ぼたんの花

ぼたんの花

2010/01/25
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私は、先日の予算委員会で、自民党の小里泰弘議員の質疑を録画しておいた。テレビ中継を意識していたのか、鳩山総理に対し、大きな声で威圧的に質疑している。議長が何度も、”思惑”ではなく、”事実”を述べて質問してください、という声も聴かずに、総務大臣である原口大臣に的外れな質問をし、小里さんは完敗している。しかし、めげずに鳩山総理には、長々と同じような”思惑”だけで、かなり執念深くパネルを出しながら説明している。その後、小里さんのHPを読むと、同じような内容を去年に鳩山総理にぶつけている。そのときは、いたって冷静にトーンも低く質問している動画が貼ってあった。


なぜ、同じ質問を、まるで人が変わったような口調で小里議員は、執念深く質問をしたのか。もちろんテレビ中継も意識していただろうが、今回の質疑は、この時期を逃さずに、ということで党本部と検察が、打ち合わせをしたのではないか?と私は思う。
この質疑は、逆に自民党の厭らしさが滲みでてきて、鳩山総理は、本当にお育ちのよいおぼっちゃま、という印象を私は持った。なぜなら、あれだけのご託を並べる野党自民に嫌みの一つでも言ったらどうか、という場面が、かなりあったのに真面目に返答するだけ。小泉元首相のご子息、パネル持って示していたのが小泉進次郎くん。息子がパネル持ちをしているのなら、小泉元総理の”疑惑”(りそなのインサイダー取引)は、調べませんでしたね?と一言いってあげればいいのに。



が、この長々とした厭らしい質疑は、相手を苛立たせる為の戦法ではなかったのか。なぜなら、その時、鳩山首相は、”自分への疑いは、検察庁から指摘が無かったのだから、去年で解決済みだ”と述べた。そのとき、小里議員は、千葉法務大臣にまで質問し、”検察の捜査は公平、公正に行われていたという認識だ”と答弁させ、鳩山首相も同じように答えている。なんだか自民党はこの言葉だけ鳩山さんから引き出したかったようだ。鳩さんは、おとりで逃がして、小沢さんの取り調べも公平・公正に行なわれているということを示唆させたかったのだろう。



今、小沢さんは、執拗な検察に対し、何度でも聴取に応じる、と答えている。その中で、なんとか逮捕している石川議員を脅しながら落とすつもりではないか。これは、自民党と検察の連係プレイだと私は思う。今日の質疑では、不正があれば議員バッチを外す、とまで鳩山首相は言ったようだ。あまりにも正直なお坊ちゃま、ということは否めない。この場合、小沢さんは秘書がしたことで、本人は知らない、と事実を通せばよいのに。質疑応答の時にあまりにも正直に真っ直ぐと相手を見ている鳩山首相。とに角、逮捕されている石川議員の精神力の問題に全てが、かかっている。



今回、民主党が選挙に勝ったのは、自民党離れした有権者が”小沢さんがいるから”と民主党に投票した人も多いだろう。小沢さんを潰されれば、民主党の中にも潜入しているであろう媚米派エセウヨク議員が浮かび上がって、かえって良いかもしれない。どちらにしろ、この時期にこの騒動は”検察のでっち上げ疑惑”と、多くの人が認識している。そして外国人参政権に反対する輩がこれに便乗して”小沢叩き”をしている。外国人参政権の是非と、この件は、まったく別のことであって、検察・報道のあり方を、これを機会に問わなければ、大変なことになる。




週刊朝日の1月29日号が面白いから読んでごらん、と、友達から電話が入り、そこには『検察の狂気』という題で書かれている。副題が”これは犯罪捜査ではなく権力闘争である”となっている。先週号も911事件を載せている週刊朝日は、どうしたのだろう。この週刊誌に、田原総一朗さんが”ギロン堂”というコラムで『検察とメディアが生む「小沢冤罪」危険性』と書いている。先週のサンデープロジェクトといい、田原さんはどうしたのだろうか?番組は降板する、ということだが、一ヶ月経つかたたないうちにこの変わり様。



小沢さんは、『私どもは、この資金についてなんら不正なお金を使っているわけではございません。』今年の一月初めに検察当局から小沢氏の弁護士に問い合わせがきて、個人の積立ててきたお金であり、それに関する金融機関名と支店名を伝え、その後、検察から資料を入手した、と弁護士に連絡が入ったので、小沢さんは、それで疑いは晴れたと安心していた。これら報道は小沢さんが、党大会で話すまで、まったく検察からは、この明白な事実は”リーク”されなかった。そして民主党党大会に合わせるように逮捕劇が起こった、と小沢さんは言う。


渡辺乾介さんという政治記者が『小沢という政治家は、徹底的な”法治主義”です。法律を熟知して、その枠内でやっている。政治資金管理団体が不動産取引ができるかも、ちゃんと総務省に問い合わせをしている。それだけに、今回のような脱法調査は絶対に許してはいけないのです。』と語っている。





もっと面白いのは、検察と報道について、検察が、ガサ入れするときには、事前に記者クラブへ連絡が行き、各報道機関がそれをきくと、現場にカメラを派遣し、事前にカメラを設置する。場所は、ガサ入れ先の建物に対して曲がり角に設置する。この場所が重要で、カーブを曲がって歩く捜査官の姿が絵になるからだという。その時、検察官は、服装に気遣い、カメラ目線にならないように歩くという。。。これを『官・報複合体』というそうだ。また、警察・検察の裏金問題もある。小沢さんの逮捕は無くとも鳩山首相の答弁で、小沢さんは幹事長辞任か、若しくは議員バッチを外すことになったら、私は、徹底的に検察のあり方を問う。おかしな事件と裁判が多すぎる。


六本木ヒルズ事件で、押尾学さんが逮捕され、この裁判を劇場型裁判にするようだ。これは自民党の元首相の息子の県会議員が、その場所に一緒にいた、という”疑惑”がある。そのためにのりピーさん夫婦の逮捕劇で、目くらましをした。のりピーさんと親しい工藤静香さんの実家の別荘にまでメディアが張り込んだ。


植草一秀さんの事件もそうだが、おかしな逮捕劇、冤罪が多すぎる。公平・公正ではない裁判が多く、そういう裁判は控訴しても棄却される場合が多い。私は、原発推進の民主党を支持していないけれど、もし、小沢さんに議員辞職を求めるのなら、それなりの行動を起こさなければいけない。




大手メディアの報道では、『検察関係者』のコメントが多数見受けられる。これは捜査上の漏洩であり、国家公務員法違反にあたるのでは?

という質問に検察は、
『司法記者クラブ所属以外のメディアからの質問はお断りします。基本的に、なんていうか、捜査中の事件ですよね。普通、ご質問いただいても答えないと思いますけど』という返事。検察側は、質問に答えぬまま、メディアを使った情報・心理作戦を仕掛けてくる。













青字は、週刊朝日 1/29号より抜粋






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Last updated  2010/01/25 10:51:14 PM
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