2006年04月01日
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カテゴリ: ぶんさだ論

俺が少年の頃、あこがれ続けた日本最大の英雄、手塚治虫氏。彼が日本にもたらしたとてつもない功績や、世界での名声は、書くまでもない。もちろんみんなも知ってのとおりそれはノーベル賞すら凌駕している。


そして2006年現在。手塚治虫には国民栄誉賞が与えられていない。
別にカープに恨みはないが、野球の試合に連続出場した男がもらっているのにかかわらずだ。

”文学は高尚で漫画は下世話だから”おそらくこれが、日本国の出している結論。

”馬鹿な…”と俺はつぶやく。たしかにこの国では、新しいものが不当にそして、異様なまでの迫害をうける傾向がある。そして古き伝統は、それが春画(古代のエロ漫画)であろうと異常なまでに祭り上げられる。

俺が少年の頃、”エレキを持ったら不良””バイクにのったら不良”という謎のキャッチがポスターとして貼られていた。

クラッシック音楽はジャズの出現によって終了し、ジャズもその後最悪の末路を迎える。不良の象徴のジョンレノンやミックジャガーも、今や教科書にのりそうな健全な人物。

クラッシックを血を吐きながら学ぶ音大生が音楽の仕事につくのは困難だ。だがMIDIをやれば、仕事はある。

小学校3年生の夏休み、火の鳥未来編の感想文を書いたら、読まずにつき返された事がある。
文学をどんなに学んだって小説家になれるわけじゃない。小説家になったところで、そのマーケットはもはや漫画に圧倒されている。

教育は新しいものを不当に差別して、日本の文化の進歩を妨げているという結論は出ているのだ。にも関わらず、保守的な文科は教育方針を改めようとすらしない。子供たちは、将来役に立たない知識のために長い時間を費やされる。

俺はブログはぜひ子供たちにやらせるべきだと思う。コスプレもどんどんやらせるべきだ。だが、おそらくこれらも今、不当に差別されているんじゃないかという気がしてならない。夏休みの絵日記とブログの何が違う。コスプレと着物の着付けの差はなんだ。

履歴書に趣味”読書、ピアノ”と書けばプラスポイントなのに、”漫画、アニメ ゲーム”と書けばマイナスポイントどころか落とされる可能性まである。採用する側もちょっとは視野を広げてちゃんと考えろ。これは許される事じゃねーだろ。今の日本を何が支えているか、硬い脳みそをちょっとは砕いてみろ。

俺は、新しいものだけを重視しろと言ってるのではない。バランスの話をしている。美術の時間に古代人類の栄光をたんたんと学ぶなら、その半分だけでも、アキラやジブリや火の鳥を学ぶべきだと そう言っている。






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最終更新日  2006年04月02日 02時07分33秒
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