
フォアグラにローストしたイチジクとレーズンのコンポートを添えてある。
フォアグラの付け合わせというのはとても重要で、フォアグラとワインを合わせるときのキーポイントとなる。
フォアグラに合うものがどんなものかと言うと、まずフォアグラは脂だから脂と相性が良い野菜、例えばジャガイモやキャベツなどは勿論、米麦もいいし、レンズ豆や白インゲンなどの豆類もよく脂を吸い込むから相性が良い。また別の考え方で、フォアグラの脂にたいしてリセットするようなさっぱりした野菜、例えば大根や冬瓜、またサラダなどもいいでしょう。
それからいろいろなフルーツ類!特にフルーツはワインに通じるさまざまな風味があるので、ワインを合わせるときには重要になる。
貴腐ワインは、貴腐菌の作用で干しブドウのようになったブドウで仕込むから当然干しブドウがよく合う。またリンゴのような香りがあるロワールのシュナン・ブランの甘口ワイン(ヴーブレ、コート・ド・レイヨンなど)には焼きりんごが欠かせない。
アルザスの銘酒ゲヴェルツトラミネールの遅摘み(ヴァンダンジュタルティーヴ)があれば、上の画像のようにイチジクもいいし、洋ナシや桃などもよく合うだろう。
またアメリカンチェリーの時期なら、ピノノワールが多いロゼシャンパーニュを冷やしたい。
そんな中でも、フォアグラとイチジクというのは何とも玄妙な組み合わせで、とても魅力的!イチジク自体とても複雑でニュアンスに富んだ果実なのだが、少しのシナモンと砂糖を振りかけローストするとフォアグラにはぴったりの相性で、思わず皿に引きずり込まれるような料理になる。
古代ローマ時代にはすでにフォアグラは食べられていて、当時はガチョウを太らせるためにイチジクを与えていたそうだ。イチジクはラテン語でficautum(フィカウトゥム)というのだが、この言葉が変化してフォアグラの語源になったといわれているのだから、いちじくと合うのは当然?なのかもしれない。
今のフォアグラはトウモロコシを与えてカモやガチョウを太らせているのだが、一度でいいからイチジクで太らせたカモやガチョウのフォアグラをイチジクとともに食べてみたいものだと、常々思っている。
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