
フォアグラは今が旬の新ニンジン(四国や九州のものが多いです。千葉は5月の終わりごろかな?)を柔らかくブレゼ(蒸し煮)してクミンシードで香りをつけました。ニンジンの自然な甘さをクミンの甘い香りが引き立てて、フォアグラの味わいを心地よく押し上げます。
この料理はヌーベルキュイジーヌ華やかなりし頃鬼才と言われたシェフ、アンリ・フォージュロン氏の料理を元にしています。オリジナルではクミンの香りを使っていませんが、、、。ワインは、北フランスアルザスのゲヴェルツトラミネール、ちょっと甘くてライチや花のような香りと胡椒やスパイスの風味があるとてもユニークな白ワイン。
アルザス地方は今でこそ少なくなりましたがかつてはフォアグラの名産地でそれに合わせる代表的なワインがゲヴェルツトラミネールです。さらにアルザスにはミュンステールというウォッシュタイプのチーズがありまして、オレンジ色でちょっと湿った感じの皮と乳白色の中身の 新しいうちはクリーミーで食べやすいチーズです。そのチーズにクミンシードまぶして熟成させたミュンステール・キュマンというのがあります。キュマンはクミンのフランス語読みです。熟成させると皮がちょっとネバネバしてきて香りもかなり強くなってきます。そこにクミンの甘い香りがあいまってかなり特殊な味わいなんですが、ゲヴェルツトラミネールのヴァンダァンジュ・タルティヴという遅摘みの甘口ワインを合わせると、究極的マリアージュといわれてますね。凄いです。ちょっとエロいです。フランス人が好きそうな感じですね。まあ、その感じを少しフォアグラにも応用してみたわけです。美味いですよ!
PR
Keyword Search
Calendar
Comments