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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2016.07.23
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カテゴリ: 文芸

 そのあまりのボリュームに少々怯んでしまい、
 机の上に置きっぱなしになっていました。
 そして先日、やっと意を決しての読書開始。

 すると、ページをめくる手が止まらない。
 あれよあれよという間に、読了してしまいました。
 これまでのお話も、もちろん良かったですが、
 今回は、間違いなくこれまでで一番の仕上がりです。

   ***


一年半ぶりに会った母は、入院中。
が、その口から、付き添いを「のぞみんのチチに頼んだの!」という言葉が。
そして、その父・門叶樹(トカノタツル)が、あと30分もすればやって来るのだとも。

後日、暮林や弘基と共に美和子の墓参りに出かけた希実は、
そこで、美和子の幼馴染だという榊という男に出会う。
そして彼から、門叶樹はトガノという会社の後継者だったが、跡を継がなかった。
そこで、その娘である希実を後継者にしようという動きが社内にあるのだと聞かされる。

希実の母・篠崎律子は中学校を卒業後、広島の実家を飛び出し、16歳で東京に辿り着いた。
そこで久瀬美和子と出会ってしばらくした頃、樹と出会い19歳で妊娠、
双方の親に結婚を反対されて駆け落ちしたが、その後、母はさらに別の男と駆け落ちした。
門叶榊は、実は門叶樹の兄であり、このような事情を全て知っていたのだった。


今度は、ブランジェリークレバヤシ存続の危機の知らせが。
希実が門叶家の養女になれば、資金援助が得られるとの榊の言葉に、
希実は、DNA鑑定を受け入れたのだった。

かつて、美和子の実家・久瀬と門叶家の交流は盛んだった。
そして、美和子と親交が深かったのは、樹ではなく榊だった。

そんな中起こった律子の誘拐騒動。

  律子のお腹に宿った子どもが、樹の子ではない可能性があることについても、
  榊はもちろん知っていた。
  何しろ律子の滞在を許していたのは、他でもない彼自身だったのだ。
  律子を訪ねてくる人物に関しては、当然ながら把握していた。
  だからその点に関しては、弟に同情を禁じ得なかったという側面もある。
  ていうか兄弟そろって、どうしてこんな不毛な恋愛をするのかね?
  そういう自分たちの因果について、一瞬胸を痛めたほどだ。
  なんだろうなぁ?
  親父の歴代愛人たちの呪いかな?
  親の因果が子に報うって、こういうことを言うんだっけ……?(p.435)

  「……律子ちゃん、なんでアイツが父親だってこと、
   そんなに秘密にしておきたかったんだ?」
  すると樹は小さく笑い、父親には、向かない男だからって言ってたよ、
  とあっさり応えた。
  「あとは、希実ちゃんを、
   ちゃんと父親に望まれた娘にしてやりたいんだとも言ってた」(p.536)  

誘拐騒動終結の後、律子はこの世を去る。
そして、その葬式に現れたのは、美和子の兄・篤人だった。

   ***

午前4時の共犯者・門叶兄弟が、大活躍した第5巻でした。
そして、次巻はいよいよ全てが明らかになる?





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Last updated  2016.07.23 11:24:53
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