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2005年01月27日
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カテゴリ: 全裸少女


僕の珍しい体験っす。ここから読んだ人は 前編 から読んでくれてもいいっすよw でも実話なので期待するような盛り上がりも衝撃的なオチもございません。俺は人生で3番目くらいに衝撃うけた事件だけどねw じゃ長文なんで時間あるときよんでください。


「あなたは誰なのですか」

「僕は誰って…そりゃ…」

少し大きめの瞳に見つめられて俺はは言葉につまった。まるで1秒が何万時間にも感じられる感覚。常識が破壊されていく感覚。そして全ての僕の記憶がまるで作りものだったかのように思えてくる感覚。なんだか今まで感じた事のない得体のしれない感覚が僕を支配しはじめていて、自分が自分でなくなっていくような狂気にずぶずぶと入り込んでいた。どうも言葉でうまく説明できないけどね。超たそがれるってことかしらw

今でも覚えているんだけど、その子どう見てもすっぴんなんだよね。で肌が不気味なくらい白いの。むしろ青白い?ちょっと病的なんだよね。なんか少女漫画にでてきそうな子。ちょっと色素が全体に薄いっていうのかな。んだけどやっぱり背格好からすると10代じゃないと思ったんだよね。ほっそりしてるけど、20代前半だとその時は思った。ま~せいぜい18とかかな。

ここは僕のマンションで、圧倒的に僕が有利な立場のはずなんだけど、そこから本当に吸い込まれるように押されてしまった。

そのまま僕の方に近づききり、静かに後ろを向いた。これもまた不気味なくらい美しい細い背中を僕に向けてつぶやいた。

「あなたは…」

なんていうか、僕は必死に自分の論理を組み立てなおしていた。そして現実にもどる。

「服、服きようよw」
そうだ。これからサツがやってくるわけだし、とりあえず服きてもらわないと、なんか変な状況すぎる。この状況はやばすぎw

「本当にないなら、ちょっとまってて、もってくる」
実は別れた女房の衣類がうちに2ケースほどまだある。もう何年もたつんだけど、捨ててない。他に女ができようと、どうしても捨てられなかった。クローゼットの一番奥のケースを、本当にひさしぶりに開ける。ま~なんでもいいんだよな。下着はさすがにないので、Tシャツのようなものとかワンピースみたいなものとかみつくろってもっていく。

「どれでも好きなのを着ればいいよ」
少女は何も言わずに、それが元々自分の服であったかのように着はじめた。ちょっと民族衣装っぽいベージュのワンピースを選択したようだ。服を着て少女は初めて目を細めて笑った。全裸の時は驚いてただけの僕だが、服をきて始めて彼女の可愛さ美しさにドキっとした。あ~でも惚れたとかじゃないよw なんかそうゆうのない?ちょっと本能的なドキっって。でも僕はもう落ち着いている。

「さぁ落ち着いたら、ちゃんと話してよ。」
そう言いながらも僕はちょっと前の常識的な思考をとりもどしはじめてたんだよね。この子が新手のおしかけデリヘルだとして美人局はどこかに隠れてるのかな。とか、考えたり。もし家出少女だったら、即警察呼んで正解だったな。下手に親とかに誘拐とか言われないですむとか。うんそうだ俺のやり方であっている。正解だ。とか。でももう少女はしゃべらなかった。変わりにくすくすくすくす笑いはじめた。

 そして僕の携帯がなる。当時はケイトブッシュかなんかだったかな着メロw

「あ~大崎署のものですが。ぶんさださんおりてこれますか?」
いや~なんて遅い出動だw 呼んでから実に45分以上。 これさ、強盗で俺が殺されてたりしたらどーすんだろうねw ま~数年前に400万盗まれた時も結局何もしてくれなかったしなw なんかのん気だな。

「結局、君を警察に渡さないとならない。いっしょに下に降りよう。」
そう言うと、少女はまたニコッと笑い、僕に手を差し伸べる。いや手をつなぐのはまずいよな。うんまずいと思う。僕は彼女の手首を握ってエレベータに向かった。 エレベータで降りながら、彼女の手首をつかみながら、僕はちょっとだけ考えていた。今、間違いだったと言って、この子の正体を自分でつきとめたほうがよくないだろうか?とちょっとだけ迷い始めていた。

そしてエレベータを降りると、オートロックの向こうに 武装した警官が6人!!
そして僕に向かって口々に叫ぶw

「だいじょうぶですかあああああ!!」

おおげさw なんかサツのやるこたってチグハグだよなw そして僕と少女は引き離された。

「通報していただいだ ぶんさださんですよね。ちょっと署の方にご同行願いますか」
別々のパトカーに乗せられた俺と少女。最後に彼女の顔を見たときもなんだかうれしそうに僕に微笑みかけていた。

そしてパトカーが走り出し、僕は二度と彼女と会うことはなかった。
警察署につき、事情徴収。こうゆうのは初めてじゃなかったりすんだけどさ。やっぱ警察って最悪だよな。俺ってどっちかというと被害者じゃないっすか。もうあれっすよ。まず俺の身分証明から、このマンションの住人である証明から、ほんと犯人扱いっすわw

俺と少女の関係もしつこく聞かれた。

「本当は監禁してて、めんどうになって嘘ついてんじゃねーのか」とか人間の尊厳に関わるような尋問に3時間も耐える。

遠くの部屋からさらなるどなり声が聞こえる。おそらく彼女が尋問を受けていたんだろう。ちょっとかわいそうな事したかな。

俺も頭きたから、かなり後半警察を威圧しはじめた。 やっと警察が俺を信用しはじめる。そして誤ってきた。んでさらに心にもないいつもの言葉。

「ま~こっちも仕事だからね。君を疑ってたわけじゃないんだよ。」

おいおい。君ってなんだよw お前俺よりどう見ても年下だろうが。もうちょっと言い方あるだろう。ま~いいやこの事件もけっこうレアケースなんだし、ぱっと見、悪人そうな俺を疑うのは許そう。で、どうなの?彼女は

「彼女なんだったんですか?やっぱり新手のデリヘルかなんかですか?」
「あ~君は知る権利があるね」
権利があるのか!w 初めて知った。聞いて見るもんだ。てか君をやめなさい。カリアゲ君。
「実はね彼女8年前にも似たようなトラブルを起こしてるんだよ。丁度この地区でね。丁度その時の担当が覚えてたんだ。それで彼女、ちょっと頭がね…」

ひとさし指で頭をとんとんと叩いた。そか。ただの狂人だったのか…。なるほどいろいろつじつまがあった。でも納得のいかないことがある。あの厳重なマンションのオートロックをどうやってやぶって、侵入したんだ?たかだか30分の間に。
「進入方法はわからないんだよね。君ホントに家あけてたの30分だけ?」

ま~疑ってればいいさ。あれ?ちょっと待てよ

「さっき…8年前って言いましたよね。え?彼女何歳なんですか?」

その質問にカリアゲ君は言葉をつまらした。そして上司の方に行き、なにやら話してまた戻ってきた。

「うん、それも知る権利があるようだ。」

あるのかw

「彼女の歳はね42歳」

絶句した。背中に寒気が走る。それじゃ俺よりけっこう上じゃねーか。いやいくら若作りでも、こちとら年がら年中、あらゆる年齢層の女見てる商売だぜ?あれが42歳のわきゃねーだろw しかもすっぴんだ。まちがいっこねーwあれはどう見ても行って20代前半。へたすると18,9だって。
「今からね、彼女の両親が愛知県から新幹線にのって身受けにくる。だから君ももう帰っていいよ。災難だったね。」
愛知県?するとひょっとして、彼女の言ってた話は本当だったのか。歩いてきたきたかどうかまではわからないけど、もしかしたら俺が極端に疑っていただけで、ほとんど本当の話をしていたのかもしれない。僕はボーゼンとして、警察署を後にした。

彼女は狂人ゆえに一歩も外に出られず、だから日にも当たらず、少女の体と感覚のまま何10年も過ごしていたのかもしれない。

もしかして俺はとんでもなく酷い事をしちゃったのかな。 いやあの場合はあれで正しいはず…。一生懸命自分を肯定しようとしていた。

そして部屋にもどった僕はさらに驚いた。すごい事件だったので部屋の様子を見ていなかったが、そこで初めて気がつく。一人ぐらしで荒れ放題だった風呂場や洗濯機まわりがまるで、新婚夫婦の家庭の様に綺麗に片付けられていて、彼女が着て来ただろうと思われる洋服が丁寧に風呂場に干されていた。キッチンのコップは全て丁寧に並びなおされて、食器は全て洗われており… たったの30分の間に彼女がこれを?僕は目を疑った。そして彼女の言っていた事がなにもかも真実だったのじゃないかと思い始めた。彼女はおそらくこのマンションがたつ前の建物で主婦だったんじゃないだろうか。そこから何があったかわからない。おそらく彼女は何一つ嘘を言ってなかったんじゃないだろうか。彼女はほんの一部分だけ壊れてしまったのだろう。でもほとんどは まともだったんだと思う。8年前に僕と同じ体験にあった人の事も、とても気になる。その人は大丈夫だったのだろうか。僕と同じようにやはり狂気に吸い込まれそうにになったのだろうか。ひょっとして吸い込まれて、その人も狂ってしまったかもしれない。

冷蔵庫にてんとう虫のマグネットにはさんで不思議な走り書きを見つける。


コギ みり"


こう読める。これは何の走り書きなんだろう。

彼女はどんな事を考えながらこれを書いたのだろう。

もう僕には何も知るよしがない。






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最終更新日  2007年07月11日 19時21分22秒
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