CAPTAINの航海日記

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滋賀県彦根市@ 滋賀県彦根市 2025年8月1日【午前8時00分滋賀県北西地…
CAPTAIN @ Re:松本さん(03/17) >松本さんさんへ ???
松本さん@ 松本さん 2025年8月5日【大地震発表決定】
CAPTAIN @ Re:昨晩の地震(03/17) >松本さんへ すみません。コメント頂戴…
2019.02.07
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テーマ: 人口減(180)
​を、ちょっと調べてみました。2010年と2015年の国勢調査における人口動態を、各市の支所別に紹介しましょう。

【福島市】
中央    41,643人 ⇒ 41,345人 ー 298人(ー0.7%)
渡利    16,577人 ⇒ 16,004人 ー 573人(ー3.5%)
杉妻    12,296人 ⇒ 13,215人 + 919人(+7.5%)
蓬莱    12,283人 ⇒ 11,752人 - 531人(-4.3%)
清水    36,466人 ⇒ 36,339人 - 127人(-0.3%)
東部    12,106人 ⇒ 11,713人 - 393人(-3.2%)
北信    31,993人 ⇒ 33,820人 +1,827人(+5.7%)

吉井田   11,401人 ⇒ 12,085人 + 684人(+6.0%)
西      8,012人 ⇒  7,776人 - 236人(-2.9%)
土湯温泉町  537人 ⇒  601人 +  64人(+11.9%)
立子山    1,485人 ⇒  1,277人 - 208人(-14.0%)
飯坂    22,027人 ⇒ 21,766人 - 261人(-1.2%)
信夫    24,429人 ⇒ 25,040人 + 611人(+2.5%)
松川    15,298人 ⇒ 15,445人 + 147人(+1.0%)
吾妻    24,828人 ⇒ 25,088人 + 260人(+1.0%)
飯野     6,031人 ⇒  5,754人 - 277人(-4.6%)
合計    292,590人 ⇒ 294,247人 +1,657人(+0.6%)

【二本松市】

安達    11,341人 ⇒ 11,527人 + 186人(+1.6%)
岩代     7,861人 ⇒  7,355人 - 506人(-6.4%)
東和     7,150人 ⇒  6,513人 - 637人(-8.9%)
合計    59,871人 ⇒ 58,162人 -1,709人(-2.9%)

【伊達市】

梁川    18,749人 ⇒ 17,238人 -1,511人(-8.1%)
保原    23,654人 ⇒ 22,587人 -1,067人(-4.5%)
霊山     8,443人 ⇒  7,467人 - 976人(-11.6%)
月舘     3,988人 ⇒  3,818人 - 170人(-4.3%)
合計    66,027人 ⇒ 62,040人 -3,627人(-5.5%)

桑折町   12,853人 ⇒ 12,271人 - 582人(-4.5%)
国見町   10,086人 ⇒  9,512人 - 574人(-5.7%)
川俣町   15,569人 ⇒ 14,452人 -1,117人(-7.2%)

都市圏合計 456,996人 ⇒ 451,044人 -5,952人(-1.3%)

福島市に関して言えば、原発事故の放射線量が高かった阿武隈川東岸の渡利、東部、立子山で減少傾向が著しく、市街地およびその近郊の杉妻、北信、吉井田、信夫、松川、吾妻で増加傾向にあります。ただし市街地でも放射線量が比較的高かった中央や清水は微減であり、信陵は微増だったものの隣接地域に比べると増加幅は少なめです。なお、増加率でトップだったのはなんと土湯温泉町で、廃業したホテルを除染作業員の宿舎として活用したことによるもの。
そんな訳で、とにもかくにも放射線量の多寡が人口動態にかなり影響した形なのですが、唯一の例外が蓬莱で、特段放射線量が高かった訳でもないのに数で渡利に次いで2番目、率で立子山、飯野に次いで3番目の減少幅を記録しています。この地域は、「老朽化したニュータウン」であることが人口動態に影響を及ぼした可能性が高そうです。
二本松市は、安達で増加を記録しています。同市は浪江町からの避難者を多数受け入れましたが、その中でも安達運動場の構内に大規模な仮設住宅が建設されたことが、増加に影響した可能性があります。なお、市東部の岩代、東和の減少幅がいずれも5%を大きく上回っていますが、この地域の放射線量は福島市や二本松市西部に比べると低めであり、原発事故の影響というよりも過疎化の進行によるものと考えられます。
伊達市は、伊達で増加を記録。ここも飯舘村からの避難者を受け入れている他、福島市北信に隣接し生活利便性が高いことも、増加の要因と思われます。その反面、飯舘村に隣接し市内で放射線量が高かった霊山では10%超の減少を記録。その南隣の月舘は4.3%の減少に留まっていますが大手ゼネコンが地域内に除染作業員用の宿舎を建設したことが影響しているとみられるため、この分を除けば霊山並みの減少率となる可能性があります。
そしてどういう訳か、梁川の減少幅が、数で1,500人以上と他市を含めた「地域別」では最も多く率でも8%台となっています。国見町とともに福島都市圏の中では放射線量が低かった地域なのですが、原発事故の影響があった上に事故以前から過疎地域に指定されている川俣町(数で1,100人台、率で7%台)よりも深刻な状況だったのは意外でした。同じ伊達市で市役所が所在する保原、あるいはかつて同じ伊達郡だった桑折、国見の各町はいずれも4~5%台の減少幅に留まっているので、「行政機関の不在」が、ひょっとしたら単なる過疎化以上の人口減少を招いてしまっているのかもしれません。


「放射性物質除染・除去技術」技術開発実態分析調査報告書





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Last updated  2019.02.07 16:04:44
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