乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.01.15
XML
カテゴリ: 文芸

 久しぶりに村上さんの書く文章に触れて、
 その佇まいとか、明瞭さとか、読む者に伝わってくる波動に、
 「あぁ、やっぱりイイなぁ」と、心が和みました。

 読書途中、 『小澤征爾さんと、音楽について話をする 』 の発売を知り、
 我慢できずに、書店まで出向いて早速購入。
 帰宅後すぐにそちらを読み始めてしまったので、本著の方は暫し中断。
 そして、年が明けてやっと読了しました。


ファンとしては、とても嬉しい一冊になっています。
色んな時期に、色んな形で書かれた文章が、数多く集められているのですが、
その中で、私が特に印象に残ったものを、いくつかご紹介します。

まず、「自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方)」は、
読者が就職試験を受けた際に出された「原稿用紙4枚以内で自分自身について説明しなさい」
という課題に、村上さんならどうするかという質問に答えたものです。
その着眼点、発想力に思わず唸り、私としては本著の中で最も印象に残った文章です。

「いいときにはとてもいい」は、本著の装画を担当しているお一人、
安西水丸氏の娘さんに対して、結婚式の際に贈られた、わずか4行のメッセージ。
「結婚というのは、いいときにはとてもいいものです。あまりよくないときには、
僕はいつもなにかべつのことを考えるようにしています。」に、村上さんらしさを感じます。


『小澤征爾さんと、音楽について話をする 』にも登場した、
村上さんの書かれる文章が、とても強く音楽と結びついているというお話し。
村上さんの文章が読者に向けて放たれる波動の秘密が、ここにあります。

そして、装画担当の安西さんと和田誠さんのお二人による巻末の解説対談も、
他書の解説では感じたことのない、とっても印象に残るもの。

眼の前で一緒にお話しを訊いている感覚に陥り、話の中身もとても身近なものに感じました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.01.15 11:30:17
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: