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CAPTAIN @ Re:滋賀県彦根市(03/21) >滋賀県彦根市さんへ デマはやめましょ…
滋賀県彦根市@ 滋賀県彦根市 2025年8月1日【午前8時00分滋賀県北西地…
CAPTAIN @ Re:松本さん(03/17) >松本さんさんへ ???
松本さん@ 松本さん 2025年8月5日【大地震発表決定】
CAPTAIN @ Re:昨晩の地震(03/17) >松本さんへ すみません。コメント頂戴…
2012.04.12
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カテゴリ: 東日本大震災
一昨日の「河北新報」で、いわき市長の発言が、取り上げられてましたね。
以下全文を紹介しましょう。

「『原発避難者、働かずパチンコ』 いわき市長が発言

福島県いわき市の渡辺敬夫市長は9日、福島第一原発事故で同市に避難している福島県双葉郡の住民について、『東京電力から賠償金を受け、多くの人が働いていない。パチンコ店も全て満員だ』と述べた。復興協議で市役所を訪れた平野達男復興相との会談後、記者団に語った。
同市には市民から『避難者は仕事もせずにパチンコばかりしている』という声が寄せられているといい、市長が感情的な行き違いなどを憂慮した形だ。
渡辺市長はまた、『避難者は医療費が(窓口負担免除で)無料なので市内の医療機関は大変な患者数だ。1年後にどうなっているか心配だ』と指摘。避難者の流入に伴う診療増で市民の受診機会に支障が出ることに懸念を示した。
いわき市は約2万5,000人の避難者を受け入れ、市民との間で摩擦が起きている。双葉郡の自治体が集団移転する『仮の町』の候補地に同市が挙がっていることについて、渡辺市長は文化、歴史的背景から理解を示しながら『市の将来計画や地域コミュニティーに大きな影響がある』と指摘した。
渡辺市長は3日の記者会見で『仮の町について国や県、同郡の自治体から説明がない』と不快感を示していた。」

この発言、かなりの波紋があったようで、昨日の「河北新報」でも、続編とも言えるこんな記事が掲載されていました。



福島県いわき市の渡辺敬夫市長が福島第一原発事故で避難した双葉郡の住民について『賠償金を受けて働かない人もいる。パチンコ店も満員だ』と述べたことをめぐり、賛否が渦巻いている。発言の背景には、市民と避難者の間の摩擦や、双葉郡の一部自治体が集団移転する『仮の町』の候補地に同市が挙げられた問題があり、受け止め方を複雑にしている。
いわき市の運転手男性(60)は『よく言ってくれた。パチンコ店に行くと、避難者をよく見掛ける。市民も同じ思いだ』と発言を支持する。
同市の自営業男性(49)も『市民から不満が出るのは当然』と理解を示す。『いわき市も地震と津波で被災したのに、原発事故の避難者は賠償金をもらえる。ねたみにつながりやすい』と語る。
『そういうことを言っている場合ではない』と批判するのは同市の会社員女性(27)。『自宅と古里を追われた以上、手を差し伸べるのは当然。住民の流入で需要が増え、いわきの経済にはプラスになる』と話す。
いわき市に避難する双葉郡の住民の間でも複雑な思いが交錯する。大熊町の無職男性(68)は『パチンコに行くのは仮設団地でも2、3人。家も畑も失い、行き場がない。市長には『働ける場所をいわきにつくる』と言ってほしい』と訴える。
同町の無職男性(72)は『ごみ処理や上水道整備でいわき市に負担がかかっていると聞いた。市長は言いにくいことを言葉にしたのだろう』と推察していた。
市役所には10日、十数件の意見が寄せられた。大半が避難者からで『好きで避難しているわけではない』『働きたくても働く場所がない』と抗議する内容だった。
いわき市は2万5,000人の避難者を受け入れている。避難者のパチンコ店通いやごみ出しで市民から苦情が寄せられるなど、あつれきが生まれている。仮の町構想でも国や福島県、関係自治体から市に説明がなく、市側の態度を硬化させた。
鈴木英司副市長は『仮の町をつくるなら土地を確保し、水道や排水処理施設を整備しなければならない。市民が我慢している中、ほかの住民に提供すれば『何で』という声が出る。それなのに正式な話はなく、市長の不快感につながった。パチンコ店が満杯だから不快感を覚えたわけではない』と市長の思いを代弁する。
被災地支援に取り組む福島市の詩人和合亮一さん(43)は『震災から1年がたち、県民の間に溝が生じている。福島はこれからが深刻なピンチ。カネをあてがえばいいという単純な補償でなく、溝に橋を架け合う支援が必要だ。働く喜びを回復できる手だてを考えなければならない』と話している。」

問題点は、いわき市に身を寄せる避難者を、どのように遇していくか、ということでしょう。渡辺市長としては「パチンコやってる暇があるんだったら、働け」という思いがあるのでしょうが、記事中にもあるように働きたくても働く場所が少ないのが現状だし、ましてや避難者となるといつまでその地に留まれるか先行きが不透明なので臨時的な雇用以外はなかなか回ってこないという事情もあるようです。
参考 )。同様の手法は、桑折町と同じくつるし雛で知られる福島市飯野町でもまた、同所に避難している飯舘村の方々がつるし雛の作製に携わったとのこと( 参考 )。
避難者と受け入れ先のコラボという側面では、二本松市の取り組みも特筆されます。昨年11月のことになりますが、役場機能が移転してきた浪江町と共同で、菊人形祭と浪江の十日市のコラボ企画を開催しています( 参考 )。
これらの企画をやったからと言って、被災者の懐が潤う訳ではありません。が、被災者と受け入れ先とがスクラムを組んで頑張っていこう! という気持ちは伝わりますよね。ひょっとしたら、意気に感じた避難者が受け入れ先のために尽力してくれる機会が訪れるかもしれません。

確かに、いわき市も津波や余震で大きな被害を受けた上に、2万5,000人にものぼる避難者を受け入れているのだから、市政として青息吐息、正直避難者のケアまで手が回らない状況であるとは思います。しかし、市長夫人をはじめ市民の1割近くが亡くなるなどいわき市以上に津波の被害を受けている陸前高田市においても、二本松市や浪江町との交流を企画している団体があるほどです( 参考 )。いわき市にだってこれぐらいのことはできなくはないでしょう。
たとえ行政でできないにしても、広いいわき市をくまなく探せば、被災者に対して温かい手を差し伸べてくれる市民や団体は、決して皆無ではないはず。彼らに対する側面援助をすることで避難者の心を少しでもほぐしていくことが、いわき市政や避難者にとってもプラスになるのではないかと思うのですが…





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Last updated  2012.04.13 07:21:02
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