
Consommé de tomato glacée冷たいトマトのコンソメ。御覧のようにどこにもトマトは見えませんが、食べるとトマトそのものです。うま味成分として少し鶏の出汁を使っていますが90%くらいはトマト味のスープです。お客様に「どうやって作るの?」と、訊かれますが、、まあ企業秘密という事で、、、(笑)ものすごく美味しいのでみなさん秒殺でなくなりますね。

続いて今回の主役である、、Proscuitto di San Daniele avec,,Ratatouille , Tomate demi seche , pickles , etc,,イタリアの至宝!サン・ダニエーレ産生ハムに、、ラタトゥイユ、自家製セミドライトマト、自家製ピクルスなど野菜色々を添えて、、です。生ハムたっぷりに相性の良い自家菜園の夏野菜料理を添えてあります。シェリーのフィノやマンサリーニャ、ほんのり甘いロゼワインやシャンパーニュやカヴァなどのスパークリンワインなど、合わせたいですね!サンダニエーレの生ハムは本当に評判が良いです。薄塩で上品な香りと旨味はちょっと他の生ハムとは風格が違いますよ!まあ、キロ単価で言うとフォアグラとほとんど変わらない高級品なので、さすがの味わいですね。

Foie gras chaud avec galette d’Aubergineフォアグラのソテー、茄子のガレット添えです。茄子は皮を剥いて玉ねぎのスライスと一緒にバターで柔らかくなるまでゆっくり炒めておきます。小麦粉と卵に牛乳と生クリーム、塩胡椒とナツメグなどでガレット生地を作り茄子を入れて澄ましバターで焼きます。まあ、パンケーキみたいな感じですね。それにソテーしたフォアグラをのせます。茄子は脂との相性が良い野菜ですから、フォアグラとは大の仲良し、それを粉物でくるんであるので、生地がフォアグラの脂を吸い込むのでさらに一体感が増して美味いですよ!これはもうワインはアルザスゲヴェルツトラミネールにつきますね!


お楽しみのデザートは桃尽くし! Sorbet de pêche sanguine , Mousse glacé de pêche blancheQuatre-quarts de pêche Jaune鮮やかなフランス産赤桃“ブラッド・ピーチ”のソルベ、白桃のムースグラッセ、黄桃のカトル・カール 桃尽くし!デザート です。赤いシャーベットはフランス産ブラッドピーチ、ネクタリンに近い感じの果肉が真赤な桃です。見た目のインパクトに反して味わいは桃だけに穏やかです。上の丸いのは白桃のムースグラッセ。桃のムースを冷凍して半解凍くらいで召し上がっていただきます。ムースは生クリームやメレンゲが入るのでさらにまろやかです。手前のケーキは、型に黄桃を敷き詰めその上にカトル・カール生地を流して焼き上げ焼けたらひっくり返して取りだします。カトル・カール・ランベルセというケーキです。カトル・カールというのは、1/4が4つという意味で小麦粉、卵、砂糖、バターがすべて同割で出来ている生地のことです。(実際には少しベーキングパウダーが入りますけど、、)ランベルセというのはひっくり返すという意味です。焼きリンゴにパイ生地をかぶせて焼き上げてひっくり返して仕上げるタルト・タタンというのがありますが、別名タルト・オ・ポム・ランベルセと言ってひっくり返したリンゴタルトという事もあります。桃そのもののソルベにクリームやメレンゲ入りのムースに焼き菓子と違ったスタイルの桃尽くしには、、、

さかもとこーひー、サンク・オ・ピエ8月9月コース用ブレンドです!コーヒー単体で飲んでみると、意外に苦味があって、ちょっと「え?」と思ったんですが、デザートと合わせると納得!3つのデザートの余韻がどれも膨らみこーひー自体も単体よりも美味しくなりました。桃という果物に微かにあるタンニン系苦味渋みと桃の主役の甘味酸味をこーひーの苦味と酸味の微妙なバランスでコントロールしているんだなと感じました。さすが坂本さん、今回も良い仕事していただきました。サンク・オ・ピエの季節のコースでは、このデザートとさかもとこーひーのマリアージュを楽しみされているお客様が多いです。今回はちょっといつもと違う感じのマリアージュで面白いですよ!
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