にとって、キラッと光るものを見つけることが出来るかもしれない。
私も、とりあえず次の言葉だけは、心に引っかかった。

  人生の悲劇は脅迫的に栄光を求めるが故に、逆に挫折することも多い。
  もちろん何度も繰り返すように、
  栄光を獲得してもそれが心理的安定をあたえるものではない。(p.125)


  諦めるということは人生を明らかにするということである。
  諦めるということは、自分にあたえられたものに気がつくということである。
  諦めるということは自分の能力を活かすということである。(p.156)

私の場合、後者の言葉を素直に受け入れる境地に至るまでには、
まだまだ時間がかかりそうである。





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Last updated  2010.01.16 13:58:09
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