
モロヘイヤはエジプト原産。クレオパトラの美貌の素だとか、ピラミッド建設の作業者のスタミナ源などと言われている野菜だ。
野菜自体も勢いが良くて、刈り取ってもまた何回か生えてくるらしい。7月の終わりから8月にかけて結構取れたのだが、もっぱら自宅用で食べてしまったのだが、最近また復活してきてたくさん採れるようになってきた。
以前から気になっていたエジプト風のモロヘイヤスープをやってみようということにした。
オリジナルのレシピは鶏肉が入っていたり、ニンニクやコリアンダーとカルダモンなどが効いていて完璧にエスニック料理といった雰囲気だから、あんまり本格的に作るとフレンチのコース料理のなかのスープとしてはバランスが取れない。しかもエジプトではこのスープを白いご飯にかけて食べるらしいから、本当に現地風に仕立てたら主食になってしまう。
だから、もっと軽い感じにしてやりたいのだが、、、なかなかイメージにピンとくる作り方を編み出せなかった。
私の場合、新しい料理を作るときには試作というものをしない。ほとんど頭の中で考えてしまう。イメージが固まったら、一気に作って食べてみる。その段階でほとんど出来上がっていることが多い。
もしうまくいかない場合は、またしっかりイメージが決まるまで当分作らないことにしている。モロヘイヤのスープ、、、これは去年も一昨年も試してみたけどうまくいかなかった素材だ。独特の粘りとか、一種独特の風味のせいかもしれないが、なかなか難しい素材なのかもしれない。(去年と一昨年どんなものを作ったかもう記憶にない。うまくいかなかったときは忘れてしまうようだ) でも今回はうまくいきました!!
オリーヴオイルでカリッと炒めたにんにくのみじん切りの香ばしさ。そこに玉ねぎのスライスを加えて溶けるまで炒める。そこにブイヨンを加え、さっと茹でて細かく刻んだモロヘイヤを加え、カルダモンパウダーを少し加える。沸騰寸前ぐらいで火を止め、塩で味を決める。器に盛り付け、茶こしでカレーパウダーを少し振り掛ける。
玉ねぎの旨味とにんにくの香ばしさがベースになり、モロヘイヤのとろみとほんのり利かせたスパイスが良い感じ。
筍三昧! Apr 22, 2010
スペインの豚肉コース Aug 29, 2009
夏のロニョン・ド・ヴォー(子牛の腎臓)… Aug 26, 2009
PR
Keyword Search
Calendar
Comments