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木曜担当のよこてんです。 前回に引き続き“平成、競馬とネットの時代”のお話を。今回は『ホクトベガのドバイワールドカップの夜』です。 平成初期の1990年代は競馬の情報源が少なく、飢えたファンはパソコン通信のニフティサーブを使って情報収集をしていた・・・という事を前回書きました。そのへんの話をもう少し掘り下げながら本題へ向かいましょうか。 自分がNIFTYにいた頃、90年代後半ですけども、パソコン通信ユーザーの多くは「巡回ソフト」と「ターミナルソフト」の両方を使っていたんじゃないかと思います。 「巡回ソフト」とはニフティサーブの会議室を自動的に巡回しログを集めてくるソフトです。今でも5chビューワなどに同様の機能がありますが、パソコン通信の巡回ソフトは回線接続からログイン、巡回、終了後にログアウトして回線も切ってくれるという、自動接続ソフトのようなものでした。 というのも、前回も触れたようにニフティサーブを見て回るには行きたい場所をコマンド手打ちで辿っていく事もできますがそれでは時間がかかり必然的に電話料金や接続料金も多くなってしまう。1995(平成7)年からNTTの「テレホーダイ」というサービスが始まっていて電話料金の負担は減りましたけどもそれはあくまでも深夜の23時から使えるもの。それ以外の時間帯に会議室を見たい時、例えば前回書いたようなFHRACEの“地方競馬会議室”に行って各地の結果を見ておきたい時などは、巡回ソフトでささっと回ってなるべく余計な料金を使わないで済ませるのが半ば「常識」なのでした。 まあ、そうは言っても所詮は28.8kbpsそこらのダイヤルアップ接続(今のスマホで低速制限にかかった時が128kbpsですから、さらにその1/4くらいの速度)、たくさんの会議室を回っているとそれなりに時間がかかるので、自分はテレホ外時間帯用の巡回先を絞ったものとテレホタイム用の見たい所を全部巡回する用の、複数の設定を使ってさらにケチっていたりしましたね。 この稿を書くにあたって当時のログを探していたところ料金の情報も出てきたのですが、一番入り浸っていた頃はNIFTYの接続料だけで月2万円とか払ってて驚いた。これにプラス電話料金だったりするから、これはもう十分廃課金だよなあ・・・。 「ターミナルソフト」というのは本来はシリアルポートに接続した機器を操作するものですが、パソコン通信でもシリアル接続したモデムを操作する事から、事実上通信ソフトと同義の扱われ方をしていました。パソコン通信に特化したターミナルソフトも多数あり、自分は「秀term」を愛用。 そういうターミナルソフトは手動でニフティに接続して手動で会議室を回るため(ほとんどのソフトは接続シーケンスが自動化されており、トップメニューまではクリックひとつでしたが)と後述するRTに入る時、またPCベンダーが開いている会議室に行ってデバイスのドライバとかソフトの更新ファイルをダウンロードするために使用しておりました。 さてさてようやく本題です。そうやってわざわざ複数の通信ソフトを使っていたのにはもっと大きな理由がありました。それはリアルタイム会議室と呼ばれていたチャット機能を利用するためです。 テレホーダイタイムに入ってとりあえず電話料金の心配が無くなる23時以降、リアルタイム会議室、一般には「RT」(あーるてぃー)と呼んでいたチャットに参集して競馬の話をしたりする。これは巡回ソフトではできないから別のソフトが必要なわけです。 RTにやってくる顔ぶれはだいたい決まってはいるとは言え、リアルで会った事がある人はその中では僅か。リアルでどんな人か知らず分からず、それこそハンドルネームだけしか知らない人もたくさん出入りしていたのですが、競馬という共通の話題があればそんな事はどうでも良くなる。深夜から始まる競馬談義・・・とまでもいかないとりとめの無い雑談の時間はある意味至福の時間でもありました。 普段は限られたメンバーが居座っているようなRTですが、非常に多くのユーザーが集まってきた事がありました。それは1997年4月3日の深夜、ドバイワールドカップの時のお話です。 当初は3月29日に行われる予定だったこの年のドバイワールドカップなのですが、なんと豪雨でコースが使用不可能になり開催延期という事態に。仕切り直しは4月3日深夜、しかし日本でレースの模様を知る事ができるのはラジオ短波の実況中継のみ。日本から遠征したホクトベガのレースぶりを知ろうという人たちがRTに集まっていたのです。★レース開始前。日本のスタジオからの放送の話題をしている(当時のRTログより・以下同じ。なお、ハンドルネームが本名っぽいものは編集しています。挨拶のみの部分も編集したりしています) どういう番組構成だったか正確には覚えていませんがどうやら日本のスタジオをベースにドバイからの実況音声を一方的に挟む形だったようで、スタジオ側には鈴木淑子さんと井崎脩五郎さんがいて話をつなぎつつレース開始を待っていた模様です。そしてこれも恐らく、スタートの少し前から現地佐藤泉アナが現地の情報を交えながら実況を開始していた模様。 当時の実況がYoutubeにあったりしますがスタートからの音声なのでそれ以前が分からないですよね。延期になっても居残った日本のファンとか、そんな話題があったようです。 サンドピットが枠入りを嫌っていったん空馬でゲートイン。スタートではサイフォンが飛び出してホクトベガは後方から3番手という実況の声。短波ラジオの、一定周期で変動するような安定しない音声を聞き取ってタカタカと打ち込むRTの人々。★ゲートイン開始の頃 ホクトベガは後方にいるせいかなかなか名前を呼ばれません。レースは勝負所に入っている。まだホクトベガは動かないのか?と思って耳をそばだたせていた所に衝撃の言葉が飛び込んできました。 レースはシングスピールが勝ちました。しかしホクトベガの状況は現地でもはっきりと掴めない様子で、「救急車両が向かっている」等の間接的なコメントが伝わるのみ。ただ、落馬したホクトベガが立ち上がったとも空馬で走っているとも言われないという事は・・・。★断片的な情報に戸惑う人々。ちなみに自分(よこてん)が書いている「救急車」は改めて確認すると「救急車両」と言っておりました 結局、はっきりとした状況が分からないまま午前1時で番組が終わってしまい、一方でRTには情報を求める人が集まり始めました。 ドバイワールドカップのWEBページでもなかなか結果が出ずにヤキモキしていた所に、ニュースサイトに悲しい結果が伝わり始めたとの情報。 深夜の2時頃になって日本にも公式な情報が届き始め、そこでホクトベガは競走中骨折、予後不良となった事が明確になりました。★現地からのリリースが届いた・・・というのがだいたい午前2時頃だったでしょうか。少し前にはJRAに入った情報では・・・という話も出ていました なんとなく話を終える気になれなくてチャットを続ける自分たち。雑談に振れつつ、時折やってくる人たちにレースの、というかホクトベガの結末を伝えると、そうするとまたホクトベガの思い出話が始まって・・・みたいな感じで、その夜は結局3時過ぎまでRTに居た記憶があります。★情報を求めてやってくる人と、結果を伝える最初からいた人たち この時のレースの映像は、日本ではその週末のJRA競馬場やGCの番組で流れたのが最速だったと思います。ただ、RTの途中で「CNNで見ました」という方が現れていたのでもしかしたらそちらの方が速かったのかもしれません。 海外のレースの結果や情報をリアルタイムでは入手しづらかった22年前。パソコン通信はやはり情報入手のための貴重な一手段でしたし、RTというチャットもいろいろな人がやって来て情報を投げ込んでいく、重要なアイテムだったりもしたのです。 現在になってみると、フェイスブックやTwitterでコメントのやり取りをする事は多いですが、不特定の複数人でチャットするというのはネットの世界ではすっかり廃れましたね。LINEのグループトークとか近いけど見知らぬ人が入ってくる事は無いし。そのタイプのチャットはIRCまでだったな。オンラインゲームのは近いかも。 チャットとなると最低限同じ時間に揃って集まる必要があるから、今どきのネットコミュニケーションとは相容れないのでしょうな。でも、またRTのように、ネットで競馬談義をチャットするというのをやってみたいですね。
2019年01月17日
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4日に行われたNARグランプリの表彰式。そこで、笠松競馬場の誘導馬として長年親しまれてきた『パクじぃ』ことハクリュウボーイ(牡27歳)が、理事長から感謝状を授与されました。 パクじぃと誘導馬担当の塚本幸典さん、本当におめでとうございます! 2年前に笠松競馬場へ行った時、初めてぱくじぃの存在を知りました。その時の模様は以前のここにも書かせて頂いたことがありますのでどうぞご覧くださいね。ここ。パクじぃは、後輩の「ペ君」ことエクスペルテと一緒に頑張っていますよ。 笠松の誘導馬たちは大忙し。誘導馬としての活動の他に、入場門での出迎えやレース終了後にはスタンドで交流をしたり、さらには厩舎での触れ合いなどなどなど。 現役時代はオグリキャップと一緒に走っていたことでも知られるパクじぃ。国内最高齢誘導馬としてもお馴染ですが、NARグランプリ20周年を記念して、馬と人の交流に貢献していることから、感謝状が授与されることになったそうです。 パクじぃは、さすがに会場となった目黒雅叙園に来ることはできなかったので(^^ゞ、代表して笠松から塚本さんがいらっしゃいました。ちょうど授与される際には、パクじぃの写真も大きく映し出されていました。 「サプライズ発表だったので、聞いた時は本当にビックリしましたが、とてもうれしく思いました」と塚本さん。 塚本さんを長年支え続けてきた奥様の祐美子さんもいらっしゃいました。生き物相手のお仕事をしていると、家族みんなで泊まりがけで出かけるというのはなかなか難しいのが現実です。塚本さんご夫妻も日帰りで来たそうで、この日のパクじぃとペ君のお世話は、中学校の息子さんがやっているそうです。 「誘導馬と触れ合って馬の温もりを感じることで、競馬を知らない方にも競馬場に足を運んで頂けたのはうれしかったですね。ここ最近は誘導馬を置かなくなる競馬場も出てきていますが、誘導馬の使い方も、競走馬を誘導することだけではなくて、いろいろあるんだよということを知って頂きたいですね。競馬場が社交場になるのが夢です」(塚本さん)。 パクじぃの馬房に感謝状を飾って写真を撮りたいと言っていましたが、ブログを拝見するとその様子を見ることができますよ。 また、パクじぃとペ君との交流はどなたでも参加できます。詳しいことはこちらのホームページ内の交流会というコーナーがありますのでそこで見て下さいね。 競馬場に来たら、馬が走るのを見るのも楽しいですが、やっぱり私は馬に触りたいです。ただ、全国的に見ても、それはなかなか難しい・・・。でも、笠松競馬場では、競馬場で誘導馬と触れ合うこともできますが、厩舎内で誘導馬の素顔を見ることもできるんです。こんな素敵なことはありません。馬に触れた後は、また違った角度から、競走馬を見ることができると思いますよ。 さぁ、今日から12日(金)まで6日間開催で行われている笠松競馬。12日の重賞ゴールドジュニアには、あのラブミーチャンも登場予定です。パクじぃとペ君も活躍することでしょう。笠松競馬がアツい!!!詳しいことは笠松競馬のホームページでご覧下さい。 パクじぃ、これからも元気でね!
2010年02月07日
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今日は東京競馬場でフェブラリーSが行われますねぇ。最終レース名は、『東京ウインタープレミアム(メイセイオペラメモリアル)』。 中央競馬のホームページで、過去のフェブラリーS優勝馬の中からファン投票をして1位だったのが岩手のメイセイオペラだったそうです。中央競馬のレースに、地方所属馬の名を冠したレースが行われるのは本当にすごいことですねぇ。それだけ99年のフェブラリーSを制したメイセイオペラの姿には、多くの人たちが感動や勇気、夢をもらったわけですが、私もそのひとり。以前、栗色競馬の方にその出会いを書かせて頂いたことがあるのでお時間がある方はこちらをご覧ください。 岩手の雄メイセイオペラと南関東の雄アブクマポーロは好敵手として比較されていますが、南関東びいきの私は完全にアブクマポーロ派に見られています。が、メイセイオペラ派と公言していますよ(^^) まだこのお仕事をする前の段階だったので、仙台出身なので東北びいきだったんです。もちろん今ならアブクマポーロ派ですけどね(^。^) 98年の東京大賞典はお客さんとして大井競馬場に行きました。もちろん、メイセイオペラを見たかったから。 リンク先と少しかぶるかもしれませんが、簡単にメイセイオペラびいきになったことを書かせて頂くと・・・。 競馬のお仕事をしたくて東北から上京したものの、現実は本当に厳しいもので、さらには出身地が東北ということだけで、なまっているとか田舎もんとか周りの方たちから意地悪なことを言われたり。かなり落ちていた時に、スポーツ新聞で、岩手のメイセイオペラという馬が南関東のレースに遠征していることを知りました。負けても果敢に挑戦していた頃ですね。 そんな訳で、メイセイオペラを一度ナマで見たくって、98年の東京大賞典に行きました。初めて大井競馬場に行った時で、地方競馬場はこじんまりしている印象しかなかったので、都心にこんな巨大な競馬場があるんだぁって驚いたことを覚えています。 アブクマポーロは完全にライバルだと思っていたので、周りの馬たちが止まって見えるかのようなあの脚で、メイセイオペラが軽くかわされちゃった時にはかなりショックで(^_^;) ちょうど99年4月から大井のテレビ中継に出ることになり、その時にまず思ったことは、あのアブクマポーロのレースがこれからは間近で見られるんだぁって。99年のマイルグランプリに出てくるのではと言われていたので楽しみにしていたんですが、戦線離脱。一度も砂上に帰ってくることはありませんでした。 アブクマポーロが現役を退いてから、種牡馬や現在の乗馬生活で取材をさせて頂いたことは何度かありましたが、あの現役バリバリの時に取材をさせて頂きたかったなぁってことが今となっては心残りです。これまでたくさんの名馬を乗り続けている石崎隆之騎手が一番強かったのはアブクマポーロと公言をし、「何か相談事があると、よく4人で話しをしていましたよ。石崎さんとシンちゃん(楠新二厩務員)とポーロとね。ポーロは話せないけど、ちゃんと言葉を聞いてその中に入って会話をしていました」と管理していた出川克己調教師。そんなカリスマ的な存在だったアブクマポーロを取材させて頂きたかったなぁと・・・。 あっ、メイセイオペラからアブクマポーロに話しは移っちゃいましたが(^^ゞ、その時の置かれている環境や境遇によっても、お馬さんとの出会いってさまざまですね。だからこそ、その時に好きになったお馬さんとの思い出は大切にしていきたいです。 ということで、今日はフェブラリーSとメイセイオペラメモリアル。メイセイオペラのレースをたくさん見る日にしようっと。
2010年02月21日
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ミツオーです。あんまり長く作業しているといつフリーズするか心配になってきます。さて、競馬に予想紙はつきものです。ということで、今回は金沢競馬の専門紙をご紹介します。各地の専門紙は地元ファンの方々にはすっかりお馴染みですが、他地区の方にとっては目新しいこともあったりするものです。金沢競馬の専門紙がこれ↓。全部で4紙発行されています。 写真は表紙ですが、じつはこの4紙、すべて冊子形式になっています。カラーの表紙をめくると中に予想や馬柱などが書いてある、というカタチ。このタイプの予想紙を見たことのない方にとっては、たいそう珍しいモノだと思われます。かく言うわたくしも、金沢競馬に仕事でうかがうまではほとんどこのタイプの予想紙にはふれたことがありませんでした。それぞれの表紙と中身がこちら↓。カナザワ↓ キンキ↓ ホクリク↓ ホープ↓ 写真はそれぞれの表紙と中身です(写真は許可をいただいて使っています。本当)。基本的に、見開き1ページ(って言うんですかね?とにかく開いてみて左側のページと右側のページ、あわせて2ページぶん)で、1つのレースの情報が掲載されています。「基本的に」とことわりを入れたのは、重賞競走などではこのページをめくるとさらにくわしい情報が載っていることがあるからです。この日もじつはそうでした(が割愛)。写真はすべて9月22日におこなわれた重賞競走・第6回オータムスプリントカップの紙面です。こうして「1つのレースが終ったら、ページをめくると次のレースのページ」というカタチは、わたしのような整理整頓のできない頭の持ち主には非常にありがたいスタイルです。「ええと、○レースってどこに書いてあるの?」「これの調教欄ってなんで載ってないの?」などと言いながら何度も新聞をひっくり返したり折り返したりしてクシャクシャにすることがありません。世界中、このカタチにしてくれんかな…(笑)。それはともかく。4紙に共通するスタイルとして、左側のページに馬柱を掲載し、右側のページに厩舎コメントや調教欄、残りのスペースにその他の情報が盛り込まれています。馬柱は4紙共通ヨコ組みです。そしてこれも4紙共通のことですが、左側に馬番・馬名が書いてあって、そのすぐ右側から前走・2走前・3走前…の順になっています。つまり、馬柱は右に行くほど古いレースの情報が書いてあるコマになる、ということ。いちばん左が直近です。ということは、ヨコ組み馬柱の代表格である「競馬ブック」とは新旧の順番が左右逆になっているわけです。最近ではわたしは金沢競馬の専門紙に慣れてしまったので、競馬ブックを見ると非常に違和感があります。慣れっておそろしい。実際に専門紙を作っている方々に少しだけお話をうかがいました。金沢競馬ファンのみなさんが欲しがる情報は、たとえば展開予想図。絶対に外せないそうです。それから、他地区やJRAからの転入馬の情報。これは必ず掲載されるとは限りませんが、紙面の都合がつく限りは、血統・成績・寸評などをコンパクトにまとめて1頭ずつていねいに紹介してあります。そして好評なのは、文字が大きくて読みやすいということだそうです。他地区の場外発売をするときなどは、「文字の大きい新聞どれ?」と尋ねられたりするそうです(どれでも一緒、と答えているそうです)。他地区の専門紙にくらべて文字が大きく、見やすいというのは大きな特長なのだとおっしゃっていました。金沢競馬はよその地区にくらべて、専門紙同士の競争がはげしい地区です。各社それぞれ、お客さんのどんな小さな要望でも取り入れようとする。スタッフもそれぞれ非常に少人数でがんばっているのですよ、と、某社の方は笑いながら、でも真面目に話してくださいました。金沢競馬場では、年に一度のダートグレードレース・白山大賞典が10月7日におこなわれます。出走予定馬の名前も発表になりました。間近にせまった大一番にむけて、専門紙各社スタッフの方々も気合いの入った面持ちで、今日も新聞づくりに余念がありません。…たぶん。
2008年09月25日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週出かけた香港の話。 水曜日に、国際騎手招待競走が行われたハッピーバレー競馬場に出かけました。(取材日:12月6日) コロナの間行くことが出来なかったので、私自身は2019年12月に訪れて以来4年ぶりの訪問でした。 香港の香港島側 街の中心部にあるハッピーバレー競馬場 コースの向こう側にそびえ立つ高層ビル群の、この景色を見ると、ああ~この場所に来たんだな、という気持ちになります。同じ香港のシャティン競馬場とも全く異なる風景。世界の競馬場の中でも独特の風景なのではないでしょうか。 この日の1レースの発走時刻は、午後6時半 この写真はその1時間前のものなのですが……すでに人々は三々五々集まりはじめています。 写真の右に見えている青いテントは、ビール売り場。コース際のいわゆる石畳のスペースはそんなに広くはないのですが、文字通り「所狭し」とばかりに飲食のテントが並んでいます。 まだレースまでには時間があるし、いまからビール飲んでいたら夜まで持たない(笑)。なので先に、スタンドの中の様子を見てみました。 日本ではまったくなくなった有人窓口が、香港ではまだ微かに残されています。そこに並んで馬券を買う人もいるのですが……やはり数が少ないので列が出来ますよね。 省力化は世界の競馬のトレンドのようです。 一方かわって、このような発券端末が多数並んでいます。 この写真のものは、マクドナルドのカウンターの前でセルフで注文する、あの端末と同じような感じですね。 マクドのお店の端末と違うのは、レシートのような当たり馬券を入れる口がついているところ。購入するお金はどうするのか……と言えば、馬券と同じようなレシートタイプの「現金券」を有人窓口で購入し、それを使います。まとめて「現金券」にしておけば、馬券を買って余ったお金はまた「現金券」で出てくる。帰るときに現金券を有人窓口に出せば、お金に戻してもらえます。 競馬場内にある外貨の両替店 折からの円安で、1万円札を出してもたったの448香港ドルしかもらえません。 昔、円高の時には800香港ドル以上もらえたときもあったのに… 1香港ドル20円以上っていうのは、街で食事とか買い物をしていると、あからさまに厳しいレート。自ずと馬券を買うときの財布のひももキュッと引き締まります。 スタンドの外に戻ると…… もはや周囲は、酔っ払いばかりという状況(笑) これが、人々が集まってお酒も含めて楽しむ場所の、健全な(!)ありようです。 ビール売り場の人も大忙し。 こんな感じで栓を開けっぱなしでカップをどんどん替えながら注いでいても、注いだ端からビールは売れていきます。 世界のビールが飲めるハッピーバレー競馬場は、ほんと、最高のビアガーデンだ! レースの合間ごとに、狭いコース際にしつらえられた特設ステージでは大音響とともにショーが始まり、人も集まって大盛り上がりとなります。 この日は、オーストラリア・シドニーからやってきたという女性3人組のユニット「H3rizon(ホライゾン)」のショーでした。 日本だったら、彼女たちを知っている若い人たちだけが集まって盛り上がる感じになるのでしょうが、香港だとオッサン達含めて老若男女集まって盛り上がります。 文化の違いかな。 私は彼女たちのことは知らなかったけれど、彼らに交じって胸に響くビートを味わっていると、こちらもその盛り上がりに気持ちよく乗っていくことが出来ます。 「大人の遊び場」という感じのショーの演出で、良い感じで楽しめました。 コロナ禍から完全に解き放たれて、国際騎手招待競走の騎手紹介イベントもかつてと同じように行われました。ひとつ前のレースが終わった後、このように人海戦術でコースの中に臨時ステージを作り上げてしまうのも、かつてと同じ。 ステージの演台に、レバーのようなスイッチ(もちろんフェイク)がついていたので、今年は花火があるのだという期待感が高まっていました。 大都会の真ん中で、ドッカンドッカン上がる花火 やっぱり、ハッピーバレーの年の瀬は、これを見ないと、ですね。 この花火を見るために、この日ハッピーバレーに来たようなものだ! 国際騎手招待のレースも、激戦でした。 写真は、4つのレースのうちのひとつを制した、ライアン・ムーア。 香港ではおなじみの顔。日本での短期免許は、負傷のために途中返上になってしまいましたが、回復も早かったのか香港ではこのように活躍も見せていました。 レースの最中の楽しみ方は、日本も香港も、その他の外国でも殆ど同じ。こうしてギッシリと集まった観衆が、馬の走る姿と音と、自分たちが上げている歓声自体に酔うように盛り上がっていきます。 世の中の姿は、多少変わっていったのかもだけれど…… この場所にはいまでもかわらぬ、根源的な競馬の楽しみが健在でした。
2023年12月13日
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奥村昨日東京競馬場では昼休みに芝コースで第5回ジョッキーベイビーズが開催されました。毎年子供達が各地区で予選を勝ち抜き、決勝戦として毎年この時期腕自慢が東京競馬場に集結します。今年は美浦の調教師の息子さんが優勝し、競馬は馬だけでなく騎手も血統かと思われた方も多かったのではないでしょうか。当然美浦村周辺で育てば馬は周辺にたくさんいますし、実は乗馬クラブなども数多く点在しているため他地区に住む子供達に比べ圧倒的に環境は有利なわけです。同じ事が栗東でも言えるでしょう。北海道の日高地方に住む子供達も同様です。なんとか馬事文化がもっともっと普及して、全国から名手が集まることを期待しています。しかし、昨日も見ていて思ったのですが入線後になぜみんな落馬してしまうのでしょうかね。乗馬をされている方なら判ったと思うのですが、入線後に落馬してしまった子の中には鐙が脱げず引きずられてしまうという最悪の落ち方をしたケースも見られました。みんな馬には達者に乗れる子達ばかりなのですから、無理矢理に止めようとしなくても馬はそのうち勝手に停まる事ぐらいわかっているはずです。ポニーなのであれだけ全力で走らされればすぐにバテるでしょうしね。入線後まだ勢いのついているうちにすぐに止めようとするから馬が驚いて、左右に急角度で曲がる事によって落馬してしまうようにしか見えませんでした。真っ直ぐ流しておけばみんな安全に止められるでしょうに。毎年見ていてヒヤヒヤします。話は変わりますが、あるジョッキーが騎乗停止の裁決に対して不満を持ち裁決室の机を倒してさらに騎乗停止を追加されたそうですね。確かにパトロールを見ると後続馬(被害馬)が柵の内側にあるハロン棒に物見をしているのがわかります。ハロン棒が怖くて少し体を外に逃がしているようにも見えなくはない。結果前方の馬に触れ不利となったようにも見えます。つまり前を走っていた馬(加害馬とされた馬)はもらい事故のような感じでしょう。しかしパトロールビデオでは加害馬が少し内に入ってきているようにも見えます。コーナーでの出来事ですからかなり微妙な判定が求められるケースでしょう。素人目に見てもかなり難しい判定だったと思います。しかしジョッキーとしてみれば翌週のG1で騎乗馬があったこともこの粗暴な行為に及んでしまった背景にあるのではないでしょうか。もちろんそんな理由で暴れて良いわけはないのですが。しかし心境としては判らなくもないですよね。特にG1ですからその競走の第1回特別登録はもうすでに終えているわけです。有力馬への騎乗者もほぼ固まっています。ファンはその特別登録を見て2週後のビッグレースに向けていろいろな展開を予想したり、騎手などへの思い入れも持って期待に胸を膨らませているわけです。騎乗停止は制裁としてかなり重いものです。しかし騎乗停止の実効日数はその制裁を受ける騎手の技量によって全く重さが異なってしまいます。ローカルを中心に毎週数鞍乗れれば精一杯という騎手と、G1への騎乗が控えているトップジョッキーとでは同じ1日ではありません。おそらく同程度の走行妨害に対してはどの騎手にも同程度の制裁を与えているでしょうから、ここに何らかの係数を掛けないと同様の制裁とはならないような気がします。今回のケースでもG1や重賞のみ騎乗を認めるとか、G1開催日を除く○日間とか何らかの救済措置がなされても良いのかなと感じます。騎手が競走中に行った違反行為は厳しく罰するのは当然です。しかしそんな出来事など全く関係のないファンの期待や夢を打ち破ることは決してあってはならないことです。制裁と救済のバランスはとても難しい事だとは思いますが・・・
2013年11月04日
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木曜担当のよこてんです。 前回のこのブログで“次回は根岸ステークスと佐々木竹見カップの模様をお伝えできると考えております”と書いていたんですが、急きょ別なお話を掲載いたします。 既にニュースでご覧になられたように、岩手で唯一の女性騎手だった鈴木麻優騎手の現役引退が発表されました。 昨年9月に落馬負傷した鈴木麻優騎手だったのですが、その後、現役復帰は難しそうだと、引退するよと、そういう話は割と周知のことになっていまして、後は、まあ何というか、免許を返上するのがいつの事になるのかなと、今年はそんな段階になっていたのでした。 なので自分も、じゃあ騎手を辞める前提で話を聞かせてよと、本当に偶然今日、鈴木麻優騎手にお話を聞く時間を取ってもらっておりました。 さて聞いておくのはいいもののどういうタイミングで書こうかな・・・と考えていたところが今日引退が発表されてしまった。ちょっと、いやかなりびっくり。でもまあおかげで、心置きなく聞いて書ける事にはなりました。 鈴木麻優騎手が落馬負傷したのは昨年、2017年9月23日の盛岡第6レースのことでした。クリニャンクール号に騎乗していた鈴木麻優騎手でしたが、3コーナーあたりで馬が鼻出血を発症して転倒。その時に下敷きになる形になってしまいました。 医務室に運ばれてきた鈴木麻優騎手はそれはもう“全身血まみれ”という感じだったのですが、実際はその血は馬の鼻血が飛び散ったもので人間の方には際だって大きな外傷は無かった。ただ外見では見えないところで、背骨の破裂骨折、それも3個分もの骨折をしていたという事が後の検査で分かりました。結果的にはその怪我が引退につながってしまった・・・という事になりました。 ここからはインタビュー形式で進めましょう。●落馬事故-落馬した時の事は覚えている?鈴木麻「全然覚えてないです。その日のそこまでの記憶が飛んじゃって。何の馬に乗ってたのかも出てこなかったくらいでした。(競馬場の)医務室でけっこう喋っていたとか騒いでいたとか後で聞いたんですけど・・・」-自分も医務室にいて見てたんだよ。和忍さん(伊藤和忍調教師)もほとんどずっといたし鈴木麻「ホントですか!?」-そういうのも覚えてないんだ。確かに“あたし何の馬に乗ってた?どうなった?”って何度も聞いてて、教えてもらってもしばらくしてまたすぐ“何に乗ってた?”って聞いてたな。同じ事を何度も言ったり聞いたりしてた鈴木麻「その日の事は夜くらいまで全然覚えてないんです。病院で検査を受けている時くらいまで全然。脳しんとうで記憶が飛んじゃったんだろうってお医者さんに言われました。次の日なんかも、本を読んでいたんですが、一行読むと前の行に何を書いてあったか忘れているんですよ」●引退を決意・・・後悔はしていないです-その怪我が思った以上に重かったし影響が大きかった・・・という事になるんだね鈴木麻「そうですね。破裂骨折で、骨で言うと3つ分なんですけど、真ん中のは意外と無事だったんですが上側と下側がほとんど潰れていて。手術でどうにかなる部分じゃなかったから潰れたまま固まるのを待つだけしかできなくて2、3ヶ月はコルセットをしてました。身長もちょっと縮みましたよ。けっこう細かく割れちゃったんでまだ完全に固まってないんです」-そんな状態でもう一度同じ所を怪我でもしたら危険だから、と?鈴木麻「それもありますし、それにこれだけ長い期間休んだじゃないですか。また元のコンディションに戻すのは自分では出来ないと。今までは、競馬学校からずっと、ほとんど毎日馬に乗っていたわけで、その積み重ねがあってやってこれたと思うんですけど、そこで怪我をしてしまって、ここから鍛え直すというのが自分では無理だなって。やろうと思えばできるのかもしれないけれど、もうそう思ってしまったから・・・」-そう思ったから、ここで区切りを付けようと・・・ね。後悔はしていない?鈴木麻「今は全然してないですね。辞めると決めた時はちょっと悩んで、騎手をやりたいなっていう気持ちの方が多かったけど、それは良い事ばかり、良い時の事ばかり思い出していたからで。そんな良い事ばかりじゃないなって考えたら、“もういいんじゃないかな”って。 いざこういう怪我をしてしまうと大変ですね。車とかは運転できるんですよ。今はコルセット外したからちょっとしんどい。体幹が弱くなっているんでしょう。 日常生活には困らない程度で済んだ事もあって“頑張れば復帰できたのかも・・・”と思ったりもしました。怪我のリスクはあったとしても騎手はそういう危険や困難を乗り越えてやってますからね。騎手はやっぱりそれでもやっていく職業なんだと思います。うん、頑張ればできたのかもしれないけど、自分にはそこまでのメンタルがなかった」-例えば山本茜(元)騎手のように、しばらく免許を持ったままでいるという選択肢もあったんじゃない?鈴木麻「そうすると“次”に行きづらいなって思ったんです。騎手免許を持ったままでいるといろいろ中途半端にもなってしまうから、ちゃんと区切りを付けて、そして次の事に進みたいなって。 自分が辞める事で女性騎手が減ってしまうのは寂しいですけど・・・。でも教養センターには今3人、女性候補生がいるそうですし、自分の跡は玲花ちゃん(※関本玲花・・・関本浩司調教師の娘さん。98期生として昨秋入所)が継いでくれるでしょう」★2016年5月、JRA・藤田菜七子騎手とのトークショーにて●いろいろなことをやってみたい-そうなると、その“次”はどんな事をしてみたい?鈴木麻「今ははっきりとはしていないんですけど、少しでも競馬のお仕事に関われたらいいなっていうのもありますし、それ以外の、いろいろな仕事もしてみたいな。老人ホームに見学に行ったりもしたんですよ。介護や福祉の仕事にも興味があるんです。 高校に1年だけ行って競馬学校に入って騎手になったからアルバイトなんかもしたことがない。何をやるにしても最初からになるので、もうちょっとして落ち着いたらゆっくり考えてみるのもいいかな。 赤見千尋さんみたいになれたらいいなと思ったりもするんですが、それにはもっともっと勉強しないといけないでしょうしね」-ブログとかツイッターとかで自己アピールはしてきたよね鈴木麻「そういうのをやっておいた方が良いよってアドバイスしてくれた馬主さんがいて、それでブログとかやっていたんです。今はツイッターで予想とかやってみているんですけど全然当たらなくて!“逆神”とか言われてますよ(笑)」-そうなると話は戻るけど、免許を持ったままでも良かったんじゃないかなあ。辞めて外の世界を経験してまた戻ってくるのも、何かを掴むきっかけになったのかもしれない鈴木麻「でも、子供とかできたら多分もう無理ですよ。瞳さん(※宮下瞳騎手)みたいなガッツはないですし。調教して子供の面倒見て・・・とか難しいですよ。馬に関わるにしても騎手は無理かな」●一番思い出に残っているレースは・・・-騎手生活を振り返って、一番思い出に残っているレースを挙げてもらうとすると?鈴木麻「初騎乗ですかね。願いが叶ったレースでしたから」★2014年4月19日の初騎乗★そして一ヶ月後、2014年5月19日の初勝利★2016年のマーキュリーカップに騎乗★2017年9月17日の10R。この勝利が鈴木麻優騎手の最後の勝利になった●他の女性ジョッキー達へのメッセージ-他の女性ジョッキー達に何かメッセージを残すとしたら・・・?鈴木麻「やっぱりほら、自分が一番若かったのに一番早く辞めてしまったじゃないですか。真衣さん(※別府真衣騎手)に憧れて騎手になったのだから、真衣さんより長く続けたかったし、真衣さんにも“頑張ってね”って言ってもらっていたから、こういう形で辞めるのは申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆さんこれからも各地で活躍し続けてほしいですね」★2016年LVR盛岡ラウンドにて★ラウンド優勝を逃し「私はここで勝たなくちゃいけなかった」と悔しがった★2015年1月に行われた『レディス&ヤングジョッキー名古屋』で優勝。遠征初勝利も挙げる●ファンの皆さんへ-ではファンの皆さんに向けて鈴木麻「いきなり落馬事故を起こして復帰することなく姿を消すことになってしまったんですけど、競馬場に来てたくさん声をかけてもらうととても嬉しかったです。まだ頑張れって思ってくれる人もたくさんいると思うんですけど、ここでひとつ区切りを付けて辞めるので、4年も乗れずに早かったですけど、たくさん応援してもらって感謝の気持ちでいっぱいです」●馬には乗りたいなって-とりあえず何をする?鈴木麻「いつか結婚はしたいですね。子育てとかしてみたい。でももうちょっと自由を楽しみたいかな。ずっと泊まりでどこか行くとかできなかったし、2年くらいは自由に(笑)」-2年は長いだろ。若いんだからあんまりグダグダするのは時間がもったいない鈴木麻「長いですかね?じゃあ1年くらいにしようかな。高卒の資格も取りたいなって。高校に1年間行ってるから残りの2年分を通信でとって高卒になれば、将来選べる幅がもっと拡がるかなって思ってます」-レースは難しいかもしれないけど馬にまたがるくらいは続けたら鈴木麻「馬に乗るのは好きなので乗りたいなって思いますけど、馬に乗れるレポーターとかできたら面白いかな。でもとりあえず怪我を治してからですね」★2013年、候補生時代の鈴木麻優騎手。競馬場実習でやってきた頃の写真 騎手という仕事を辞めると決めてある程度の時間が経っている事もあってか、心の整理というか気持ちの切り替えは済んでいるんだなあ・・・という印象を受ける語り口でありました。 せっかく夢をかなえて騎手になったんだからもうちょっと・・・と、自分なんかも思わないでもないですけど、本人には“夢半ばで・・・”みたいな悲壮感はなく、新しい将来の事を考えていた。それは良かったと、それで良しとすべきなのでしょう。 まだ22歳。いろいろやったことが寄り道になるのかもしれないけれどそれも良いでしょう。なにかを得た新しい麻優になっていくことを楽しみにしています。 さて、既報のように3月25日(日)、春の特別開催中の水沢競馬場で鈴木麻優騎手の引退セレモニーが行われます。詳細は未定。 また、『レディスヴィクトリーラウンド』の残り2カ所、2月7日の高知競馬場、2月20日の佐賀競馬場でのイベントに参加するという事です。 あと『ウイニング競馬』にも呼ばれているという話をしていたんだけど詳細不明。番組をご覧になっている方々はご注目を。★故郷の海と麻優騎手/2018年2月1日撮影
2018年02月01日
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日曜日担当の高橋華代子です。 7月2日に小倉競馬場で『キスウマイ』というお馬さんがデビューしました。7月中のとても暑い時期でしたが、3回レースに出走。 芝コースの走りはもう少しだったようですが、7月31日に新潟競馬場で行われた初のダート戦は、デビューからコンビを組む藤懸貴志騎手を背に3着。優勝したスクーバ―が2歳コースレコードを叩き出す中、『キスウマイ』も立派に走り抜きました。 『キスウマイ』の名前の由来は、JRAのホームページによると、「キスが上手い。口びる差で勝ってほしい」とのこと。 『キスウマイ』は熊本県の本田土寿さんの牧場生まれ。お父さんはロードバリオス、お母さんがアヴェニューズレディという血統の2歳の男の子。お兄ちゃんにシーフードパイセンがいます。 人間それぞれにドラマがあるように、お馬さんたちにも1頭ずつドラマがあります。ドラマのないお馬さんはいません。 『キスウマイ』は山下牧場の山下良子オーナー所有。山下牧場さんは鹿児島県の志布志湾に面し、海岸調教を行う牧場さんとしても有名です。かつては名馬トウカイテイオーなどが休養で過ごしたこともあったそう。 現在は山下オーナーの娘さん・奈穂美さんが、お父さんが残してくれたこの牧場を旦那様と一緒に受け継いで、強い馬作りに頑張っているそうです。 そんな奈穂美さんは男性7人アイドルグループKis-My-Ft2(キスマイフットツー、略してキスマイ)のファンで、キスマイさんが出演した1カ月1万円生活から玉森担になり、毎週録画をしていたキスマイBUSAIKU!?の影響で、娘さんもキスマイさん好きになり、横尾担になったそうです。 「担」というのは応援しているメンバーのこと。 キスマイさんは親子で応援しているファンも多いですよね。それに、小さなお子さんからおじいちゃんやおばあちゃんまで、かなり幅広い世代に人気があるなぁという印象です。わたしは楽曲とパフォーマンスのカッコ良さからキスマイさんのファンになりました。ニカ担です(^-^) キスマイさんの人気曲にキ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~があります。これまでもキスマイさんの曲にちなんだお馬さんはいましたが、山下オーナーが所有する『キスウマイ』は、奈穂美さんと娘さんがキスマイさんの曲に影響を受けて名付けた初めてのお馬さんとのことです。 奈穂美さんのお話しでは、キ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~は、一度聞くと耳に残り気づいたら口ずさんでいた曲で、MVオープニングのメンバーのトーテムポールがかわいいのでお気に入りの1曲とのこと。 先日、キスマイさんのアリーナ&ドームツアーが終わりました。後半の東京ドームと福岡ドームでは、新曲Two as Oneのお披露目もありました。テレビ朝日で放送している玉森さん主演ドラマniceflightの主題歌で、ドラマは飛行機にちなんだお仕事と恋愛のお話しです。 そんな題材から、ドーム全体を使って、飛行機に乗って滑走路から飛びだって旅をするような、メンバーの二階堂高嗣さん演出によるパフォーマンスは圧巻でした。今話題になっているこの動画はYouTubeでご覧になれます。 キスマイさんのライブは、アリーナから見た景色、天井と言われる屋根に近い上の方から見た景色、それぞれの場所から楽しませてくれると、キスマイファンの先輩たちはおっしゃています。 わたしも上の方から見ましたが、演出や照明がものすごいので、満足感たっぷりでした。あんなに広いドームが、遠く感じさせずに逆にグっと近さを感じさせるくらいの感覚。 そして、こんなに幸せで優しさに満ちた世界があるんだなぁと、本当に感動した時間でした。キスマイさんからは、日々の彩り、生きる活力をたくさん頂いています。 わたしはジャニーズさんのどのグループも全く知らない環境で過ごしてきて、1年半ほど前からキスマイさんのファンになった初心者ですが、 これほどのライブを作り上げるキスマイさんってすごいなぁ。ジャニーズさんってすごいんだなぁ。その礎となっているジャニーさんというお方は、あまりにも偉大な方だったんだなぁと、キスマイさんのライブを見て感じました。 今回のキスマイさんのドームツアーは福岡でも8月10日と11日にありましたが、奈穂美さんはご自身の出産が近かったことで参加は断念。でもなんと、キスマイさんのデビュー日8月10日に男の子を出産されたそうです。 奈穂美さんの夢のひとつは、娘さんと一緒にキスマイさんのライブに行くこと。牧場でお仕事をされている方はお馬さんと暮らしているので、お休みを取ることは大変です。動物に関わる仕事をされている方の共通していることだと思います。 奈穂美さんと娘さんが一緒にキスマイさんのライブに参加される日が来ることを切に願っております。ペンライトとうちわ、ファンボイス(キスマイさんファンならわかる、笑)を持って(^-^) そして、お馬さんの『キスウマイ』がまたレースに出走する際には何より無事に走って、たくさんの人たちを笑顔にして欲しいなと願っております。 それにしても、『キスウマイ』の名前の由来の『口びる差』って何度読んでもかわいいです(^-^) 今回は競馬ファンじゃない方も読んでくださっているかもしれないので説明させて頂くと、ゴールする時の1着、2着、3着……の差を、ハナ差、アタマ差、クビ差、半馬身差、1馬身差、大差などと、いろいろ表す言葉があるのですが、正式には『口びる差』はありません。 そこをあえて、『口びる差』と表現されているのが、あまりにもかわいくてかわいくて!!!『口びる差』なのでゴールする瞬間はかなり大混戦であることが想像できますが、『キスウマイ』がそんな『口びる差』で勝つ日が来たらたまりません! (追記あり) あえて、唇差ではなく口びる差にしたのは、口の先だけつき出して勝つイメージとのことです。ますますかわいい(*^^*) おっと、このままキスマイさんのお話しが止まらなくなりそうなので、今日のところはこの辺りで失礼しますm(__)m
2022年08月28日
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木曜担当のよこてんです。 岩手競馬の“20走ルール”・“15走ルール”、耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないかと思います。岩手競馬ファンが長くなった方ならどこかで聞かれたことがあるでしょう。調教師さんや馬主さんなら必須レベルかもしれません。 地方競馬各場それぞれに格付けの条件があって、それが競馬場毎の個性であり特徴ともなっていて、“馬にとって手頃な転入条件になる競馬場はどこか?”を見極めるのが調教師さんや馬主さんの狙い所・手腕の見せ所でもあります。 岩手競馬の場合は一般に“20走(ルール)”・“15走(ルール)”と呼ばれるのがそれ。 例えば今年度(令和4年度)の場合は在籍馬については『令和3年度第10回水沢競馬初日前日以前15競走における本賞金(15競走に満たないものは、その合計額)』、転入馬については『令和3年度第10回水沢競馬初日前日以前20競走における本賞金(20競走に満たないものは、その合計額)』がベースとなって、その後に獲得した本賞金額の積み重ねで格付け(クラス)が変動する仕組みになっています。 ここで出てくる『令和3年度第10回水沢競馬初日』は3月開催の行われた3月11日。なので3月10日までの20走分(転入馬)・15走分(在籍馬)の賞金額で令和4年度の最初のクラスが決まる・・・という事です。 例としては、ディーエスプルーフという馬を挙げてみましょう。 水沢・伊藤和忍厩舎所属の同馬は昨年冬に金沢競馬から転入。その時点ではJRA時代の賞金のほとんどが格付賞金に入ったので(※なおJRA所属での賞金は20%のみ加算)A級に編入されていました。★今年3月11日の水沢2R。このレースの格は「C2八組」、ディーエスプルーフの前走はA級 しかし年が変わって3月11日に出走したディーエスプルーフはC2級の九組というC2でも下の方に登場しました。これは“今年3月10日以前”の15戦では金沢時代の5着1回・8万円の賞金のみしかなかったため。そのため前走がA級格付けだった馬がC2級のレースに出てきたわけです。★3月11日は2着だったディーエスプルーフは3月21日の同じくC2級八組戦を快勝。水沢では7戦5勝2着2回の成績でB2級まで“再出世”しました 3月頃のC2級ではこのように前走がA級・B1級という馬を見ることが珍しくありません。降級馬を狙うのが馬券のセオリーにもなっているのは皆さんも実感されているとおりでしょう。 以前は春の開幕時のみにおいてこの“20走(ルール)”・“15走(ルール)”による再計算があったのですが、それだけでは転入馬の条件が厳しくなるという事から、近年は転入馬に限り夏にも再計算のタイミングを作りました。 昨年度であれば『令和3年度第5回盛岡競馬初日前日以前20競走における本賞金(20競走に満たないものは、その合計額)』、つまり2021年の8月22日(令和3年度第5回盛岡競馬初日)の前日までの20走分・・・というところに再計算の機会がありました(※先に挙げた例のディーエスプルーフも転入当初はこちらのタイミングで計算された格付賞金が適用されたものです)。 さて今年は。 今年度は、ここまで挙げた「春の特別開催までの20走分(転入馬)・15走分(在籍馬)」、「夏のある時点での20走分(転入馬)」に加えてもうひとつ、新しいルールが設定されました。 『在籍馬(通算12開催以降)/令和4年度第5回盛岡競馬初日前日以前12競走における本賞金(12競走に満たないものは、その合計額)と当該年度における本賞金との合計額とする』。“12走ルール”です。 以前の夏に設定されたものは転入馬に対してのもの。在籍馬、既に岩手競馬に移籍済みの馬にとっての再計算のタイミングは事実上春先の一度のみ、そこで決まったクラスを基準に1シーズン戦うことになっていました。 それが今年度から、夏の終わりのタイミングの、それも12走という出走数で、各馬の格付けが再計算されるのです。 基準日は8月20日。この日までに岩手競馬に在籍している馬はそれ以前の12走分の成績(正確には「8月20日までの12走分」+「5回盛岡開催での賞金額」)をもってクラスが変わります。次開催(9月4日~)からがその大変動。今開催あるいは前回の開催時では例えばA級で走っていた馬が次開催ではC2級に降級している・・・という例が多数現れるはずです。 競馬新聞等を細かく見ていた方は気づかれているかもしれません。今季前半は“ここまで10走くらい賞金を稼いでいない馬”の転入が非常に多かった。それはこの12走ルールを見越した馬探しが活発に行われていたから。 これまでは春のセオリーだった“降級馬を狙え”が夏にも重要になってくるという事になりますし、例えば調教師リーディングとか騎手リーディングにも影響が出てくるのではないでしょうか。 15走あるいは20走となるとクラスによっては2年近くの期間が対象ですが、12走なら早ければ半年。半年間不振が続いたら降級して再出発のチャンス・・・となるのは上のクラスで苦戦している馬にとっては朗報になりますし、厩舎サイド・馬主サイドから見ればちょうどいい条件に当てはまりそうな馬を探すというモチベーションになる面もあるでしょう。 一方で“都合が悪い馬”も出てきます。岩手競馬は設定する各クラスのレース数を満たすように格付けする一種の相対クラス制をとっており、A級・B級・C級の各頭数がおおむね1:2:3の割合になるよう振り分けられます。 つまり、上のクラスから下のクラスに下がる馬がいれば下から上に上がる馬もいるということ。12走ルールで降級するA級馬にとっては良いルールになるでしょうが、B級あたりからA級に上がる馬にとっては、そこには普通にA級で好走していた馬が残っているわけで、ありがたいとはちょっと言いづらいですよね。また、降級してみたらまわりは同様に降級した馬ばかり、戦う相手はほとんど変わらない・・・という組み合わせになる場合も起こるでしょう。 そしてもうひとつ。例年ならこの時期に行われていた3歳馬の古馬編入ですが、今年はこのクラス替えを行う影響で時期が後ろにずれて10月に行われます。 9月に入ってすぐ古馬のクラスがガラッと変わり、一ヶ月して落ち着いてきたら今度は3歳馬が古馬編入されてまた顔ぶれが変わる・・・。この先しばらくは予想に悩む日々が続くのかもしれません・・・。
2022年08月25日
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ナチュラルホースマンシップ聞き馴染みのない言葉でしょう。毎日お馬さんと暮らしている自分たちでさえ聞いたことがない言葉。はるか昔から人と馬とは共に暮らし、共存共栄し現在に至ります。しかし人間は次から次へと知恵をつけ、自然の持つあらゆる大きな力を味方につけ馬に変わる動力を数々発明しました。そんな中、お馬さんと人間の関係はいつしか「共存」という立場から人による支配へと変わっていったのです。お馬さんたちの「動き」や「動作」をいつしか人間の力や発明した道具を用いてコントロールするようになってしまいました。お馬さんたちの気持ちや心、感情は気づけば多くが無視されるようにさえなっているのです。このナチュラルホースマンシップではこちらの写真のように、今日馬を制するため(騎乗しなくても)に絶対的に無くてはならないとされている「ハミ」を使いません。このゴムでできた軽い扶助しか与えられない道具を用いてまるでマジックでも見ているかのような現象がこの後目の前で繰り広げられたのです。こちらの写真中央が今回ナチュラルホースマンシップを披露して下さったディー・バー・ジェイ ランチの持田裕之さん。ここで持田さんが行おうとしているのは、写真のお馬さんに持田さんが「リーダーなんだよ」と分からせること。お馬さんは元来集団で生活しその集団には一頭のボス馬がいる。ナチュラルホースマンシップでは人間がお馬さんのボスになって動きをコントロールするのが基本。要するに今やっているのはその定義付け。リバティーワークと呼ばれるこの作業、普段お馬さんと接していて彼らが訴えていることの意味に気付かせてくれる最高の教科書でした。それはさておき、さっきの続きを見てみましょうか。いきなり持田さんにおっ放されて「わーい!わーい!自由だ~!!」といわんばかりのお馬さん。ちょっとの間、自由を満喫していた彼になにやら持田さんが近づいて・・・「ん?」という顔。すると手に持った鞭を軽く振りながら(決して叩きません)持田さんはお馬さんに近寄ります。お馬さんだって叩かれたくはありませんから危険を感じて「何すんのさ~」と逃げ出します。その攻防がしばらく続き、お馬さんが頭を下げて口をパクパク「わかったよ~、もうやめてよ~」とあたかも言いたげな表情を見せます。次の瞬間、持田さんも鞭を振るのを止めました。立ち止まりじっと何かを考えている様子のお馬さん。持田さんがちょっと体を動かしただけで、こっちの様子をうかがいます。しばらくお馬さんは考えた後、ゆっくり持田さんに近づいてきたのです!!もうここには完全な主従関係が出来上がり、このお馬さんは持田さんのことをボスと認めたことになりますね。ここから人とお馬さんの本当の関係が始まるんです。何か周りのモノにこのお馬さんが驚いても持田さんを見て「ボスが慌ててないから大丈夫」とすぐに平常心に戻れます。新しい環境に連れて行かれても「ボスと一緒だから安心」とすぐに環境へも対応します。パドックでフラッシュがたかれても、新聞紙がバサバサ振られても厩務員とお馬さんに信頼関係があれば本当はなんてことないんです。ただ、日本では人とお馬さんの関係がきちんと築けていないから「フラッシュは禁止」なんですね。今回二日間にわたって美浦トレーニングセンター近くのリバティホースナビゲート代表 佐久間拓士さんのお招きを受けこの持田さんの講習を受けることができました。本当に目から鱗の二日間でした。持田さん、佐久間さんありがとうございました。
2009年04月20日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 大相撲の大関・高安を擁する田子ノ浦部屋が、いよいよ稽古を開始します!※高安の高はハシゴ高 来週の火曜日からは、稽古見学も可能になりますので、お楽しみください♪ 2月21日、それに先立ち、田子ノ浦親方のトークショーがスタンド2階のSKNプレイスで行われました。 そのたんとの初ショット! 親方が立つとこんな感じ。めっちゃでかい(;'∀') ホントに楽しいトーク満載で、相撲好きのわたくしとしては、濃密な時間を過ごさせていただきました♪ 一緒に出てくれた競馬キンキの北防さんとともに大いに楽しんだのでありました! 親方ありがとうございます♪ 稽古見学の模様などは、また来週お届けします!〓Weeklyトピックス〓★池田敦騎手、遠征期間終了 金沢からの遠征中だった池田敦騎手の騎乗期間が終了。 今週の木曜日(2月21日)で園田での騎乗を終えました。 通算500勝まであと1勝と迫っていて迎えた前日の2月20日、第2レースでセカンドインパクトに騎乗して見事に逃げ切り、500勝を園田で達成しました。 セカンドインパクトにとっては初めて逃げる形でのレース。それでも前日から続く前残りの馬場を考えて、池田騎手は何が何でもハナを切るという気持ちで先手を奪いました。 「内ラチ沿いが軽く2、3頭目あたりが少し重たい、ちょうど金沢のような馬場だったので思い切っていきました」と勝手知ったる我が家でレースをするように運んで、逃げ切って見せました。 同馬にとってはこれが45戦目にしてのうれしい初勝利。関係者は大いに喜ばれたことでしょう。 勝利数よりも、印象に残るようなレースをすることを念頭において遠征に臨んだ池田騎手。 それでも「以前に来たとき、300勝を達成できずに帰ったことがあったので、なんとか達成できて良かったです」と、500勝の区切りは園田で迎えたいという計算はあったようです。 で、肝心の印象に残るレースはできたのか? 「それはちょっと分からないです…」と不安な表情…。 そこはファンの皆さんが判断することでしょうけど、思い切った逃げで500勝、501勝目を挙げたレースは、なかなか印象に残るいいレースだったと思います! 先に帰った青柳騎手とともに、園田ファンは君たちの応援していますから、春からの金沢競馬で思い存分暴れまわってください♪★松木騎手が兵庫に移籍!? 先週で3ヶ月間の期間限定騎乗を終えた松木大地騎手は、地元の高知に帰りました。そしてすぐに騎乗して活躍しています。ところがその数日後に、今度は兵庫に移籍することが高知競馬から発表されたのです! 松木大地騎手は、正式に兵庫県競馬の騎手になるのです!兵庫県騎手会の規定により、4ヶ月間厩務員として従事することが義務付けられていて、騎手再デビューは5月22日以降となります。 これを聞いて、えっ!マジで!?ってなりました。 同じように感じた園田競馬関係者も多くいました。 そんなこともなくはないと思わせた園田での活躍。高知でもっと勝てないのがなぜなのかと疑うぐらいでした。 とはいえ、移籍するにしても、いろいろと準備もあり、時間がかかることだと思っていました。 しかし、早急に実現したのは師匠の雑賀正光調教師の判断が素早いからだと想像しています。 年間200勝を何度もクリア、そして全国リーディングも常連の名伯楽。多くの管理馬を勝利に導く采配は、素早く正確な判断が求められることでしょう。 松木騎手が訴える新天地での活躍を後押しするにはどうすればいいか。その判断が周囲への挨拶まわりで根回しし、正式な移籍へ導くこと。さすが雑賀先生です!! 明るい性格で、すっかり園田にも馴染んでいた松木騎手。改めて園田での活躍を楽しみにしましょう。★柔らかくなった太田サキちゃん♪ 最近、本格的に始めたホットヨガで、身体が柔らかくなったSKNフラッシュ8の太田サキちゃん。 ↓ホラ、ご覧の通り! 予想検討会の前説で披露! 前後開脚もできると豪語してくれたのですが、さすがにこれは舞台ではやらせるわけにもいかないので、楽屋でやってもらいました。 おぉ!めっちゃ笑ろてるやん♪ 前屈では指先が床まで10センチ以上はあったそうですが、真剣に取り組みだして2ヶ月ほどでここまで柔らかくなったとのことです。 う~む、ホットヨガ、やってみようかな(;'∀')★強いぞジンギ!~園田ユースカップ~ 2月21日木曜日、7年ぶりに復活した重賞レース『園田ユースカップ』が行われました。 勝ったのは1番人気に支持されたジンギ。スタート後は好位に取り付いて、レースを進め、最後はしぶとい粘りを見せた笠松のボルドープラージュを首差捉え切っての優勝。重賞初制覇を成し遂げました。 前々日の雨の影響で道悪が残り、逃げ馬有利の馬場状態。それでもしっかりと差し切ったところに非凡な能力を感じさせます。 父はロードカナロア、母の父はディープインパクト。地方競馬ではありえない良血です! キャリアはこれが4戦目で、使われる毎に成長を感じさせるレースぶり。今後の活躍が大いに期待されます。次走は未定ですが、芝のレースでも見てみたいなぁ、と思わせるレースぶりと血統ですね♪ なお、騎乗していた田中学騎手は、これが通算50勝目の重賞。父の田中道夫調教師が、騎手現役時代に挙げた重賞50勝に遂に並びました。昨年は惜しいレースで重賞をなかなか勝つことができず、父の記録に王手をかけながら並ぶことができないでいました。ようやく父に追いつき、そしてこれからさらなる高みを目指すことになります。どうぞご注目ください! まだまだ幼さが残る中、これだけ走るジンギは凄い! 現3歳馬の中では間違いなくトップ! プレゼンターとして田子ノ浦親方も登場! お相撲さんも身体は柔軟。意外にも身体柔らかい繋がり♪ 橋本師と田中騎手、2世コンビでこれからも園田を盛り上げます♪ 最後に親方と、親に並んだ田中騎手!◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ いやぁ、鬢付け油の香りはたまりませんなぁ♪ 春を呼ぶ大阪場所は、もうすぐそこ。
2019年02月23日
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金曜日は古谷が担当します。 もう12月…。年々、月日が経つスピードが早く感じますが、地方競馬を観ていると、1週間単位ではなく、毎日競馬という状況から、より1年があっという間に感じるようになってきたのかと思います。 そして、先週の土曜だった11月25日は、42歳の誕生日を迎えました。毎年、岩手ではその前後に誕生日を祝って頂きますが、恒例となってしまった「ふるやしき会」も20日に行われました。 ハッピーバースデーの音楽が店に流れたと思いきや、はらんこ飯を、わざわざお店の方が土台のごはんをケーキ型にしてくれたものが上の写真。ふじポン、斎藤雄一騎手、南郷家全騎手にお祝いして頂き、感謝です。ちなみに、「ふるやしき」の由来はこちらをご覧ください。何だかんだで、今年で5年目(-_-;) 本当の誕生日には、ホッカイドウ競馬の阿部龍騎手が、札幌市内のホテルで開催した結婚パーティーに参加しました。 阿部龍騎手と同い年の方とシーズン前にご結婚されていましたが、シーズンが終わって、盛大に結婚パーティーが行われました。今年はリーディング2位、「エーデルワイス賞」で初のダートグレード勝利を収めるなど、存在感をさらに高めました。シーズンが始まる前、「今年は桑村さんを超えたい」と話していましたが、兄弟子の壁は今年も厚かった…。ただ、桑村騎手が兄弟子で良かったという言葉が、スクリーンなどでも書かれていたり、本当に良い関係でお互いが切磋琢磨しています。それが、角川厩舎の凄さでもあり、その一面を垣間見た印象を受けます。角川師も想定していなかった、阿部龍騎手から角川調教師へ感謝の言葉を捧げるシーンがありましたが、お互いが泣き、師弟の熱い絆を感じた場面に、こちらも涙が出てきました。 数日前、大井の安藤洋一騎手と、ホッカイドウ競馬に期間限定で来ていた時の話になったんですが、「そういえば、角川先生が『桑村と龍は、俺にとって宝物だ』って言っていたんですよね」と話していたそうです。普段は厳しい言葉を掛けながら、その期待に応えてリーディングワンツーを獲得するほどのジョッキーに育ち、感謝の言葉を述べるシーンをふと思い返した時に、安藤騎手のその言葉を聞いて、また感動してしまいました。 師弟関係って、今の時代になって大分薄らいだと言われます。昔のような、鉄拳制裁的なものはもちろんありません。育て方に変化は生じているとはいえ、まだまだ師弟関係はしっかりと築かれている業種はあります。特に地方競馬は各地区に分かれる関係で、騎手の絶対数が違うので、中央競馬以上に調教師と騎手の関係は深くなります。 成長する過程を、こちらも見守っていきつつ、調教師からも「色々と教えてやって欲しい」と言われることもあり、その地区全体として育てている感覚もあります。阿部龍騎手は、センター時代からセンスの高さを評価され、世代No.1の期待を持たれてホッカイドウ競馬でデビューしました。その期待に応えたことも凄いし、うぬぼれることなく、兄弟子の桑村騎手を追い越そうとする姿勢が、人間として高めているのだと思います。 さて、その翌日には水沢競馬場で「プリンセスカップ」が行われました。グランダム・ジャパン2歳シーズンの第6戦で、この成績次第でシリーズリーダーを確固たるものにできるホッカイドウ競馬勢もいたので、上位拮抗の1戦と思われていました。 ただ、ホッカイドウ競馬から参戦する6頭が断然優位で、地元の期待を集めたスターギアも、元を辿ればホッカイドウ競馬出身。例年通り、ホッカイドウ競馬出走組の争いとなりました。レースは、2番手から流れに乗ったエグジビッツが、直線でマサノスマイルと叩き合いになりましたが、内から差し返して勝利。「金沢シンデレラカップ」に次ぐ、重賞2勝目を飾りました。(プリンセスカップを勝利したエグジビッツと関係者) ホッカイドウ競馬勢の騎手コメントは、こちらをご覧ください。 また、この日は吉原寛人騎手が、京都競馬場で大活躍。重賞と特別を含む1日3勝、「京阪杯」のネロは思い切った騎乗で逃げ切り、連覇を飾るとともに、吉原騎手にとってJRA重賞は初制覇でした。この活躍が、さらに吉原騎手の存在感を高めました。 12月16日の中京にも参戦が決まりましたが、すでにメインレースを含む特別戦での騎乗依頼があったようです。来週は、「園田金盃」にレイズオブザサンで参戦することが決まっていますし、その翌週の「全日本2歳優駿」でもサザンヴィグラスの騎乗が決まっています。体調管理には人一倍気を使っているタイプですから、寒くなっての移動続きでも、元気な姿で活躍してくれることでしょう。 12月はチャンピオン決定戦や、各地区の大一番が行われます。熱戦が続く地方競馬は、楽天競馬でお楽しみ下さい!
2017年12月01日
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ミツオーです。明日の園田ナイター開幕、楽しみですね!竹之上さんによる、ナイター初日リポートも楽しみにしてます!さて、みなさんは日本中の競馬場で使われている、ファンファーレや本馬場入り時の音楽、どのくらい聞いたことがありますか?かつては、実際にそれぞれの競馬場へ足を運ぶか、現地から映像や音声を取り寄せなくては聞くこともできなかった、各地のファンファーレや行進曲も、今ではネット中継でカンタンに聞くことができるようになっています。おかげで、わたし自身、まるで馴染みのなかった遠方の競馬場のファンファーレや行進曲をどんどん聞き覚えてきました。JRAでは、ファンファーレも行進曲もオリジナルのものを使っていて、その作曲者名簿を見ると、超のつく有名人ばかりで驚いてしまうのですが、地方競馬でオリジナルを使っているのは主にファンファーレの方で、行進曲は何かしらの音楽を借りてきている例も多いようです。そうした行進曲、わたしなどが聞いて、「この曲はアレですね」と言い当てられるのは、せいぜい園田競馬で使われている、「ラデツキー行進曲」と「威風堂々」くらい。ほかの曲は…「何か元があるんだろうなあ」と想像するだけ。だったのですが。ひょんなことから、金沢競馬で使われている行進曲が何という曲なのか、知ることができました。みなさんは、金沢競馬の本馬場入場時行進曲をお聞きになったことがありますか?金沢競馬の入場行進曲は、平場…「西洋人」選抜…「銃弾と銃剣」重賞…「オン・パレード」というのがその曲名でした。コレを見て、「おお、あの人の曲だわね」とわかる方、尊敬します。もちろんそういう方も少なくないとは思いますが。これらの曲は、すべて、ジョン・フィリップ・スーザの作曲した曲だそうです。ええと、わたしは、スーザっつうと「星条旗よ永遠なれ」しか思い出せないんですが…(汗)、なんでも行進曲を100曲以上も作曲して、今でも全世界で多くの曲が演奏され好まれている、マーチ王と呼ばれるひとなんだそうです。知りませんでした。金沢競馬場へお越しのファンのみなさまや、競馬場関係者のみなさん、そしてわれわれ実況担当は、じつは、世界で…というのが言い過ぎなら、日本で、最もスーザを聞いているひとたちでは?そんなことない?う~ん、世の中広いから、毎日スーザ聞きながら通勤してるひともいるかもしれないな。元気出そうだし。それはともかく。その金沢競馬場では、火曜日(4日)に、地方全国交流の重賞・第8回イヌワシ賞がおこなわれました。南関東と東海から、合計6頭が遠征して、地元の雄・ナムラダイキチ/ジャングルスマイルと対決しました。勝ったのは、ナムラダイキチ。圧勝でした。2000メートルのレコードを1秒1も短縮して、2着(マルヨフェニックス)を8馬身ちぎりました。正直、全盛期のマルヨフェニックスが相手でも、はたしてこのナムラダイキチに先着できたかな?と思わせるほどの走りで、ますます白山大賞典が楽しみになってきました。ジャングルスマイルは、逃げを打ったものの最後苦しくなって、エーシングレーソロにもせまられる3着。キッチリ立て直して、白山大賞典ではナムラダイキチと共に、強い相手を迎え撃ってもらいたいところです。8月まで、月1つずつしか重賞がおこなわれなかった金沢競馬ですが、9月からは重賞レースも盛りだくさんになります。ぜひともスーザを聞きがてら、金沢競馬場へご来場ください。ネットでもスーザ聞けますので、ご参加ください。
2012年09月06日
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只今、栃木県那須塩原市にある、地方競馬教養センターにいます。10日、この春デビューを迎える85期生の騎手課程修了記者会見が行われ、その取材で足を運んでいます。当日だと時間の制約もある、ということで、前日である今日に、南関東でデビューする6人を先に取材させて頂くため、夕方に到着。1時間ほど割いてもらい、6人と話をする機会を設けて頂きました。 今春、南関でデビューする6人は、浦和2人、船橋2人、大井1人、川崎1人という内訳です。まず浦和所属から。國分祐仁くん(小嶋一郎厩舎)は、群馬県出身。中2の時に、高崎競馬を見に行った時に騎手を目指したそうです。当初は、高崎の水野調教師で、という話だったみたいですが、残念ながら高崎の廃止に伴い、水野貴史騎手とともに浦和へ。やはり、尊敬する騎手は、水野騎手ということでした。 そして、須藤優くん(柘榴浩樹厩舎)は川口出身で、根っからの埼玉人。中3の頃に競馬を見て馬に乗りたいと思って乗馬クラブに入り、馬に乗っているうちに騎手を目指そうと思ったということ。身長が169cmと高く、体重には気をつかっている様子で、好きな科目が「栄養学」ということでした。目指す騎手は繁田騎手。そして、國分くん、須藤くんとも、同期をライバル視していましたよー。 船橋は、まず笠野雄大くん(柿本正男厩舎)と話をしました。父親が競馬好きで、小学校の頃から中山や船橋へ一緒に行っていたということでした。馬に乗るのが楽しく、騎手になりたいと強く思ったそうです。家族も後押ししてくれたようですし、中3から馬に乗り始めたそうです。尊敬しているのは、石崎駿騎手。背丈が近い(164cm)し、芯があって見習う面が多いということでした。また、柿本正男師も、当たりの柔らかさと馬を大事にする姿勢に教わる面が多いとのこと。 そして、濱田達也くん(坂本昇厩舎)は京都の出身。小さい頃から馬が大好きで、京都競馬場へ行っていたそうです。中3ぐらいから騎手に興味を持ち、京都競馬場の乗馬センターに通っていたそうです。その後、千葉にある馬の専門学校で学び、坂本昇師と出会ったそうです。競馬場実習で、調教などでの乗り方が通用せず、坂本昇師にも相当注意をされていたそうですが、そのことでバランス感覚など上達もしていったということ。目標とする騎手は、山田信騎手と内田博騎手。山田信騎手は、手足が長くて体型が似ていると言われていたそうで、実際に学ぶべき点が多々あったそうです。また、内田博騎手は追い方を見習いたいということでした。 川崎の本田紀忠くん(高月賢一厩舎)は、22歳と最年長。年下ばかりで焦りもあったりと、最初の頃は苦労をしていたそうです。野球選手になりたかったそうですが、体が小さいこともあり、父親には騎手になれ、と言われたそうです。その頃は特に何とも思わなかったそうですが、中3の時にそのお父さんが亡くなられ、その時にやってみようと決意したそうです。2ヶ所の乗馬クラブを経ていますが、2ヶ所目で高月賢師に出会ったそうです。目標とする騎手は、今野騎手を始め、多くの先輩ジョッキーとのこと。 最後に、大井の早田功駿くん(阪本一栄厩舎)。早田秀治騎手を父に持ち、自然と騎手を目指していった様子が窺えました。白井牧場に泊まり込んで、馬に乗っていた時期もあったそうです。父には、「尻が高いから腰を入れて追え」とよく言われるそうですが、父親との騎乗は楽しみにしているし夢だったとのこと。阪本一師には、タイム感覚を身につけるようになど、厳しい面もあるそうですが、色んな面で勉強させてもらっているとのこと。目標は、やはり父である早田騎手と、見ていてかっこいいと思う御神本騎手だそうです。 まずは、南関デビューの6人を紹介させて頂きましたが、自分のブログの方で明日のことを続きで書いていきたいと思います。
2007年03月09日
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日曜日担当の高橋華代子です。 先日の豪華牝馬が集ったしらさぎ賞は白い姫様ナターレ(川崎・内田厩舎)の完勝に終わりました。左回り&小回り、スムーズな競馬は威力をより存分に発揮しますねぇ。強くてかわいらしい白い姫様(*^_^*) また、ベテランファンの心にも刺激的でしょう。大井の帝王・的場文男騎手と岩手のレジェンドで今現在はナターレを担当している小竹清一厩務員のコンビ。 岩手の皆さんで小竹厩務員の馬に乗っている姿を見たい!というかたは、南関東で唯一・調教が見学できる川崎所属馬たちが利用している小向トレセンに行くと、小竹厩務員の馬に乗る姿が見られちゃいますよ。 ナターレは今年の最大目標をJBCレディスクラシックに置くそうなので、そこに向けて順調に進んで欲しいなと思います。 一方で、南関東の女王クラーベセクレタはまさかの9着。レースでは砂をかぶって進んでいかなかったそうで……。ちなみに、レース後も走ったあと?って感じくらいに息の入りも良くて全然疲れていないそうです。まずは無事だったのが何よりで、一度使っての変わり身に期待したいと思います。 で。しらさぎ賞のあとに、府中のcafeあおばさんに行ってきました。先日まで行っていたフリちゃんボンちゃん展で使用したものなどを受け取りに行ったのです。 ここのお手伝いさん(*'▽')が、ナターレを共有で持っていることはあまりにも有名ですが、レース後にお店にいらっしゃったお客様の中には「ナターレおめでとうございます」と言って入店される方たちもいました。 ナターレが勝った直後だったし、ナターレをイメージしたこの店オリジナルのマグカップで紅茶を頂きました。あとはお気に入りのフレンチトースト。毎度注文しちゃうんですが、ほんと、いつ食べてもレベルが高いです。 ちなみに、このマグカップは販売していてわたしも家で使ってます。いつも原稿を書くときは、このマグカップにめっちゃ濃いブラックコーヒーが手放せません(^^ゞ そして、これもめちゃかわいいと思いませんかぁ( *´艸`) お馬さんの形をしたクッキー。お土産に持ち帰ることができるので(品切れのときもあるみたいですが)、お馬さん好きにはうれしいプレゼントになりますよね。 あおばさんのご協力のもと、フリちゃんボンちゃん展は無事に行われました。写真を提供してくださった皆さんも本当にありがとうございました。いずれは南関東全体の企画もいいなぁと思い始めているので、またそのときは皆様からのご協力をよろしくお願いします。 あおばさんではその時々でいろんな馬に関した写真展が行われているので、それによってお店の雰囲気も変わるので素敵な空間ですよ。cafeあおばさんのページ。 さぁ、明日から船橋開催が行われます。ここに書ききれないくらいイベントが盛りだくさんなので、詳しいことは船橋ケイバのホームページをご覧くださいね。イベントにも来るふなっしーのぬいぐるみが今超欲しいんですけど……。楽天でも大量に販売されていました。船橋競馬場では販売とかあるのかな???楽天で買おうかな?今とっても悩み中(^^ゞ
2013年05月05日
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金曜日は、古谷が担当します。 東京も雪が降りましたねー(-_-;) ちょうど北海道に戻る日で、3時発の飛行機のチケットを取っていましたが、空港の搭乗口付近で、某牧場の社長とバッタリ。話を伺うと、2時の飛行機だったのが欠航となり、1本遅い便になったとのこと。大丈夫かな!?と心配しましたが、搭乗した後、飛行機の除雪作業を待つ形で、1時間遅れの出発。無事に飛んでくれてホッとしました。 元日は「ヨルノヲケイバ」、2日は「ゆるゆるばんば」の配信がありました。それが終わると、原稿はあるものの、ちょっと余裕が出るので、3日は水沢に行こうと思っていたんですが、前日の途中で競馬開催が取り止めとなり、その後、最終日の開催も中止が発表。残念でしたが、新幹線をキャンセルし、今年度も水沢競馬場に行くことはできませんでした。春の特別開催には、顔を出したいなと思います。 さて、7日の朝はキセキが、繋養先のブリーダーズスタリオンステーションに到着。札幌は降っていませんでしたが、千歳周辺から雪が降り出し、日高に入ると吹雪いている状況でした。それでも、無事に到着し、元気な姿を見せてくれました。 立ち写真の時は、雪に焦点が当たってしまい、まともに撮れず(-_-;) しかも、背中などに雪が積もり、立ったと思った瞬間、スタッフの方々が雪を払うなど、色々と大変な中での撮影でした。多くの報道陣(とは言っても、馬産地のメディアの人数は少ないので、両手で足ります)が集まったのも、キセキの注目度の高さを感じます。ルーラーシップ産駒は、リオンリオンがスタッドインしており、産駒2頭目の後継種牡馬となりますが、「菊花賞」のタイトルを引っ提げ、世界レコードの「ジャパンC」でアーモンドアイの2着に逃げ粘った中距離で見せたスピードなど、記憶に残るレースを繰り広げてきたキセキへの期待は高まります。種付料は、80万円(受胎条件)と120万円(出生条件)に設定されていますが、余勢も順調に申し込みがあるとのことで、種牡馬展示会後にも増えるのでは…とのことです。 急に話は変わりますが、年明け早々、ディズニーシーに行ってきました。風が強く、午後3時以降のショーや花火が中止となったりもしましたが、散歩がてら気分転換にはやはり最高の空間でした。正月のディズニーは、また違う魅力があります。日本に生まれて良かったーと思う、ハッピーニューイヤーのグリーティングは必見です。 シーので、夜のフォトスポットとして好きなのは、アメリカンウォーターフロントの景色。ここは、いつ来ても撮影してしまいます。もちろん、メインとなるメディテレーニアンハーバーの景色も素晴らしいんですが、シーらしい景色として、このスポットは最高です。 たまには、馬と違う写真も…ということで。改めまして、今年も宜しくお願い致します。
2022年01月07日
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日曜日担当の高橋華代子です。 先週に続き、とある日の大井競馬場の朝の表情を……。 先日の東京湾カップでドライヴシャフト(大井・荒山厩舎<小林>)を勝利に導き、自身が持つ地方競馬最高齢重賞勝利を達成した大井の的場文男騎手。地方競馬全国協会の発表では、58歳7か月29日とのこと。 朝の調教時は以前に比べると乗る頭数も少なくなったそうですが、新町マネージャーのお話しでは、それでも3頭の調教をつけてからレースへ行っているそうです。追い切りがあると、乗る頭数は増えてくるでしょうしね。 ゴーディーの調教をつけて引き上げてくるところをパチリ。↓ 的場騎手の右腕として支え続けている新町マネージャーとの2ショット↓ 今年は53勝を挙げて南関東リーディングは4位と引き続き上位をキープ。これも本当にすごいことです。 さて、川崎の森下博騎手が60歳になったばかりですが、船橋の石崎隆之騎手は59歳、的場騎手58歳、大井の早田秀治騎手が55歳で続いています。↓ バリバリ調教にも乗っていらっしゃいますよ。 おしゃれな馬がいるなぁと思ったら、蛯名厩舎の花塚厩務員が担当しているテイクユアチョイスでした。↓ さすがは花塚厩務員、レースだけじゃなくて調教でも愛馬におしゃれなメンコを着けています。↓ あっ、おしゃれなメンコの話題をすると、こちらの方が反応し始めそう(*´▽`*) 浦和の工藤伸輔調教師は、引き続き個性的なメンコを披露してくださっています。 最近の中では、ムーンビューティの着用していた宇宙柄メンコがとってもおしゃれで、個人的にはお気に入り。 (写真撮影 工藤調教師) これからも工藤調教師と花塚厩務員の個性的なメンコが楽しみです。 すでに今年の勝ち星を上回って好調の松崎正泰騎手をパチリ。↓ 先日の勝利では初めて娘さんと一緒に口取り写真を撮れたそうで、とっても喜んでいましたよ。以前写真を拝見させて頂いたらとってもかわいい娘さんでしたよぉ。パパさん、気になって仕方ないだろうな(*´▽`*) 騎手はやめましたが、小平厩務員は今でもバリバリ調教に乗っています。↓ 次の目標に向けていって欲しいですね。カメラ目線ありがとうございます(^-^) さて、話題は尽きないので、また来週!(^^)!
2015年05月10日
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ミツオーです。久々にジェットコースターに乗りました。さて、厳しい真夏の暑さ、みなさまいかがお過ごしですか?この場を借りて、残暑お見舞い申し上げます。わたくし先週の日曜日・火曜日(7月31日・8月2日)と、金沢競馬の実況を担当しました。金沢地方もたいへんな暑さ。真夏の青空(…と、日によっては夕立)のもと、レースがおこなわれています。そんな中、つかの間の夏休みを利用して競馬場へ顔を出してくれたのが、このひと。米倉知騎手です。ご存じのとおり米倉騎手は、7月24日にプサンキョンナム競馬場で行われた第11回KNN杯(韓国GⅢ、ダート1,600m)をシュプリームマジック(SUPREME MAGIC、牝4)で優勝。自身の海外重賞初制覇を成し遂げました。米倉騎手は、今年4月半ばから韓国・プサンで騎乗しています(騎乗期間は、来年1月末まで)。そもそもなぜ韓国へ?「もうトシやし、行けるとこまで行けるうちに行っとこうかなと思って」という答は、実は岡部誠騎手とほとんど同じ。昨年、韓国へ渡る直前の岡部騎手にも話を聞く機会がありましたが、同様の答を返してくれたのを思い出しました。韓国では、その岡部誠騎手・倉兼育康騎手が騎乗しており、米倉騎手としては、かなり頼りにしたようです。「一緒にご飯食べにいったら、イクさん(倉兼騎手)が注文してくれるし。あのひと韓国で長いから、言葉もできるし。岡部さんと二人でご飯食べに行くときには、メニューに写真ついてるとこ行って、指さしてコレって注文します」基本的に、韓国では競馬会(KRA)が通訳を用意してくれていますから、仕事上、言葉の面で困ることはありません。仕事をはなれた普段の生活でも、上のように、「なんとなくで買い物でも何でもできるし、困ってはいないです。食事注文したときなんか、たまに思ってたのとは違うのが来たりとかするけど、まあそれも面白いかなあみたいな」言葉が通じないことなどによるストレスは、ないようです。今回制した重賞について話を聞くと、「ぶっちゃけ勝てると思って乗ってなかったんで、『勝っちゃった』みたいなイメージですね(笑)」この馬(シュプリームマジック号)に騎乗したのは、この重賞レースで3度目。初めてコンビを組んだときは、ソウルでのレースでした。「もともと1000メーターとかしか使ってない馬なんですよ。ソウルで乗ったときが、初めての1400メートルで。そのときは、3・4番手くらいのインでじーっとしてて、直線、内からチョロっと出て『おお!着、ある!』って思ったら、1000メーターしか使ってないから、止まっちゃって」結果8着。次いで地元・プサンに戻ってコンビ2回目のレースは、自己条件に戻ってのもの。「前に行こうと思ってたんですけど、あんまりいけなくて」他の先行馬を見ながらレースをすすめ、「直線もフラフラしながら走ってるのを、叩き上げて叩き上げて、何とか2着」という内容でした。優勝したKNN杯にむけて、調教師から「どう乗るか?」と相談された際には、先行できるものならしたいとは思うものの、先行馬がそろったから無理には行かない、と答えたそうで、レースは実際そのとおりの展開になりました。「ゲート出てちょっと仕掛けたけど、他も速いし、内でじーっとして」直線に向くあたりでは、「着、あるわ」という手応え。直線半ばにいたって、ようやく「『勝つかも!』って。でも先頭に立ったら、馬がフワ~ってヤメだしたから、『ヤメないでくれ!』(笑)、『もうここまできたら勝ってくれ!』って(笑)。先頭に立ってからヨレヨレでしたもん(笑)」という馬を、とにかく叱咤激励して勝利に導きました。「ホントうれしかったですよ。思わずガッツポーズしましたもん。生まれて初めてガッツポーズしました。これまでやったことないっす」普段から笑顔で話す米倉騎手ですが、ここまでストレートに喜びを表に出すのは、あまり見たことがありません。今回は、上位人気の馬ではなかったこともあって、「ヤッター!!って感じ」喜びの大きさを語る口調も普段の数倍、なめらかでした。韓国の競馬について聞くと、「短いところが多いから、スタート早いですね、みんな。馬もスタート早いし、人もスタート上手いから」ゲートを出て100メートルの間は、コース取りを変えてはいけないことになっているのだそうで、出て100メートルはまっすぐ走らなくてはなりません。「こっちの感覚で閉めに行けなかったりして、外ワクのほうだと乗りにくい感じしますけど、だいぶん慣れました。1000メートル戦とかだと、ちょっとまだ気持ち悪いですけどね」その上で、「ボク、あんまりスタート得意じゃないんで、そのへんは日本に戻ってからの騎乗に生かせるようになるかも」と話しています。毎週金曜日と日曜日に開催されるプサンの競馬(ソウルは土曜日・日曜日に開催)。この週(7月29日・31日)は開催が休みで、米倉騎手は、この休みを利用して一時帰国したのでした。韓国の印象を聞くと、「行ったばっかりのころ、スーパーでたくさん買い物して帰ろうと思ったら雨が降ってきて、傘持ってないし、両手に荷物かかえてるし、どうしようかと思ってたら、知らんオッチャンがいきなり傘をさしかけてくれて、そのままウチまで送ってくれたんですよ。韓国、やさし~い!!って、感激しました」何だろうなあ、そのエピソードは。「けどまあ、やさしいひともいますし、ロクでもないひともいますし、どこでも一緒ですよ」こういう図太さというか、環境への順応力の高さが、いい成績を生んだのかもしれません。ファンのみなさんへのメッセージを、とお願いすると、「G3勝ったんで、次はG2・G1と勝てるようにがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします」とは、まあそう言うよね、というコメントではありますが、照れながらもこうしたセリフが出てくるあたり、いつもよりはかなりテンションの高い米倉騎手でした。米倉騎手によると、倉兼騎手・岡部騎手は、ちょうどこの夏休みまでで韓国での騎乗を終了。これからは日本人ジョッキー1人だけになります。正直、なかなか情報が入ってこない現状ですが、また重賞制覇など大きな活躍をして、その様子が日本で報じられるよう、がんばってほしいところです。そして、何より、本人も語っていましたが、「ケガなく。騎乗できる状態で帰国」が一番です。無事に、金沢で騎乗する姿が見られる日を楽しみにしましょう。
2016年08月08日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 園田競馬のゴールデンウィークシリーズをお楽しみいただいた皆さま、誠にありがとうございます。 5月3日の『兵庫チャンピオンシップ』当日は、2008年の『園田JBC』が行われた日以来の、10億を超える売り上げを記録しました。 本当にファンの皆さまのお陰です。これからの園田競馬もアツいレースを展開しますので、どうぞご愛顧いただきますようよろしくお願いしますm(__)m さて、きょうは新生なったSKNフラッシュ8のメンバーをひとりずつご紹介して行きましょう♪◆佐藤夢(さとうゆめ) 6年目も健在!今年もリーダーで、4年目のリーダーとなる佐藤夢ちゃんです♪ もうSKNの顔ですよ、夢氏は♪◆神崎まなみ(かんざきまなみ) まなみんも6年目に突入です!これまた凄いことです! SNSでの拡散女王が、今年も園田の魅力を多く広めてくれます♪◆小田ゆりえ(おだゆりえ) 2年目となる、オダユリこと小田ゆりえちゃん! 芸達者ですからどんな無茶ブリでも対応します♪ でも、たまに無茶ブリ返しをしてきやがる(>_<)◆大井真巳(おおいまみ) さてここからが新メンバー!! キリリとした表情が魅力的で、なんとも言えない透明感の持ち主♪ こんな子が関西にいたとは…。 兵庫県出身で紛れもない関西人。 「女優やモデルなど、なんでも挑戦して行きたいです!」と現在やこれからの活動に意欲的です。園田のアピールもしっかり務め上げてくれることでしょう♪ でも中身は関西人なので、何かがうずいて、頼んでもないのにこんなポーズをしたくなっとります(^^;)◆太田サキ(おおたさき) 滋賀県出身の太田サキちゃん♪ 高校時代には硬式テニスで、なんと全国大会にまで出場した経験を持ちます! 「テニスを通じて得たものは根性です」。顧問の先生からキツイ叱責を受け、折れそうになる心を、培った根性で持ちこたえたとのことです。 芸能の仕事としては、今回のSKNが初めての仕事だそうで、伸びシロが最も期待できる最年少の20歳です♪ホントに楽しみ! 滋賀県出身と言えば、第3期メンバーの竹村美緒ちゃんと一緒ですね。◆初本瑞穂(はつもとみずほ) あなたのイチオシ◎(にじゅうまる)♪ というキャッチフレーズを持つ初本瑞穂ちゃん。 競馬のキャリアは2年半で、You Tubeで自身のチャンネルを持ち、これまで多くの予想動画を配信しているツワモノです! チャンネルはコチラ。←登録お願いします♪ 「これからは園田の予想も配信します!」と意気込んでいて、すでに予想もアップされています! JRAに関しては知識は豊富ですが、園田はまだまだ勉強中。それでも競馬をよく知ってくれているということは大いに心強いことです♪ なんか、ほんわかしか感じの癒し系ですが、バリバリ本気の馬女のみずほちゃんです(^^;)◆美波えり(みなみえり) レースクイーンとしても活躍する美波えりちゃん♪ びわこ放送の番組では、まなみんと共演していたことがあり、以前から繋がりがあったそうです。 「これからMCができるようにレッスンを受けるつもりです」と言うえりちゃんですが、言葉はハキハキとして、しっかりとした喋りができる人です。 レッスンを受ければさらに良くなることでしょうし、MCができるほど成長してくれれば頼もしいことです♪ 太田サキちゃんと同じく滋賀県の出身。滋賀の有名人と言えば?と訊くと、二人同時に「T.M.Revolution」と言ってました(^^;) いや、滋賀と言えば、近江のこかじろうやで!(シンクタンクの細い方の人) ◆宮下悠(みやしたはるか) SKN史上、初の和歌山県出身の宮下悠ちゃん♪ これでSKNメンバーで近畿二府四県コンプリート!!と思ったら、奈良県出身者がいなかったような気が…。 身長169cmでメンバー1の高身長! 「調子のいいときは170cmまで行きます!」と訳の分からないことを豪語する悠嬢(^^;) 競馬好きだったおじいちゃんに連れられて、幼いころに競馬場に行った経験があるそうです(軽トラに乗って)。 でも、よくよく聞いてみると、和歌山に競馬場(紀三井寺競馬)があったのは昭和63年までやから、記憶違いか、年齢詐称か(>_<) 明るく元気で快活なイメージを抱かせる悠ちゃん。伸び縮みする身長にも注目です♪ 今年度のSKNフラッシュ8は、ご覧のメンバーでお送りします。 どうぞ皆さま、よろしくお願いします♪※5月1日、各新聞社で園田のゴールデンウィークシリーズをアピール 各スポーツ紙をご購入いただいた皆さま、ありがとうございます♪ 紙面を割いてくださった各新聞社の皆さま、本当にありがとうございます。 お蔭さまで、盛況のうちにGWシリーズを終えることができました♪◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ トピックスは筆者の都合により、お休みしますm(__)m ホンマは『兵庫CS』や『兵庫大賞典』について書かなあかんのですけど(>_<) 余力があれば書き足します(^^;)
2018年05月05日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、まず佐賀競馬場の風景から。(取材日は8月20日日曜日) 九州だから、暑いのは当たり前、と思っていたのですが…… この日の佐賀競馬場は、ひときわ湿気が重たくて、暑く感じられたみたいで。 地元の方々が「今日はひときわ」とこぼすほど。 もう8月も後半に入っているのですが、まだまだ空の色も雲の姿も、夏模様。 JRAが札幌記念当日だったこともあり、馬券を買いに来たお客さま方も含め、日中から結構賑わっていました。 プレイヤーの横顔。まずはこの人から。 青海大樹(おうみだいき)騎手 24歳 2021年10月にデビューして、間もなく2年になりますか。 この夏、1週間(開催日3日)だけ、門別に来ていました。 私が取材に出かけた日にはうまく行き会えなくて、話も聞けなかったんですが…… 3日間で5鞍に騎乗していました。「全然形態の違う競馬場での騎乗は、新鮮でした。」 去年の7月末からずっと佐賀に短期移籍で来ていて、今年の春には正式に移籍。佐賀で真島元徳厩舎の所属騎手になりました。今季これまで307戦して10勝。通算で25勝。 いまはとにかく数多く乗って、結果はこれから、ですね。 いま、仕事の上で一番意識していることは?と、尋ねてみました。「攻め馬ですね」 レースの中身云々よりも、「攻め馬」っていう答えでした。「いま、大井の真島大輔調教師が(開業前の研修の一環で自厩舎に)来ているんです。大輔さんから色んな話を聞いて、試してみたりもしています。」 それは確かに、願ってもなかなかない機会、なのかも。 この場所でやっていくと決めた、彼。 この場所とか状況にフィットしていけば…… 自ずとやるべきことは見えてくるよね、きっと。 来年、デビュー3年になったときに、また少し話をしてみたい。 短い時間の会話で、そんな風に思えました。 つづきまして。先日念願の重賞を勝てた、こちら。 金山昇馬騎手 21歳でデビュー4年目 今年6月11日の佐賀がばいダッシュでスーパースナッズを駆り、初めて重賞を勝ちました。 随分以前から、重賞制覇を当面の目標に掲げ、それを公言もしていました。 しかし、産みの苦しみといいますか、惜敗が重なってここまで来ました。 前回、12月にこのブログで彼を取り上げた時の様子がこちら。 仕事について思い悩むこともあったみたい。 6月の重賞勝利は、そんな中での「会心の」勝利と言えるでしょう。 「重賞をひとつ勝つことが出来て、気持ちの持ち方は明らかに変わりました。周囲がよく見えるようになって来たように感じます。」 彼は衒いなく、このように話します。「同じ負けるにしても、いい騎乗をしての負けなのか、それとも自分が失敗しての負けなのか。それをきちんと割り切って考えられるようになっていると思います。」 確かに。 勝つことよりも、負けることの方が圧倒的に多いのが、競馬の仕事。 その中でまず「負ける」ということについて具体的に掴むことが出来るかどうかと言うことは、もしかしたら競馬の仕事で成功していくためのひとつのおおきなポイントなのかも知れません。 8月20日 4レースのロウレイロ 断然の注目を集めた自厩舎の馬を、しっかりと勝利に導く ズボンに記されているのは「可能性の獣」の文字。 ユニコーンガンダム由来のキーワード。 「ガンダム好き」という以上に、このワード選択には思うところがあるのでしょう。 今年は、8月のこの時期まで終わって、39勝 去年よりは、若干ペースは落ちているのかも知れませんが…… ここからきっと、逆襲が始まる。その準備は、きっと整ってる。 そんな気がしました。 通算200勝まで、先週末の開催が終わった時点で、あと15勝です。 この日のメインレースは、重賞の九州チャンピオンシップ(1750m) なかなかの銘柄どころが登場しました。 コースを1周半するレース 最後の4コーナーで、番手から前を交わし出て行ったミスカゴシマ(赤帽)に 外からドゥラリュール(黄帽)もつれて追撃 後ろの方から脚を使ってやってきたヒストリーメイカー(橙帽)も、勢いは互角…… ゴールの瞬間このガッツポーズ、そして表情を見よ! そして「可能性の獣」の歓喜の雄叫びが響き渡りました。 ミスカゴシマが半馬身、ヒストリーメイカーを振り切って優勝! 勝利は今年1月のオープン特別以来 重賞勝利は、2年前の12月のウィンターチャンピオン以来9つめ。 2~3歳時に大活躍して、ファンも多いこの馬。 私も久しぶりにこの馬の勝利を見ることが出来、驚きと共に感激していました。 金山昇馬は、つくづく「アツい」男だ。 気持ちが入ると、喜びも、そしてたぶん苦しみも悲しみも、こんなふうに表情豊かに表現する。いや、してしまう。 取材陣にも、この表情でガッツポーズ「返し馬の時から馬がグッと行く感じがあって、状態がとても良いと感じていました。(北海道出張で不在の平山調教師とは)2番手につけて行こうと事前に打ち合わせをしていたのですが、その通りのレースになりました。」 レースの振り返りも、実に冷静でした。 レースが見えてる。だから勝利に結びつく。 負のスパイラルに落っこちそうになっていた、去年の冬から 一段グレードアップした彼が、そこにいました。 来週8月31日木曜日には、ダートグレード競走のサマーチャンピオン(Jpn3)が行われます。 どんなドラマが待っているかな。 またこの場所を訪れるのが楽しみです。 続きまして。まだあります。 昨日の名古屋競馬場でのお話。(取材日8月22日火曜日) 実は、今週の名古屋は連日雨予報。 しとしと降る雨の予報ではなく、突発的に降る雷雨の確率が50%、みたいな。 昼前に1レースが始まる時点での空模様はこんな感じでした。 海に向かっているこの方向は青空が広がっているのですが、遠くの方では低い雲がもくもくと立ち上っているのがよくわかります。 重賞レースの騎乗依頼を受けて、この人が名古屋競馬場に初登場! 大井所属の西啓太騎手 29歳でキャリア10年目 最近は、各地の重賞レースで騎乗依頼を受けて、スポット参戦することが多くなってきています。先月も門別で1つ勝っていたな。 「懇意にしてもらっている調教師やオーナーに声をかけてもらって、声がかかれば出かけるようにしています。競馬場によって、レース全体の流れも違いますし、何よりいつもいる南関東と違う環境で仕事をさせてもらえるのが、刺激になりますね。」 いまは厩舎の所属を離れ、東京都騎手会所属、つまりフリーの立場で仕事をしています。「以前から、他場でも乗りたいと考えていたのですが、フリーになる前はどうしても自厩舎の仕事のこともありますから。いまはフリーになって、むしろ積極的に外に出ることを考えています。」 いまの立場で、いまの立場だから出来ることをする。 それがチャレンジの原動力になっているようです。 話を聞いている中で、何度も彼から出た言葉があります。「南関東は恵まれている」 そのことを感じるからこそ、外に出て行くのだと彼は話します。「コロナの前には、この名古屋からも岡部さんとか、高知の赤岡さんとか、金沢の吉原さんとかが、短期移籍で南関東に来ていたじゃないですか。当時はその傍らで『トップジョッキーが来たんだな』ぐらいの認識だったんです。でも、自分が実際に、そのトップジョッキーが普段仕事をしている場所に来て、強く感じました。」 それが『南関東は恵まれている』の意味。「彼らが、南関東に来て活躍しようという、そのもの凄いモチベーションの中身が、自分が彼らの場所に来てみて、わかりました。」 興味深い見方でした。 そうして「敵を知る」こと。それも途轍もない実力と実績の持ち主の気持ちの部分まで理解することを、自分自身のモチベーションにも結びつけている。その考えに触れて、私はハッとさせられました。 この日は、全部で5鞍に騎乗。 3レースのハッキヨーヨーで、名古屋での初騎乗に初勝利を飾りました。「自分は、先々大きなレースを勝ちたい、と思うよりも、目先一つひとつの与えられたことをやっていくことにより、大きなことも実現していく、と考えるタイプです。ですから意識するのは『技術の向上』ですね。」 ともすると控えめにも取れるこのような考えを語ることに、彼もまた全く衒いがありませんでした。 「南関東にはいい馬が入ってきています。いまは3歳のレースも、門別出身の馬ばかりではなく大井から強い馬が出る時代。1頭1頭向き合って自分で馬を仕上げていきたいですね。」 その面で自身なりに取り組めているという、自負もあるようだ。「自分は小林(分場)所属なので、ノンコ(ノユメ)とか、モジアナ(フレイバー)とか、サブノジュニアとか、本当に強い馬の調教に乗せてもらって、経験を積んできました。そういう経験を生かして、強い馬を自分で作っていきたいです。」 そして、その仕上げた馬に、今度は彼が実戦で乗る番。 それが当たり前になるときは近いのだと思うし、そういうときが来なければいけないのだと思います。「競馬の質を、上げたい。それを、自分たち若手がしていかないと」 話の最後に、彼はそう話しました。 この世代が、ひとつ上のいま活躍している世代を乗り越えていく日も、それほど遠くはないかも知れません。 話は名古屋に戻って。 昨日のメインレースは、920mの重賞・ベイスプリント 東海北陸交流の重賞です。 前哨戦に当たる、名古屋での前開催のオープン特別・スフェーンオープンで好走したアオイスイセイやウェーブメジャー、去年のこのレース惜敗の雪辱を期するヒロシゲウェーブが注目を集めました。 が、しかし。 金沢から意欲を持って遠征してきた馬たちは、速かった!! 格では下だった金沢のアルカウンが、外枠から一気の逃げ! ゴールまで止まりませんでした。 12頭立て12番人気の馬の勝利で、馬券的には波乱の決着 乗っていたのは、船橋所属の澤田龍哉(さわだりょうや)騎手 今年なんと!重賞4勝目!! 今年は、昨日までの段階で早くも昨年一年間の勝利数に迫る32勝をマーク。 ブレイクしてます!!!「ゲートの中での立ち方が良くなくて、出はあまりよくありませんでした。でもそこからがグンと速くて、3~4コーナーではやれそうな感じでした。」 更に、勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 井樋一也(いびかずや)調教師(馬の左)は、このレースに3頭を送り込み、勝利をものにしました。「とにかく先手が取れないと前走(読売レディス杯)のように全然ダメな馬。スターオブケリーの方が速いと思っていたのですが、アルカウンは外枠が良かったですね。距離は1400mとかでも大丈夫。とにかくこの馬は、先手が取れるかどうかです。」 南関東の澤田騎手を起用したことについては……「いつも金沢に来て乗ってもらってて、勝つのが難しそうな馬ばかり依頼していて申し訳ないと思っていたのですが……今日は勝ってくれて、本当に良かったです。」 そのあたりのこと、澤田騎手にも聞いてみました。「今年の冬に、井樋厩舎の厩務員の方とか、安藤勝己さんとかも交えて食事をさせてもらう機会があって、そこで懇意になって縁が出来ました。」 傍らにいた大ベテラン記者が、あとで一言。「ここで、彼からアンカツの名前が出るとは思わなかった……」 本当に、縁、ですよね。 世界は、狭いといえば狭い。 その中で、いろんなことが巡り巡ってる。「そこで、機会があったらよろしく、みたいな話になって、その言葉通り本当に依頼をして下さったので、いまこうして乗せていただくようになっています。他場での騎乗は、騎手としてのモチベーションを高めるために、意識しています。声がかかったら、どんな馬でも状況でも、基本行くようにしています。今回はその中で結果を出せて本当に嬉しいです。」 ここでも、「騎手としてのモチベーション」という言葉が出ました。「自分は、レースは全部『運』だと思っているので。」 最後、こんな風に話をまとめました。「展開、天候、その他色んなことが全て揃わないと、馬の力や騎手の力量だけでは勝てませんから。」 その「色んなこと」の中には、間違いなく「縁」ということもものすごくある。 彼の今年の活躍の理由が、わかるような気がしました。 私もまた、今日はそんな競馬の「縁」に恵まれて、いい一日を過ごせたな。 来週は、多分、名古屋と門別のお話になるかな。 夏ももうすぐおわるね。
2023年08月23日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日、笠松競馬場に出かけてきました。 今日はそのリポート。 毎度おなじみ、笠松競馬場の入場門 この日は、冷たい雨が降るあいにくの空模様 恒例の、「桜のつぼみ」チェック! ほんと、少しずつ、ですね。 明後日3月8日金曜日に迫った、レディスジョッキーズシリーズ笠松ラウンド。 その直前、やはりこの人に話を聞かねば。 深澤杏花騎手 22歳 まもなくデビューから4年 レディスジョッキーズシリーズでは、地元笠松所属騎手として盛り上げます。 「いつもこの大会は、楽しんでいますよ。レースはレースで真剣勝負、きちんとするんですけれども、普段会うことが出来ない女性ジョッキーに会えるのが楽しいですね。殆どが同世代ですし、会って話したり出来るいい機会です。」 さながら、年に何度かの「女子会」のような感覚なのかも知れませんね。「こうして女性だけのレースを行うことについて、意見があることは意識しています。例えば男性からしたらその分乗れるレースは減るわけですし、馬も出してもらわないとレースは出来ないわけですし……」……こう断った上で、大会の意義についてはこんな風に話しました。「自分のことを見て、騎手になりたい、という女性が増えてくれれば、それは嬉しいですし、増えてほしいですね。」 日本の競馬の仕事場は、男性ばかり。 そんな環境を、彼女はどう見ているのだろうか……。「笠松で騎手になろう、って思ったときは、まったく気づいていなかったですね。入ってみて、『あ、男性ばっかりなんだ』って思ったぐらいで(笑)。自分はそのこと自体は気にならないです。むしろ、例えば逆に女性ばかりの中に男性、みたいな逆の環境がもしあったら、そちらの方が大変だと思いますよ(笑)、」 彼女は、そういう環境の中でも対応して、頑張ってここまでやってきています。 「厩舎周りの女性の人たちが、娘か、場合によっては孫みたいな感じで可愛がってくれました。」 周囲の人々の「おかげさま」は、彼女も強く感じているようでした。「女性がもっともっと増えてほしいという気持ちはありますよ。女性同士でないと相談出来ないこともやはりありますし。」 女性であることを過剰に意識するでもなく、とは言え、女性としていまこの場所にいることを意識しないわけでももちろんなく。 なんだかすごく、いい意味で肩の力が抜けたような彼女のありようが、話のあとに印象に残りました。この話題になると、どうしても構えてしまうこちら男性側の気持ちも、何だか少し楽にしてくれるようなそんな感じ。「騎手になりたい、っていう女性から、SNSのDMで相談が来たことがあるんです。アドバイスではないですけれども、いろいろやりとりをしました。それは嬉しかったですね。」 注目されて、目指してもらえる存在に。 今回の地元笠松でのレディースジョッキーズシリーズが、彼女にとってもまたひとつのきっかけになればいいなと、率直に思いました。 レディースジョッキーズシリーズ笠松ラウンド、明後日開催。 この3月8日金曜日は、国際女性デーです。 明日7日と明後日8日の2日間、JR名古屋駅の中央コンコースでは、レディスジョッキーズシリーズの開催と女性騎手、そして国際女性デーにちなんだイベントが行われます。 詳細はこちらから みなさま、是非お立ち寄りください。 ここからは、メインレースの話 グランダムジャパンの古馬・春シーズンの一戦、ブルーリボンマイルが行われました。 南関東から2頭、北海道から1頭の遠征馬を迎えて、興味深い組み合わせになりました。 3コーナーの引き込み線から出て、コースをⅠ周半する1600m戦 スタートが良かったのは、大井のジュランビルだったのですが…… そこから少し控える形で、グレースルビーを逃がしての番手 ウワサノシブコが3番手 1番人気のコンビーノは、これらをやる形の4番手の外 結果的には……この序盤の位置取りが勝負を分けた感じがありました。 グレースルビーが、ついてきた馬たちを振り切って先頭! コンビーノが追いすがりますが……逃げ馬のマイペース先行を捉えるのは、さすがに至難の業。 「素敵女子」躍動 グレースルビー 7歳の春に、見事重賞初制覇!! 本降りの雨の中だったので、口取り撮影は装鞍所前で行われました。 残念だったのは、コンビーノの塚本征吾騎手「この馬に、重賞を勝たせてあげたかった……。」 残念そうに話しました。コンビーノにとって、5回目の重賞2着。「逃げるのは勝ったあの馬だと思っていて、その番手か3番手をと思っていました。しかし、スタートで前にいた竜也さんの馬(ジュランビル)が意外と行かずに、外からもう一頭来ての4番手になってしまいました。馬の状態はアップしてきていたし、よく走ってくれたのですが……この馬はどうしても前に1頭何かがいますね……」 言葉でそうは出ませんでしたが、もしかしたら位置取りに拘っていたら、もう少し逃げた勝ち馬の後ろの近い位置から狙えたのではないかと。そういう趣旨だと理解しました。 冬場は続けて使われながら、調子に関しては渋いコメントしか出ていなかったコンビーノ。春のいいタイミングで、ついに重賞勝利のチャンスを掴めるときが来るのかどうか、引き続き注目したい馬です。 達城龍次騎手の勝利騎手インタビューの模様は、笠松競馬Youtubeライブのこのあたりからですね。 レースの前、「笠松で乗るのは初めて」と話し、競馬場に着くと短い時間でレースを見ながら、馬場の通るべき位置などを確かめていました。見事にワンチャンスを活かした騎乗ぶりはさすが。いい笑顔が出ました。 こちらは、管理する大井の堀千亜樹調教師「今日も馬体が減っていたように、繊細な馬で長距離の輸送は苦手な馬なんです……」 グランダムジャパンの古馬・春シーズンでトップに立ったグレースルビーですが、このあと遠征が難しいとなると、使えるレースは最終戦のダートグレード競走・エンプレス杯(5月8日川崎)だけ。今年からレース構成が変わって難しい面もありますが、ともあれ今後の動向が注目されます。 なお、4着だったジュランビルは、福永敏調教師によると、レース後問題がなければ来週3月14日木曜日の若草賞土古記念(名古屋)に連闘で望む見通しです。 来週は引き続き笠松の話題と、あとは佐賀のお話、かな。
2024年03月06日
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耳目社の山中です。今日は船橋競馬場に来ています。毎年おなじみのGW開催は、金曜日5月3日まで。5月1日には大一番・第36回かしわ記念、翌日2日には、3歳馬の重賞第38回東京湾カップが行われます。かしわ記念の枠順は→こちら東京湾カップの枠順は→こちら好メンバーが揃ったかしわ記念、楽しみですね!!そして今日から、船橋競馬場の新スタンドB棟がオープンしました!お客様の入れるエリアも制限がなくなり、広々とした景色の中でレースが行われています。令和2年(2020年)から始まった船橋競馬場の大規模改修工事。スタンド部分の再整備が完了となりました。4年、あっという間だった気がしますね。先日、報道機関に向けた内覧会に参加して内部の様子を見学させていただきました。B棟4Fボックスシートの案内図。おなじみの枠の色で色分けされています。ボックスルームこちらも枠番と同じ色のフラットルーム特別観覧席も広めのゆったりした作りになっています屋内一般席にはドリンクホルダー付きそして、飲食店が新スタンドの中にオープン!これまでのキッチンカーと合わせて多彩なグルメが楽しめますよ!(あと、トイレも広いです)まだまだ船橋競馬場の発展は続いていくそうです。その様子を見に、船橋競馬場に足を運んでみませんか?ファンの皆さまのご来場、お待ちしています!
2024年04月29日
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耳目社の山中です。皆さん、大型連休はいかがでしたか?競馬にドップリ浸かりましたか?僕は船橋→金沢と、地方競馬三昧のゴールデンウィークでした。船橋競馬場では1日にかしわ記念。雨の中、シャマルの逃げ切り。表彰式での川須騎手の晴れやかな顔も印象的でした。(結果は→こちら)おなじみの船橋ジョッキーズフェスティバルが今年も始まりましたよ。こちらのシリーズの行方にもご注目ください!金沢競馬の大型連休シリーズの後半戦も実況を担当しました。4日のメインは重賞・利家盃。圧倒的人気のハクサンアマゾネスがここも逃げ切って優勝。後続に8馬身差をつけました。利家盃は4連覇、22個目の重賞タイトル獲得!2着エイシンアンヴァル、3着ベニスビーチとハクサンアマゾネスの相手は比較的人気のなかった馬が健闘を見せました。(結果は→こちら)金沢競馬場のウィナーズサークルにてファンに向かって記念撮影タイムこの日は金沢競馬としては珍しい土曜日開催でしたが、吉原寛人騎手の地方競馬通算3000勝&全場重賞制覇達成記念表彰式も行われ、たくさんのファンの方々で盛り上がりました。金沢競馬、次回の「土曜本場開催日」は6月15日です。土曜日なら行ける!というファンの皆様、ぜひご来場下さい。次回の更新からは、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内「競馬マスターズ」で、装い新たに現場からの情報をお届けします。関わる人が一体となって、楽しく暖かい気持ちで競馬を見られるように。そんな環境をこれからはみんなで作っていきましょう。このコラムなどでも頑張っていきたいと思っています。引き続き、よろしくお願いいたします。
2024年05月13日
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土曜日担当の園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。楽天ブログの日替わりライターブログが閉鎖される前にご挨拶をさせていただきます。2022年の2月から2年3ヶ月弱でしたが、園田競馬と姫路競馬のレポートを中心に情報を発信してまいりました。その期間にイグナイターがJBCスプリント制覇という歴史的快挙などの嬉しいニュース。最高齢誘導馬のアイスバーグ号との別れをお伝えするなど様々な経験をさせていただきました。短い期間ではありましたがありがとうございました。今後は楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」として引き続きレポートを投稿いたしますので宜しくお願いします。
2024年05月18日
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船橋競馬場ふれあい広場が昨日10日に行われました。これは毎年恒例のイベントで、ファンの皆さんへの日頃の感謝の意味も込めて、楽しいイベントが盛りだくさん! わたしはユキチャン取材があったので、午後の『騎手と三輪車競走』から見学しました。子供からおとなまでたくさんの人たちが出場。騎手たちのテンションもヒートアップしていて、盛り上がりも最高潮でした。 参加騎手の中には、 中野省吾騎手↓ 新人の中野騎手は弟キャラで、先輩たちからかわいがってもらっていましたよ。「ずっとしゃべってる。100年に1度の天才(笑)」と先輩たち談。 小杉亮騎手↓ ルースリンドの乗り運動パートナーとしても知られる新人の小杉騎手。「真面目な性格」と先輩たちからもお褒めの言葉がありました。好青年です。 川島正太郎騎手↓ 「怒られないように頑張ります!」と三輪車競走への意気込みを語っていた川島騎手。「誰に(怒られないように)?」というインタビュアーの質問に対しては、「ご想像にお任せします(苦笑)」とのこと。 澤田龍哉騎手↓ 「いつも元気!最近では公私ともに充実しているねぇ~」と先輩たち談。調子も上がっているように見えますが、「とりこぼしもあるので、しっかり乗っていきたい」と気持ちを引き締めていた澤田騎手。 山田信大騎手↓ 1358勝ジョッキーの懸命に三輪車をこぐ姿。爽やかにこいでいらっしゃいました(笑) 野田大作厩務員↓ 川島正行厩舎の08しらさぎ賞の勝ち馬アストリッドを担当している野田厩務員。子供さんとのリレー競走で、パパの顔を覗かせていました。アーちゃんもそろそろ帰ってくると聞いているので、また牝馬重賞戦線を盛り上げて欲しいですねぇ。早くあのダイナマイトお尻に会いたいです。 イベントならではの光景も。 張田京騎手が本田正重騎手にビッグな勝負服を持ってきたぁ~!↓ おおおっ、天下の石崎隆之騎手の勝負服を着て必死に頑張る本田騎手↓ そんな姿を温かく見守る石崎隆之騎手。そのお隣には元騎手の秋田実さん↓ ここでご紹介したことはほんの一部で、もっといろ~んなこともありました。イベントに参加された皆さんの中には、騎手たちの素顔を覗けたり、船橋騎手たちの仲の良さが間近に感じられたひとときになったのではないでしょうか? フリーマーケットなどもあったんですが、その中には子供がいる厩務員さんたちの軽食販売も行われていました。団体名はパカパカだそうです↓ 厩務員さんをはじめ競馬場関係者はなかなか休みを取りづらいし、休みが取れたとしてもまとまった休みは取れませんが、こういう場を通じた親子の触れ合いも大切な時間になったでしょうねぇ。 厩務員さんたちが作ったお好み焼きを食べたんですけど、めちゃめちゃ美味しくてビックリでした!桜海老が入っていて、生地もフックラと。これまで食べたお好み焼きの中で一番美味しかったです。もう1個買ってくればよかったなぁ(苦笑)厩務員さんたちはお料理も上手だったんですね! この船橋競馬場『ふれあい広場』は、一日ゆっくりと楽しめる大規模なイベントだと思います。また来年行われるときは足を運んでみてはいかがでしょうか? ちょうど競馬場入り口にはこの看板が掲げられていました↓ そう、来年は船橋競馬場でJBCが開催されますからね。名古屋の次は、いよいよ船橋だぁ!あと1年ちょっと・・・
2009年10月11日
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今週はアイルランドの・・・いや世界の最高峰と言える二つの種馬所を見学に行ってきましたまず1件目は自分たちが滞在しているキルデアから至近距離にあるキルダンガンスタッド。そうですあのダーレー軍団のアイルランドの拠点。広大な敷地に目もくらむような名馬たちが・・・早速行ってみましょうか。まず最初の御登場はケープクロス!!!!!!!!!先日ご紹介した今年のエプソムダービー馬シーザスターズのお父さん。自身は1マイルのG1を2勝した完全なマイラー。そんなことからシーザスターズもダービー直前まで距離が課題とされていました。しかしジャパンカップなどにも参戦した産駒のウィジャボードなどを見ると、どうやら子供たちは距離の融通が利くようですね。またシーザスターズがダービーを勝ったからと言って種付け料の値上げはしないのだそうです。こんなところにも世界的な不況の影響が表れているんですねそしてこちらはエプソムダービー馬オーソーライズド。世界的名手ランフランコ・デットーリが長年の苦労の末、ようやくエプソムダービーを勝つことができたという名馬。さらにこちらは昨年ブリーダーズカップ・クラシックでカジノドライヴ、アメリカ年度代表馬カーリン、ヨーロッパのマイル戦で大活躍中だったライバル、ヘンリーザナヴィゲーター以下を下した名馬レーヴンズパス。本当にスターホースだらけの種馬所でした。そして木曜日にはキルデアから2時間ほどかけて、クールモアグループの拠点クールモアスタッドへ。・・・がしかし、その道すがらバスに搭載されたカーナビの調子が悪く、なぜかアイルランド有数の観光名所、ロックオブキャッセルに!まあこれは何というラッキー・・・運転手さんはかなり焦っていましたけど。そんなこんなでようやくたどり着いたクールモアスタッド。こちらも凄い!!!まず最初に登場したのは1400~1600mのG1を7連勝するという大記録を打ち立てたヨーロッパチャンピオンマイラー ロックオブジブラルタル。日本にもシャトル種牡馬として繋養されていた時期もあり、皆さんにもおなじみですよね。ヨーロッパの重い芝ではマイル適性を示していましたが、日本にいる産駒たちはどうやらもう少し距離があったほうがいいように思っているのは私だけでしょうか??こちらはガリレオ。言わずと知れた今年のダービー馬シ-ザスターズの半兄。母は凱旋門賞馬アーバンシー。もちろん本馬もダービー馬であり、イギリスの古馬のチャンピオン決定戦キングジョージ6世&クーンエリザベス・ダイヤモンドステークスの勝ち馬。肩書きだけでも圧倒されてしまうのに、この馬体ですから・・・次はあのエルコンドルパサーを凱旋門賞で差し切ったモンジュー。スペシャルウィークが勝ったジャパンカップにも来日したのでご存知の方も多いはず。種牡馬としても先ほどのオーソーライズドの他にもモティベーターなどダービー馬を輩出。他にも凱旋門賞やキングジョージを勝ったハリケーンランなどを出し大活躍中です。こちらはスタッドインしたばかりのフレッシュサイアー。昨年ヨーロッパで2000~2400mのG1を5連勝したデュークオブマーマレード。今すぐにでも競馬ができそうな雰囲気ですね。そして今週も最後におまけ種馬を引退した超超超超超~名種牡馬 サドラーズウェルズ!!そんな大種牡馬だって本当はかわいい普通のお馬さんなんですね(もうおじいちゃんですけど)。ダービー馬ガリレオだってこんな素顔
2009年06月22日
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日曜日担当の高橋華代子です。 この週末は杉並区の西荻窪でハロー西荻というお祭りが行われています。ちょうど昨日は相馬野馬追の馬と武者が、万灯みこしの先導役として登場しました。 南関東の卒業生メイショウアームが去年に続いて2度目の参戦。 メイショウアームは、01ジャパンダートダービーを11番人気ながらも2着に突っ込んできたことでも知られていますよね(優勝はトーシンブリザード)。今現在は南相馬市で野馬追をしている若狭さんのところで過ごしていて、相馬野馬追に参加したり、こういうイベントに出演したりしているのです。 開始前は、はえている草を見つけてはムシャムシャと食べてマイペースに過ごしていました。ジャパンダートダービーからもう12年、今年15歳になったんですねぇ。パッと見た雰囲気はお年を召したかな?とも思ったんですが、行動はまだまだ若々しかったです。 南相馬市からアームと一緒にやって来たのは、タイカン君という12歳の男の子。どんなときでもどっしりとしていて精神的に強そうなお馬さんでした↓ まずは五日市街道を出発し、西荻窪駅に向かって進んでいきました。 アーム&タイカン君、カッコいいぞぉ~! 途中でこの看板が!!! ひじょうに気になる(^^ゞ なんのお店なんでしょう??? 駐車場でちょっぴり休憩タイム。 西荻窪のお祭りに、どうして相馬野馬追イベント???と思ったんですが、2005年から杉並区と南相馬市は『災害時相互援助協定』を結んでいるそうで、それから行うようになったそうです。 西荻窪駅に近づくにつれて、人・人・人。 西荻窪駅前に着くと、たくさんの人たちに囲まれながらの休憩&写真撮影。ひじょうに賑やかな場所だったんですが、2頭ともお利口さんにしていました。 このあとは関根橋というところに向かっていったのですが、わたしはここでお別れ。 「お馬さんってかわいいんだね」 「馬って近くで見ると大きい」 「野馬追ってカッコいいね」 「明日(今日)って府中でダービーがあるんだよね」 などなどなど、たくさんの声が聞こえてきました。 相馬野馬追をはじめ競馬や馬に興味を持ってもらう素敵な時間だなぁと、馬好きのひとりとしてもうれしくなりました。アームもタイカン君も、素晴らしいお仕事をしていました!!! 今年の相馬野馬追は7月27日(土)、28日(日)、29日(月)に行われるそうです。詳しいことはこちらをご覧ください!
2013年05月26日
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木曜担当のよこてんです。 南部杯も終わってひと息ついた所で、今回はいつもとはちょっと違うネタを。 地方競馬の騎手たちは騎手服・勝負服といわれる服を着てレースに臨みます。JRAなどの馬主服とは異なり騎手固有の服ですから、通常はレースの度に同じ勝負服で出てくる・・・事は皆さんもご存じでしょう。 しかし、何レースも連続で騎乗しているのにいつも綺麗な勝負服を着ている。雨の中のレースでびしょ濡れになってもすぐ綺麗な姿で出てくる。もちろん騎手たちは勝負服を何セットか持ってはいます。ですがそれだけでは足りないはず・・・。 という事で今回は、レースの間に勝負服を洗って綺麗にしてくれる従事員さんたちの活躍ぶりをお伝えしようという話題。 さあレース終了しました。 レースが終わって騎手たちが引き上げてきます。三々五々と戻ってきた馬から降りた騎手たちは、馬具を外して後検量へと向かいます。 一方、そんな騎手たちを待ちかまえている人たちが。それが従事員さんたち。馬群がゴール板を駆け抜ける足音が聞こえる頃にはそれぞれのポジションで待機完了。■騎手が戻ってきました■勝負服やプロテクターは脱いだその場で従事員さんに渡します■腹帯や鞍下に入れるスポンジはそれぞれ別に■渡されたものから早速洗濯開始です■そうしている間にも戻ってくる騎手がいます。脱いだ勝負服はどんどん洗い場へ このまま勝負服を追いかけましょう。手洗いが終わった勝負服は洗濯機に移されて、すすいだり脱水したり。二槽式洗濯機大活躍。■洗濯機の中でグルグル回る勝負服 脱水が終わったら乾燥機へ。ここまでの所要時間は約10分!■今度は乾燥機の中でグルグル 乾燥機の設定時間は「12分」という数字が見えますな。 スポンジもこの間、鞍下用と帯下用に分けて洗濯中。手洗い→洗濯機で脱水の流れは勝負服とだいたい同じ。■洗うとけっこうな量の砂が出てくる 洗いから脱水までこちらもほぼ10分。脱水後はさらに外で干すことも。 腹帯は?こちらも手洗いです。騎手が置いていった腹帯は従事員さんが一本一本たわしでこすって綺麗にします。■台車に積んで運ばれる腹帯■一本一本手洗いで綺麗にしていきます こちらはだいたい15分くらいで洗濯終了。物干し竿にかけて乾かしておきます。洗った順(使った順)に乾いていくのを、騎手たちが頃合いを見て引き取りに来るという形。 しかし、見ていると従事員さん達は素手で洗剤を扱っている。何か特別な洗剤かと思ったら普通の洗濯洗剤だそうで。手が荒れませんか?って聞いたら「うーん、大丈夫かな~」。その辺もなんだかベテランっぽい。確か水沢の洗濯チームの従事員さんはゴム手袋を使っていたような。■乾燥終了 さあ、勝負服の乾燥が終わりました。綺麗になった勝負服は、従事員さん達が畳んで騎手の道具棚に配って、終了。ここまで、レースが終わった騎手たちが勝負服を脱いでいってから洗い終わって畳み・配布も終わるまで、約25分!でした。 他地区からの遠征騎手などでどうしても急ぎで、という時は特別に速く仕上げてもらえるようです。特急仕上げも応相談。 一連の作業を横で見ていると流れ作業が非常に手際よく、「あっという間に終わった」感しかないのですが、しかしこの頃にはもう次のレースが発売締め切りになろうか・・・というタイミング。ひとつ終わったと思えばもうほどなく次のレースの騎手たちが帰ってきて、また同じ作業が始まるわけで、1日のレースの数だけその繰り返し。そう思うとなかなかの激務ですねえ。■腹帯を取りに来た鈴木祐騎手。必要なものは基本的に騎手が揃えて前検量に向かう 後はここに写ってないもので、ズボン。騎手曰く、ズボンはよほど汚れない限り一日同じものを履いている事が多いとの事で、一日の騎乗が終わった所で洗濯をお願いするそうです。■ハンガーに掛けられた勝負服 ハンガーに掛けて置いている勝負服も結構あるんですがこれはなぜかと騎手に聞くと、今の勝負服は吊しておくと伸びるのでそれを気にする人は畳んでもらうようにお願いしている、あまり気にしない人や、古くなって能検の時にしか使わないような勝負服(伸びてもいいもの)はハンガーに掛けて返してもらう・・・なのだとか。 騎手一人がだいたい3~4枚の勝負服を持っていてローテーションで使用する。1枚の勝負服の寿命は2~3年、とも。 勝負服などの洗濯は岩手競馬に限らずどこの競馬場でも行っている作業です。しかし場によって従事員さんが行う作業の範囲とか作業の流れとかに違いがあって、横で見ていて興味深い部分でもあります。■福山競馬場の物干し棚。年季が入った感じの造りでした■園田競馬場は検量室の横に勝負服が吊してある 1日11~12レース、毎回毎回騎手たちが綺麗な勝負服でレースに挑む事ができる背景にはこういう従事員さん達の頑張りがあるという事を、レースを見ながら思いだしていただければ幸いです。
2016年10月20日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずはじめに。先日・日曜日のグリーンチャンネル・凱旋門賞生中継をご覧下さった皆様、ありがとうございました。 生放送準備中のスタジオ。 私の仕事場ではありませんでしたが…(笑) 私もレース実況でお手伝いさせて頂いているたちばなので多少手前味噌になりますが、豪華・ゲスト3人の構成で充実の放送内容になっていましたので、いつもの海外競馬中継以上に中身の濃い1時間になったのではないでしょうか。 とりわけ、特別ゲストとしてご出演の武豊ジョッキーの話は、実に聞き応えがありました。 私、レースの実況担当だったので、「まさに仕事」の時間は3分間だけ。他の時間は実況のスタンバイ状態で、またレースが終わったあとは他のスタッフの皆さん方のいるところで、お客様方と同じように放送を見ていました。 まあ、次々と飛び出す、武豊ジョッキーの「至極の名言」 これぞ、ジョッキーとしてのプレーを知るからこその話なのだと思わせる、実に味わい深い話がドンドンと飛び出していました。 何せ、競馬に一切興味がないうちの家族が「武さんの話、面白かった」と言っていたぐらい。単に競馬でなく、スポーツのプレイヤーとして私たちの興味を惹く言葉だったということでしょう。 スポーツというのはこういう風に楽しく、また仕事の立場としてはスポーツというものはこういう風に楽しんでもらうものなのだということを、私自身もあの1時間で肌で感じておりました。 トレブが勝たずに、「なーんだ」という雰囲気になる可能性もあったレースの後の時間。むしろあのワクワクしたムードこそ、「スポーツの楽しさ」なんだと思います。 普段から、そういうものを常にお伝えしたいですね、やはり。 頑張ります! 私、3ヶ月ぶりに、北海道・日高の静内にやって来ました。 日高は、素晴らしい晴天に恵まれております。 今年の競走馬セールの掉尾を飾る、北海道市場オータムセール。3日間の日程の今日が最終日となりました。 これから最終日のセールが始まる、という午前中の段階で、今この稿を書いています。 セールの詳しい振り返りは古谷さんが金曜日に書いて下さると思いますが、どうやらこのオータムセールも、例年にない活況を呈している模様。 最終的な結果の分析が待たれるところですが、競走馬セールを巡る今年の流れは、最後まで続いてきているようです。 勿論、個別の馬の取引の成否を見れば、悲喜こもごもそれぞれあるのがセールの常。しかし「全体として」という成果も、今後に向けての希望ということでは、とても意義のあることなのでしょう。 競走馬の裾野が広くなれば、それだけ「いい馬」が輩出され、そして「いい競馬」を私たちが楽しむことが出来る。そうした流れが出来てくることを期待したいです。 と言うことで、私は今日まで門別の開催はお休みしています。 明日はきちんと参加しますので。 私が不在だった昨日ですが、桑村真明ジョッキーが通算700勝を達成しました。 最近流行の、記録達成騎手「分身の術」(笑) こちらが本物です。 この模様を動画でお楽しみになりたい方は、こちらのショートドキュメントをご覧下さい。 来週のエーデルワイス賞も、所属の角川厩舎に勝利を意識できる馬がいるなど、シーズン最終盤まで目の離せない活躍を見せてくれそう。 このあとの桑村ジョッキーの動向にご注目頂き、是非ともご声援下さい。 ではまた、門別グランシャリオナイターでお目に掛かりましょう。
2015年10月07日
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高橋華代子です。今回は、7月16日から19日までの浦和開催を振り返ってみます。岩手との交流レースなどもあり、賑やかに行われましたよぉ。さて、浦和でよくお見かけする誘導馬が、この子↓ 真っ白い体に黒いプチプチがある子。名前は「ノエル」といって、かなりのおじいちゃんなんだそうです。 今開催は新馬戦が2鞍組まれていました。19日1レース、小林真治厩舎のマスターザサミットという男の子が逃げ切り勝ち。お父さんはバイオマスターで、お母さんはシャンハイファストです。800メートルを48秒3でした。鞍上の繁田健一騎手は「スピードタイプだね。素直なところもいいところ」ということ。同い年のバイオマスター産駒は本当にわずがです。かなり貴重な存在ですねぇ~。この子↓ 2レースは、山越光厩舎のウィンガールハートという女の子が、3コーナーでは先頭に立ち力強い走りで圧勝。800メートルを48秒5でした。お父さんはニューイングランドで、お母さんはダイコープラチナです。コンビを組んだ山田信大騎手は「能力試験の時からささり気味だったけど、今日はかなりささったよ」ということ。それでいてこの強さなので、先々が楽しみですよぉ。馬っぷりもがっちりしていて、名前をよく見ないと男の子だと思うところだった…(苦笑)。毛色などからも、かなり目立つ子です。この子↓ 18日と19日は岩手競馬との交流レースが組まれていました。18日には準重賞のプラチナカップが行われ、川島正行厩舎のメーンエベンターが優勝。ロッキーアピールの引退レースでもありました。ここには、岩手から4頭も参戦していてとても豪華でしたよ。今現在、岩手で騎乗している内田利雄騎手もチュードサンデーで登場していました。内田騎手ならではの、カメラ撮影をしているファンに向かって、流し目を披露中↓ そんな内田騎手は、佐々木修一厩舎の短期所属となっています。修一先生と言えば、メイセイオペラを手掛けた方としても有名ですよね。私も、オペラは本当に大好きで思い出たっぷりのお馬さん。詳しいことは、前に楽天競馬で書いたので、ここを見て下さいね。実は、本格的にお馬さんを取材させて頂いた最初も、オペラだったりするんです。今でも、競馬は奥深すぎる世界なので、関係者さんたちには本当にいろんなことを教えて頂く日々なんですが、その頃なんていったら・・・。連日たくさんの取材陣が押し寄せる中でも、全く嫌な顔一つせずに取材を受けて下さった修一先生や柴田厩務員さんには、今でも感謝でいっぱいです。 さてさて。オペラのことになると、つい熱くなる(苦笑)。今でも、わたしが岩手に行ったり、修一先生が南関東にいらっしゃると、競馬場でお話しさせて頂くんですが。今回はこんな感じで↓ ダンディーな装いは変わりませんね。年末にお孫さんが生まれたそうで、可愛くて可愛くて仕方ないそうですよぉ(笑)。修一先生も、おじいちゃんですかぁ…。 厩舎の大将格はテンショウボス。地元では重賞を勝っているお馬さんで、先日のマーキュリーカップでは地方馬最先着の4着でした。普段はとてもおとなしくて無駄な動きを一切しないというお馬さん。まだまだこれから良くなる要素はたっぷりの子で、大物感ありますねぇ~。この後はクラスターカップを予定しているそうです。 また、関口房朗オーナーがセレクトセールで購入したお馬さんが入厩するということでも、大きな注目を集めています。詳しいことはここを。今は山元トレセンで調教を積んでいるそうで、デビューの際は楽しみですね。 ↑ この子は瀬戸幸一厩舎のダンディキングです。プラチナカップでは、岩手勢で最先着でしたぁ。サラ系として頑張っている子で、本当に堅実。 ↑ちょうどそのプラチナカップの時に、楽天競馬でもお馴染みの大川みつおーアナと山中寛アナを発見!!
2007年07月22日
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日曜日担当の高橋華代子です。 南関東競馬は先週まで大井開催が行われました。 大井競馬場も桜がとてもきれいな開催。 大井競馬場の誘導馬さんたちも、桜をモチーフにした愛らしいお上品な姿でお仕事をしていました。 こちらは東京メガイルミでも大人気のクリールマグナムです。真っ白い体にピンク色がかわいくてかわいくて(≧▽≦) ゼッケンにも桜がいっぱい! 大井競馬場の誘導馬さんたちは尾っぽのおしゃれも素敵なので、この時はピンクのリボンで華やかにしていました(^_^) クツシタヌゲタのメンコもたまらなくかわいかったです。1年5か月振りの実戦で、馬体重は32キロ増でしたが、最後しっかり差し切ったのは、クツシタヌゲタの力の表れでもあるでしょう。 クツシタヌゲタのレース後のネット上での盛り上がり方がすごかった!!!大井競馬場の人気者として、これから無事に健康に走り続けて欲しいと思います! 大井競馬場Lウイング1階にあるChampionsTCK。馬や騎手などのグッズがズラリと勢ぞろいしているお店です。 アイドルホース・スモモモモモモモモのグッズもたくさん並んでいますよ。 大人気で品切れしていたぬいぐるみも再入荷しました。 ピンク色がたまらない(≧▽≦) ここの商品の、お馬さん傘もお勧めです。 こういうタイプのお馬さんの傘ってあるようでないと思うんですよ。1200円くらいのお手頃価格で、お馬さんに囲まれて、何より丈夫な作りだから壊れにくいです。 うまたせくんが、「雨の日も気分晴れやか」と綴っていますが、その気持ちがわかる!雨の日でもこの傘を持っているとテンション上がりますもの! わたしはこの商品の前のデザインの傘を持っていて、それがしっかりしていて何回でも使えているので、それが壊れたら、この新しいデザインのものを買おうと思っています。 今回は、大井開催で見つけたかわいいものをいっぱいご紹介しましたが、明日からの川崎開催も場内でいろいろ探索したいと思います。 川崎競馬場への入場についてはこちらをご覧ください。
2022年04月03日
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今日は皆さんもよく耳にされるかと思います競走馬の病気についてお話させてもらいますね中でも特によく使われる言葉の疑問にお答えしようと思います。ソエソエとは通称で本来は管骨骨膜炎と言います。競走馬の病気やけがの中で最も多く聞く言葉ではないでしょうか?ソエとは競走馬の両前脚に多く見られるものです。それも両前脚の前面に多く、状態によっては激しく痛みを伴います皆さんの中には、両前脚の前面がボッコリ腫れて膨らんだようになっているお馬さんを見たという方もおられるかもしれません。しかしこのソエ、見た目では腫脹がなくても痛むことがあります。というより、ソエ発症直後は見た目に何ら変わりはないことが多いのです。しかし、患部は強烈に熱を持ち痛みを伴い、中には激しく歩様を乱すお馬さんもいます。ではそのソエの正体とは・・・?両前脚の骨の前面に微細な亀裂骨折が起こっているのではないかとも言われていますが、強度の運動負荷によって骨を覆う骨膜という組織に炎症を起こしている状態のようですこの状態が治癒したのちに両前脚の前面にボッコリと骨が出っ張って跡が残ってしまうケースもあるようです。パドックなどで気になられた方は、きっとこの治癒した後の脚を見たのではないでしょうか?またソエは若馬に多くみられます。まだ体が成長しきっていないところに来て、競走馬として強度のトレーニングを課されることで起こってしまうようですね。程度が軽ければ、クッションの利いた馬場(特にウッドチップコース)や前脚に掛かる負担を軽減できる坂路コースなどで調教し競馬まで向かうことも可能ですもちろん調教後や、午後などに念入りに冷却するなどのケアは重要ですけどね次に多く耳にされるのが屈腱炎ではないでしょうか?カネヒキリがこの病気から復帰し大活躍しているのは周知のとおりですよねこれは屈腱炎罹患馬の患部の写真です。この屈腱炎も多くが前脚に発症します。もちろん後ろ脚にも屈腱はあるので発症することはあります。屈腱炎の通称はエビ。写真でもわかるように患部がエビの背中の部分のように腫れあがることからそう呼ばれているようです。屈腱炎は数年前まで不治の病と言われていましたよね。しかしここ最近の研究や獣医さんたちの努力によってその治療法も確立されつつあります。とはいっても軽度のものでも数カ月以上の休養や手術などを経て、仮に復帰にこぎつけても再発の危険性は非常に高いのも事実競走馬としての維持費用などの経済的な事を考えると、諦めたほうがいい場合が多いようですカネヒキリの例はまだまだ稀なんですね。ではこの屈腱炎とはどのような病気なのでしょうか。両脚の裏側にある屈腱と呼ばれる腱が部分的に断裂したものなんです。小さな断裂が原因で腫れや痛みをおこし、歩様に乱れをもたらします。屈腱炎の診断には人間のお母さんのお腹の中の赤ちゃんの様子を見る時に使われる超音波診断装置(エコー)をもちいます。これが屈腱炎罹患馬のエコー像。わかるかな?黒くなっている部分が断裂を起こしている部分です。断裂を起こしているのですから、その後競走をするというのは難しいというのは分かってもらえますよね今日は2つの重大な競走馬の病気についてお話ししましたが、また機会を見て紹介しますね。
2009年10月12日
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こんにちは~。笠松探訪はまだまだ続きますよ。 今日は、笠松競馬場の装鞍所の雰囲気をお届けしていきましょう。笠松競馬場の装鞍&検量は、スタンドから見て1コーナー付近の奥まったところに位置しています。 厩舎地区から来たお馬さんがまず真っ先にすることは、体重を測ることです。こんな感じに↓ モデルは、笠松で復活を遂げている兵庫3冠馬のロードバクシンです。笠松で走るお馬さんたちは、みんなここで体重を測ってもらいます。 ズラリと勢ぞろい↓ 私が行った時は非常に暑かったこともあって、みんなここで休んでいました。それでなくても、パドックまで長い道のりを歩いて行きますからねぇ。 関係者用移動車↓ 笠松競馬場内では毎回見かけるバスですね!これに乗って、騎手や厩務員さんたちはパドックやスタート付近まで移動します。 ゲットゥザサミット↓ 父がシャンハイで母父はハイセイコー。う~ん、地方競馬ファンにはたまらん血統ですな。ゲットゥザサミットというと、笠松から南関東に果敢に遠征に来てくれる印象が強いので、この笠松で会えたということに感動してしまいました(すいません、南関東で会ったことしかなかったもので…)。それにしても、いつ見ても男前だなぁ。 角田厩舎のメンコ攻め↓ 名古屋から遠征に来ていた角田厩舎。たまたま、2頭が並んでくれたのでパチリと。前がチョウカイロイヤルで、後ろにいるのはイブキオネスト。南関東の卒業生イブキ君ですが、今は角田厩舎の一員であることは、メンコを見れば一目瞭然(笑)。イブキ君、これからも頑張ってね! こういう角度で見ると、角田厩舎メンコって迫力ありますよね。さすが、全国リーディング厩舎!!! 25歳の誘導馬パクじぃと誘導係の塚本幸典さんです↓ パドックに向かう時間を確認する塚本さん、一緒に時計を覗くパクじぃ。長年連れ添ったパートナー、息もピッタリですね! ラブラブショット↓ 師匠の柴田高志調教師と弟子の尾島徹騎手です。マルヨフェニックス(東海ダービー&黒潮盃優勝、帝王賞4着)やマルヨスポット(オッズパークグランプリ優勝)のコンビでも全国的にお馴染みですねぇ~。 松原義夫調教師↓ 笠松時代のクインオブクインを、愛娘のように大切に育てられた松原調教師ですよ。松原厩舎のことは、こちらのページで全て網羅されています。 素敵なスマイル3連発のトリを飾って頂くのは、2200勝ジョッキー濱口楠彦騎手↓ 次の笠松開催は、26日(火)、27日(水)、28日(木)、29日(金)の4日間開催です。 南関東では、25日と26日が浦和開催。27日、28日、29日が船橋開催です。 28日には、ふるやっちこと古谷剛彦氏(楽天でもお馴染みです!)が北海道からはるばるやって来て(住民票はどこにあるんだ?)、「第2回 船橋競馬コンシェルジュ」を行うそうです。<時間> 第6レース終了後~ (午後2時15分頃~) (予定)<場所> スタンド5階特別観覧席内特設会場(特別観覧席 利用料金 1席2,000円) 本場開催中は特別観覧席内の飲料自動販売機が無料。<内容> 当日後半6レースの展望など。一曲歌ってくれるかもしれません(冗談) 次週も笠松特集は続くのであります・・・
2008年08月24日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 きょうは新メンバーが加入して、3期目を迎えた『SKNフラッシュ8』のメンバーをご紹介します♪ 8名いた中から2名が残り、6名が新メンバーとして加わることになりました。※SKNフラッシュ8とは、そのだ金曜ナイターを盛り上げるため結成されたアイドルユニット。 S(その)K(金)N(ナイター)はそれぞれの頭文字。フラッシュはナイター競馬できらめく「閃光」。8は競馬の8枠から命名。 ナイター競馬が行われる金曜日にはメンバー2名がイベントや予想会、ラジオ出演などをする。 GWやお盆などでは全員揃い踏みがあり、ナイター開催時以外の重賞デーなどでも来園して華を添える。◆佐藤夢(さとうゆめ) 新リーダー 愛称:夢氏 結成された初期メンバーから加入。3年目となった今年は、リーダーとしてメンバーを引っ張って行く立場となりました。 メンバー中、園田のことを誰よりも知る夢氏のことですから安心して任せられるでしょう。もんもん♪◆神崎まなみ(かんざきまなみ) 愛称:まなみん まなみんも3年目。リーダーを支えるサブ的存在。そして3年続けて癒し系を担当ということになりそうです。 皆さんもまなみんの笑顔に癒されましょう♪◆竹村美緒(たけむらみお) 愛称:美緒ちゃん ラジオ大阪の競馬中継でアシスタントも経験。競馬の知識はもちろんのこと、オリクッスバファローズのスタジアムMCを担当しているだけあってMC力も抜群。園田のイベントやラジオ出演も既に経験あり。 オリファンで競馬ファンなら、美緒ちゃんは必見ですよ!◆秋葉のぞみ(あきはのぞみ) 愛称:のぞみん 初期メンバー秋葉ちひろちゃんの妹という良血。元OLで、お姉さんに憧れてこの世界に入る。決して妹枠で加入したのではなく、実力で勝ち取ってメンバー入り。 お姉さんに憧れていただけに、念願のSKNだそうです。OL時代に会得したバルーンアートが得意技。イベントでの披露が待ち遠しい♪◆神崎紗衣(かんざきさえ) 愛称:さえぴょん 夢氏とともに『関ガール』というユニットのメンバーでもあり、既にテレビやグラビアなど各方面で大活躍。バイタリティー溢れる印象を受ける女の子。勝負事も大好きだそうで、園田の雰囲気にすぐに溶け込みそう。 さえぴょん目当てで来るファンの方を、どこまで園田の虜にさせるのか注目♪◆中井優希(なかいゆうき) 愛称:ゆうきちゃん 小柄ながらグラマラスで、ある関係者から大絶賛の声が上がるほど、鳴り物入りの新加入。小悪魔的魅力が潜んでいるとみるが、果たして…。今後の活動でその実態が明らかに! 去年デビューしたばかりで、これからの飛躍が楽しみな優希ちゃんです! ◆川本サリー(かわもとさりー) 愛称:サリーちゃん 密かに園田ファンにはお馴染みのサリーちゃん。初期メンバーの藤村椿ちゃんのマネージャー役でも何度も来園。プライベートで園田に来て馬券を楽しむこと多数。SKNのオーディションは実は3回目で、まさに念願のメンバー入り。 占いが得意とのこと。それ以外にもいろんな特技がありそう。◆山崎佑奈(やまざきゆうな) 愛称:ゆうなん 20歳になったばかりの最年少。それでいて、中学生のころからグラビアなどで活躍していたので、キャリアは十分。サリーちゃんとツートップをなす天然キャラ系(個人的意見)。明るく元気な性格で、その場にいるだけで楽しませてくれそう。 ゆうなちゃんと競馬がどう融合するのか楽しみ♪ 2015年度は以上のメンバーで園田競馬を盛り上げるSKNフラッシュ8。 3期目に入り、マイナーチェンジも加えるらしいです。 どんな方向性になるか、どうぞご期待ください! ファンの皆さんが園田競馬に興味を持ってもらうために任命されたイメージキャラクター。 だから、そのイメキャラ自身が、まず園田競馬に興味を持つことが大事となります。 これまでの2年間とはまた違った盛り上げ方になるかも知れないSKNフラッシュ8のメンバーを、どうぞ応援よろしくお願いします。 そして、自称SKNフラッシュ8永遠のセンターであるわたくしも、頑張って園田競馬を盛り上げて行きます♪〓Weeklyトピックス〓★チーム・タッチ “逃げの坂本”の異名をとった坂本和也騎手が昨年引退。 今年の1月1日付けで調教師として厩舎を開業しました。 これまで挙げた勝利は3つ。 その3つ目の勝利が3月17日、園田競馬第3レースをローラティオで挙げたものでした。 同馬はこれがデビュー戦。つまり移籍して管理したのではなく、自らが育てデビューさせた馬を勝たせたわけで、喜びもひとしおだったようです。 鞍上は、坂本厩舎のデビュー戦でも跨った竹村達也騎手。 よく考えたら、坂本“和也”に竹村“達也”。まさにマンガ『タッチ』の主人公であるふたごの兄弟と全く一緒(字も一緒)。 そして、逃げの坂本を彷彿とさせる逃げ戦法をよく使う竹村騎手は、"逃げの竹村”の異名がもうそろそろ付くかも知れません。 いまのところは浸透していないのか、逃げ馬に騎乗してもそれほど人気は集中していません。つまり、いまの竹村騎手はお買い得なジョッキーと言えます。 和也から達也へ受け継がれる積極性あふれる戦法で、園田のレースがより一層アツくなる! チーム・タッチ(勝手に命名)をどうぞご注目ください! ほら、もうあなたの頭の中で、岩崎良美が唄い始めていることでしょう♪ ちなみにこちら、南調教師。★阪神競馬場で、園田の騎手イベントを開催 きょうは阪神競馬場で兵庫県騎手会主催のイベントが催されました。 有料イベントにもかかわらず、たくさんのファンの皆さんにお越しいただき、誠にありがとうございます。 木村騎手が参加予定でしたが、残念ながら腰痛のため出席できなくなり急遽、若手イケメンの鴨宮騎手が参戦することになりました。 ギネスアナウンサーである、弊社(有)ダートプロ代表の吉田勝彦も参戦。 途中、ほぼ吉田さんのワンマンショー的になったのはご愛嬌。 まぁ、いつものことですわ(;^^) 今回のイベントが次にどう繋がって行くのか、ファンの皆さまもご注目ください。 特別出演の青芝フック師匠、グッズ鑑定の馬小屋店長、司会の大恵陽子ちゃん、ありがとうございます。★競馬展望プラス KBS京都制作の『競馬展望プラス(関西版)』に出演する赤見千尋さん、稲富菜穂ちゃんをかこんでの飲み会を開催! 他に男どもが来ることになっていたが、来るなぁ!! あぁ、やっぱり来よった(;>Д
2015年03月21日
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水曜日の担当は、坂田博昭です。 昨日から、門別競馬場に来ています。 昨日の夕暮れ時の門別競馬場 天気の良くなかった先週とは一転、昨日も今日もとってもいいお天気。 空気の冷たさは感じますが、日中のお日さまの暖かさがそれを補い、とても過ごしやすい北海道・日高です。 最近、門別競馬場グルメの紹介をしていなかったので、久しぶりに「国内公営競技場で最強」のグルメスポットのアピールを(笑)。 場内のお店は4年前から変わっていません。 ポラリススタンド内の「小径カフェ」と「いずみそば」、そしてもとからあるスタンドの「勝馬屋」の3店舗。 小径カフェ。カレーやパスタ、ハンバーガーなど、洋食系の食べ物で開店以来評判のお店。 食事だけでなく菓子パンやソフトクリーム、ソフトクリームを使ったパフェ、そしてコーヒーを中心とした飲み物と、豊富な品揃えも魅力です。 来場されたお客様方だけでなく、取材に訪れる常連の報道関係者の「まかない」を担ってくれているのがこのお店と言っても過言ではありません。 今年から、パンはお店を運営している女性の方がご自分で焼いて持って来ているとのこと。 パンの品揃えは毎日変化を持たせ、連日通う方でも日々パンとともにコーヒータイムを楽しむことが出来るようになっています。 どんな食べ物がオススメですか?と伺ってみたところ……「何か特定の『食べ物』をお出ししているという感覚ではないんです。あくまでも『カフェ』だと思ってやっています。カフェって、色んなものがあって楽しいところだと思うんです。だから色んなものを用意してお客様に楽しんで頂きたいなって、そんなふうに思っています。」 カフェは、楽しいところ。素敵な言葉です。 そんな楽しさを競馬場の中で私たちに提供してくれているんですね。 店頭に出しているメニューにも、そんな楽しさが溢れている感じがしませんか? 小径カフェと言ったらこれ! ドライカレーにコロッケをのせました。 ピリ辛でボリュームも大満足!! 同じくポラリススタンドにある、いずみそば こちらも開店以来のおなじみ 門別にある人気そば店「いずみ」の競馬場への出店です。 いま注目の新メニューがこちら、だったのですが… 残念ながら私が訪れた時には売り切れ。 とり天だけでなく、エビ天、ゴボ天、山菜にキツネなど、豊富なトッピングを自由に組み合わせて、その人だけの「いずみそば」が楽しめるのが特長です。「そばなので、飽きが来ないようにバリエーションに幅を持たせることを意識しています。トッピングもそうですし、これからの季節は『冷やし』メニューにも工夫を凝らしていきますよ!」…とは、お店の方のお話。 そばというシンプルな食材を料理として彩る工夫を怠らないからこそ、長く続く味として定着しているのだと思います。 私は、エビ天と山菜とキツネ(油揚げ)をトッピング。 この店の特徴である太めで縮れている独特のそばの麺が具材に隠れて見えない… コロッケやメンチカツなどのサイドメニューも見逃せないのが、いずみそばのいいところ。 こちらもうまく組み合わせて大満足の食事になること、間違いありません。 最後は、昔からあるスタンドの中のこの店。 勝馬屋 そばや丼、串や揚げ物など、「クラシック」な公営競技場の食べ物が揃っている、隠れた名店です。 こうやってケースに揚げ物や串ものが並んでいると、テンション上がりますよね! ラーメンが食べたくてこの店を選んだのですが、結局串かつも頼んじゃった(笑)。 ラーメンスープの味噌味が辛じょっぱくて麺にとても合います。 スタンド自体が小さいので、お店の規模もそれぞれこの程度ではありますが、どこも出しているものに一切「間違い」がないお店。どこのお店でどれを食べても美味しいのが、門別競馬場の良さ。 3年前、ここの映像を担当していた時に、Youtubeでこれらのお店を取り上げて映像で紹介したことがあります。その時から変わらぬクオリティがいまでも保たれていて、なおかつ時の流れとともにメニューやお店の雰囲気も進化しています。 いまでも自信を持ってご紹介します。 日本の公営競技界最強グルメスポット それが門別競馬場です。 最後に全く別の話。 今日、たまたま思い立って早朝の調教を見学しに行きました。 坂路の丘から厩舎エリアやコースの方を望む 坂路でずっと馬たちの様子を見ていたんですよね。 そしたら…坂路の掲示タイム表示モニターに思わぬ馬の名前が!! え? タービランス?? あわてて撮ったのでぶれていますが… タービランス様ご近影 佐々木国明ジョッキーから少しだけ話を聞きました。 先週末に帰ってきて、乗り始めたばかりとのこと。 「詳しい話は調教師に」とのことでしたが、佐々木国明ジョッキー個人の話としてこんな風に話してくれました。「これだけの馬だから、また門別の競馬をこの馬で盛り上げたいです。」 詳しい様子はまたわかったらお伝えしますね。
2017年06月14日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 きのうJRAの競馬学校の合格者発表があり、吉村誠之助くんの名前がありました。 「これはひょっとして吉村騎手の息子なのか?」などという書き込みがネット上で散見されましtが、その通り、長男で間違いないのです。 2019年3月4日の記事 実は以前に当ブログで吉村親子を激写(スクープ)していたのです!! 身体能力が高く、男前。 父の吉村智洋騎手曰く「ぼくは顔でJRAの試験に落ちたけど、あいつは顔で受かった」とのこと。 いや、ホントにキリっとした男前で、デビューしたら人気を集めそうです♪ 「(合否は)ドキドキしながらではなかったですね。二次試験は面接と実技ですから、乗馬技術はしっかりしているので大丈夫だろうと思っていました」と愛息の技術にはかなりの信頼を置いているようです。 全国リーディングを獲得したトップアスリートが言うのですから、断然間違いないのです!! いやぁ、いまから親子対決がホント楽しみ♪ 誠之助くん、吉村騎手おめでとう! ※2019年2月NARグランプリにて 〓Weeklyトピックス〓 ★笹田騎手が初の年間100勝! 笹田知宏(ともひろ)騎手が、自身初の年間100勝を達成しました。 97勝まで勝ち鞍を伸ばして迎えた今週、水曜日と木曜日にそれぞれ1勝ずつを挙げ、王手をかけてその金ナイターに臨みました。 そして第9レース、コスモグラトナスに騎乗して好スタートからの逃げ切り勝ち。見事に年間100勝を達成しました。 笹田騎手は、JRAの笹田和秀調教師の息子で、ニュージーランドで騎手デビューしイタリアなどでも騎乗経験を積みました。 その後に地方競馬の騎手免許を取得。2011年に園田競馬場で再デビューを果たし、初勝利は交流戦に出走させた父の管理するメイショウボルトで挙げました。 2017年ごろまでは20勝~40勝台にとどまっていましたが、所属するリーディングトレーナー新子調教師のもと、メキメキと力をつけ、18年に56勝、19年には73勝を挙げ大きく勝ち鞍を伸ばしていました。 そして今年は早々とキャリアハイを更新。遂に年間100勝を10月の段階でクリアするジャンプアップを見せたのでした。 残り2か月余り、どこまで勝利数を伸ばすのか注目されます。 ※新子調教師の奥様と、佐々木世麗騎手候補生と ★来週は兵庫クイーンカップ 来週の金曜日は、いよいよ今年のその金ナイター最終日!重賞レース『兵庫クイーンカップ』が行われ、フィナーレを飾ります。 他地区からは4頭がエントリー。中でも実績上位は佐賀のスーパージンガ。重賞6勝を挙げ、去年は佐賀の3歳三冠に輝いています。 迎え撃つ地元馬は、マコトパパヴェロやガレットショコラなどに加え、活きのいい3歳馬ユウキラフェールが急遽参戦を決定! ユウキラフェールはJRAデビューで、新馬戦を13頭立ての13着としんがり負けを喫しています。2戦目からは兵庫に移籍してレースをし、11戦8勝という目覚ましい活躍です! 古馬の重賞には初めて挑戦しますが、地元の古馬や他地区の強豪を相手にどこまで通用するか楽しみです。 何より騎乗する杉浦健太騎手が楽しみにしています♪ ★日々の更新はコチラ 『竹之上次男.com』では、園田競馬の開催日は毎日レポートを更新しています。 3月の無観客競馬スタートから開催日103日間更新中!! ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ あしたは菊花賞。果たして牝馬に続いて牡馬も無敗の三冠達成なるのか!? OBC『ドラマティック競馬』(1314kHz)では、三宅きみひとアナウンサーが菊花賞の実況を担当しますので、どうぞご期待ください♪
2020年10月24日
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こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は㈱耳目社の百瀬です。昨日から今年の金沢競馬が開幕。いよいよ本格的な春競馬のシーズン到来!といった印象で、弊社実況隊も今日は浦和、金沢、笠松とフル稼働中!私は金曜日まで笠松競馬の実況を担当しています。その笠松競馬場。名古屋方面から名鉄名古屋本線で向かうと、木曽川を渡って岐阜県に入ってすぐ、進行方向右手の車窓に、競馬場の全景を見ることができます。(名鉄名古屋本線車内から撮影)一度でもこの景色を見たことのある競馬ファンの方は共感頂けると思いますが、車窓一杯に競馬場が広がる景色は大変爽快で、同時に「さあ競馬場に行くぞ!」とワクワクした気持ちにさせられます。そして電車は競馬場を右手に眺めたまま、笠松駅に向かうのですが、この木曾川を渡る橋のたもとに、かつて駅があったことは皆さんご存知でしょうか。駅の名は「東笠松」。インターネットで調べてみると、2005年に廃駅になったようで、わりと最近まで存在していました。笠松駅からも、対岸の木曽川堤駅からも600m程と割と短い駅間に設置されていた東笠松駅。そしてすぐお隣に笠松競馬場。確かに競馬場利用者には便利そうですが、笠松駅から競馬場正門までも5分程度ですから、飛躍的に便利かと言われると…。まあそれはさておき、今朝は早く起きたので、出勤前"廃駅探訪・東笠松編"に出掛けてきました。(写真は全て鉄道敷地の外から撮影)競馬場の駐車場を横切り、堤防の階段を上った先、多分ここに名古屋方面のホームがあったと思われます。線路の脇にホーム程のスペースはありますが、その痕跡を見つけることはできませんでした。通過する普通電車を連写撮影しました。在りし日、ここにホームがあった頃はこの辺りに停車していたのでしょうか。続いて岐阜方面の様子。名古屋方面と比べると空き地が広いです。車が数台乗り入れられそうなスペースがありました。岐阜行が通過する様子。この時はいわゆる"撮り鉄"の人が1人、カメラを構えていました。ここから笠松駅までカーブがあるので、良い撮影スポットのようですね。駅に隣接するエリアに建物はありません。ただ通りは頻繁に車が往来し、道を挟んだ堤防の下には、市街地が広がっています。(写真中央の白い建物は笠松町役場。笠松駅より近いと言われれば近いような…)最後に東笠松駅跡から笠松競馬場を望みます。普段はスタンドからコースを見ていますので、向正面側からコースやスタンドを眺めるのは新鮮ですね。この後、堤防を2コーナー方向へ。まだ攻め馬も行われている時間だったので、静かな朝の堤防にも、蹄の音や馬上の騎手の声が聞こえてきました。少し早く起きた朝は"鉄分補給"。廃駅探訪でかつての姿に思いをはせ、心地よい風が吹く、早春の木曾川堤から競馬場を望む。笠松の穏やかな朝を堪能させて頂きました。今回は競馬場近くの廃駅という、やや競馬から離れた話になりましたが、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。(実況席からの眺め。東笠松駅跡は「清流ビジョン」の向こう側辺り)これからも駅や鉄道関係に限らず、競馬場周辺の話題も色々紹介できればと思います。
2022年03月14日
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木曜担当のよこてんです。 ※6月30日分を7月7日になって書いております。後編もあわせてお読みください。 岩手競馬のパドックを見ていて“最近外国人の厩務員さんが増えてきた”と感じているファンの皆さんは少なくないのではないでしょうか。今だとウズベキスタン、インド。少し前まではベトナム人の厩務員さんもおりました。今回はその中でウズベキスタンの厩務員さんのお話を採り上げたいと思います。 この稿を書いている時点で岩手競馬で働いているウズベキスタン人の厩務員さんは16人。先月かな、新しくやってきたグループ6名が各厩舎に入って現在の数になりました。 一番初期に来たグループは3年目になります。この間、世界的な新型コロナウイルス拡大の影響で日本内外との移動の制限が厳しくなったために来日の予定であったり帰国であったりの予定が大きく狂ってしまったりもしたそうで、日本に来たまま一時帰国ができず家族にも何年も会えず・・・という方もいるのですが、そんな状況下でもウズベキスタンから来た厩務員さん達は岩手競馬の中で働き続けています。★ファズリディン厩務員(佐藤浩一厩舎)。愛称ファジー★イザトペック厩務員(瀬戸幸一厩舎)ハナノミチ等を担当★オタベック厩務員(千葉博次厩舎)イザトペック厩務員と兄弟?★口取りに収まるグロム厩務員(右・伊藤和忍厩舎)★木村暁騎手と勝利の握手をするシロジディン厩務員(現 伊藤和厩舎。撮影時は新田守厩舎)★フサン厩務員(酒井仁厩舎)★飯田弘道厩舎のイスロイル厩務員、アミル厩務員(※今年来た厩務員さんはまだ写真が揃ってない。申し訳ない) ここでウズベキスタンという国について簡単にご説明しておきましょう。 ウズベキスタンは正式には『ウズベキスタン共和国』といい、中央アジアにあります。中国やロシア、イランなどとは直接国境を接していないもののそれぞれの中間点といえる位置にあることで想像できるようにかつてはシルクロードの交易路が通っており、首都タシュケントはその重要な中継地として古くから栄えた都市です。 また、かつては旧ソ連の構成国でしたが1991年に独立、ウズベキスタン共和国となりました。 面積は日本の約1.2倍。しかし人口は約3400万人ほど。雨は少なく、夏の気温は高いですが冬はそれほど寒くはならず、ウズベキスタンから来た厩務員さん達は「日本の方が寒い」とぼやくことしきり。 海に接しておらず、海につながる大河も無い・・・という非常に特徴的な地勢の国で、そのためか国土の8割が砂漠となっています。かつては西部のアラル海が世界第4位の湖として有名で、自分が高校の頃なんかだと「アラル海=綿花」と覚えたものですが、長年の水資源の乱用によってアラル海の水量が大幅に減少してしまっているのが問題にもなっています。 晴山厚司厩舎で働いているガイライト厩務員は最初にやってきたグループの一人で来日からもうすぐ3年になります。ウズベキスタンの南東部にあるシュルチという街から来ました。 シュルチは、先に述べたように乾燥したウズベキスタン国土の中でも数少ない河川に接した地域にあって、GoogleMAPでみても砂漠のような丘陵に囲まれた中に農地が拡がっているのが分かります。★ガイライト厩務員(晴山厚司厩舎)昨年7月のジュライカップを担当馬が制した際の口取り ガイライト厩務員は地元に厩舎と自分の馬を持っていて、ウズベキスタンの競馬にも出ていたそうです。ウズベキスタンで“競馬”というと日本のようなそれではなくてモンゴルの“ナーダム”を想像していただいた方が近いようです。あるいは相馬野馬追の神旗争奪戦のようなものか。「他の馬とぶつかり合いながらで、怪我をすることもある」と言っていたので後者が近いのかな。 なので、馬には慣れていたとはいえウズベキスタンとは全く違う日本の競馬には「慣れて覚えるのに2ヶ月かかりました」とガイライト厩務員。 彼の目標は馬の仕事を覚えて帰ること。現地に持っていた厩舎や馬は日本に来る時に手放したのだそうで、日本で馬について・競馬について覚えて、ウズベキスタンに戻った時には向こうで再度馬の仕事をしたいのだそうです。「3年経つとちょっと寂しいから、コロナが落ち着いて行き来できるようになったら一度帰りたいですね」とも。 伊藤和忍厩舎で働いているキリチ厩務員も最初にやってきたグループの一員。実家はガイライト厩務員のシュルチに近いそうです。キリチ厩務員も現地で馬を持っていて、10歳の頃から馬に乗っていたのだそうです。キリチ厩務員にいただいた現地写真を見る感じ、広々とした高原に馬が点々といて、なんというか凄くエキゾチック。★キリチ厩務員(伊藤和忍厩舎) 岩手で働いているウズベキスタン人厩務員さんはこのように現地でも馬を飼っていて、お祭り競馬に参加していて・・・と、小さい頃から馬に慣れ親しんでいた方が少なくないようです。★ウズベキスタンの馬とか(キリチ厩務員提供) キリチ厩務員も地元に家族を残した“単身赴任”。やはりなかなか会えないままの3年目が近づいています。メッセージアプリなどでは頻繁にやりとりはしているそうですが。 とはいえ「日本であと何年か働いて、そうしたら帰って向こうで牧場を開きたい。馬じゃなくて羊とか牛のね。だから自分の給料はほとんど送っています。自分は節約生活ね(笑)」。そういう大きな目標のためには・・・なのでしょう。 この2人に現地のお話を聞いたのは、この2人が日本語が凄く上手くなっているからです。ウズベキスタンの言語はウズベク語で、ロシア語とも違う言葉で、英語もあまり広まっていないそうなので、ウズベキスタンの厩務員さん達を受け入れた当初はやはり言葉が大きな壁になっていたようです。英語が通じればまだしも・・・だったのですがそうもいかず。ウズベク語の簡単なやりとりとかウズベク語での数字の言い方とかを調べて対応しようとした厩舎もありましたが、初期の面々は結局彼ら自身が日本語を覚える方が早かった模様。 とはいえ会話となると片言の人もまだまだ多くて、難しい部分は翻訳アプリを使ったり、例えばメッセンジャーアプリで向こうはウズベク語、こちらは日本語で、文章を翻訳しながらやりとりしたりという“会話”になることもしばしば。 便利っちゃ便利な時代になったわけですけども、翻訳アプリは細かい意味が違ったりするし、そもそも日本語って翻訳アプリにとってけっこう“難しい”言語で、英語にするのも意外に気を遣いますし。 なので、日本語で冗談も言えるくらいのガイライト厩務員とかキリチ厩務員は自分としても細かいことを聞きやすいので・・・というのがお二人を選んだ理由。全員それぞれお話を聞きたかったのはやまやまでしたが。なので他のウズベキスタンの厩務員さん、悪く思わないでくださいね・・・。 さて、ウズベキスタンは平均年収が日本円にして20~30万円くらいだとされる国です。年収ですよ。月収ではありません。 なので、岩手競馬の厩務員として2ヶ月ほども働けば年収ほどのお金が手元に残るわけで、ウズベキスタンの厩務員さん達にとってお金、収入という部分が大きなモチベーションになっているのはその通り。出稼ぎであるのもその通り。でもそれは重要です。夢とか理想とかで生きていけるわけではないですからね。 先にも触れたように現地で馬に乗っていた、馬を飼っていたという方も少なくないわけで、そんな経験を活かして日本で競馬の仕事に就いてそれなりに高い収入を得て・・・は、WIN-WINと言うまではあれかもしれませんけどもそれに近いものがあるでしょうし、そんなモチベーションをもって日本に来たい、岩手競馬で働きたいというウズベキスタンの人が途切れず続いてくれるなら、それは十分にありがたい事だと思います。 ウズベキスタンから来た厩務員さん達の評価は概ね好評です。もちろん課題もあるのですけれど、真面目に働いてくれると見ている関係者は多いです。次回は後編として、厩舎サイドから見たウズベキスタン厩務員さんたちの評価や課題をお伝えしてみたいと思います。
2022年06月30日
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木曜担当のよこてんです。 今回はまず桜のお話から。水沢競馬場の桜並木、皆さんご覧になられましたか? コロナ禍の影響によりここ3年は公開がなかった向こう正面の桜並木は今年は4年ぶりの一般公開。日曜は朝に雪(!)が降ったのと風が強かったのがちょっと惜しかった。それから黄砂も来ていましたけども、概ね晴れ間が多い3日間だったおかげで桜並木で桜を楽しまれた方、あるいはスタンドから“桜並木を背景にしたレース”を楽しまれた方も多かったのではないかと思います。 自分も桜並木の下に入ったのは久しぶり。お客様の姿が以前ほどではなかったのは史上最速とも言われる桜前線の北上だったせいもあるでしょうか。16日の週に来ようととか、GWの頃に東北の桜を見て歩こうと計画されていた方などもおられるのでは。 今年はこの原稿を書いている木曜日の時点で盛岡あたりでも既に満開を過ぎたところが多い感じなんですけども、それ以上にやっぱり“速い”ですよね。例年の感じだと「水沢が満開になった頃から数日後に盛岡あたりが満開」のイメージ。しかし今年はほぼ同時くらいにどちらも満開になって、盛岡でも日当たりの良いところは葉桜になりつつある・・・くらいの速さなのでした。 咲いた時期が過去最速くらいに早い今年でしたが、満開になっていくスピードも同様に、記憶にないくらいに一気に進んで行ったように見える今年の桜。なんかもったいないような気もしますねえ。★金ケ崎・鳥海柵(とみのさく)跡。11日。既に満開すぎ★盛岡・絆の桜。13日。こちらも徐々に葉桜 そういえば、自分が福島で大学に通い始めた時に最初にやったアルバイトが「信夫山の花見屋台での焼き鳥焼き」だったんですけども、その時期がGWの頃だったんですよ。5月の連休後半はさすがに葉桜でしたが4月下旬頃はまだ結構綺麗に咲いていた記憶。 まあ、その夏が冷夏になったような天候の年だったから、その時はその時で咲くのが遅かった年かもしれません。でも今年なんかは3月の下旬頃には満開でしょう?>福島。 話が横道にそれたついでに。自分は高知の生まれで、皆さんもご存じかと思いますが高知は桜の開花が非常に早いところですので、桜の花に「入学式」とかのイメージがないんですよね。卒業式でもない。高知の桜は「春休みの間に咲いて、散ってしまう」ものでしたからね。学校生活と桜がつながるようなイメージがない。 「桜=入学式」のイメージはやっぱり関東圏の開花の時期でしょう。これが東北に来ると「桜=連休」くらいのイメージになってくるんですから、日本って南北に長いんだなあと改めて思ったりします。 先週の話題はもうひとつ。11日の5レースを制したキラキラオーラ号、同馬を管理する佐藤雅彦調教師はこの勝利が調教師としての地方通算1000勝達成、大台到達の勝利となりました。★4月11日水沢競馬5R/優勝キラキラオーラ号。佐藤雅彦調教師の地方通算1000勝達成 3月の春競馬開幕時点では988勝、残り12勝という段階だった佐藤雅彦調教師。開幕週の4日間に6勝の固め打ちで大台に急接近すると、その後の半月ほどの間に一歩一歩、1勝1勝接近しての11日の1000勝。所属の高松亮騎手が決めたあたりも“お見事!”でしたね。 自分は今でも佐藤雅彦“騎手”の印象が強いんですけども、騎手引退が2000年、調教師転身が2001年なので、もう23年前になるんですね。 騎手時代もたくさんの名馬・有力馬に騎乗されていた佐藤雅彦師ですが、記憶に強く残っているということだとやっぱりバンチャンプとのコンビでしょうか。★バンチャンプと佐藤雅彦騎手(2000年シアンモア記念) 1999年に岩手に移籍してきたバンチャンプは佐藤雅彦騎手の手で桐花賞、シアンモア記念、青藍賞の3重賞を制覇。ちょうどメイセイオペラがフェブラリーSを制した頃の、同馬が一番脂がのっていた時期だったために対メイセイオペラでは勝つことができなかったものの、対戦した時はきっちり2着を確保、メイセイオペラが不在の時はバンチャンプが勝ちまくるという、ライバルであり二枚看板でもある存在だったと思います。 愁眉は、負けたレースを挙げて申し訳ないですが、99年のマーキュリーカップ。オースミジェット、キョウトシチー、マジックゲームのJRA勢3頭と互角に渡り合ったバンチャンプ。結果はハナ差でオースミジェットの勝利となりましたが、のちに佐藤雅彦師にお話をうかがった際には「勝ったと思った」と言われていました。★1999年マーキュリーカップ。バンチャンプ&佐藤雅彦騎手惜しい2着 バンチャンプは続くクラスターカップも2000m→1200mをものともせず3着に食い込んでいます。そうしてすごく活躍していた印象のバンチャンプ&佐藤雅彦騎手のコンビですけども、改めて振り返ってみると佐藤雅彦騎手の引退前、1年間ほどの間の話なのですから、それだけこのコンビの活躍ぶりが強烈だったという事なんでしょうね。 ちなみに佐藤雅彦騎手はメイセイオペラにも一度騎乗したことがあります。同馬が2歳12月の一般戦に騎乗して1着。 この時の話は以前にもこのブログで書いたと思います。当時のメイセイオペラには「走る馬だとは感じた、その後あそこまでになるほどとは思わなかった」という感想だったそうです。 その頃の佐藤雅彦騎手は同世代の中で抜けて強いと見なされていたアプローズフラワーの主戦でしたし、同じ世代にはJRAでも結果を出したカツヤマリュウホーなんかもいましたからね。これは明けて3歳になってからのメイセイオペラの成長力が凄かったんだ・・・というエピソード。 調教師としての初勝利は2001年4月28日水沢2Rのタガジョーアイレン号。同じく初重賞制覇は2003年のオパールカップ・コレクションボス号。その後は各世代で重賞勝ち馬を送り出し、2014年にはリーディングトレーナーにもなりました。 佐藤雅彦騎手は1978年デビューで2000年引退、佐藤雅彦調教師は2001年デビュー。騎手として23年、調教師としても奇しくも同じ23年目の今年の1000勝。調教師としても今がまさに脂がのった時期かと思います。これからも一つ一つ、勝ち星を積み重ねていって欲しいですね。まずは1000勝達成、おめでとうございました!
2023年04月13日
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土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週の姫路競馬は金曜までの4日間開催でした。園田競馬場では姫路の場外発売が実施されています。私は園田待機の順番でレース展望を担当。尼崎市内も大寒波到来で凍てつく寒さになりました。競馬場北側の空は雪雲。京都方面へと流れていきました。姫路市内は西風が強く実況マイクに風の音を拾っていましたね。↑園田競馬場の西ウイナーズサークル。3月の開催再開に向けてリニューアル工事中です。馬場内も工事が進んでいました。レース展望の収録まで時間があって競馬場内で昼食。↑ミュンヘン コロッケ定食↑串勝や 牛すじカレー園田開催ではゆっくり食べる時間がないのでパドック、レースを見ながら競馬場グルメを堪能しました。★全馬勝てば初重賞制覇 混戦の兵庫クイーンセレクション1月25日、3歳牝馬の重賞レース「第25回兵庫クイーンセレクション」が行われました。重賞勝ち馬不在の激戦ムードでしたが、名古屋から遠征した単勝2番人気のニジイロハーピーが勝利!序盤は道中4~5番手を追走したニジイロハーピーでしたが向正面からスパートを開始。3コーナーまでに先行勢を捲って先頭に立ちます。逃げたラブミーテキーラは踏ん張りますが、好位につけたスービーズ、エズヴィラージュは苦しくなり後退。中団で構えるプリムロゼ、クライムエンジェル、インタールード。後方待機のティラミスアイも早めに動きニジイロハーピーを追い掛けます。しかし、ニジイロハーピーの脚色は衰えずゴールまで先頭を譲らず2着馬に2馬身差をつける勝利。豪快な競馬で初タイトルを手に入れました。渡邊竜也騎手コメント「2度跨った経験があって今回は早めにじわっと脚を使っていこうと思っていました。手応えが良すぎて向正面で先頭に立ってしまいましたが馬がよく辛抱してくれました。返し馬の雰囲気も良くて、気性的に前向きで自信もって乗れました。乗り味の良くてまだ伸びる馬だと思うので今後も楽しみですね」2着が1番人気のプリムロゼ。上がり最速で追い上げましたが届きませんでした。3着は8番手から追い込んだ7番人気のインタールード。3番人気のクライムエンジェルは9着。発馬で出遅れ中団。勝負どころで動いて浮上しますが直線で力尽きました。♦勝利馬 ニジイロハーピー・ストロングリターン産駒・重賞4度目の挑戦で嬉しい初制覇・昨年4月に門別デビュー、秋に名古屋へ移って初勝利・直近の2走は名古屋、笠松の重賞で3着、2着と善戦♦勝利騎手 笠松・渡邊竜也騎手・兵庫の重賞3勝目・兵庫クイーンセレクションは2勝目 ①19,姫山菊花賞 ②21,兵庫クイーンセレクション ③24,兵庫クイーンセレクション → New!ニジイロで勝利した2021年も姫路競馬場が舞台でした。去年11月の落馬事故で大怪我(顔面骨折)を負い長期離脱。今週月曜日に復帰したばかりでしたが、ブランクを感じさせない手綱捌きで復帰後最初の重賞を獲りました。「怪我明けでも騎乗依頼をくださった今津先生、馬主さん、厩務員さんにに感謝したいです。復帰して最初の週に結果を残せたことが嬉しいですし自信にもなりました。(もう完全復活とみて宜しいですか?との問いに)そうですね、はい。復活・・・復活しました(笑)」。渡邊竜也騎手インタビュー動画https://youtu.be/mODDPYBgoDU?si=ynJ3rN7MPR4tBzOe♦勝利厩舎 名古屋・今津勝之厩舎・兵庫の重賞2勝目サチノゴージャスで勝利した2008年の園田ユースカップ以来の制覇。同競走の名古屋勢勝利は5度目。前回に続き今回も渡邊竜也騎手が勝利に導きました。※レース、表彰式撮影 斎藤寿一氏モニターで姫路競馬のレースを観ていましたが、強風(西風)の影響で前週よりも1~2秒ぐらい遅い勝ち時計。ただ、前有利、内ラチから2~3mを通った馬の好走という傾向は変わらない印象でした。先行争いが激化したレースやよどみなく流れたレースは中団、後方待機の差し馬が馬券圏内に来ていましたね。次週はどうなるでしょう?★兵庫勢 遠征情報♦1月28日(日)第21回黒潮スプリンターズカップ(高知競馬場) 高知6R、18時15分発走予定 ヒメツルイチモンジ(下原理騎手・新子雅司厩舎)♦1月30日(火) 第21回佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリ(川崎競馬場) 吉村智洋騎手が兵庫代表として出場兵庫勢へのご声援宜しくお願いします。次回の姫路競馬は水木金の3日間開催。私は現地で業務する予定です。2月1日(木)には兵庫県市川町をPRする情報発信トラック「愛(アイ)アンハート号」のイベントを実施予定。市川町産の軟鉄鍛造アイアンの展示ほか、アイアンを無料で試打できます。(試打音の影響でパターのみとなる場合もあります) この機会に是非ご体験ください。
2024年01月27日
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こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。今日テーマは、『騎手の出身地』先日とあるポスト(ツイート)を見ました。これはJRAの実況でお馴染み、ラジオNIKKEI・小塚歩アナの投稿です。データ派を自称する私・百瀬はこれまで、色々な事を調べて、本ブログを書いてきましたが、騎手の出身県については、今まで調べていませんでした(汗)「これは調べねば!」誰に頼まれた訳でもないのに、妙に火が付いてしまいました(苦笑)という訳で今回は『地方競馬所属騎手の出身地ランキング!』を発表したいと思います。集計方法は、地方競馬情報サイト(https://www.keiba.go.jp/)の「競馬場ガイド」ページから、各競馬場にアクセスし、「所属騎手」ページのプロフィールを参考に集計しました。それでは早速発表します!地方競馬所属騎手出身地ランキング、トップ10を発表します!1位:北海道(24人、ばんえい14人含む) 東京都(24人)3位:愛知県(20人)4位:大阪府(19人)5位:千葉県(18人)6位:神奈川県(16人)7位:岩手県(15人、ばんえい1人含む)8位:高知県(10人)9位:福岡県、広島県(9人)1位は同数で北海道と東京都。北海道出身については、14名がばんえい帯広所属ですが、平地の騎手も10名おり、平地に限っても7位タイにランクインします。ちなみにばんえいのジョッキーは、道外では青森3名、宮城2名、岩手兵庫1名の出身地別の構成になっています。ランキングを見ると人口が多くかつ、地方競馬場がある都道府県が上位に入っています。競馬場がないところでは、かつて福山競馬場があった広島県と、佐賀競馬場のすぐお隣、福岡県がトップ10入りしました。さらに2024年3月現在、出身者1名の県及び国は以下の通り。秋田県山形県福島県石川県山梨県和歌山県鳥取県愛媛県沖縄県中国・黒竜江省地方競馬唯一の外国出身騎手、岩手の陶文峰騎手は中国の東北部黒竜江省出身です。また石川県は上記の中では唯一、競馬場があるものの地元出身者が、今年2年目を迎える加藤翔馬騎手1名だけでした。(昨年調教師に転身した藤田弘治元騎手は石川県出身です)これは本当にたまたまのだとは思いますが、現役の騎手、調教師に他場からの移籍者が比較的多いのも影響しているかも知れないですね。字が小さくかなり見づらいですが、地方競馬所属騎手の出身地別の一覧表も、掲載しておきます。何かの参考になれば幸いです(笑)資料は私百瀬が手作業で作成しました。もし抜け漏れなど、間違いがあればSNS等でご指摘頂ければ幸いです。最後に。現役の地方競馬所属騎手の出身地で、一人もいない都道府県は以下の4県です。岡山県徳島県香川県長崎県ちなみに今年の4月デビュー予定の騎手候補生名簿を見てみると、高知競馬・工藤真司厩舎からデビュー予定の城野 慈尚(しろの ちかなお)騎手候補生が、徳島県出身とのこと!デビューすれば現役唯一の徳島県出身ジョッキーとなります!そして小塚アナのポストを参照すると、JRA、地方競馬併せて香川県が唯一、現役騎手を輩出していないことが分かりました。ウインズ高松やDASH観音寺など場外馬券施設もあり、他の公営競技場も存在する香川県。決して、競馬の世界も縁遠いものではないと思います!47都道府県コンプリートに向け、「香川の若人たち!騎手を目指してみないか!」(笑)
2024年03月11日
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先週もいろんなことがありました。 小林牧場の腕利き厩務員として名高かった大井の向山昇厩務員(小林・荒山厩舎)が最後のレースを迎えました。大井競馬場の厩務員さんは65歳のお誕生日がくると定年を迎えるんです。(ちなみに、大井には外厩厩務員さんもいるんですが、その場合は定年がありません) 向山厩務員は新潟の名伯楽だった向山勝調教師の弟さんで、新潟~小林とさまざまな名馬を手掛けて重賞を勝ちまくってきたことはあまりにも有名です。先月の東京記念は担当するテラザクラウドを優勝馬に仕上げて、最後の重賞レースを飾ったことは話題になりました。 10月13日大井6レースの坂井英光騎手騎乗のオンザビートがラストランとなりましたが、ここもしっかり勝って有終の美を飾りました。 わたしはなんと……デジカメの電池切れというアクシデントに見舞われたので、デイリースポーツの梅村記者に写真を頂きました。ありがとうございます。梅村記者のブログがありますよ。競馬あり他の競技ありでおもしろいです。どうぞご覧ください(^^) ここからはわたしの写メで失礼致しますが、口取り写真です。向山厩務員は荒山調教師やテラザクラウドの海野オーナーなどからたくさんのお花をプレゼントされていました。みんな笑顔\(^o^)/ 口取り写真を撮り終えると、「本当に最高ですよ~。みんなに感謝ですねぇ~」と向山厩務員は顔をくしゃくしゃにさせて喜びをあらわにしながら、足早にオンザビートを引いて砂上を去りました。 向山厩務員、お疲れ様でした。 でも、テラザクラウドを最後まで担当したかったろうなぁ。 昨年の福山ダービー馬フォーインワン(大井・中村厩舎)が南関東に初登場しました。10月14日大井11レースに早田功駿騎手を背にして10着。スタートで遅れ、今回は約5カ月のレースだったので、今後の巻き返しに期待したいですねぇ。 「脚部不安を抱えている馬ですが、再生して、またいい思いをさせてあげたいです。ダービーを取っているほどの馬ですし、今度は南関東で新たな花を咲かせられるようにやっていきたいですね」(中村調教師) 福山時代からのファンの方でしょうか。激しい雨が降る中、フォーインワンの写真を撮影している方もいました。福山ダービー馬の奮闘を応援しています! なお、こちらは中村護厩舎のホームページ。中村調教師自らがブログを綴っていますが、以前には休養中のフォーインワンも登場していました。『中村護厩舎ホースマン倶楽部』の活動も紹介されているので覗いてみてはいかがでしょうかぁ。 岩手競馬を支援する日のひとコマ…… リュウノボーイありがとう(^^) テイエムカゲムシャもお疲れ様でした。 岩手競馬を支援する日が終わっても……。 岩手競馬の元騎手で、現在は大井競馬の三野宮勇厩務員のヘルメットには『がんばろう東北』のメッセージが。他に岩手出身の方々もこのシールを貼っている姿を見かけます。 『がんばろう岩手競馬!がんばろう競馬!』 チアズサイレンス産駒のウマタロウ(牡2歳)もがんばります(^^) ウマタロウ(船橋・柿本厩舎)は次の船橋開催デビュー予定(^_-)-☆
2011年10月16日
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ミツオーです。笠松競馬実況担当中です。さて、昨日(11日)、金沢競馬場で、ジャングルスマイルの引退式がおこなわれました。あちこちに同様のことを書いてきましたが、あえてここにもジャングルスマイル引退について書きたいと思います。こうしてジャングルスマイル引退の件を方々に書いていると、それほどこの馬の引退は、われわれにとって大きな事件であるということなんだよね、ということを、先日、弊社・山中寛アナウンサーと話したところです。この日替わりライターブログでも、何度も取り上げてきたジャングルスマイル。(ジャングルスマイル2人目のパートナー・平瀬城久騎手と)もちろんこの馬一頭だけでも偉大であり、引退は大きな事件なのですが、やはりここは昨年秋のナムラダイキチ引退とあわせて語るべきだと思います。金沢競馬のひとつの時代が終わった。ナムラダイキチに続いてジャングルスマイルが引退したことで、金沢競馬ファン・関係者の誰もが、この思いを共有したことと思います。それほどまでに、この二頭は強力で、長く金沢競馬の期待を背負い続けた馬たちであったのです。ジャングルスマイルは、2009年、JRA2戦未勝利で金沢へ移籍。3歳秋のことでした。金沢移籍後は連勝をかさね、年内無敗でシーズンを終えました。あけて4歳シーズンも連勝をのばし、通算11連勝で、金沢競馬の上半期最大のレース・百万石賞を制覇。一気に金沢の頂点へ駆け上りました。…そしてこのときは知るべくもありませんでしたが、結局その頂点に長く君臨し続けることとなったのでした。4歳シーズンのジャングルスマイルはまさに無敵の状態で、金沢唯一のダートグレード・白山大賞典でも強敵相手にアワヤのシーンを作る2着と健闘。敗れこそしたものの、引き上げてくるジャングルスマイルには地元ファンから大きな拍手・声援がおくられました。このレースも、それをたたえるみなさんの声も、忘れることができません。翌年、このジャングルスマイルと互角に張り合うライバルとして現れたのが、ナムラダイキチです。ナムラダイキチはジャングルスマイルの2つ年下。ジャングルスマイルの5歳シーズンに、JRA2勝の実績をひっさげて金沢へ移籍。3歳重賞を制するなどしたのち、9月の金沢オータムスプリントでジャングルスマイルを8馬身もちぎってレコード勝ち。突如あらわれた強力な3歳馬に、絶対王者・ジャングルスマイルの牙城がゆらぎ、あるいは王座交代か?当時ここにも書きましたが(11年9月22日 https://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201109220000/)、このレースは金沢競馬の大事件でした。ジャングル・ダイキチ時代の象徴とも言うべきレースは、この年の11月。北國王冠でした。コースをまる2周する2600メートルの長距離レース。そのほとんど全てにわたって、逃げるジャングルスマイルとぴったりマークするナムラダイキチのマッチレース。残り1000メートルを切ってからは、後続3番手以下は離れる一方で、ジャングルスマイルとナムラダイキチは終始並走。そのまま直線も追い比べを演じ、一旦ナムラダイキチがわずかに前に出るシーンもありましたが、最後はクビ差、ジャングルスマイルが競り勝ちました。わたしは、このレースは競馬史に残る好勝負だと思っています。ハイペースの逃げと、プレッシャーをかけ続けるマーク。そしてそのまま直線の追い比べ。ジャングルスマイルの手綱をとった吉原寛人騎手が、「ペースを落とすことは許されないんだなって思いながら、強烈なプレッシャーに耐え続けるしかなかった」と語ったのが印象的でした。このレースで、勝ったジャングルスマイルはもちろん、敗れたナムラダイキチの強さを再認識した、あるいは全国レベルの実力を確信したという方は多かったハズ。ここから金沢競馬は、「ジャングル・ダイキチ時代」へと突入。二頭の東西横綱による覇権争いが続くことになる…と誰もが思いました。が。両横綱のうち、ナムラダイキチは2013年春シーズンにケガが発覚し、以降、本来の実力を発揮できないまま、苦闘の日々が続きました。今にして思えば、両横綱健在の時代は、11年秋~13年春ということになります。ナムラダイキチは、苦しみながらも2014年には前年に続き百万石賞を制覇。その強さを印象づけましたが、しかし結局、最も輝いたころの走りを取り戻すことは困難で、ついに昨年秋、引退。そのときのことは、ここにも書きました(16年9月5日 https://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201609050000/)(2014年百万石賞制覇時のナムラダイキチ)ナムラダイキチが引退すると聞いたとき、ジャングルスマイルの金田一昌調教師は少し寂しそうな目をして、「ジャングルは…ダイキチが好きっていうか、ダイキチがいると闘志に火がつくっていうか、らしい走りができるみたいなとこがあったからね」と、珍しくしんみりと話してくれました。話は前後しますが、この前年(2015年)、中日杯で敗れたジャングルスマイルの手綱をとった平瀬城久騎手は、「このレースだけは獲らせてやりたかったんですけど…」と言ったあと、「年齢も年齢なので、昔のようにカンタンに先行できなくなった」と話し、来年の中日杯を勝ってくださいよ、と振ると、返ってきたのは苦笑。鞍上も陣営も、ジャングルスマイルの年齢を痛切に感じ始めたのがこの頃(15年後半=ジャングルスマイル9歳)だったようです。ライバル・ナムラダイキチは故障からもどらず、ジャングルスマイルも年を取り、しのぎをけずったライバルたちの輝きにも陰りが見えたと誰もが思った、その矢先。2016年春、ジャングルスマイルは百万石賞を制覇。なんとこのレース5度目の優勝でした。単勝6番人気での勝利は、すでに絶対王者と呼ばれたころのものとは違い、陣営にも驚きと新たな喜びをもたらしました。この年秋のナムラダイキチ引退後、さすがに年齢からも厳しいと思われたジャングルスマイルはしかし、陣営にとっての悲願とも言うべき、金沢競馬暮れの重賞・中日杯を制覇。古豪健在を強烈にアピールしました。ジャングルスマイルはこの中日杯の勝ち星が39勝目。金田師は、「できれば44勝させてやりたい。最低でも40勝はしたい。来年も現役続行確定ですよ!」と意気軒昂で、実際、あけて今年も現役生活を続けたのですが…。長年、足もとにケガのなかったジャングルスマイルは、昨年あたりから脚部不安をかかえるようになったと聞きます。そして今回、トモに骨折が判明。「2ヶ月も安静にしていれば治る程度のケガですが、年齢も年齢ですから。引退を決意しました。百万石賞を5回も勝ってくれた馬ですから、ぜひとも百万石賞当日に引退式をやってほしいとお願いしました」とは、5月のある日の金田調教師の話。8年もの長きにわたって金沢競馬で活躍し、金沢の期待を背負って走り続けたその貢献度から、石川県競馬事業局も率先して各方面の調整にあたり、陣営の希望どおり、昨日の百万石賞当日、ジャングルスマイル引退式がおこなわれました。多くのファンが、金沢の絶対王者・ジャングルスマイルとの別れをおしみ、温かい声援がおくられたようです。ナムラダイキチについでジャングルスマイルが引退。繰り返しますが、金沢競馬のひとつの時代が、終わりました。昨日おこなわれた百万石賞、優勝したのはトウショウプライド。この百万石賞で、ジャングルスマイル・ナムラダイキチ以外の馬が優勝するのは、2009年のノーブルシーズ以来、8年ぶりのことでした。ジャングルスマイルには、ぜひ穏やかな余生を送ってもらいたいと願います。そして、金沢競馬の新時代を、遠くから見守ってほしい。そう思わずにはいられません。金沢の絶対王者・ジャングルスマイル、お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。(2015年百万石賞制覇時のジャングルスマイル)
2017年06月12日
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皆さんは、いま頭の中でヘビーローテーションしている曲がありますか? ぼくの頭の中では、いま常にある曲が流れています。 『なまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!』という、けったいな曲です。 この曲は、NHK教育テレビで放送されている、『シャキーン!』(月~金AM7:00~7:15)という番組の中で使われています。 この番組は、子供向け(特に小学生)番組で、眠っている頭を文字通り“シャキーン!”とさせる内容で構成されています。 さて、この『なまら―』ですが、全国47都道府県の「とても」を意味する方言を集めた曲なんです。 「なまら」は北海道で、「でら」は愛知、「めっちゃ」は大阪って具合に、全国の「とても」を網羅しています。 こんな歌詞です↓なまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!作詞:桑原 永江 作曲:サキタハヂメ【パート1】なまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!! 日本じゅう「とても」が いっぱい!! なまらかわいいキタキツネ (北海道!) たんげ赤いリンゴ(青森!) らずもね輝く金色堂(岩手!) いぎなり華やか七夕(宮城!) しったげ 怖い なまはげ(秋田!) すこだま楽しい芋煮会(山形!) ばげーに甘い干し柿(福島!) うんと粘る納豆 (茨城!) なまら・たんげ・らずもね・いぎなりしったげ・すこだま・ばげーに・うんとまっさか長いかんぴょう(栃木!) なっから強いからっ風 (群馬!) いら高い鯉のぼり(埼玉!) のーほどはためく大漁旗 (千葉!) べらぼーな人口密度(東京!) すっげーにぎわう湘南 (神奈川!) ごーぎな四尺玉花火 (新潟!) か、なんちゅう めでタイかまぼこ(富山!) まっさか・なっから・いら・のーほどべらぼー・すっげー・ごーぎ・か、なんちゅうまんできれいな兼六園(石川!)ひっで迫力の恐竜(福井!) だたらうまいブドウ(山梨!)えれー雄大 日本 アルプス(長野!) でーれースーパーカミオカンデ(岐阜!)がんこ さかんなサッカー(静岡!) でらおトクなモーニングセット(愛知!)でらモーニング!まんで・ひっで・だたら・えれーでーれー・がんこ・でら おんなじ日本で「とても」が こんなに!「とても」の違い「とても」すてきなまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!日本じゅう「とても」が いっぱい!! 【パート2】なまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!日本じゅう「とても」が いっぱい!! むっちゃつやめく真珠(三重!)えらい大きい琵琶湖 (滋賀!) えろーきれいな舞妓はん(京都!)めっちゃおもろい漫才師(大阪!) がっせー幸 呼ぶコウノトリ(兵庫!)ごっつーかわいい子鹿(奈良!) やにこー木が豊か(和歌山!) がいなベニズワイガニ (鳥取!) むっちゃ・えらい・えろー・めっちゃがっせー・ごっつー・やにこー・がいなまげに古い神話の里(島根!)ぼっけー堅いカブトガニ(岡山!) ぶち便利な路面電車(広島!)ぶり ふくらむフグ(山口!) ごっついうず潮(徳島!)ものすご うまいうどん (香川!) ほーとー甘い みかん(愛媛!) こじゃんと強い 土佐犬(とさいぬ)(高知!) まげに・ぼっけー・ぶち・ぶりごっつい・ものすご・ほーとー・こじゃんとばりカラめんたい(福岡!)がばよか ようかん (佐賀!)いじ きつい坂(長崎!) たいぎゃ広いカルデラ(熊本!)しんけん噴き出す温泉(大分!)てげ太いフェニックス(宮崎!)わっぜー男 西郷どん(鹿児島!) でーじ美しいサンゴ礁 (沖縄!)でーじサンゴ礁!ばり・がば・いじ・たいぎゃしんけん・てげ・わっぜー・でーじ おんなじ日本で「とても」が こんなに!「とても」の違い「とても」すてきなまら・でら・めっちゃ・ばり・でーじ!!日本じゅう「とても」が いっぱい!! どうです? 皆さんの該当する地域では、この歌詞通り「とても」を表現されてます? ちなみに、ぼくは生まれも育ちも大阪。 だから、やっぱり「めっちゃ」を使います。 大阪でも、多少の誤差があって、地域によれば、三重の方言として使われている「むっちゃ」を使うところもあります。 「ごっつ」も大阪では使用頻度の高い言葉です。 他にも、子供の頃は「めっさ」や「むっさ」、「バリ(バリバリの略)」もよく使っていたように思います。 地域が近ければ、同じような言葉を使うのは当然ですし、似かよってくるのも当たり前ですよね。 ただ、いまの住まいである兵庫県の「がっせー」は、ぼく聞いたことがありません。 どのあたりで使われているのでしょうか。 兵庫県は日本海と瀬戸内海の両方に面していて、またそれらを隔てる山々もあり、同じ兵庫県でもかなりの地域差があります。 当然、方言も違い、イントネーションも、かなりの違いがあります。 だから、どこかで「がっせー」を使う地域があるのでしょう。 今度、調査しておきます。 ぼくは何故か、教育テレビ(関西では12チャンと言います)を昔からよく観ます。 子供番組ですから、子供用に作られているんでしょう。 でも、作っているのは大人なので、大人も楽しめていいはずです。 また、子供よりも大人をターゲットにしているのではと思わせるフシも、みられたりするのです。 『シャキーン!』の他の挿入歌では、『るるるの歌』や『うた時計』もかなりのヘビーローテンションで頭の中で流れていました。 これらの曲も、大人(少なくともぼくは)が十分に楽しめるものになっています。 っていうか、『るるるの歌』なんて、幼い子供が観たら泣き出してしまうんじゃないかなと思うような歌ですよ。 一度聴いてみてください(絵との相乗効果で怖いのかも)。 何れの曲も、歌詞やメロディーにインパクトがあり、引き込まれてしまいます。 つまり朝からシャキーンとしてしまいます。 それにしても、ほとんどの楽曲を作曲されているサキタハヂメさんは凄い! もっとも、音楽家として大変有名な方で、世界有数ののこぎり奏者なんだそうです。 のこぎり? ピンと来ない方がほとんどだと思います。 そんな方は、お手数ですが、ご自分で調べていただけますでしょうか。 手間を省いてすみません…。 ともかく、皆さんも是非ご覧になって、一日の始まりである大事な朝を、シャキーン!とさせてみてはいかがですか。 で、スッキリした頭で、競馬もバシっと当ててくださいね!〓Weeklyトピックス〓★内田利雄騎手、3度目の園田 ミスターピンクこと、内田利雄騎手(48)が、9月8日~11月5日までの約2ヶ月間(5開催)にわたり、園田競馬場で期間限定騎乗をすることになりました。 内田騎手は、過去に2度、園田で期間限定騎乗しており、これが3度目となります。 いつも明るく、礼儀正しい、騎手の手本となる内田騎手。 否、騎手だけでなく、大人として、職業人として手本になる人なので、見習っていかなければならないことだらけなんです。 過去には何度か飲み会の席でご一緒してもらっているので、今回も是非ご一緒いただいて、いろんな話を聞いてみたいなぁと思っています。 楽しみにしてますよ内田さん。◆内田利雄騎手の兵庫県での成績212戦18-23-27-144勝 率.085連対率.1933 連率.321ゴールデンジョッキーカップ、史上初3度制覇(第9回、12回、17回)★阪神尼崎駅からの無料バス続行 阪神尼崎駅と園田競馬場を結ぶ無料送迎バスは、当初期間限定で8月27日をもって、運行を終了する予定でした。 ですが、これからも定着させるべく、引き続き運行することが決定しました。 尼崎市内で一番盛り上がりを見せるのは、阪神尼崎駅周辺です。 これから運行を続けて行けば、認知度も高まり、利用者も増えてくれるのではないかと期待しています。 所要時間は25分ぐらいですが、早いときは20分ぐらいで到着できるそうです。 阪神沿線の競馬ファンの皆さま、どうぞ便利な無料送迎バスをご利用ください。◆発車時刻競馬場行き阪神尼崎駅北出口バスターミナル5番乗り場10:0011:0012:00阪神尼崎行きバスロータリー15:5016:2016:50※最終バスは、最終レースの状況によっては、遅らせて対応します。★あす(30日)は投票日!(追記) 投票には慣れまくってらっしゃいます、競馬ファンの皆さま。 あすは衆議院議員選挙の投票日です。 勝ち馬投票同様、ご自分の気持ちを込めて、一票を投じましょう! 名古屋JBCまで、あと66日。 なお来週は、結構たまりだしたボツネタを、そろそろ披露しようかと思っています。 基本的には、三月(みつき)に一度はボツネタ集のスタンスを考えています。
2009年08月29日
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ミツオーです。今年も1年間ご愛読ありがとうございました。来年もよりいっそう、競馬をよろしくお願いいたします。さて、どうやら冬型の気圧配置というやつらしく、日本海側や北日本は大荒れの天候と気象情報で言っています。先週、わたしもその冬型の気圧配置にやられました。金沢競馬のレース実況を担当したのですが。先週の日曜日、12月20日のことですが、この日が初日で連続4日間開催の予定だったのです。ところが金沢をふくむ北陸地方は17日木曜日から雪。12月としては近年まれに見る大雪に見舞われました。…と、地元の方にお聞きしました。わたくし関東平野在住です。金沢競馬のレース実況を担当するときは、前日に移動し市内のホテルに宿泊します。このときの移動日は19日の土曜日。移動は空路ではなく陸路。ひらたく言えば電車です。天気が悪いと聞いていましたから、普段は熟睡するなり読書にふけるなりする道中、ずっと窓から外を見ておりました。要するに心配だったのと、くわえて久々に見る大雪を野次馬的に見たかったのです。電車は埼玉県から群馬県を通り抜けて新潟県へ。新潟県内陸で乗り換えると海沿いへ出て、富山県を通って石川県へ至るルートです。新潟県の内陸にある乗換駅ってのは、つまりスキー場で有名なあのへんにあるわけですが、この2週ほど前(12月5日。復路は8日)にここを通ったときには、雪なんぞまるきりなかったのです。積雪ゼロ。スキー場は…営業できないでしょうなあ。少なくとも自然雪の上をすべるってわけには絶対いきません。ないもん。そんな状態で、スキー場の経営はどうなってしまうのだろう、などと大きなお世話な心配をしていたのがウソのような大雪が、19日には積もっています。いきなりすぎて、なんだかだまされているような風景の変わりよう。積雪ゼロから一気にメートル級ですからねえ。短時間でよく降ったもんだ。新潟県海沿いに出ても、そのあと富山県へ入っても、石川県にたどりついても、量の差こそあれ、車窓の外は雪景色。降り続く雪。時々吹雪。キレイだねえ、などとノンキなことを言っていてはいけません。わたしゃ翌日から競馬の実況をしなきゃならんのです。…開催、できるかなあ。無理かなあ。どうかなあ。どんなに心配しても結果に影響をおよぼすわけではないのに、無駄にアレコレ考えてしまうのはわたしが小モノだからです。石川県金沢市というのは不思議な土地で、たしかに雪深いところではあるのですが、周囲にくらべると格段に天気のよいところ、なんだそうです。19日も、金沢駅に降り立ってみると、なんだかあんまり降ってない。積もってはいるが、お隣の富山にくらべれば非常に少ない。この調子なら。馬場さえ除雪してしまえば。開催できるかも。できそうじゃないか?結果に影響をおよぼすわけでもないのに無駄にアレコレ考えるのは(以下略)。翌日(20日)、朝8時半ころ連絡をいただきました。「中止です」そうですか(ガッカリ)。さらに翌日(21日)、朝6時半ころ連絡をいただきました。「今日も中止です」そうですか(ガッカリ・泣)。結局、20日と21日は金沢競馬の開催は中止。日程はすべていわゆるスライドで2日間順延となり、実際の開催は22日から25日までとなり、わたくし金沢市に6泊7日の滞在となりました。12月に雪の影響で金沢競馬の開催が中止になるのは、4年ほど前以来、久々のできごとだったそうです。…じつはその4年ほど前の雪中止になったときも、実況担当はわたくしだったのですよ。専門紙の記者さんにそう言うと、「今度から夏限定で担当してくださいよ(笑)」と言われてしまいました。ええと、そのときは黙っていたんですけど、2年ほど前の夏に馬インフルエンザで開催中止になったときも、わたしが担当だったんです。…内緒にしとこう。もう来るなって言われちゃう。気象情報によると、強い冬型の気圧配置で北陸地方は…。金沢競馬の開催は、今日(12月31日)年明けの1月2日と3日の予定です。開催、できるでしょうか。今日がまず心配です。そして新年2日からの開催が心配です。その前に、弊社の実況担当は金沢市へたどりつけるでしょうか。強風で運休したり遅延したりしやすい電車なんですが。結果に影響をおよぼすわけでもないのに無駄にアレコレ考えるのは(以下略)。あ、でも新年の開催、担当はわたくしではありません。きっと開催できますよ(と気休めを言ってみる)。追記:出勤してすぐ知りましたが、31日の金沢競馬は午前6時半ころにすでに中止が決まっていたそうです。残念。わたしが担当でなくても中止になることもあるってことです。ので、来るな、とか言わないでくださいね>ホープ社のS記者さま(笑)
2009年12月31日
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金曜日は古谷が担当します。 8日(木)に札幌で用事があり、この日は天候に恵まれていましたが、今週の北海道は何かと大荒れの天気が続いています。9日(金)の夕方の飛行機で、千歳から羽田へ行き、一度実家に戻ってから深夜便で香港へ行くプランでしたが、天気が心配だったので昼に新千歳空港に着くと、テレビクルーなどもいる状況で大混乱。欠航が相次ぎ、飛行機の変更で並ぶ人、人、人…。自分が乗る予定の飛行機も「搭乗手続き一時中止」となっており、前の便への変更もできない中で、大幅に遅れたりしたら間に合わないんじゃないか…といった不安もよぎりましたが、予定より30分程度の遅れで羽田空港に到着。バタバタしながらも、何とか香港に到着しました。 天候の話では、6日(火)に船橋競馬場で「総の国オープン」にホッカイドウ競馬から3頭が参戦しましたが、調教師の方々の到着が大幅に遅れたようです。話を聞けば、飛行機が千歳に着陸できず、機材繰りに苦労していた様子で欠航になったり、大幅遅延になったりとのこと。その「総の国オープン」は、高知のミッキーヘネシーが見事な差し切り勝ちを演じ、2年連続で高知所属馬が勝ち上がりました。「イレ込むタイプで、厩舎装鞍をしなければダメな馬。名古屋はそれができないなど、使える競馬場も限られているんですが、最高の結果を残せて本当に嬉しいですね」と、別府師は興奮していました。遠征での勝利は数あれど、南関東での勝利が初めてのようで、その喜びようは凄かったのが印象的でした。 ホッカイドウ競馬勢のコメントは、こちらをご覧下さい。 そして、牝馬によるダートグレード「第62回クイーン賞」は、道営記念を制したタイムビヨンドと、その3着馬・ジュエルクイーンの2頭がホッカイドウ競馬から参戦しました。結果は、トロワボヌールの圧勝で、タイニーダンサーが2着。タイムビヨンドは、後方から進んで勝負所からスーッと反応し、ロングスパートが利いた形で3着に健闘。ジュエルクイーンは6着でした。2頭のコメントは、こちらをご覧下さい。 2着のタイニーダンサーは、ホッカイドウ競馬出身馬。関東オークスを勝つなど、今年もダートグレードで活躍していますが、レディスプレリュードとJBCレディスクラシックがともに7着と奮いませんでした。「これまで前でレースを進めていましたが、今回は脚を溜める競馬をしようと(伊藤圭)先生と話をしていました。いつになくしっかり伸びていましたし、抑える競馬を覚えてくれば、今後も楽しみだと思います」と、レース後に田辺騎手は話していました。 さて、今週は7日(水)に笠松競馬場にも行ってきました。ホッカイドウ競馬から転入し、初戦を迎えるオパールノユメという馬を応援しに行きました。自分の馬となって初めての出走、レースでの直線ではとにかく内にササり、乗り難しさは半端ない馬です。「普段の攻め馬では、そういった面を全く見せない馬だから、直しようにも直せなくて困った馬です」と、角川師も話していたほど、普段と実戦で違う側面を見せる馬のようでした。(オパールノユメ) そこで、ピーウィービットというハミを尾島師に教えて取り寄せてもらい、攻め馬から使ってみることにしました。ピーウィービットは、JRAでガヤルドという馬がしており、以前は右に行ってしまう馬が、このハミを使ってからかなりましにになったと、オーナーの佐久間さんに伺いました。 このハミは、1本の細い棒状のハミで、馬が受ける左右の力加減が均等になりやすい作用があるそうです。馬の逃げていく推進力に対してハミを引き込んで操縦するのではなくて、ハミにその力を乗せてあげるように騎乗者がガイドしてあげるとより、スムーズに走れるようになるとのアドバイスもありました。また、大井でも渡邉和厩舎のマーズプリンスという馬が、ピーウィービットをしてから真面目に走るようになったと、渡邉師は話していて、「かなり効きますよ」と聞いたので、その効果を楽しみにしました。 ピーウィービットの装着方法などが、ユーチューブに上がっています。結果として、右に向きながら走っていたのは変わりありませんでしたが、それでも最後も伸びて、メンバー中最速の上がり3Fもマークしての逃げ切り勝ちでした。「ササるというより、右を向いて走っている感じなので、気性なのか何なのか…。それでも、いくらかこのハミは効いていると思います。門別ではワンターンの競馬しか使っていませんでしたが、息が入りやすい1周競馬も合っている感じがしました」と、岡部誠騎手はレース後に話していました。3コーナーで外にヨレたシーンがありましたが、物見だということでした。賞金的に厳しいと思いますが、一応30日の「ライデンリーダー記念」に出走できれば…と思っていますが、無理なら地道に上を目指して頑張っていく形になります。 次々と新しいハミが出てくるのも、競馬を覚える上で大変な作業になります。ただ、この世界に入る時に、馬具の重要性を説かれたのが、今回は本当に生きたと思います。
2016年12月09日
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木曜担当のよこてんです。 先週予告した様に、今回は馬運車編その2!です。 水沢競馬場で開催がある時は、盛岡競馬場所属の馬たちは馬運車によって順次輸送されております。レースの時間に合わせて出発し、レースが終わればまたそれに合わせて帰ってくる・・・というパターン。頭数によっては馬運車一台だったり二台だったり。★配車票 これは帰りの分の配車票なんですが、行きの分も同様に“○レースの馬を○頭積んで・・・”と配分されています。 馬のクセなどにあわせて“隣の馬との間にカーテンをつける”とか書き込まれてもいます。実際に積み込む際には運転手さんと厩務員さんが打ち合わせをして確認。そのあたりの「あの馬はこんなクセがある、この馬はこういう乗せ方をしないとダメ」みたいな把握は、ドライバーさんたちも非常に詳しいです。 今回の取材時は水沢開催なので比較的頭数が少なめ・往復する馬運車の数も少なめ。盛岡開催の場合は水沢から来る頭数が多いので馬運車の数も多くなります(注・水沢競馬場の方の在厩頭数が多いため)。★盛岡競馬場内にある輸送センター 盛岡側の馬運車の基地。馬運車の出発・到着、高速道路に乗った・降りた等の際には無線でここに連絡。 出発時刻が近づくと厩務員さんに引かれた馬がやって来ます。“乗客”が乗り終わると出発です。 盛岡競馬場からは市道・県道を通って盛岡南ICへ。最初からカーブやアップダウン、はたまた車が多い道を通り抜けますが、そこはベテランドライバーの腕でスムーズに通過。 ちょうどこのあたりでは復興道路「盛岡宮古横断道路」の都南川目区間の工事がたけなわになりつつあり、大型ダンプとすれ違う事も多くなっています。ここが完成すると細い山道の上り下りが少し減るかな? 完成は3年後の予定。 盛岡→水沢間を同乗させていただいたのはコアレスレーサー号、運転手は久慈さん。以前雑誌「テシオ」で取材させて貰った時も久慈さんでした。ちょうど9年前になりますが覚えて下さっていました。★「テシオ」2006年6・7月号より。当時の久慈さん。バックは当時の担当車ダイドウスター号。 久慈さんは馬運車のドライバーになる前は生コンミキサー車を運転していたそうです。「生コンミキサー車は重心が高いから横転しやすいんですよ」とか「沖のケーソンまで生コンを運ぶ仕事をやったんですが、そこが狭くて転回できないからと、長い浮き桟橋をバックで走ったことがありました。揺れるし波しぶきで滑りやすいし、あの仕事はさすがに肝が冷えましたね」とか、かつての“武勇伝”を聞かせていただいたのも前回の取材時の事。 馬運車は東北道を快調に南下。水沢ICで高速を降ります。特に混み合う事もなく、高速道路は走行時間40分で通過しました。ちなみに盛岡競馬場から水沢競馬場までの所要時間は1時間15分で計算しているそうです。 細かい話ですけども、以前同乗した時は凄く揺れが少なくてスムーズだなと感じたのですが、今回は結構揺れる所が多いような気がしました。そんな事を久慈さんに訊ねてみると、やはり震災の影響が道路の凹凸に少し残っているのだとか。そのせいで昔よりも揺れるように感じるのでしょう、と。 水沢ICを通過すると厩務員さん達が降り支度を開始。ほどなく水沢競馬場へ、通用門側から入ってつなぎ厩舎の横に止まって水沢競馬場到着です。馬を降ろして車内を片付けて片道の行程が終了となります。★車内のボロなどを、他のドライバーさん達も協力して綺麗にします★盛岡の馬が水沢競馬場で入るつなぎ厩舎 帰りは最終レース後に出発する「トウケイニセイ」号に乗せていただきました。ドライバーは畠山さん。 畠山さんは宅配便の拠点間輸送の長距離トラックを運転していたベテランドライバー。馬運車のドライバーさんは大型トラックやトレーラーから移ってきた人が多いのです。 さて、この便は最終レースに出走した馬を積んで帰る予定なのですが、その最終レースでは盛岡所属馬が1着含め揃って上位に入ったので、乗って帰る予定の馬が採尿対象になりました。 これが最後の便ですから検査が終わるまで待たなくてはなりません。早く終わればいいなあ・・・と話しながら待つこと30分ほど。採尿が終わった馬がやってきました。 早かったねえ、というやりとりもそこそこに出発準備開始。てきぱき馬を積み込みます。そうして水沢競馬場を出発したのは、さきほど採尿が終わった馬が帰ってきてからわずか5分後だったのですから、さすがの手際よさですよね。★水沢競馬場から出発~ 行きの逆ルートを通って盛岡競馬場へ。高速上は90km/hペースを維持して安定した走行。 「90km/h」というのはですね、馬運車は速度抑制装置、いわゆるリミッターが装着されているため90km/h以上の速度が出ないんですね。 畠山さんいわく「アクセルをベタ踏みしているんだけど、スピードもエンジンの回転数も一定になるんだよね。高速の運転は楽だよ。燃費も良いしね(笑)」。 という事で小ネタ。『馬運車の速度は90km/h』。高速道路で馬運車に出会った時に目安として参考にしてください(笑)。燃費は4~5km/Lだそうですよ。 もうひとつ小ネタです。馬運車はこうして高速道路を通ったりしながら競馬場間を往復するわけですが、事故とか降雪で通行止めになった時はどうしているのでしょう? 「そういう時のためにね、あちこちに“抜け道”を考えておくのさ。○インターと○インターの間が通行止めだったらどこどこを抜けて・・・とか、途中のインターチェンジまでで不通になっているならどの道を通ってどこに出て・・・とかね」と畠山さん。 もちろん、馬運車は大型トラック並みのサイズがありますから、抜け道といってもそうそうどこでも通るわけにはいきません。馬運車が通行できる道路でかつ緊急時にもあまり混まないルート。それをいくつかのパターンで頭に入れておく事が“肝”なのだそうです。 そしてそんな時には、馬運車のドライバーさんの間でも情報のやりとりをしています。どこどこが渋滞している、反対車線で事故があったようだ・・・と、何か異変があった場合はドライバーさんの間で連絡を取りあって、もし通行止めになりそうなら早めに回避ルートに進む・・・みたいな事も行っています。そんな目に見えない部分での連携が競馬開催を支えているわけですね。 だからもし皆さんが、普段は見ないような所を走っている馬運車を見かけたとしたら・・・。その時は高速道路で事故等があったから・・・なのかもしれませんよ。 盛岡南ICで高速を降りる頃にはだいぶ薄暗くなってきました。今は夏開催の時間割でも日が長い分明るいですが、これが冬になると、最終レースが2時間以上早くとも水沢競馬場を出る頃には既に真っ暗になっています。 盛岡競馬場到着。灯りが付いてないスタンドを横目に厩舎エリアへ。馬を降ろすと輸送終了です。★それぞれの厩舎へと帰っていく馬と厩務員さん★ドライバーさんもお疲れさまでした! 今回は「馬運車の輸送」を採り上げてみました。競馬開催を支えるまさしく縁の下の力持ち。雨が降ろうが雪が降ろうが、例え高速道路が閉鎖されていたとしてもつつがなく競馬ができるのには、これら馬運車とそのベテランドライバーさんたちの存在も大きく貢献していると思います。 皆さんが馬運車を見かけたら、「頑張って!」「お疲れさま!」と、心の中で結構ですので応援していただければ幸いです。
2015年07月02日
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土曜日担当は、園田競馬実況の竹之上次男です。 5月23日木曜日、JRAとの交流戦『猪名川特別』が行われ、岩田康誠騎手と岩田望来騎手が参戦。岩田康誠騎手が育った園田競馬場で初めての親子競演が実現しました。しかも、最後は親子で追い比べとなる、JRAでもなかったワン・ツーフィニッシュを決めたのでした。 4番人気シメイに騎乗した父の岩田康誠騎手が、まずハナを奪ってレースを引っ張る展開となり、それを見ながら望来騎手は1番人気のリシュブールに騎乗して3番手を追走します。 3コーナーで2番手の馬が脱落すると、あとは親子のマッチレースに。粘る父の康誠騎手に外から迫る望来騎手。残り100mで馬体が合い追い比べになりましたが、最後は1/2馬身差で息子の望来騎手が父を差し切り、親子対決を制したのでした。 岩田望来騎手は、この日は騎乗依頼が殺到して、全部で7鞍に騎乗していました。第9レースでも勝利していて、父の古巣での初勝利を挙げていました。望来騎手にとっても5歳まで厩舎団地で生活していた故郷。凱旋当日に2勝を挙げ、園田のファンを大いに沸かせました。※撮影:三宅アナ 騎乗していたリシュブールは、あすの日本ダービーに出走するランフォザローゼスの兄。う~む、何かのサインか!? 岩田康誠騎手を息子のようにかわいがる吉田勝彦アナウンサーと、岩田望来騎手。孫とじぃじ感満載(;^_^)〓Weeklyトピックス〓★新人・木本騎手が復帰 22日水曜日、今年の新人ジョッキー木本直(きもと なお)騎手が戦列に復帰しました。4月11日にデビューを迎えた木本騎手でしたが、そのデビュー戦で騎乗馬が本馬場入場の際に転倒して除外になるアクシデントがありました。そのときに手首を骨折。痛みをこらえて次のレースには騎乗しましたが、耐えきれずに乗り替わりとなり、休養を余儀なくされました。 復帰後は3日間で9鞍に騎乗。勝ち鞍はありませんでしたが、3着が1回の成績。これから経験を積んで大きく飛躍することを期待しましょう。 骨折した左手首を挙げて完全復活をアピールする木本騎手。来週に初勝利なるか注目です!★松木騎手が再デビュー! 高知から移籍してきた松木大地騎手も再デビューの日を迎えました。昨年の暮れから3ヶ月間の期間限定騎乗で園田に遠征していた松木騎手でしたが、遠征期間終了直後に兵庫県に移籍することが発表されました。 3ヶ月間の研修期間を経て、晴れて兵庫県の騎手となり、移籍後3日目となったきのうのナイター競馬で2勝を挙げて存在感を大いにアピールしました。 写真を撮るのを忘れてたので、また来週に(;'∀')◆その金フォト まだまだ日没が遅くて、ナイタームードになるのが遅いその金ナイター。 でも、夕焼けは綺麗ので必見です! この日のSKNフラッシュ8のメンバーは、リーダーの佐藤夢ちゃんと新メンバーの豊田さやかちゃん♪ 夢氏は今週発売の週間現代で4ページのグラビアを掲載中!どうぞご購入ください♪ ぼくは買ってサインをもらったよ♪◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ きょう、DASHよかわで日本ダービーの予想会が行われました。 出演したのは鴨宮祥行騎手と石堂響騎手。 いやぁ、石堂騎手の架空実況は良かったよ! 石堂騎手は印が入っていませんが、架空実況では勝ったのはサートゥルナーリアで、2着はヴェロックス。3着にロジャーバーロズ。もし、この通りに決まったら、今後は引く手あまたやろなぁ(;'∀') ぼくは竹之下騎手からちょっと狙ってみようかなと♪
2019年05月25日
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金曜日は、古谷が担当します。 時が経つのはあっという間で、今年最後のブログとなりました。今朝、最後の北海道入りをして門別競馬場に行き、大晦日に大井競馬場で行われる「東京2歳優駿牝馬」の取材をしてきました。 写真は24日の門別競馬場ですが、札幌より雪が積もっていたのがビックリでした。それでも、幹線道路は例年より雪は少なく、札幌でも年内は根雪にならないぐらい。こういう時こそ、年明けにドカ雪が来る可能性も考慮した方が良いでしょう。さて、門別競馬場は、1月上旬まで坂路を含めて基本的に馬場を閉鎖するようになりましたが、遠征馬は別扱い。それでも、自分たちで坂路の扉を開けて、調教が終われば閉めるといったように、厩舎スタッフが扉の開閉をします。 「東京2歳優駿牝馬」には、コーラルツッキー、テーオーブルベリー、ミステリーベルンの3頭が遠征しますが、午前8時半から9時10分ぐらいの固まった時間に、単走で坂路を駆け上がっていました。(27日の坂路時計) 中間も含め、それぞれの追い切り内容を記すと…・コーラルツッキー11月23日 門別内馬場・重63秒7ー49秒6-35秒3-12秒1(服部、一杯)(外テーオーブルベリーを3馬身追走、クビ差遅れ)12月10日 門別内馬場・重68秒1-53秒2-39秒1-12秒2(服部、馬なり)(外テーオーブルベリーと併入)12月20日 門別坂路・良36秒0-23秒7-12秒3(服部、強め)(外テーオーブルベリーと併入)12月27日 門別坂路・良41秒8-26秒7-13秒1(服部、馬なり)・テーオーブルベリー64秒3ー49秒5-35秒2-12秒1(落合、一杯)(内コーラルツッキーを3馬身先行、クビ差先着)12月10日 門別内馬場・重68秒1-53秒2-39秒1-12秒2(阪野、馬なり)(内コーラルツッキーと併入)12月20日 門別坂路・良36秒0-23秒8-12秒3(坂下、強め)(内コーラルツッキーと併入)12月27日 門別坂路・良41秒4-26秒5-13秒1(服部、馬なり)・ミステリーベルン12月10日 門別坂路・良37秒9-25秒2-12秒9(調教師、一杯)12月17日 門別坂路・良36秒8-24秒7-13秒0(調教師、一杯)12月24日 門別坂路・良41秒0-26秒3-12秒8(調教師、馬なり) 3頭とも29日に門別競馬場を出発し、30日朝に大井競馬場に到着する予定です。コーラルツッキーとテーオーブルベリーを管理する田中淳司調教師は「コーラルツッキーは、当初予定していた水沢のプリンセスカップが開催中止となり、1周競馬を経験させる意味合いがあったことに加え、ローテーションに狂いが生じたのは痛かったです。ただ、すぐ切り替えて門別の内馬場で2本、テーオーブルベリーと併せ馬をして、小回りに対応した走りを見ることができたのは良かったと思います。少し神経質な面があるので、長距離輸送と初めての環境、そして1周競馬と課題は多いですが、ダートグレードの覇者として無様な競馬はできないと自負しています。テーオーブルベリーは、笠松の後、ここ1本に照準を合わせて調整してきました。こちらは遠征慣れはしていますし、距離が延びてからレース振りも良くなっているように、着実に力をつけています。実績ではコーラルツッキーの方が上ですが、目下の充実振りからグランダム・ジャパンの優勝も狙える位置にいますし、楽しみです。2頭とも、そのまま南関東に移籍する予定ですので、何とか結果を出したいと思っています」と話していました。2頭とも、枠は内目が良いな…と話していましたが、テーオーブルベリーが1番枠、コーラルツッキーは13番枠でした。そして、ミステリーベルンを管理する小国調教師は、「今朝は軽いところしか坂路を登っていませんが、10日と17日にしっかり追いましたし、基本的に直前は速い時計は要らないタイプなので、予定通りの調整です。坂路の動きはさほど目立たないタイプなので、17日に36秒台が出ていれば文句ないと思います。1周競馬が合っていると思い、グランダム狙いのローテーションを組んできましたが、結果もしっかりついてきているので、最後の大一番も頑張って欲しいと思います」と話していました。 ホッカイドウ競馬勢は、どの馬もグランダム・ジャパンの優勝が狙える位置にいます。長距離輸送の不利はありますが、高いレベルで戦ってきた実力を、思う存分発揮して欲しいと思います! 29日は、国内最後のG1「東京大賞典」が行われますが、「グリーンチャンネル地方競馬中継」の解説を担当します。佐々木竹見さんをゲストにお招きし、大井2000mの特徴や思い出などを話して頂ければと思っています。また、楽天競馬プレゼンツ「東京大賞典直前予想討論会」がすでにアップされていますので、こちらもぜひご覧頂ければと思います。 それでは皆様、良いお年をお迎え下さいm(_)m
2019年12月27日
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土曜日担当は、園田競馬・姫路競馬実況の竹之上次男です。 8月19日(木)、園田競馬第8レースにハナブサ(牡4・高本友芳厩舎)が出走。 オープンと準オープンの混合戦でしたが、準オープンの身でありながらハナブサが断然の支持を集め、その期待通りに8馬身差の圧勝を飾りました。 2番手に取り付いて、4コーナーでゆっくり前を捉え、直線ではムチを二発入れて気合付けられると、みるみるその差が広がり他馬を圧倒しました。 騎乗した広瀬航騎手。 楽勝ですやん! 「いや、終わってみればですよ(汗)」と内心は穏やかではなかったようです。 それでもホッとした様子の広瀬騎手。 今後は9月24日の『園田チャレンジカップ』を目標に仕上げられて行きます。 このレースには先日行われた『摂津盃』の2着馬、メイプルグレイト(牡6・北野真弘厩舎)も参戦予定。 北野師は「ハナブサが出てくるんやろ」と既にして警戒態勢に入っています。 さらには他地区からの遠征馬も参戦、リーディングトップの新子厩舎も『摂津盃』勝ち馬エイシンデジタルを含めて多くのオープン馬を抱え、迎撃態勢で臨むことでしょう。たぶん…。 聞きそびれていたので、新子師に今度聞いときます! とにかく当日が楽しみや(*´▽`*) 〓Weeklyトピックス〓 ★吉村騎手が年間200勝! リーディング争いで独走する吉村智洋騎手が、きのうのナイター競馬で3勝を挙げ、今年の200勝に到達しました。 昨年は自身の持つ兵庫県記録を塗り替える357勝をマーク。200勝達成は7月31日でした。さすがにそこまでのハイペースではありませんが、8月中に200勝をクリアしたことで、今年も300勝を超えるペースで勝ち鞍を量産しています。 ★日々の更新が終了 『竹之上次男.com』内で昨年の3月からスタートした園田競馬・姫路競馬の開催日誌はきのうのレポートをもって終了とさせていただきます。ご覧いただいていた皆さま、ありがとうございます。 ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ ◆◇◆◇◆ ◇◆◇◆◇ 夏休みもあと8日。息子が宿題の件で、なんかやいやい言うてますわ(^◇^;)
2021年08月21日
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