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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.05
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​ 東京のエージェントから電話があった。
 免色から絵の代金が振り込まれたと。
 それから、人妻の彼女から電話があった。
 明日の昼前に、そちらに行きたいと。

 私はスタジオで『騎士団長殺し』の絵を眺める。
 免色の話を聞いた後に見る絵は、不思議なほど生々しいリアリティーを感じさせた。

  構成は完璧だった。
  これ以上の構図はあり得ない。

  四人の人々はその動作のダイナミズムを生々しく保持したまま、
  そこに瞬間凍結されている。(p.429)

今ここに妹が一緒にいてくれたらと、私は思う。
私と妻との間の問題は、
私が妻に、死んだ妹の代役を求めていたからかもしれない。
精神的困難に直面した時に寄りかかれるパートナーとして。

妻の父親は東大経済学部を卒業し、一流銀行の支店長をしていた。
彼は「結婚するのは本人の勝手だが、そんなもの長くはもたないぞ」と言った。
妻の両親が、売れない画家である私を認めてくれることはなかったが、
私たちはそのまま入籍し、6年ほどで現在の状況に至った。

   ***


妻のことを「ユズ」と下の名前で呼ぶ ようになったのかな?
そして、「私」と免色の共通点には納得。
失ってきたもの、今は手にしていないものによって前に動かされている二人。





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Last updated  2017.03.05 12:19:46
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