はっぴぃーマニア

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<第十一話>~第2章~

ことわざ物語

第一話
袖すり合うも多生の縁
第二話
馬の耳に念仏
第三話
転ばぬ先の杖
第四話
天は自ら助くる者を助く
第五話
前車の轍を踏む
第六話
雀百まで 踊り忘れず
第七話
見て捨てる神あれば拾う神あり
第八話
知らぬが仏
第九話
グランプリ (競馬~第十話へつづく~)
ひょうたんからコマ
第十話
あの日のように (競馬~第十一話へつづく~)
人間万事塞翁が馬
第十一話
足長おじさん ~第1章~(競馬)
塵も積もれば山となる
足長おじさん ~第2章~(競馬)
足長おじさん ~第3章~(競馬)
足長おじさん ~最終章~(競馬)
足長おじさん ~あとがき~(競馬)

<第十一話>足長おじさん~第2章~


実は昨夜も私は夢を見ました。
母が私の前に現れ、何も言うことなくそっと私にウインクをし、消えていきました。
生前、母のウインクなど見たことのなかった私は、目覚めてからも鮮烈に夢を憶えていました。

いつものように朝食をとりながら新聞をながめていると、スポーツ欄の競馬コーナーに目が留まりました。
NHKマイルカップというレースの16番の馬の名に・・・。

私は先週に引き続き競馬場に出かけました。
私が買った馬券は、東京11レース NHKマイルカップ(G1)。
16番の単勝馬券を先週の払戻し金のほぼ全額にあたる4000円購入しました。
その馬の名は、ウインクリューガー

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2003年5月11日
第8回 NHKマイルカップ
1着 16番 ウインクリューガー
単勝 2600円(26.0倍)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
4000円×26.0倍=104,000円
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

その後、私はG1レースの前夜ごとに夢を見ました。
オークス前夜、母が出てきて、
「私達は幸せだった。あなたも幸せになりなさい。愛を信じて・・・。」
この言葉で、私は幸騎手の乗るスティルインラヴの単勝馬券を前回の払戻し金のほぼ全額にあたる10万円購入しました。

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2003年5月25日
第64回 オークス
1着 3番 スティルインラヴ
単勝 560円(5.6倍)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
100,000円×5.6倍=560,000円
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ダービー前夜、父と母の不思議な会話が夢の中で繰り広げられました。
母が、
「お父さん、私達やっと出会えたね。」
父が、
「そうだな、これも宇宙の神秘だな。」
母が、
「宇宙は凄いね、大きいね。」
父が、
「分かるか?宇宙の意味が。」
母が、
「分かるでしょう?宇宙は外来語で・・・」
父が、
「あいつ分からないかも知れんぞ。」
母が、
「だったら、分かりやすく教えてあげなくっちゃ!」
父が、
「ね~お前、分かるか?」
母が、
「ね~お前、分かるよね?」
父が、
「宇宙の外来語が分からなきゃ、辞書で調べろ!」
母が、
「そんな、ね~お前。ね~お・・・」

この日は少し戸惑いました。宇宙と言えばスペースか?コスモス?何だ?
家には辞書が在りません。
それと、何なんだ、あの猫なで声みたいな、あの「ね~お前」は!

そんな私も新聞を見てようやく理解する事ができました。
あの「ね~お前」の意味が。
私はダービーでネオユニバースの単勝馬券を前回の払戻し金のほぼ全額にあたる50万円購入しました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2003年6月1日
第70回 ダービー
1着 13番 ネオユニバース
単勝 260円(2.6倍)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
500,000円×2.6倍=1,300,000円
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

私は、130万の札束を上着のポケットに押し込み、
その日の帰り、彼女の家を訪れました。

つづく・・・


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