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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2016.06.19
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 その後2月25日に、産業革新機構による「東芝との家電部門統合案」が退けられ、
 3月30日には、台湾の鴻海精密工業の取締役会が、シャープ買収を決議した。
 そして5月12日、堺工場への本社移転と
 ホンハイ副総裁・戴正呉が新社長となることが正式発表された。

 さらに先日、 元液晶事業トップ・方志教和氏のJDI副社長就任 が大きく報じられた。
 再建へ道は険しく、今後一波乱も二波乱もありそう。
 シャープ・ブランドは、今後も生き残るのか。
サンヨー と同じ運命をたどることになるのか。

   ***

シャープ創業者である早川徳次と、
彼を番頭として支えた後、2代目社長となった中興の祖・佐伯旭。
この佐伯の娘(次女)婿の実兄が、3代目社長・辻晴雄であり、
同じく佐伯の娘(長女)婿が、4代目社長・町田勝彦である。

この町田の側近が、副社長・浜野稔重であるが、
5代目社長となったのは片山幹夫であり、浜野とは対立関係にあった。
片山が社長に就任している時期は、元社長・町田と副社長・浜野の意見も無視できず、
その三頭政治は「キングギドラ経営」と呼ばれた。

片山は、社長の座を6代目奥田隆司に譲って会長となるが、

片山の復権はならなかったものの、7代目社長となった高橋興三は、
3代目社長・辻や4代目社長・町田らを会社から遠ざけることに成功する。

本著は、社長退任後も、会社で強い発言権を持ち続けた人たちと、
その中で、様々な思惑を持つ人々が繰り広げた権力闘争を描くものである。
この不毛な闘争が、シャープ凋落の元凶となったことは間違いないが、


液晶や太陽電池での失敗を、ずるずると引きずり続け、
何の手も打てないまま赤字経営から脱却できなかったことにこそ、問題はある。
「衰退の五段階」 を着実に進みつつあるシャープ。
ここからの「回復と再生」を果たすことが出来るのだろうか。





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Last updated  2016.06.19 12:55:53
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