◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

絳攸が主役のお話。


厠掃除にあけくれる秀麗と、靴磨きをする影月。
二人の下積みを見守る絳攸の表情はくもりがち。

助けてやりたいけど、二人のためにはここで自分が手を出すわけにはいかないこともよく分かっているし、
何より自分も体験したことだからこその、ジレンマ。


そんな憂いな表情を見た楸瑛、さらりと

「やるせないため息だね。君のそんな顔はそそるよ」

と問題発言！！


きゃぁぁぁぁ～～（＞▽＜）本気ですか～？
楸瑛さま～っっ♪





･･････その台詞、あまりに自然に聞こえたから驚いちゃいましたよ（＾＾;)





さて、秀麗の扱いに対して、絳攸の養い親であるこの人も黙っているわけありません。

黎深さま。

早速主上に、ねちねちと皮肉の物言いに行きましたよ(笑）


や～怖いですね～（＾＾；）
笑顔でしっかりクギ刺して、去り際には

「私を寝台に連れ込もうとするなど、１００年早いですよ」

なんて捨て台詞！！(笑）

さすが黎深さまですわ（＾_＾）




冷酷で無情な黎深が、唯一心を許す相手である 邵可さまはもっとすごいんですけどね（笑）

今日の黎深さま、邵可さまが現れたとたん、大きなしっぽをぶんぶん振って甘えてましたね(苦笑）

そういう幻覚が見えるくらい、分かりやすく上手い演技してくれた真殿さんにブラヴォー！！
面白かったっす（＾＾）





そんな兄弟の姿をみて、複雑な表情を浮かべる絳攸。


幼いころ、街で黎深に拾われた絳攸。

初めて黎深に会ったときに手渡した 李（すもも）の木 が今回のキーワードでしたね（＾＾）




両親もなく、何の後ろ盾もない自分を拾って、育ててくれた黎深を敬愛し、彼のために力になりたいと、一生懸命がんばってきた絳攸。

見返りを期待するわけではないのでしょうが、それでも秀麗と邵可への態度と、自分への接し方はまったく違うことにある種の寂しさを感じてしまう。



自分への愛情を試すかのように黎深に問いかけた 「点心修行に出たい」 という言葉に対して

「勝手に行け」

といわれたことに落胆した絳攸は、自棄酒をあおってしまいます。

そこに現れたのは、親友である楸瑛。


八つ当たりの入った、わけの分からない理由でもって、ちょうどそこを通りかかった静蘭も、酔っ払いに巻き込まれ大変なことに！！

そして更に、偶然（？）静蘭をみつけた劉輝までもが絳攸につきあわされることに！！←これだから酔っ払いってのは･････（苦笑）


「元はといえばお前のせいだ！！」
といわれた理由を、涼しい顔して酒を飲む静蘭に詰められる絳攸。

（静蘭って酒強そうですよね。にっこり笑って最後まで酔わなそうな気がするわ･････（笑））


もともと自分が黎深に拾われたのは、邵可が静蘭を拾ったせい。
彼に習って自分も養い子を育ててみようと、わけのわからない持論で絳攸は引き取られたのでした。

だからって、それは静蘭には関係ないことだと思うんですけど･･･････（苦笑）
ま、八つ当たり、酔っ払いのたわごとですからね（笑）


劉輝は劉輝で、静蘭に

「あにうぇ～～（＞□＜）」

って、秀麗に対して何もできないと泣きついてくるし、今日の静蘭はついてないことばかり（＾_＾；）
劉輝はお兄ちゃんに甘えてかわいかったけどさ（＾▽＾）


自分にも進むべき道を選ぶときがきた。
まだ秀麗と邵可と一緒にいたいけど･････。
「ゆっくり考えなさい」

邵可さまの言葉が胸にしみます。





そして、もう一人。
この人も今日は邵可さまの言葉に心を救われたことでしょう。



ずっと紅の名を与えられないことに不安を抱いていた絳攸。
でも、それは、判り難い黎深さまの 愛情の裏返しだったのです。


『紅』の名を継げば、嫌でも紅家に巻き込まれてしまう。
そんなものに縛られず、望む道を自由に進んで欲しいからあえて紅の名を継がせなかったのだと。


そして、一番大好きな花である、李（すもも）の木を邵可に贈ったこと。
決して黎深はそんなこと口にはしませんが、絳攸の名前がそれをものがったってくれます。


李は一番好きなすももの木の名前。
絳は紅よりもなお深い真紅。あなたは自分の子だという、誇りの証です。
攸は水の流れる様を意味します。流水のように自由に思うがままに、何にも阻まれることなく好きなところへ･････。



よい名前ですよね。
とても心あたたまるエピソードで、ほっこりさせていただきました（＾＾）
でも二人とも不器用すぎ！！(笑）