CAPTAINの航海日記

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CAPTAIN @ Re:滋賀県彦根市(03/21) >滋賀県彦根市さんへ デマはやめましょ…
滋賀県彦根市@ 滋賀県彦根市 2025年8月1日【午前8時00分滋賀県北西地…
CAPTAIN @ Re:松本さん(03/17) >松本さんさんへ ???
松本さん@ 松本さん 2025年8月5日【大地震発表決定】
CAPTAIN @ Re:昨晩の地震(03/17) >松本さんへ すみません。コメント頂戴…
2012.10.01
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テーマ: 人口減(180)
カテゴリ: decade(s)企画
【新潟市、静岡市、浜松市】
一方、「負け組」と書いた新潟、静岡、浜松の各市について調べていくと、これらの都市はいずれも「関東地方の周縁部」に位置するという共通項のあることがわかります。いわゆる「関東甲信越静」のうち「甲信越静」に属している訳です。
そこで、この甲信越静の範囲内にある主要都市(概ね人口15万人以上)における本年3~8月の人口動態についてみていくと、ちょっと面白いことがわかります。

◎新潟市   811,909人 ⇒  811,508人  401人(0.0%)減
◎長岡市   280,947人 ⇒  279,933人 1,014人(0.4%)減
◎上越市   202,244人 ⇒  201,223人 1,021人(0.5%)減
◎甲府市   197,096人 ⇒  196,306人  790人(0.4%)減
◎長野市   380,397人 ⇒  379,991人  406人(0.1%)減
◎松本市   243,416人 ⇒  243,396人   20人(0.0%)減

◎静岡市   713,549人 ⇒  712,489人 1,060人(0.1%)減
◎浜松市   798,366人 ⇒  797,030人 1,336人(0.2%)減
◎沼津市   199,883人 ⇒  198,462人 1,421人(0.7%)減
◎富士市   253,455人 ⇒  252,994人  461人(0.2%)減
◎磐田市   166,976人 ⇒  166,661人  315人(0.2%)減
◎焼津市   142,584人 ⇒  141,807人  777人(0.5%)減
◎藤枝市   142,386人 ⇒  142,959人  573人(0.4%)増

なんと、藤枝市を除いて全都市が人口を減らしています。なお、藤枝市の人口が増加した背景には、静岡県内で東海地震やこれに伴う津波への懸念から沼津市や焼津市など中心市街地が海に面した都市より藤枝市などの内陸部へと転居する動きがあるからだという話があります(真偽未確認)。港町の清水区を擁する静岡市や遠州灘と浜名湖とに挟まれ鰻の養殖が盛んな舞阪を擁する浜松市もまた、その影響を受けているのかもしれません。
静岡県以外の都市に目を向けると、減少しているとはいえ20人の小幅に留まっている松本市の健闘が光ります。他の都市が東京から1~2時間で到達できるのに対し松本市は3時間近くを擁するので、長野県中南部の中心都市として独自性を保てるロケーションなのかもしれません。
東日本の諸都市の人口動態において「東京からの到達時間」は、重要なファクターの一つかと思われます。現時点で東京から3時間以上を要する北陸三県の主要都市の人口動態についてみていくと、

◎富山市   421,393人 ⇒  421,202人  191人(0.0%)減 ※1

◎金沢市   462,796人 ⇒  463,262人  466人(0.1%)増 ※1
◎福井市   266,531人 ⇒  266,066人  465人(0.2%)減

金沢市で増加を記録するなど、甲信越静に比べて健闘している感があります。また、金沢市は北陸三県の中心都市としての拠点性も有している一方で、甲信越静には「県境を超えて影響を及ぼし得る都市」が存在しないのも、人口動態に影響していると言えるでしょうか。
ただし、再来年に開業予定の北陸新幹線によって、東京とこれらの都市との到達時間は、1時間程度短縮される見通しです。この変化が人口動態にどのように影響するのか…北陸の甲信越静化を招かないか、ちょっと心配な部分はあります。

また、甲信越静よりも東京に近い距離に位置する北関東三県の主要都市における人口動態も、余勢を駆ってちょっと調べてみました。


◎日立市   190,861人 ⇒  189,958人  903人(0.5%)減
◎土浦市   143,550人 ⇒  142,398人  152人(0.1%)減
◎古河市   142,379人 ⇒  142,319人   60人(0.0%)減
◎つくば市  216,166人 ⇒  217,263人 1,097人(0.5%)増
◎ひたちなか市157,094人 ⇒  157,120人   26人(0.0%)増
◎宇都宮市  514,154人 ⇒  514,626人  472人(0.1%)増
◎足利市   152,854人 ⇒  152,311人  543人(0.4%)減
◎栃木市   144,309人 ⇒  143,825人  484人(0.3%)減
◎小山市   164,707人 ⇒  164,365人  342人(0.2%)減
◎前橋市   338,270人 ⇒  337,700人  570人(0.2%)減
◎高崎市   371,733人 ⇒  371,613人  120人(0.0%)減
◎伊勢崎市  217,218人 ⇒  217,249人   31人(0.0%)増
◎太田市   217,065人 ⇒  217,262人  197人(0.1%)増

さすがに甲信越静よりも人口が増加している都市が多くなりますが、その背景は、都市によって異なります。
水戸市は東日本大震災で被災した日立市以北の地域からの流入が多いこと、つくば市は2005年のエクスプレスの開業に伴い首都圏への利便性が飛躍的に向上したことから南隣のつくばみらい市や守谷市共々他地域からの流入が増えていること、伊勢崎、太田の両市は、市内の事業所に勤める外国人、特に南米からの労働者が増えていることが挙げられます。かつては東京の通勤圏という距離的な近さだけで人口が増えていた地域も少なくありませんでしたが、東京方面からの直通列車が走る土浦市や古河市、小山市の人口が減少している現状を考えると、例え北関東と言えども何か「売り」がなければ人口が増えない時代に突入しているように感じます。
ただ、宇都宮市の人口が増えている理由に関しては、よくわかりません。ひょっとしたら、北関東三県の中心都市として拠点性を高めた結果なのかもしれません。

※1 本年2~7月における推計人口の推移であり、他都市に比べて集計期間が1ヶ月ずれている。





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Last updated  2012.10.03 07:36:41
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