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土曜日担当の園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。楽天ブログの日替わりライターブログが閉鎖される前にご挨拶をさせていただきます。2022年の2月から2年3ヶ月弱でしたが、園田競馬と姫路競馬のレポートを中心に情報を発信してまいりました。その期間にイグナイターがJBCスプリント制覇という歴史的快挙などの嬉しいニュース。最高齢誘導馬のアイスバーグ号との別れをお伝えするなど様々な経験をさせていただきました。短い期間ではありましたがありがとうございました。今後は楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」として引き続きレポートを投稿いたしますので宜しくお願いします。
2024年05月18日
金曜日は、古谷が担当します。 今週、とても信じられない連絡が…。トウケイニセイの生産者として知られる田中哲実さんが13日、大動脈解離で亡くなられたとのこと。その前週の木曜、門別競馬場で普段の記者席の感じで、「早い者勝ちなー」といつものように差し入れを持ってきてくれて、翌日に千葉セリがある関係で僕は先に記者席を後にすると、「また来週!」と挨拶した哲実さん。それが最後の会話になってしまうとは、今でも信じられません。 この写真は、1月の冬季繁殖馬セールが終わった後、静内の居酒屋で馬産地のメディアが集まった新年会。「ホッカイドウ競馬のメディアが、打ち上げをしないってのが不思議に思うから、今年はやろうよ」と昨年、哲実さんがお話してくれたことがきっかけで、その年のうちというよりは、繁殖馬セールで静内に集まると思うので、そこでやりましょうとなった宴でした。「また近々!」と哲実さんから言われたのに…。残念でなりません。 この写真は2年前、「懐かしい写真が出てきました」とメールで頂いたものです。2009年サマーセールの時のワンショット。この年は、セレクションセールで売却率が50%台、サマーセールは40%弱という厳しい時代でした。その中で、須田鷹雄さんと何を話していたかは覚えていませんが、何人かで談笑している時に哲実さんがパシャっと撮っていたものだと思います。 ただ良い写真だったから…というだけの理由だけではなく、そのメールには「この時から10年以上経過しているのに、メディアの顔ぶれが全然変わっていない業界を危惧する」と付け加えられていました。 馬産地で仕事をしているライターは、僕より下がほぼいない状況です。カメラマンでも、数人しかいません。牧場に至っても人材不足が何年も言われています。競走馬の市場や馬券の売上は右肩上がりであっても、働く環境に対しての不安や課題が改善されている訳ではありません。 哲実さんは、セレクトセールに上場を申し込む青森の牧場へ出向き、写真撮影も行ったばかり。今週も、夏に日高育成牧場で行われる「シンザンフェスティバル」の会議を控えていました。68歳でもバリバリ働いていた哲実さんには、改めて凄さと尊敬の念を抱きます。 ブリーズアップセールに向けた、日高育成牧場での展示会では毎年、調教供覧の時に談笑していました。今年は雨で、例年より人も少なかったんですが、その翌日にアップしたスポーツ報知のコラムを見て頂いた上で「あの雨の中、正直そのカメラでよく撮れていたなぁと感心したよ」と、門別競馬場で会った時に哲実さんから言われた時は、本当に嬉しい思いでした。まだ活力ある中で旅立たれたことは、哲実さんにとって志半ばだったと思います。まだ、色々とお聞きしたいこともたくさんありました。今まで本当にお世話になりました。ただただ、感謝です。御冥福をお祈り申し上げます。
2024年05月17日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週の笠松競馬の開催から。(取材日:5月9日) 前回、大型連休の時には、大勢の来場客で喧噪の中にあったこの場所。 いい意味で「いつもの風景」に戻っていました。 この日は天気も良くて、気持ちの良い競馬日和。 前週の名古屋でもお会いしていたのですが… 笠松で、改めてこの人と話をしてみました。(この写真は、名古屋競馬場で撮影しました) 今年4月デビューの新人 明星晴大(みょうじょうせいだい)騎手 2007年生まれの17歳 昨日までで4勝を挙げています「デビューしたばかりの頃は、レースで馬に乗ること自体に精一杯でした。学校で乗っていたときと実戦とは全然違いますし。周りが全然見えていませんでしたね。」 思い通りに乗れないことが、殆ど。 そんな風に感じながら、日々の経験を積み重ねているようです。「毎回、レースが終わって後悔……というか反省ばかりです。『こうすれば良かった』とその都度感じています。」「デビューから1ヶ月が経って、周りが少し見えるようになりました。それにつれて、レースも楽しいと感じられるようになって来ているような気がします。」 いまは、ほんとうに色んなことを「はじめたばかり」の彼。 それでも、わずか1ヶ月の間に、様々なことを感じたり考えたりしながら取り組んでいるようです。これからそういうことが、どんな風に生きてくるのか。半年ぐらい経ったときに、改めて話を聞いてみたいと思いました。 東海の新人同期のツーショット。 左が笠松・明星晴大 右が名古屋・望月洵輝 ふたりの半年後の姿。そして言葉。 いまから楽しみです。 レースのあとの検量室前の風景 勝った馬、負けた馬 それぞれの馬の周りの人々の表情と思いがあります。 ゲームじゃないんだな、競馬は。 リアルに人々が、様々な思いを込めてプレーしている、プロスポーツ。 そこを楽しみたいものですね。 この日のメインレースは、3歳馬の重賞・新緑賞。 今年から、時期が1ヶ月遅くなり、距離も1400mに短縮。6月に行われるぎふ清流カップのトライアルレースになり、駿蹄賞から東海ダービー(今年から東海優駿)へと繋がる中距離の重賞路線とは異なる、短距離路線の重要ステップレースとなりました。 が……出走馬が出そろってみると、何と! 前週に行われた駿蹄賞で注目されながら敗れた、名古屋のミトノウォリアーとスティールアクターが、中5日でエントリーしてきました。 これはさすがに驚きました。 結果的には、スティールアクターは今回も体調が整わず(熱発)競走除外。 ミトノウォリアーと、前走のネクストスター中日本のあとぎふ清流カップに照準を合わせてきている笠松のワラシベチョウジャが、注目を集めました。 ワラシベチョウジャ 減ってしまっていた馬体重も、この日はプラス13kgと回復 ミトノウォリアー パドックを出るときから元気いっぱい 馬体重はむしろプラス1kgと、連闘の消耗を感じさせませんでした。 スタート直後 ミトノウォリアーの岡部誠騎手が、出鞭をふるって出して行ったのには、少し驚きました。レース後の取材では、行ければハナに行くつもりだったようです。 結果、内から主張する馬がいて、ミトノウォリアーは3番手。 ワラシベチョウジャは中段より後ろの内ラチ沿い。 前を交わすタイミングを見計らうミトノウォリアーの動向は注目されましたし 3コーナー手前から、内ラチ沿いを掬って前へと進出してきたワラシベチョウジャの渡邊竜也騎手のプレーも、シビれました。 先行馬を交わして先頭に立った、ミトノウォリアー この馬にとっては、この形になってからが「正念場」「とにかくこの馬は、集中力が続くかどうか。駿蹄賞の時は、先行馬を交わす前から馬が嫌気を出して走るのをやめていました。でも今日はいつもほど、やめる面を出しませんでしたね。」 岡部誠騎手は、レースのあとこのように振り返りました。 外に持ち出して追いすがったワラシベチョウジャの走りも目を惹きましたが、2着まで。 ミトノウォリアー 快勝! 岡部誠騎手の勝利騎手インタビューの模様は、笠松競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたり。 角田輝也調教師(馬のすぐ左)の話「(中5日で)このレースに出していいのか、葛藤がありました。自分もスタッフも、神経質でストレスのかかる日々を今日まで送っていました。」 それでも、前走の走り振りを見れば、使うべきと考えたのでしょう。 それほどまでに、駿蹄賞がこの馬の力を全く発揮していないレースだったということが、話から伝わってきました。「(東海優駿に向けては)少し距離が長いかと感じるところもありますが、オーナーの期待を考えたら、長い距離を使っていくことを考えなければなりません。前回は完敗だったフークピグマリオンにどうやったら勝てるか、考えていきます。」 東海優駿は、5月29日水曜日。 大きな目標に向けての戦いは、まだまだ続いていきます。 楽天競馬日替わりライターブログ。 私は、このブログが始まった17年半前からずっと担当させて頂いて来ました。 この稿が、909本目。もうちょっとで1000本でしたか。 この17年半の間、競馬の有様は大きく変わりました。 当時の競馬業界は「平成の底」の時期で、浮上できずにあえいでいました。 昔の自分自身の記事を読むと、その時の競馬場の様子が所々に記されています。見ると本当に、隔世の感があります。 楽天競馬の馬券発売サービスは、このブログが始まった直後の2007年の冬にスタート。その楽天競馬を初めとした、インターネット投票の力で競馬が「浮上」するまで、随分時間がかかってきたような気がします。 私自身の競馬との関わりも、大きく変わりました。 グリーンチャンネルの中央競馬中継や海外競馬中継のキャスターとして、毎週競馬に深く関わりながらも、当時も今と変わりなく、競馬の現場を訪れてはその様子をお伝えしてきました。海外も、あの当時から数年間は、毎年の香港だけでなく、アジア、オーストラリア、ヨーロッパと、あちらこちらに努めて出かけて、物事を見聞きしていました。 そうしたことが、競馬キャスターとして活躍するためにどれだけの意味があったのか、今となってはもうわからないことなのですが……私にとっては現場に出て見聞きしてきたこと全てが、今に繋がる貴重な経験でした。 いま、JRAの競馬場には取材に行くことが出来なくなり、海外競馬に出かける機会も殆どなくなりましたが、それらに代わって地方競馬の競馬場に足繁く通い、場所やそこにいる人々の様子をお伝えしています。馬券という賭け事の面で言えば、例えばJRAの競馬と地方競馬とでは、売り上げ規模にも差があるし、馬の質やレースのあり方も異なります。しかし、地方競馬であっても、競馬という競技そのものは変わらない。そこには、馬に携わる人々の思いと、そこから出る人々のプレーと、そしてそれに応える馬の頑張りがある。そういうことのかけがえのなさが、競馬ということの面白さの源泉なのだと、いま改めて感じています。 グリーンチャンネルで競馬の仕事を始めたときから、ずっと言い続けてきたことがあります。「競馬に、中央も地方も海外もない」 競馬は、競馬なんですよね。 その面白みがリアルに伝わることこそが、競馬が長く続いていくために必要なことなのだと、このブログのための取材とか執筆とかで学んできたような気がします。 これからも、恐らく関わり方は変化しながら、それでも競馬という物事そのものの「リアルな面白み」を丁寧に伝えて行ければ良いなと、心から思っています。 来週からは、場所を楽天競馬サイト内の「UMA+ウマプラ」内に移してお伝えしていきます。 同じような情報の形になるかどうかはわかりませんが、いまの競馬の世の中でとかく見過ごされている、リアルな競馬の姿、リアルな競馬の興味面白みを、引き続きお伝え出来ればと思っています。 17年半の長きにわたりこのブログを書かせて下さった楽天競馬関係者の皆様方と、執筆のための取材に応じてくださった全てのプレイヤーや関係者の方々、そして何より、拙文にお付き合いくださった読者の皆様方に、心から感謝申し上げます。 ほんとうに、ありがとうございました。
2024年05月15日
火曜日担当の太田です。寒い日が続いたかとおもえば、今日は初夏のような陽気。北海道でオーロラというニュースもあり、地球全体がちょっと変わってきているのでしょうね。ちょっとスケールが大きすぎる話ではありますが、年々少しずつ気候が変わってきているなと感じますね。ここしばらく帯広は暖かい予報。週末は夏日の予報も出ており、徐々に夏に向かっている感じはします。ばんえい競馬もシーズンが始まり、先週からいよいよ2歳馬戦が始まりました。能力検査で好時計をマークした馬たちも出てきて、それぞれいい走りを見せておりました。今季初の新馬戦は白熱の戦い。スタージャガーとウンカイダイマオーとのマッチレース。のっけから痺れる新馬戦でしたね。(主催者提供)スタージャガーが勝ちましたが、負けたウンカイダイマオーもおそらくすぐに勝ち上がってくることでしょう。第1回能力検査2番時計のスーパーシンは順調に勝ち上がりました。(主催者提供)翌日第1回能力検査1番時計のスターイチバンも危なげない勝利。時計でいうとスタージャガーが1分45秒6、ウンカイダイマオーが1分46秒3スーパーシンが1分35秒3スターイチバンが1分49秒4もうひとレース新馬戦がありましたが、勝時計が2分超えていたことを考えると、この3頭はやはり能力がある走りを見せていたということにありますね。特に、スーパーシンはかなりよれたりしてこの時計。大物感を感じました。次回19日(日)5Rに早速これらの馬たちが登録となっております。新馬戦1着から3着までの馬たちによる受賞馬戦。なかなか楽しみな戦いになりそうですね。能力検査も3回が終了。昨年より合格馬が多いとのことですので、これからは新馬戦が多く組まれることだと思います。次回新馬戦は9レース予定しております。将来楽しみな馬たち。推し馬を見つけて1年間楽しんでいきたいですね。先日のばんスタ延長戦「まるのり リターンズ」お楽しみいただきましてありがとうございました。多くの皆さんに参加いただきました。楽しい配信でした。ご覧になっていない方はこちらメール総数も昨年の「まるのり」を上回り、皆さんそれぞれの予想をお送りくださいました。本当にありがとうございました。結果は・・・・まさかのボーズ。惜しいレースが多かった。ちょっと引きが弱かったですね。リターンズとしてお送りしいましたが、今回も結果が出ず、また来年リベンジしたいところ。この手の企画、なかなか大当たりとはならないですね。一度大当たりして、ファンの皆さんと一緒にバンザイ\(^o^)/したいですね。また、同様な企画のときは、ぜひ参加ください。さて、次回ばんスタ延長戦は5月25日(土)にお送りいたします。テーマは「ばんえいアワード2023」です。表彰式の様子や、昨年活躍した馬、プレイヤーについていろいろとお話していきます。皆さんからメールを募集しております。メールテーマは「ばんえいアワードこんな賞があったら?」です。こんな賞があったら、こんな馬や人が選ばれるなあ…。私の推し馬、推し騎手が、こんな賞があれば選ばれるかも…。などんど、自由なイメージでお送り下さい。すでに面白い賞を考えて、メールをくださった方もいらっしゃいます。もしかしたら、その賞が次回採用されるってことになったら面白いですね。奇想天外な賞でまったく構いません。皆さんのアイデアお待ちしております。楽天競馬:地方競馬応援ブログ「地方競馬日替わりライターブログ」ご愛読、お楽しみいただきまして誠にありがとうございます。今回の更新で私のブログは最後となりました。長きにわたり、ばんえい競馬を中心にお届けしてきましたが、拙い文章にお付き合い感謝申し上げます。本当にありがとうございました。次回からは、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内「競馬マスターズ」で太田裕士に代わり、大滝翔アナウンサーが情報をお届けいたします。引き続き、ばんえい競馬をはじめ、競馬全体を応援いただけましたら幸いです。皆さんどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年05月14日
耳目社の山中です。皆さん、大型連休はいかがでしたか?競馬にドップリ浸かりましたか?僕は船橋→金沢と、地方競馬三昧のゴールデンウィークでした。船橋競馬場では1日にかしわ記念。雨の中、シャマルの逃げ切り。表彰式での川須騎手の晴れやかな顔も印象的でした。(結果は→こちら)おなじみの船橋ジョッキーズフェスティバルが今年も始まりましたよ。こちらのシリーズの行方にもご注目ください!金沢競馬の大型連休シリーズの後半戦も実況を担当しました。4日のメインは重賞・利家盃。圧倒的人気のハクサンアマゾネスがここも逃げ切って優勝。後続に8馬身差をつけました。利家盃は4連覇、22個目の重賞タイトル獲得!2着エイシンアンヴァル、3着ベニスビーチとハクサンアマゾネスの相手は比較的人気のなかった馬が健闘を見せました。(結果は→こちら)金沢競馬場のウィナーズサークルにてファンに向かって記念撮影タイムこの日は金沢競馬としては珍しい土曜日開催でしたが、吉原寛人騎手の地方競馬通算3000勝&全場重賞制覇達成記念表彰式も行われ、たくさんのファンの方々で盛り上がりました。金沢競馬、次回の「土曜本場開催日」は6月15日です。土曜日なら行ける!というファンの皆様、ぜひご来場下さい。次回の更新からは、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内「競馬マスターズ」で、装い新たに現場からの情報をお届けします。関わる人が一体となって、楽しく暖かい気持ちで競馬を見られるように。そんな環境をこれからはみんなで作っていきましょう。このコラムなどでも頑張っていきたいと思っています。引き続き、よろしくお願いいたします。
2024年05月13日
日曜日担当の高橋華代子です。 楽天競馬さんからのお知らせにもあったように、 地方競馬日替わりライターブログが楽天競馬Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」としてリニューアルをすることになりました。 楽天競馬の日曜日コラムも今日が最後。 さかのぼれば、2006年12月から始まったんですよね。 最初は月曜日を担当していたと思うのですが、途中から日曜日にお引越し。 17年5か月ほどの間たずさわらせていただき、 南関東を中心に、多くのお馬さんや競馬関係者に登場いただきました。 ありがとうございました。 楽天グループとして、東北楽天ゴールデンイーグルスのことも書かせていただきました(笑)。 それは、わたしがマスコットのクラッチくんファンになった2017年以降ですが。 個人的には馬グッズも好きなので、そういう話題も多く紹介させていただいたと思います。 最近の衝撃的な競馬関連のグッズを(笑)。 大井競馬場のLウイング1階にあるChampionsTCKで、枠番グッズが発売されました。 かなり力を入れているグッズということで、 すごくないですか?(*^^*) 10頭立て~! 店内のディスプレイも、とっても鮮やかです!!! お子様用の小さいサイズもあって、めっちゃかわいいんですよ。 自分が好きな色や数字を選ぶのもよし。 推しジョッキーに関連した色を選ぶのもよし。 あと、アイドル系のグループなどにはメンバーカラーってあるじゃないですか。 いろんなジャンルの推し活にも良さそうです。 2006年当時を思い出してみると、 南関東には馬&騎手グッズはあまりなかったような気がします。 今は、浦和競馬場、大井競馬場、川崎競馬場、船橋競馬場ともに馬&騎手&マスコットグッズを販売してくれるようになり、とても楽しくなりました。 ウマ娘さんの影響だと思われますが、南関東4競馬場のお客様も若い方はもちろん、女性の方がかなり増えました。 場内は前以上に明るい雰囲気になったように思います。 わたしは主戦場が南関東4競馬場なので、これからも南関東に遊びに来て、南関東を好きになってくださる方が増えるとうれしいです! そのきっかけ作りができるように、微力ではありますが、これからもお伝えできればいいなぁと思います。 これからもよろしくお願いします!
2024年05月12日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。今週から園田競馬はナイターシーズンに突入。火曜日にレース展望収録、水曜から金曜日が開催日と生活リズムが1日後ろにずれ込みました。その金ナイター開幕週は「月曜日に競馬場に行かなくていいのか?」と不安になります(笑)。決勝審判員時代から続いているので、この時期恒例の行事のような感じがしますね(笑)。★大日本プロレス × そのだけいば今年も大日本プロレスが園田競馬にやってきました。心配だった天気も回復して特設リングにて合計4試合が実施されました。メインレースの大日本プロレスカップは今年で27回目。園田競馬の伝統レースと言っても過言ではないですね。試合が始まるとギャラリーが増加。激しい攻防が観られました。仕事の都合で第1試合だけ観戦。レスラーの腕や足は丸太のように太かったです。↓大日本プロレスカップの表彰式今回のメイン実況は三宅きみひと社長。アナウンサーが技をかけられるのは毎年恒例の伝統行事のようです。去年は木村寿伸アナウンサーだったので・・・・来年は私ですね(笑)。覚悟しておきます・・・。★厳しいレースを制して重賞3V ~ のじぎく賞 ~5月8日(木)に行われたグランダムジャパン3歳シーズンの第6戦。「第62回のじぎく賞」は、名古屋のニジイロハーピー(単勝2番人気)が勝利。最内枠からスタートしたニジイロハーピーはダッシュがつかず中団からの競馬。インをロスなく追走しますが、馬込みを嫌がったのか道中の反応はイマイチ。しかし、4コーナーで外に切り替えると一気に加速。先行勢を豪快に差し切って重賞3勝目を挙げました。騎乗した大畑雅章騎手は「つかみどころがない馬でいつも試行錯誤です。どんな競馬でも大丈夫なところが長所ですね」と、乗り難しさに苦労しながらも勝利に導いた。どの位置でも確実に脚が使えるのは強み。初めての馬場でも力を発揮した。※撮影 斎藤寿一 氏2着は3番手外で立ち回った北海道のバラライカ。長距離輸送でも馬体はキープして金沢、笠松の重賞でも好走。前回は大出遅れをしながらも2着。初の園田コースでも能力をみせつけました。3着は2番手追走から早めに動いた兵庫のプリムロゼ。逃げるクライムエンジェルを3角手前で捕らえて早め先頭。遠征勢に捕らえられましたが地元の意地をみせました。ニジイロハーピーは、兵庫クイーンセレクション、東海クイーンカップに続く勝利で、グランダムジャパン3歳シーズンの首位タイに浮上。シリーズ制覇の可能性が出てきました。ニジイロハーピーはシリーズ最終戦の関東オークスに向かうのか?地元の東海優駿に向かうのか?今後の動向に要注目です。名古屋の大畑雅章騎手はカツゲキキトキトで勝った2017年の六甲盃以来で二度目の兵庫重賞制覇です。名古屋の今津勝之厩舎は、兵庫重賞3勝目。 今年1月の兵庫クイーンセレクションに続く勝利となりました。※撮影 斎藤寿一 氏★広瀬航騎手 地方通算1000勝!!5月10日、園田3レースでエクスペリオンで勝利して広瀬航騎手が地方通算1000勝を達成!!今年24年目を迎えるベテランが大台に到達しました。デビューから長い下積みを経験し、地道に努力を積み重ねた苦労人。早朝から攻め馬に跨り1頭ずつ丁寧に騎乗。その成果が勝ち鞍が繋がり、3年連続で年間100勝をマーク。重賞は今年3勝を挙げるなどトップ騎手の1人として兵庫を牽引しています。節目のメモリアルおめでとうございました。次週も園田競馬は水曜日から開催です。そのだブレイクタイム競馬は水曜日と木曜日の12時~13時間で実施。場内にはSKNフラッシュ8と謎のキャラクター?が登場しますので、是非現地で配信でお楽しみください。楽天ブログでの園田、姫路レポートは今回で終了となりますが、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」として引き続きレポートを投稿いたしますので宜しくお願いします。
2024年05月11日
金曜日は、古谷が担当します。 開幕してから、カテゴリー別に毎週重賞が行われているホッカイドウ競馬。今週は9日に、古馬中距離重賞「コスモバルク記念」が行われました。10日に「千葉サラブレッドセール」が開催される関係で、9日のうちに羽田へ移動しなければならず、「コスモバルク記念」をライブで観ることはできませんでしたが、新千歳空港でスマホを観ながら、ラップタイムを計測するという、周りから見たら怪しい人間をやっていました😅 ベルピットが少しアオってゲートを出て、前回のような逃げは打てないと思った瞬間、シルトプレがジワーっと先頭に立ち、ペースが遅かったこともあり、ベルピットがスンナリ2番手に取りつきました。淡々とした流れの中に、シルトプレとベルピットが最初からマッチレースを展開していた時には、気持ちがソワソワしました。オールドファンなら、テンポイントとトウショウボーイの「有馬記念」を思い出すところでしょう。個人的に採ったレースラップは、13秒6-12秒0-12秒6-12秒7-12秒7-12秒5-12秒1-12秒4-13秒0前半3F38秒2-5F63秒6、上がり3F37秒5 シルトプレは決して無理なラップで運んだわけではありませんが、常にベルピットに突っつかれた上に、3コーナーからベルピットがシルトプレを交わしにかかり、残り600mの時には半馬身外まで並び掛けていました。ベルピットの上がり3Fは、公式で37秒5となっているので、レースラップと全く同じですが、その直前からスピードに乗せていき、そこから12秒1と自らペースアップして後続を突き放していく形となったので、交わされた立場のシルトプレは苦しい展開になりました。 ベルピットは直線独壇場。シルトプレがパッタリ止まった時に、転入初戦のスワーヴアラミスが2着に追い上げました。人気サイドの決着でも、着差は想像を超えるほどベルピットの成長力、充実度が他を上回りました。(ベルピット。写真提供:山中博喜氏) 開幕しての初戦が、自ら逃げて上がり3Fすべて12秒3でまとめあげました。そのレースラップを見せながら、角川調教師と桑村騎手に話を伺うと「完全に一皮むけましたね」と、その先を見据えていたような自信を感じました。その辺りの話は、「ふるやっちチャンネル」の予想動画の中で話しているので、レースは終わりましたが、ぜひご覧頂ければと思います。 ベルピットの関係者の皆様、おめでとうございました!
2024年05月10日
いつも「地方競馬日替わりライターブログ」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。この度、2024年5月末ごろを目途に、「地方競馬日替わりライターブログ」は楽天競馬 Uma+(ウマプラ)内で「競馬マスターズ」としてリニューアルし、新たに提供させていただくことになりました。ブログ更新終了: 2024年5月中旬を目途コンテンツ移設完了: 2024年5月末ごろブログ終了: 2024年6月中Uma+(ウマプラ)URL:https://keiba.rakuten.co.jp/umaplus/【今後のご案内】移設後は、楽天競馬 Uma+(ウマプラ)で「競馬マスターズ」として、より深い競馬の知識と情報をお届けします。楽天競馬 Uma+(ウマプラ)ではライターブログの過去の記事は閲覧できませんので、ご了承ください。移設作業中も、できる限り最新の情報をお届けするよう努めますが、更新が停止する期間が生じますので、ご了承ください。変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2024年05月09日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、名古屋競馬場の大型連休の開催からリポートです。 まずは5月3日(金祝) 久しぶりに、取材に来て素晴らしい晴天に恵まれました。 1Rが始まるおよそ1時間前に開門したのですが、その直後にはもうこれだけのお客さま方がレースが始まるのをお待ちでした。 この青空。 キッチンカーが出している色とりどりの旗指物も、青空に映えます。 やはり、大型連休は名古屋競馬場が最も賑わう季節。 晴天のこの日は、朝から老若男女様々な来場客の姿がありました。 早い時刻から、思い思いの時に来て、思い思いに楽しんで帰って行く。 競馬場は、そういう「楽しみの通り道」みたいな場所でいいんですよね。 今年も、良い雰囲気でこの季節を迎えました。 怪我で昨年11月から長らく休養していた村上弘樹騎手が、この開催からレースに復帰しました。 調教中、立ち上がった馬から落ちて、右肩の鎖骨を粉砕骨折。 粉々になった骨をパズルのようにつなぎ合わせるような手術は、長い時間かかったそうです。 その怪我の治療治癒も勿論大前提なのですが…「動かすことも出来ないので、治療中は『普通に暮らす』ことに決めました」 ここからが……今回の話の本題。 元々が、減量に苦労しながら活躍を続けて来た彼。 怪我した場所を直すのと同時に、騎手として復帰できる身体に戻していくことが、この半年間の最大の課題でした。「普通に暮らしていても、体重はどんどん増えていきます。あるところで『もうやらなければダメだな』と思い、減量に取り組みました。」 10kgはゆうに超える数字を、減量して減らさなければなりませんでした。 私たち一般人が聞いたら、もう意味がわからないぐらいのレベルの減量。 体重が60kgぐらいまで来たところからが、キツかったと彼は言います。乗れる体重になったのは、開催の本当に当日だと。「最後、サウナに入っても、もう汗が出ないんですよね……体調もおかしくなってくるし、昨日一昨日(開催の初日2日目)は、勝つことも出来ましたけれども、内容としては自分でも不甲斐ないと思うようなレースでした。」 ジョッキーの減量は、いっぺんやれば終わりではなく、レース開催中は日々の体重調整が求められます。話を聞いたこの日も、苦労したそうです。「今日も、もうどうしても無理だと思って、思い切って水を飲みました。」 減量中に水を飲むと、体重は飲んだ以上に戻ると聞きます。 水を飲むこと自体が、勇気ある決断。「水を飲んだら、それまでもう出なくなっていた汗が出たんですよね。身体の中で、水とか、いろんなものが循環し始めたのがわかりました。そのお陰で、今日は体調面はだいぶ持ち直しました。」 騎手を続ける以上、いまの負担重量が変わらない以上、常にこの作業とともに、彼は生きていかなければなりません。 騎手として復帰しようとすれば、この減量の苦難とまた向き合わなければならないことはわかっています。休養中に普通にしていても体重が増えて、その時点で「復帰は無理だな」とか思うようなことは、なかったのだろうか……。 この問いに、彼は長く考えてから、このように答えました。「いま、自分に出来ることが、これだ、ということなのでしょうね。」「結局、最後は『気持ち』だということなんだと思います。」 彼は、そんな風に話します。「去年、短期移籍の高知から戻ってきて、多くの人々に信頼されて仕事の流れも良くなっていたときには、気持ちが張っていますから、頑張れるんですよね。例えば、減量がキツくても『サウナもう1回行こ』って、自然になりますから。」 確かに、どんな仕事でもそれって同じだよな、と。 彼の話で気づかされました。 そういう、気持ちを張って日々歩んでいけるような流れを、早くつくり出すこと。 そこまで行って、彼にとっての「復帰」なのかも知れません。「いまは、数乗って勝つということよりも、『タイトル』を獲りたいですね。」 そういう具体的な目標こそが、かれが日々減量と向き合いながら活躍を続けていくための「気持ち」に結びついていくのでしょう。 まずは、また次の開催で彼の姿を競馬場で見られるように。 そしてレースに乗っていれば、彼は「やる男」ですから。馬も本当によく動かすジョッキー。 ご声援ください。 この日5月3日のメインは、東海優駿に向けての最終関門・駿蹄賞(2000m)(オッズはパドック周回中のもので、最終ではありません) スティールアクター・ミトノウォリアー・フークピグマリオン 名古屋の「3強」が人気的にも全くの互角 これに、笠松での前哨戦を勝ったキャッシュブリッツが加わり、混戦が予想されました。 しかし、蓋を開けてみると…… 内ラチ沿い、先行馬有利の馬場状態の中 フークピグマリオンが勝負所から外を回して捲り追い込み 直線入口では先頭に立ちました。 他の馬とは勢いが違うフークピグマリオンが、直線では独走! この馬一頭の強さが際立つレースになりました。 今井貴大騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 前走のネクストスター中日本を勝った後、少し調整に遅れが生じていましたが、直前に「腹をくくって追った」(今井騎手)という渾身の調教で、状態面は最低限必要なところまで上がってきていたようです。 それでも「正直調子はよくなかった」という中での、この圧勝。 東海優駿では、今度はこの馬1頭に期待が集まることになるのでしょう。 中間の調整の推移も、大いに注目されるところです。 ミトノウォリアー(写真一番左)は3着。 1番枠を利して、この日有利な逃げ馬の直後の位置を取りました。 しかし、逃げ馬の脚色が鈍ったところで意を決して岡部騎手が交わしに行くと……途端に脚色が鈍りました。見ていた感じは、これまでと同じ。前に出たら、やはり止めてしまったのかな…。 スティールアクターは、7着 前走を熱発で取り消した影響もあったのでしょうか。 加藤聡一騎手は、今井騎手との感想戦の中で「来られたときにはもう手応えがなかった」と話していました。本来の状態なら、こんなことはないはず。 実は、明日5月9日木曜日に笠松競馬場で行われる重賞・新緑賞(1400m)に、ミトノウォリアーもスティールアクターも出走します。この駿蹄賞から中5日という出走間隔。 東海優駿に向けての「戦い」は、まだ終わっていませんでした。 両馬の動向に、引き続き注目していきます。 続きまして。話は土日を挟んで3日後。5月6日(月振休) この日が、4日間の開催最終日 例年ですと、この季節のダートグレード競走はかきつばた記念でしたが…… ダート路線の日程が変わり、今年は名古屋グランプリ(2100m)が行われました。 開門前から、長蛇の列 200人近くが、ゲートオープンを待っていました。 この季節らしい賑わい。 ただ、天気だけが残念で…時折小雨の降るような天候でした。(オッズはパドック周回中のもので、最終ではありません) 12月、5ヶ月半前に行われた名古屋グランプリの覇者・ディクテオンが連覇を目指して登場。そしてライバルと目されたのは、絶好のデキで川崎記念に臨みながら敗れた、ノットゥルノ しかし……レース後半の捲り追い込みが主戦法のディクテオンには、内ラチ沿いが有利なこの開催の馬場状態はあまりに酷でした。 果敢に先手を取ったノットゥルノが、速いラップを刻んで行き、レース中盤以降はもう一人旅。 2分10秒9のコースレコードで圧勝! 2着には、JRAオープンから高知に移籍して初戦だった7歳馬・ヒロイックテイル(写真中央)が入りました。これは大健闘!「(3番手をポツンと行けたのが)あれが楽でしたね。自分のペースで行けました。歩様のハマりはしっかりしていないし、良くなる要素は残っていると思います。追い切りをかけたら結構動いて、それで馬がピリッとしました。2着ですが、やれることはやれたのではないかと思います。」 その後ろで上がってきたディクテオン(青帽)は、4着。 正直、前回勝ったときもこの馬のことを取材しているだけに、今日の馬場はディクティオンには「まさに合わない馬場」(岡部誠騎手)だと、見ているこちらも感じていました。「この極端な馬場状態では……」 岡部誠騎手の表情と言葉には、自分にも馬にもどうにもならない要素に、もどかしさと無念さが溢れていました。「レースの前に(吉岡辰弥)調教師に馬場の状況を伝え、早めに行くなり、ポジションを取りに行ってもいいという話になりました。ある程度押して位置を取りに行きましたけれど、かかって行くような馬ではないので、位置も取れず、(有利な)内ラチピッタリも取れませんでした。今日は、脚質が馬場に合いませんでした。」 今開催は、明と暗。くっきりという馬場状態でした。 観衆の声援と拍手に応える武豊騎手。 武豊騎手の勝利騎手インタビューでの話は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 音無秀孝調教師(写真左から二人目)は「左回りが苦手というのは明らかですね。左回りはもう使いません。」と明言。春は帝王賞、秋は佐賀のJBCと東京大賞典を目指すと表明しました。 あまりにも気になるので…… 次回は笠松。明日の新緑賞の取材に行ってきます。
2024年05月08日
火曜日担当の太田です。ゴールデンウィーク後半。皆さんいかがお過ごしでしたか?昨日の最終日はあまりいい天気ではありませんでしたが、今年のGWは比較的好天で、行楽日和でしたね。例年ですと桜と一緒に楽しめる感じでしたが、今年はあっという間に桜が散って、この週末は葉桜という感じでした。3日(金)は休開日にもかかわらず、競馬場に遊びに来てくださるお客様も多く、騎手たちが縁日を開催。騎手だとわからないで楽しんでいらっしゃる方も多かったのではという感じですね。勝負服着ていないとわからないですね(笑)4日(土)から昨日6日(月)までは「うまちか2024」を開催。連日多くのお客様が競馬場に詰めかけ、イベント共に競馬も楽しんでいただきました。私はいつも好きな柏壱堂のベビーカステラを・・・4日はプレーン、5日は黒蜜きなこを実食。普段はプレーンしかいただかないのですが、甘いものを欲して黒蜜きな粉に生クリームたっぷりつけていただきました。いやいや甘物が好きなので、たまら~んといった感じ。あー太るな。もーおじさんは太ると戻すの大変なんですよね。5日はホースショーも行われ、馬たちの技に多くの皆さんが拍手を送っておりました。毎年うまちかで同時にばんえいアワードの表彰式も行われており、今年も「ばんえいアワード2023」の表彰式が行われました。各受賞馬はこちら(一部写真主催者提供)すでに今年も始まっており、二つの重賞が終わりましたが、どちらのレースも勝った馬が強かった。来年の今頃はどの馬、人々が表彰されているのか・・・・。それぞれの戦いに注目です。その、二つの重賞の一つ、5日(日)には古馬牝馬重賞第17回カーネーションカップBG3が行われました。古馬牝馬重賞は年間で2重賞。1月のヒロインズカップと、このカーネーションカップのみ。メンバーを見るとずいぶん世代交代となったという印象でした。これまで牝馬戦ではハンデがかなり厳しかったサクラヒメでしたが、今回はトップハンデでも、下とは30キロ差。有力馬とは10キロ差。それでもハンデはあるので、どうなのかなと思っていましたが、全く危なげない競馬でしたね。(主催者提供)自身で流れを作り、障害できっちりとあげて、最後は騎手がもったまま。サクラヒメが勝つときはいつも渡来騎手ゴール前もったままという印象です。ただただ強い。トップハンデであの競馬での圧勝劇。牝馬では敵なしと言っていいでしょう。(主催者提供)今のばんえい競馬の古馬牝馬は、なかなかレースの使いどころが難しい状況。今後サクラヒメはどこに向かうのかは難しいですね。次は来年1月のヒロインズカップとなるのですが、そこまでかなり長い期間、どう戦うのかは悩みどころですね。牡馬たちの中での戦いということになるのですが、そうなるとハンデはもらえるとしても、さすがにメムロボブサップたちの強豪ぞろいとの戦いとなると厳しいと言わざるを得ない状況。(主催者提供)牝馬は世代戦の戦い(4歳シーズン)を終えると、繁殖に上がるという流れになりつつあります。サクラヒメも昨年シーズンで繁殖かという感じもありましたが、今シーズンも現役で戦うことになりました。ファンとしては、サクラヒメの活躍をいつまでも見たいところ。しかしながら、今の状況でいうと戦うレースが難しいですね。繁殖という話もいろいろとあるのでしょう。8歳以上の牝馬は牡馬とのハンデもなくなるので、なおさら古馬牝馬は次の世代への繁殖という流れになっています。ばんえいの生産頭数を考えると、やむを得ない施策ではあると思います。古馬牝馬戦はこれからの課題ですね。さて、次回は5月11日(土)からの開催。12日(日)はばんスタ延長戦を配信いたします。昨年好評でした「まるのり」をお送りする予定です。12日の予想を皆さんにしていただくわけですが、枠順など確定するのが10日(金)。そこから皆さんの予想を募集いたします。当日予想の抽選が当たった方はもちろん。残念ながら採用とならなくても、Wチャンスで景品が当たる可能性があります。皆さんぜひチャレンジしてみてください。ばんえいの予想を一緒に楽しみましょう。5日(日)から新馬戦も始まり、いよいよシーズン本格的という感じになってきました。新馬戦についてはまた次回触れたいと思います。
2024年05月07日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。日本時間の5日早朝、ダート競馬の本場アメリカで行われた、第150回ケンタッキーダービーに日本から2頭が参戦。結果はご存じと思いますが、フォーエバーヤングが僅差の3着。そしてテーオーパスワードが5着と善戦しました。奇しくも2024年は日本ダート競馬の変革元年。昨年暮れの全日本2歳優駿で、国内世代トップの力を見せたフォーエバーヤングが、サウジ、ドバイと連勝で臨んだ、ダート最高峰の舞台で、勝ち馬と差のない3着。世界との距離が更に縮まったことを象徴するような出来事ではないでしょうか。これまで過去2回、地方競馬で実施されてきたダートグレード競走(DG競走)の変遷を紹介してきました。『地方競馬、交流重賞の変遷①』『地方競馬、交流重賞の変遷②』今回はその続編です。2002年から現在までの、交流重賞の変遷を紹介していきます。前回紹介した通り、2001年にJBC2競走が創設され、とりわけJBCクラシックは『地方競馬初の1着賞金1億円』と華々しいスタートを切りました。一方で慢性的な赤字に苦しむ主催者も多く、2001年3月の中津競馬廃止を皮切りに、競馬場の廃止が相次ぎました。廃止に伴い、消滅したDG競走は以下の通り。・旭川(北海道)…グランシャリオカップ(2003年)・上山…さくらんぼ記念(2003年)・新潟…朱鷺大賞典(2001年)・栃木…とちぎマロニエカップ(2004年)・高崎…群馬記念(2004年)またDG格の返上をしたレースや競走体系見直しにより廃止された競走もありました。・岩手…ダービーグランプリ(2006年)・笠松…オグリキャップ記念(2004年)・愛知…名古屋優駿(2004年)・金沢…サラブレッドチャレンジカップ(2004年)・笠松…全日本サラブレッドカップ(2004年)(( )内の年は最終施行年)5年の間に10ものDG競走が、無くなってしまったことになります。ここからは時系列で、地方競馬場で施行されるダートグレード競走の変遷を紹介していきます。〇2002年船橋…かしわ記念、日本テレビ盃(GⅡ昇格)川崎…全日本2歳優駿(GⅠ昇格)〇2004年兵庫…兵庫チャンピオンシップ(GⅡ昇格)〇2005年船橋…かしわ記念(GⅠ昇格)〇2006年川崎…関東オークス(GⅡ昇格)〇2007年大井…東京スプリント創設(東京シティ盃を改称し昇格)兵庫…兵庫ジュニアグランプリ(JpnⅡ昇格)〇2011年JBCレディスクラシック創設(第1回は大井競馬場。2013年にJpnⅠ格付け)大井…レディスプレリュード創設(TCKディスタフを改称し昇格。2013年よりJpnⅡ格付け)浦和…テレ玉杯オーバルスプリント(DGに新規格付け)、 さきたま杯(JpnⅡ昇格)〇2014年門別…ブリーダーズゴールドカップ(牝馬限定に条件変更。JpnⅢに降格)〇2020年JBC2歳優駿創設(前身の北海道2歳優駿は2019年まで実施)そして今年2024年、新たに6つの競走がダートグレード競走に追加。またJpnⅠ昇格が1競走、施行場変更が1競走ありました。<新規DG格付け>・ブルーバードカップ(船橋・JpnⅢ)・雲取賞(大井・JpnⅢ)・京浜盃(大井・JpnⅡ)・羽田盃(大井・JpnⅠ)・東京ダービー(大井・JpnⅠ)・不来方賞(盛岡・JpnⅡ)<JpnⅠ昇格>・さきたま杯<施行場の変更>・兵庫女王盃(今年第1回として実施。旧TCK女王盃)その他の施工時期変更などの一覧は『2024年ダート競走変更点まとめ』を参照下さい。1995年の「開放元年」から今年の「全日本的なダート競走の体系整備」までのダートグレード競走の変遷、今回は"完結編"という形で、2002年以降の変遷を振り返りました。デルマソトガケ、フォーエバーヤングと2年連続で全日本2歳優駿の勝ち馬が、サウジ~ドバイ~ケンタッキーと転戦。またウシュバテソーロは今年も、日本テレビ盃からBCクラシックへ挑むとのこと。ここ数年、地方と世界がグッと近くなりました。きっと今後も、今まで見た事のないローテーションを歩んだ馬が、世界で活躍することでしょう。また地方競馬に関わる一人として、昨年のマンダリンヒーローのように、地方競馬から世界で活躍できる馬が登場して欲しいですね。砂の舞台の新たな役者の登場を、これからも期待しましょう!
2024年05月06日
日曜日担当の高橋華代子です。 先日、千葉県にある小林牧場に行きました。 大井競馬場以外に大井所属馬が暮らしている場所。 桜の季節はすっかり終わり、緑が生い茂っていました。 都内から取材におじゃましても、短期のリフレッシュ放牧に出た気持ちになる素敵な場所。 久しぶりに行ったら、この場所が工事中になっていました。 柵がお馬さんのイラストつきなんですよ。 さすがは小林牧場!!! 一般道ではなかなかお目にかかれないイラストなので、思わずうれしくてお写真を撮りました。 さて、そんな小林牧場にお住まいの7歳牝馬グレースルビー。 現在、グランダム・ジャパン古馬春シーズンの暫定3位。 地方所属馬としては暫定1位です。 JRA時代は4歳1勝クラスを勝ち上がり、昨年2月から南関東に移籍しました。 移籍後もコツコツコツコツと走り続け、2度目の交流重賞挑戦だった3走前のクイーン賞は5着。 その後は笠松の重賞・ブルーリボンマイル&名古屋の重賞・若草賞土古記念を2連勝し、タイトルを獲得しました。 担当は堀厩舎の福田厩務員。 女王サルサディオーネを手掛けた方ですよ。 5月3日、サルサディオーネは自身のお誕生日に、初仔(牝、父・オルフェーヴル)を出産したと、菅原広隆オーナーがX(旧Twitter)で発表したばかり。 グレースルビーはサルサディオーネと同じ皆さんが携わっています。 このおめでたい勢いで、グランダム・ジャパンの最終戦でもあるエンプレス杯に向かっていきたいところですね! グレースルビーと福田厩務員の2ショット。前髪、チャーミング(*^^*) 初コース&長距離輸送があっても、しっかり結果を出してきました。 福田厩務員は「馬運車でも大人しいし、カリカリしないですよ。いろんな競馬もできるし、芯の強い仔です。遠征先でも結果を出して、すごい仔ですね」と褒めています。 調教パートナーはサルサディオーネにも乗っていた元騎手の鎌田調教師補佐。調教時間もサルサディオーネが当時乗っていた朝8時にしているそうです。 7歳牝馬が重賞2連勝中。 次に狙うは、グランダム・ジャパン総合優勝の称号ですね! 相手はまたグッと強くなりますが、無事にいい走りをして欲しいと思います。 さて、友情出演?!で、同厩舎のサルサレイアです。 サルサディオーネの半妹としても有名ですね。今年8歳になりましたが、引き続き、一生懸命に走り続ける頑張り屋さんです。
2024年05月05日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。GW開催の翌日は大阪コミコンへ行ってきました。会場は参加者の熱気が凄くてハイクオリティーのコスプレレイヤーさんが沢山いましたよ。久しぶりに会う方にも挨拶が出来て良いオフになりました。ヲタ活報告は置いといて話を競馬に戻します(笑)。今年の園田競馬のゴールデンウィークシリーズは月曜日に開幕。春の天皇賞の興奮が冷めないままダートグレード当日を迎えました。月曜日は祝日開催という事で場内は賑わいを見せました。↓園田競馬場で恐竜が大暴れ!?恐竜ふわふわバウンスで遊ぶ子供達は満面の笑みで溢れていました。月曜日は園田競馬とヴィッセル神戸のコラボ企画イベントが実施。ヴィッセル神戸のマスコットキャラクター「モーヴィ」、ガールズ応援ユニット「ヴィッセルフレイア」が場内に登場。来場されたお客様と触れ合っていました。5月2日、園田5Rで注目のレースが行われました。その名も「芦毛だよ!全員集合♪」。兵庫に所属する芦毛馬(C2C3)による夢のカードが実現しました。5Rのパドックには多くのファンが集結。11頭で争われた芦毛馬限定競走はエルアルコン(竹村騎手・長南厩舎)が勝利。中団追走から差し切って芦毛のドリームレースを制しました。実況を担当しましたが、重賞並に緊張しましたね(笑)。1230mのスプリント戦で余裕の無い喋りでしたが、「時刻は12時45分、それでは行ってみよー!芦毛だよ!全員集合!!」とファンファーレ前に入れられたので良かったかなと。また面白い企画レースが組まれるかもしれないので、お昼休みの企画レースの園田ブレイクタイム競馬に注目してください!!◆GWトリプル重賞のふりかえり☆世界の名手が決めた!!兵庫チャンピオンシップ今年から3歳短距離路線の頂点を決める戦いにリニューアルされた第25回兵庫チャンピオンシップ(1400m Jpn2)はジョアン・モレイラ騎手騎乗のエートラックスが逃げ切りで人気に応えました。2着はチカッパ、3着はモズミギカタアガリでJRA勢が上位を占めました。JRAのエートラックスは重賞初挑戦で初制覇。「マジックマン」の異名を持つジョアン・モレイラ騎手とのコンビで主導権を握ると最後は後続に3馬身差をつける快勝。1勝クラスから3連勝で短距離路線の頂点に立ちました。兵庫チャンピオンシップはJRA勢が第3回から23連勝です。JRAの短期免許で来日しているブラジル出身のジョアン・モレイラ騎手は兵庫のダートグレード初制覇。園田競馬場での騎乗は5年半ぶり2度目でした。今年は4月7日の桜花賞(G1)をステレンボッシュで勝利するなど今月だけでJRA重賞3勝を挙げています。JRAの宮本博厩舎は兵庫のダートグレード初制覇。2018年にクリンチャーで京都記念を制覇するなどJRA重賞は9勝しています。☆高知の無敗馬が初代王者に 西日本クラシック5月1日、新設重賞の第1回西日本クラシックは、高知のシンメデージーが6戦無敗で制覇しました。勝負どころから兵庫のオーシンロクゼロとの無敗馬2頭によるマッチレースになりますが、直線で3馬身半突き放して重賞連勝を決めました。2着はオーシンロクゼロ。初黒星となりましたが2番手から早めに先頭に立つ競馬で高知無敗馬に真っ向勝負を挑み次位は確保。2月以来だったマルカイグアスは好位から進めて3着。出遅れで後方からとなったワンウォリアーは4着。ウェラーマンは5着でした。シンメデージーは重賞2勝目。初の遠征競馬で前回から−17kgでしたが、高知で見せていた走りを雨の園田でも披露。素質馬が揃う高知勢がまたしても兵庫で3歳重賞タイトルを奪取。兵庫ユースカップ、ネクストスター西日本に続き、高知勢は今年だけで兵庫重賞3勝目です。鞍上の吉村智洋騎手は重賞48勝目。地方通算3400勝を地元重賞で達成しました。高知の打越勇児厩舎は重賞通算23勝目。今年だけで早くも5勝目。他地区での重賞制覇は初めてです。☆地元で強さを見せつけたタイガーインディ 兵庫大賞典5月2日、今年から古馬1400mに変わった兵庫県競馬伝統重賞「第60回兵庫大賞典」は、1番人気のタイガーインディが5馬身差の快勝!!2月の兵庫ウインターカップに続き重賞2勝目を飾りました。好発のディアタイザンが先手を奪うとタイガーインディはすぐに外へ切り替えて3番手外を確保。道中も楽な手応えのまま4コーナーで先頭。後続との差をぐんぐん広げました。勝ち時計は1分28秒7。春の短距離王者決定戦を制しました。2着は4番手追走のドンカポノ。タイガーインディの背後につける競馬を進めて2着を確保。中団のインコース追走のナムラタタが追い込んで3着でした。サンロアノークは4着。ハナブサは後方追走からのレースで8着でした。広瀬航騎手は重賞6勝目(今年は3勝目)。保利良平厩舎は重賞6勝目(今年2勝目)。広瀬騎手、保利良平厩舎ともに兵庫大賞典初制覇です。★地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ 今年は園田決戦!!5月30日(木)、ワールドオールスタージョッキーズを目指す戦いが今年は園田競馬場で行われます。https://www.keiba.go.jp/topics/2024/04/3015303551624.html兵庫からは吉村智洋騎手が出場。2019年以来の大会制覇を狙います。地方各地の名手による競演。是非本場でお楽しみください。園田競馬は来週からナイターシーズンに突入!!5月8日(水)からの開催です。 5月8日(水)通常開催(開門10時)※5月9日(木)通常開催(開門10時) 5月10日(金)ナイター開催(開門14時)※レディースデー 女性のお客様入場無料5月8日(水)は園田競馬場に大日本プロレスが来場!!イベントステージ前に特設リングが設置され合計4試合が行われる予定です。5月9日(木)はグランダムジャパン3歳シーズンの重賞、第62回のじぎく賞(1700m)。GWシリーズの翌週も重賞レースが組まれています。【主な登録馬】※5月1日時点 ☆他地区登録馬 ファーマティアーズ(大井) ニジイロハーピー(名古屋) グラインドアウト(高知) バラライカ(北海道) ザオ(船橋) ☆兵庫 プリムロゼ モンゲーギフト トウケイカッタロー クライムエンジェル ティラミスアイ フェリシス メロディメーカー インタールード エズヴィラージュ など去年はスマイルミーシャが1番人気の期待に応えましたが、高配当決着が多い3歳牝馬の重賞。今年も人気サイドで決まるのか?それとも波乱になるのか?熱戦にご期待ください。
2024年05月04日
金曜日は、古谷が担当します。 「かしわ記念」は今年も、「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当しました。昨年暮れから、GI・JpnIはゲストが加わる形が復活し、ようやく普段のスタジオが戻ってきた感じがします。今回は、同い年の憧れの存在である純烈のリーダー・酒井一圭さんでした。 「かしわ記念」は相当な雨の中での争いとなり、この日は完全に先行有利の状況。「黒船賞」で迷いなく逃げて、1年ぶりの勝利を手にしたシャマルが、「かしわ記念」でも堂々たる逃げ切りを演じ、悲願のJpnI制覇を叶えました。後日、シャマルの松下調教師に「おめでとうございました!」と伝えた時、「無印でしたやんか!ちゃんと観てましたよ」と笑いながら言われましたが、「黒船賞」を勝った時に「賞金的にかしわ記念に出走できるかが微妙なので、とりあえず今回勝てたことはホッとしています。選ばれれば良いですけど…」と心配していたほどでした。それだけに、「かしわ記念」の勝利は、川須騎手と松下調教師にとって、格別な思いがあったと思います。 翌日は北海道に戻り、ホッカイドウ競馬の3歳三冠初戦となる「北斗盃」を観戦。この日は、YouTubeライブ「なまちゃき」の解説を担当し、細江純子さんをゲストに迎えて1日お届けしましたが、こちらも熱い戦いが繰り広げられました。「北斗盃」は、3歳三冠の中で唯一、内回りを使用した戦いです。ストレート部分が、外回りより100m短いので、向正面でも息を入れる暇もなく、上がり3Fは確実に時計を要すレースとなります。となると、先行馬にとって厳しいかといえば、奥行きのある門別競馬場はコーナー部分が長いので、外を回るとかなりのロスを生じるので、差し届かないというケースもあったりと、直線が短いことで騎手も難儀するコース形態です。だからこそ、「三冠の最初で、最大の難関」と言われるのが「北斗盃」です。 今年のメンバーは牡馬ばかり。3歳牝馬の重賞が新設されたこともあり、性別ではっきりと目指すレースが分かれた感じがあります。オフシーズンに積極的にダートグレード遠征をしたブラックバトラーとパッションクライ、さらにカプセルの3頭が注目されました。それとは別に、内回りの忙しい流れを考慮し、開幕週の「ネクストスター北日本」で短距離を意識的に経験させたタイプとして、キタサンヒコボシがいます。様々なローテーションから挑む馬たちの争いは、予想も非常に難しかったというのが正直な感想です。 レースは、逃げるかと思われたカプセルが行き脚つかず、キタサンヒコボシが引っ張る展開となりました。パッションクライが2番手、懸命に出ムチを入れて前に行くカプセルが何とか3番手に押し上げる形となりましたが、序盤から激しい先行争いとなりました。個人的に採ったレースラップは、12秒7-11秒7-12秒6-12秒5-12秒9-13秒1-13秒5-14秒2前半3F37秒0-5F62秒4、上がり3F40秒8でした。向正面に入って最初のラップが12秒5と、その前のラップより速く、逃げたキタサンヒコボシは辛い展開。これが、オープンで争われる内回りの特徴と言えます。3コーナーでパッションクライが先頭に躍り出ると、手応えよく直線に向きましたが、不器用なタイプに感じていたブラックバトラーが、中団から内目をスルスルと上がっていき、それについていく形で後方にいたミソも進出。最後の1Fが14秒2と掛かる展開の中、ブラックバトラーが直線で先頭に立ち、ミソが襲い掛かる形となりましたが、ブラックバトラーが1馬身差をつけて一冠目を手にしました。(ブラックバトラー。写真提供:山中博喜氏) 昨年の「JBC2歳優駿」で大きく立ち遅れながら3着に追い込んだ実力馬が、オフシーズンの遠征で力をつけて、地元の三冠を目指す形で最初の難関を勝利しました。脚質を考えれば当然、外回りで距離が延びる方が力を発揮しやすいので、昨年のベルピットに続くことができるかが焦点となりそうです。もちろん、積極的なレース運びが影響し、「JBC2歳優駿」の時のようにブラックバトラーに交わされたパッションクライも、「しっかり乗り込んで巻き返します」と山口竜一調教師が雪辱を期していたように、大一番に向けて他馬の巻き返しも期待されます。6月13日に行われる「北海優駿」は、さらに熱い戦いが期待できそうです! ブラックバトラーの関係者の皆様、おめでとうございました!
2024年05月03日
木曜担当のよこてんです。今回は『日高火防祭り(ひたかひぶせまつり)』のお話。競馬に関係なさそうなお題ですが、今年はたいへんたいへん競馬に関係がありました。★お祭りのクライマックス・はやし屋台の揃い打ち まずは日高火防祭りについておさらいをしておきましょう。奥州市のウェブサイト内『日高火防祭の由来』(https://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/event/1/1677.html)によれば、まず一説には江戸時代、水沢伊達氏4代の伊達宗景公が江戸滞在中に目にした明暦大火の惨状から地元水沢でも火防の対策を立てると共に神仏の加護を受けるべく始めた祭りというもの。もうひとつは水沢伊達氏6代の伊達村景公が民間の火消し組織を創設し、その記念の祭りが発祥となったとするもの。 「日高火防祭り」は「ひたかひぶせまつり」と読むのが正しいですが、地元の人は「かぼうさい」と短く、音読みしたりもしますね。 水沢伊達氏の話が出たところで併せて触れておくと重賞の留守杯日高賞、「留守杯」は水沢伊達家の祖とされる留守政景、さらに遡ると平安時代から陸奥国を治めた留守氏にちなむもの。留守政景は伊達政宗の父輝宗の弟にあたる人物です。「独眼竜政宗」にも登場しましたよね。 そして「日高」の方は、これにも諸説ありますが、現在でいう東日本地域を広く捉えた「日高見」という呼び方が徐々に範囲が狭まり、今の北上川流域を指すとも、北上川という名称自体が「ひたかみ」が転じたものともいわれています。 さらにちなむと北海道の日高地方、馬産地として有名な日高がひだかと呼ばれるようになったのも、大きな由来は実は同じだったりもします。 日高火防祭りに話を戻しましょう。近年の各地のお祭りがそうであったようにここも2020年から2022年まで新型コロナ禍の影響により中止になり、昨年、4年ぶりに実施されました。今年は再開2年目となります。以前は4月29日指定、近年は4月の最終土曜日が指定日。そんな以前は競馬開催と被ったり被らなかったりの日程で、競馬が終わった後に街に出てお祭りを見るという流れも可能でしたが、今は日・月・火開催だから被らなくはなりましたね。 お祭りは、岩手の他の地区に多い人形や装飾の多い山車とはちょっと異なっていて、参加する各町の「町印」を先頭にした「はやし屋台」が打ちばやしを演じながら練り歩くもの。はやし屋台はなかなかに立派な作りですが装飾としてはシンプルな印象をうけます。★町印を先頭に並ぶはやし屋台★揃い打ちの前に待機中のはやし屋台。それぞれ細かい作りに違いがあったり★2007年の火防祭。以前の揃い打ちははやし屋台が水沢駅前に集結する形でした 山車が出る大きなお祭りは周辺だと花巻まつり、盛岡秋まつりが、隣の県ですが八戸三社大祭とかねぷたも有名ですが、みなそれぞれ個性がありますよね。★花巻まつり 各所の灯火が本物の火でリアル感強め★八戸三社大祭 開いたり閉じたりする山車は初見だと驚きますよね さあ本題(?)に行きましょう。日高火防祭りのもうひとつのメインイベントというか目玉というかが「厄年連」の創作演舞です。25歳と42歳の厄年を迎える、奥州市内にある三つの中学校の卒業生たちが構成する厄年連による演舞披露。コロナ前は水沢競馬開幕の際に競馬場で演舞をみせていました。★2019年、水沢競馬場での「輝馬伝(こうまでん)」演舞 その厄年連の演舞に今年は関本玲花騎手が参加しました! このために3月から練習に参加していたという関本玲花騎手。スケジュールとしては3回、演舞としてはもっとたくさん、踊り切りました! 厄年連に参加するには奥州市の水沢中学校・東中学校・南中学校の卒業生である事が原則で、奥州市で生まれ育ったジモティーでなければ加われないですし、最初の方でも触れたように競馬開催日に被る事も多いとあって、自分の記憶にある限りでは騎手の参加は小林俊彦騎手(現調教師)以来かなと(他にもいたらすいません。該当しそうな人は何人か思い当たるんだけど・・・。なお厩務員さんは参加している方が少なくないとのこと)。 ちなみに奥州市出身の佐々木志音騎手にも“参加資格”があるようです。数えで25歳だから5年後くらいかな?志音騎手の演舞披露を楽しみにしましょう。
2024年05月02日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、4月29日(月祝)の笠松競馬場のリポートです。 重賞の飛山濃水杯……よりも、「ウマ娘」イベントの方が目立ったかな(汗)。 残念ながら、今年はタイミングが合わずにこの場所の花の景色は見られず…… 緑に包まれた、笠松競馬場の入場門。 朝の1レースが始まる前にもかかわらず、競馬場に向かう人々がこのように次々と入場門に吸い込まれていきました。 3年連続での「ウマ娘」とのコラボイベント。 一昨年はまだコロナ。昨年はよく憶えていませんでしたが平日だったみたい。 今年は、笠松の大型連休の開催で唯一休日と重なっていたこの日4月29日にイベントが行われ、大賑わいの一日となりました。 競馬新聞も、通常の表紙デザインのもののほかに「ウマ娘」デザインのものが売られていました。 担当者の汗と涙の結晶で出来た作品だとのこと。 場内のスペースは、ぐるぐると伸びる列を作る人々で、溢れかえっていました。目当ては、場内のお店で商品を買うともらえる特製のポストカード。お店毎にデザインの異なるカードがもらえるということで、朝早い時刻からお店をはしごして並んでゲットしている猛者もいたようです。 私が競馬場に到着した時点で、このキャンペーンをやっていたお店の半分ぐらいが、ポストカード配布終了。先ほどの競馬新聞屋さんでは、瞬く間になくなったそうです。 撮影ご協力感謝。 列の最後尾のお客さんが「最後尾」と書かれたカードをリレーしていく、アイドルの「特典会」方式(笑)。 いつもはのんびりした雰囲気で営業しているお店も、この日はどこも大忙し!! 撮影ご協力感謝。 先着で配られた「うちわ」も、来場客の目当てのひとつ。 10時50分発走の1レースから、このように多くの来場客がレースに注目していました。 発売窓口に並ぶ人々の風景。 昭和の競馬場みたい。 キャラクターの力を借りて、それに惹かれて集まっている人々が殆どなのだけれど…… これはこれで、いいのではないかと思っています。こういうことを続けてやっていけるのであれば、競馬ファンではない人々にとっても、競馬場でも年に1度か2度は楽しいことがあるってなるから。 大切なのは、続けてやっていくこと。 毎年1度か2度、出来れば決まった時期に、こうして大勢の人々が集まってその場所が盛り上がるような日が作れて、この競馬場は毎年1度か2度そういうことがある場所だぞ、って、世の中の人々に認知される存在になるなら、それはこの競馬場が「続いていく」ための大きな力になるはずです。 いま「ウマ娘が人気があるから」じゃないんですよね。競馬って言う物事は、キャラクターよりも遙かに長く続いていかなければならないのだから。 実際、レースのたびごとに場内は盛り上がり、馬がゴール前にさしかかるとそのたびに、地鳴りのような歓声がわき上がっていました。 この写真は、4レース。 ゴール前3頭が並ぶ攻防は、一番内側の1番パイロンが勝ちました。 120万円を超える3連単の配当が発表されると、場内ははひときわ低くて響く歓声に揺れました。 勝ったパイロンに騎乗していた、森島貴之騎手。「あそこまで行ったら、是非勝たないとと思いました。」 してやったり、というよりは、馬を勝たせることが出来てホッとした、という表情でレースを振り返りました。「気性の難しい馬で、川崎でも苦労していたみたいです。乗り手を振り落としていたって聞いていましたけれども、自分も何度も振り落とされました。」 装鞍所からパドックへの行き来は、栗本陽一調教師が自ら、両手でリードをグッと引いて馬に身体を寄せるようにして制御しながら、凄く気を遣って力も使っていました。 レースは、この馬のここ一連とは全く異なる逃げ。それも後続を大きく離しての逃げでした。「一度、こういう競馬をしたいと思っていたんです。でも相手もいてなかなかそううまくはいきませんから。何とか逃げて残ってくれて良かったです。」 下級条件であっても、一つひとつの勝利に、人々の力と気持ちが込められているよね。 場内で馬たちに声援を送っていた来場客の皆様にも、本当はそういうことも伝わったら、もっと面白いことが起きると思うのですが…。やりませんか?そういうことをもっと。 名古屋のルーキー・望月洵輝騎手 この日、初めて笠松で騎乗機会を得てやってきたそうです。 これから、この場所で姿を見ることも多くなっていくでしょう。 こちらは、笠松のルーキー・明星晴大(みょうじょうせいだい)騎手。 初めてお目にかかりました。 また今度、じっくり話を聞いてみよう。 いつもとは異なるスタンドからの声援や歓声も、騎手たちは意気に感じていたようです。ある若手は「ゴール前、G1レースみたいだった!G1乗ったことないけど(笑)」と、笑顔で話していました。 素晴らしいなと感じたのは、このシーン。 笠松では、バスでパドックまでやってきた騎手たちが、こうして「ペコリ」と一礼するのですが…… この日は、この「ペコリ」の度に毎レース、スタンドから拍手が起きていました。 「新しい」観戦客の皆さんによる、新しい競馬観戦のカタチ イベントデーじゃないときでも、続いたらいいなと感じました。 この日のメインレースは、飛山濃水杯(1400m)。 距離を1400mに変え、時期も5月下旬に移ったオグリキャップ記念のトライアルとして行われました。 レースは、西日本交流で、遠征馬も5頭参戦。 どこの競馬場も、短距離の馬にとっての適鞍が少ないようで…… 2500万円と高額賞金のかけられたオグリキャップ記念への出走権を得ようと、佐賀からも2頭が遠征してきたことは注目されました。 が……しかし…… レースは、好ダッシュからハナを奪ったセイルオンセイラーが、そのままコース1周一人旅。勝負所でつけた差が、最後まで殆ど詰まることがありませんでした。 午後から、結構な量の雨が降ってきて…… それも影響したように思います。 隊列の半分から後ろにいた馬たちには、全くチャンスがありませんでした。 重賞初勝利に燃えていたコンビーノが追いすがって来たものの、2馬身差の2着が精一杯。 名古屋のセイルオンセイラー 圧勝! 前半の800mが47秒7 上がり600mがほとんど止まらず37秒6 1400mを1分25秒3で駆けられては、後続は手も足も出ませんでした。 友森翔太郎騎手も、後ろの様子を確認しながらゴール。 本当に強いレースを見せました。 馬を下りて、破顔一笑の友森翔太郎騎手。 「今日は装鞍の時からうるさくてイレ込み加減で、ゲートの中でも出て行こうとして突進するぐらいでした。スタートが速かったですし、強かったですね。自分は掴まっていただけでした(笑)。」 イレ込んでいた、という言葉に「?」となったのですが……塚田隆男調教師の話を聞いて合点がいきました。 塚田隆男調教師(写真の馬のすぐ左)の話「(昨年秋に)JRAから移籍してきたときには、馬が走る気をなくしているようだと聞いていました。だから、初めは長めの距離から使い始めたんです。相手関係もあるのか、馬もだんだん良くなってきて、今日はうるさいぐらいの感じでしたね。スタートはそれほどでもないけれど、二の脚が速いですから、この距離でも十分やれそうです。」 気持ちが出るようになって来たことは、この馬に関しては「前進」だったんですね。 年明けには、同じ笠松で1800mの重賞・ウィンター争覇を勝ち、前走は1900mのマーチカップで2着。1度だけ名古屋の920mを使われたことがありましたが、それを除けば今回の1400mは、3勝したJRA時代を含めても最も短い距離でした。それが、このような圧勝。名古屋に移って、この馬の新たな面が見出されたということでしょう。 一緒に取材していた記者の方が、言っていました。「いまの東海に、こういう本格的な先行タイプの短距離馬って、いないよね」と。 これから、この東海で面白い存在になるかも知れません。 まずは、次走のオグリキャップ記念で他地区の強豪相手のレース。とても楽しみです。 表彰式での友森翔太郎騎手のインタビューの模様は、笠松競馬オフィシャルYoutubeのこのあたりから。 レース終了後のトークイベントを待つ人々。 この日の、笠松本場の入場人員は8290人と発表されました。すごいね。 「ウマ娘」目当てで来られた方々にも、競馬を盛り上げてもらいました。 その盛り上がりが、本当に楽しい一日でした。
2024年05月01日
火曜日担当の太田です。ゴールデンウィーク!皆さんお楽しみいただいておりますか?GW前半は全国的に好天で、この時期とは思えないぐらいの気温となりました。帯広も25℃前後と夏の陽気に。昨日29日は平年並みの感じになりましたが、4月とは思えない暖かさでしたね。桜も4月23日に開花となり26日に満開。ただここ数日風が強く、散りゆく桜・・・あー残念。例年より早い桜で楽しめるなあと思っていたのですが、GW後半は散り桜になりそうです。昼間の気温は高くなるのですが、朝晩かなり下がって、この時期は気温差で体調を崩される方も多くいます。次の週末は、最低気温が3℃の予報。昼間は15℃から20℃ぐらいで推移していますが、朝晩は冬のような気温。体調管理に気を付けなければ・・・・ばんえい競馬は28日(日)今季初の重賞、第18回ばんえい十勝オッズパーク杯が行われました。先週開幕のスプリングカップで圧勝劇。メムロボブサップが圧倒的の1番人気。昨年は同様にスプリングカップで圧勝してのオッズパーク杯でしたが、まさかの障害でのミス。今年は雪辱となるのか。レースは、メムロボブサップが先行してレースを作る展開。第2障害も先頭。障害をすんなり上げると、もう勝負あったという感じでしたね。メムロボブサップの独壇場というレースでした。(主催者提供)ライバルアオノブラックは4番集団から足を延ばして2着。第2障害を2番手でクリアしたインビクタが粘っての3着という結果でした。文句なしのレースを見せたメムロボブサップ。ばんえい記念は2着でしたが、現ばんえいの最強馬はこの馬といってもいいぐらい完璧なレース、強さを見せてくれました。(主催者提供)今回のレースであの競馬をされると、ほかの馬の出番がないですよね。唯一アオノブラックが対抗する形になるかなと思いますが、今回はやや控えるか競馬。もし、道中メムロボブサップについていったらどうだったのか。でも勝つには道中から駆け引きして、ボブサップより前で競馬をしないとならないかなと思いました。今回のレースで、もしメムロボブサップが負けるとしたら、ボブサップのミス。それでは、いつまでもボブサップの2番手でしかない。今回のレースは、それだけメムロボブサップの強さがすごく光ったレースでした。(主催者提供)メムロボブサップは今後ハンデとの戦い。自身との戦いになることでしょう。ただ、これまでの競馬を見ていると、10キロ、20キロのハンデ差はそれほど気にしなくてもいい競馬を見せています。今年もこの馬中心で回っていくことは間違いなさそうです。さて、次回ゴールデンウィーク後半、5日(日)は、古馬牝馬の重賞「第17回カーネーションカップBG3」を予定しております。(昨年のカーネーションカップ ダイヤカツヒメ)中心はサクラヒメなのでしょうが、古馬牝馬重賞は未冠。ハンデ差で泣いているところです。1月のヒロインズカップもあと少しという所で止まって動けずというレースでした。昨年2つの古馬牝馬重賞を勝利したダイヤカツヒメ。今回はサクラヒメとは10キロ差。ヒロインズカップは40キロ差がありました。ハンデが縮まってのサクラヒメとの争いは注目ですね。出走馬はアローリキヒメ、スイなど5歳馬が中心。一つ上の6歳がサクラヒメ。ガラッと牝馬戦は若返りましたね。第17回カーネーションカップBG3。ぜひご参加ください。GW後半も帯広競馬場ではイベント盛りだくさん毎年こう異例のうまちか2024を開催。十勝の美味しいグルメが勢ぞろいします。4日(土)には「ばんえいアワード2023」の表彰式が行われます。毎年能力検査後に選定委員会が行われ、各受賞馬、受賞者が決まりました。受賞馬、受賞者はこちらぜひ皆さん一緒にお祝いしていただければと思います。開催前日の3日(金)には子ども縁日が行われます。ばんえい十勝騎手会に協力をいただき、縁日を開催いたします。騎手も登場予定ですので、ぜひお楽しみください。5日(日)ふれあい動物園でホースショーが行われます。12時45分からと15時00分の2回ぜひともお楽しみください。GW後半もばんえい競馬でお楽しみください。
2024年04月30日
耳目社の山中です。今日は船橋競馬場に来ています。毎年おなじみのGW開催は、金曜日5月3日まで。5月1日には大一番・第36回かしわ記念、翌日2日には、3歳馬の重賞第38回東京湾カップが行われます。かしわ記念の枠順は→こちら東京湾カップの枠順は→こちら好メンバーが揃ったかしわ記念、楽しみですね!!そして今日から、船橋競馬場の新スタンドB棟がオープンしました!お客様の入れるエリアも制限がなくなり、広々とした景色の中でレースが行われています。令和2年(2020年)から始まった船橋競馬場の大規模改修工事。スタンド部分の再整備が完了となりました。4年、あっという間だった気がしますね。先日、報道機関に向けた内覧会に参加して内部の様子を見学させていただきました。B棟4Fボックスシートの案内図。おなじみの枠の色で色分けされています。ボックスルームこちらも枠番と同じ色のフラットルーム特別観覧席も広めのゆったりした作りになっています屋内一般席にはドリンクホルダー付きそして、飲食店が新スタンドの中にオープン!これまでのキッチンカーと合わせて多彩なグルメが楽しめますよ!(あと、トイレも広いです)まだまだ船橋競馬場の発展は続いていくそうです。その様子を見に、船橋競馬場に足を運んでみませんか?ファンの皆さまのご来場、お待ちしています!
2024年04月29日
日曜日担当の高橋華代子です。 大井競馬場のLウイング1階にあるChampionsTCKは、馬&騎手グッズが充実しています。 この空間にいるだけでも、馬好きには夢の国なんですよね。 毎開催のように、新しいグッズが出ていて本当に楽しいですよ。 無敗の三冠馬ミックファイアのイラスト入り紅茶缶も大人気なんですって! ほんと、素敵です。 文房具もいろんな種類がありますよ。 最近発売されたこのノートもめちゃめちゃかわいいです( *´艸`) お馬さんのお顔ノートは、個人的にもゲット。 文章の勉強をする時に、気になった言葉を書き留めておくようにしました。 手元にいつも置いて勉強にも熱が入りますね(^^) 大人気、『競馬サークルの仲間たち』シリーズのイラスト入り袋も発見しました! ビニル袋ですけど、しっかりした作り。 この袋はお店で購入したグッズを入れるのも楽しいですが、他の方にちょこっとプレゼントするのも、馬好きにはうれしいかもしれません。 早速、いつもお世話になった方のお礼に、この袋にお馬さんのお顔ノートを入れて、プレゼントしました。 とても喜んでくださいました(*^^*) なお、競馬場になかなか足を運べないという方は、ネットショップもありますよ。 こちらを覗いてみてください。 お馬さんグッズは元気や癒しをくれますね。
2024年04月28日
土曜日の担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。4月というとアニメの新番組や人気作品の第二期、第三期がスタートする時期です。今期は僕のヒーローアカデミア、黒執事、ゆるキャンなどの豪華ラインナップ。空いた時間に視聴するようにはしているのですが時間が足りない・・・(笑)。まったく競馬と関係ない話からのスタートになりましたが、競馬の仕事をしながらも「ヲタク活動」略して「ヲタ活」は続けております。今週は春季シーズン最後の「火、水、木曜」の開催。レギュラー開催は今週までになります。次週はGW開催で4月29日(祝月)からスタートしますのでご注意ください。月曜日から園田がありますよ・・・ありますからね!!(笑)★初勝利&節目のメモリアル4月23日(火)は先週デビューの新人騎手2名が初勝利をマークしました。第7Rではキャリーアドリームに騎乗した土方颯太(ひじかた そうた)騎手が初勝利!キャリーアドリームとのコンビでスタートを決めて主導権を握ると後続を振り切って勝利を掴みました。吉村騎手の馬にマークされながらも落ち着いた騎乗を見せました。↑初勝利の記念撮影 直後の初勝利インタビューは兄弟子の高畑皓一騎手が参加岐阜県から駆けつけたご家族の前で5レースに初の馬券絡みを果たすと次戦で初勝利をマーク。騎手候補生時代から人一倍努力を積み重ねてきた成果を発揮しました。土方騎手コメント「1つ勝ったことでホッとしています。馬のリズムを意識しながら楽に逃げようと思っていましたが、ペースをうまく作れて自分の競馬が出来ました。勝利を確信したのはゴール板を過ぎてからですね。遠い所から観に来てくれた家族の前で決められて嬉しかったです。(高橋騎手に)先に勝たれてしまって悔しかったが、自分の事に集中して騎乗するように心掛けました。(同期4人について)良い友で良きライバルでもあるので大切にしていきたい」。直後の園田競馬8Rでフィオリーノに騎乗した塩津璃菜(しおつ りな)騎手が初勝利を挙げました。内枠から好スタートを決めてハナを奪うと後続との差を広げてそのまま押し切りました。↑初勝利インタビューに兄弟子の石堂響騎手が参加勝負服には出身地岡山県のイメージカラー「桃色」を取り入れています。兵庫県競馬2人目の女性騎手として注目が集まる塩津騎手が同期の土方騎手に続く初勝利を挙げました。塩津騎手コメント「最初から手応えが抜群だったので、勝てて良かったなと思いました。先行出来るか心配でしたが馬のおかげで逃げられました。コーナー入ってすぐ手前を替えてくれてさらに加速したので行けるなと思いましたね。同期の勝利を見て自分も勝ちたいと思いましたが勝ててホッとしています。初勝利のプレートを兄弟子の石堂さんに持って貰えて嬉しい。女性騎手の先輩の佐々木騎手のように沢山勝てるようにしたいです。1鞍1鞍を大切に乗ってこれからも頑張ります」。新庄海誠騎手は火曜日に内をロスなく立ち回り2着に入るなど、デビュー週から存在感を示しています。次週開催での初勝利を目指します。4月24日、第2Rはアメトリンが勝利し、中田貴士騎手が地方通算400勝のメモリアル勝利を決めました。去年は2度の大怪我があったものの、自身初のフェアプレー賞を受賞するなど活躍を見せました。「昨年は怪我がありましたが、さらに上の数字を残して再度フェアプレー賞を狙いたい」。↑主役の中田騎手はしゃがんでいました(笑)。4月25日の第2Rはニシノエールが勝ち、永井孝典騎手が地方通算300勝のメモリアル勝利となりました。去年は園田FCスプリントで初重賞制覇を飾っています。「あまり意識はしていなかったです。300勝は通過点なので勝ち鞍のペースを上げないとですね。重賞もまた獲りたいですし、有力馬を任せてもらえるようにしたいです。新人も多くて大変ですが自分も頑張ります」。↑記念撮影前にプレートを持って撮影している人物が・・・・↑松本幸祐騎手でした。※そのだメールひめじメールSNSより今週は初勝利にメモリアル勝利とおめでたい話題の多いシリーズでした。★「ヴィッセルキッズフェス」に園田競馬ブースが登場!ブログ更新日の4月27日(土)はサッカーJ1リーグ、ヴィッセル神戸のホームグラウンド「ノエビアスタジアム神戸」で行われる「ヴィッセルキッズフェス」に「そのだけいばブース」が出展されます!是非ご家族連れでお楽しみください。★園田競馬GW開催 4Days次週の園田競馬はGW開催!4月29日(祝月)~5月2日(木)までの4日間シリーズです。今年のGWシリーズは重賞レース3本立て!!4月29日(祝月)は第25回兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)。今年から距離が1400mに変更され、3歳短距離のNo.1を決める戦いに生まれ変わりました。【主な出走予定馬】※4月25日時点エートラックス(JRA)イーグルノワール(JRA)エコロガイア(JRA)チカッパ(JRA)モズミギカタアガリ(JRA)ギガース(船橋)クルマトラサン(船橋)リケアサブル(高知)スティールアクター(名古屋)クラウドノイズ(兵庫)ダイジョバナイ(兵庫) など5月1日(水)は1870mの3歳新設重賞、第1回西日本クラシック(東京ダービー指定競走)。【主な出走予定馬】※4月25日時点シンメデージー(高知)ホーリーバローズ(高知)ワンウォリアー(高知)アグロドルチェ(高知)アンバーシュガー(笠松)オーシンロクゼロ(兵庫)マルカイグアス(兵庫)ウェラーマン(兵庫)など5月2日(木)は第60回兵庫大賞典。今年から距離が1400mに変わり、兵庫春の古馬短距離頂上決戦となりました。※なお、6月6日の六甲盃は距離が1870mに変更されています。【主な登録馬】※4月25日時点タイガーインディハナブササンロアノークドンカポノケンジーフェイスナムラタタ など重賞競走がない4月30日(火)も注目の一戦が行われます。こちらは1870mに変わった6月6日の六甲盃に向けての前哨戦。重賞勝ち馬が多数登場するとの情報が入っていますのでお見逃しのないようにお願いいたします。イベント情報については園田、姫路競馬の公式HPをご覧ください。https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjk2Nw重賞日の4月29日(祝月)、5月1日(水)、5月2日(木)は楽天競馬Youtubeライブの配信が行われる予定です。4月29日(祝月)レジェンド予想会 https://www.youtube.com/watch?v=5KsdacdBnVc 元JRA調教師の松永昌博さん。競馬エイトトラックマンの柳崇士さんがゲストで登場します。 5月1日(水)~目指せ!万馬券への道~うまカツ!西日本クラシック https://www.youtube.com/watch?v=U9FzpEIlr3g5月2日(木)~目指せ!万馬券への道~うまカツ!兵庫大賞典 https://www.youtube.com/watch?v=AR2ulfBHkVI繰り返しますがGW開催の園田競馬は4月29日(祝月) からです!開催日程にご注意ください。
2024年04月27日
金曜日は、古谷が担当します。 先週から開幕したホッカイドウ競馬は25日、古馬短距離重賞「エトワール賞」が行われました。昨年までは、「北海道スプリントカップ」が5月末or6月頭に行われていたこともあり、「エトワール賞」が重要なステップレースに位置付けられていました。しかし、「北海道スプリントカップ」が3歳限定となった今年は、古馬スプリンターにとって最大目標となるレースが、地元になくなってしまいました。ただ、スーパースプリント戦である「グランシャリオ門別スプリント」が、昨年までの「北海道スプリントカップ」の時期に早まり、その後は「習志野きらっとスプリント」や「クラスターカップ」など遠征してビッグタイトルを目指す流れになります。 昨年の短距離路線を賑わしたスティールペガサスとスペシャルエックスは、オフシーズンの充電期間を経て、「エトワール賞」から始動。新興勢力も加わり、開幕戦ということもあり難解な1戦となりました。 ハナへ行くと思われたイッツクールが、先頭に立つまで苦労するほど序盤のラップが非常に速く、さすが古馬一線級の重賞という感じがしました。好スタートを切ったスティールペガサスが、内の出方を見ながら運びつつ、なかなかイッツクールが先頭に立てないほど馬なりでも楽に先行していたのは、幾度とダートグレードを戦ってきた実力なのだと感じます。個人的に採ったレースラップは、12秒2-10秒5-11秒6-12秒0-12秒4-13秒5前半3F34秒3、上がり3F37秒9と、2F目が驚異的に速かったので、イッツクールの宮内騎手が激しく手を動かしてようやく先頭に立ったというのも頷けます。当然、この展開ではイッツクールが苦しくなるのは早く、押し出される形で勝負所からスティールペガサスが先頭に立ちますが、4コーナーで兵庫から戻ってきたサラキャサリンが外から並び掛け、最内の砂が深いところを通るスペシャルエックスも迫ります。ただ、残り1Fを過ぎると、横に広がる大激戦となり、スティールペガサスを挟む形で、馬群を捌いてきた馬たちが襲い掛かります。外からピンクヴェノム、内からシュロス、真ん中スティールぺガサスの攻防は、最終的にシュロスとピンクヴェノムがハナ差の大接戦となりました。どっちが勝ったか、正直誰も判断できない状況の中、掲示板にシュロスの12番が1着の欄に点滅した時は、場内もどっと沸きました。(シュロス) シュロスは昨季、JRA2勝クラスから移籍してきました。初戦は2着のあと連勝し、その勢いで「道営スプリント」に挑みましたが、重賞メンバーの壁に当たって7着敗退。オフシーズンで力をつけ、年明け初戦で重賞制覇を叶えました。強力メンバーだったこともあり、陣営もビックリの重賞Vとなりましたが、今後のシュロスの活躍が楽しみです。また、2着に敗れたピンクヴェノムは、JRA1勝クラスから転入したばかりの3歳牝馬。50キロの軽量はあっても、いきなりダートグレードで上位を賑わした馬も出走しているメンバーの中でアワヤのシーンを作ったことは、新星登場を印象づけました。 シュロスの関係者の皆さま、おめでとうございました!
2024年04月26日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今週は、佐賀競馬のリポート。 4月21日日曜日、重賞の佐賀ヴィーナスカップ当日に出かけてきました。 最近……どこに取材に行っても、天気が悪くて。 この日も、夕方まで時折土砂降りになるような雨でした。 それでも、熱心なお客さま方がスタンドに、そして時にはこうしてコース際で声援を送っています。 いつもと違う風景でレースの写真を。 あっ!これ、調教師の区切りの勝利だった(汗) 4月21日の4レース キクノミヤビ(写真左)が勝って、管理する山田徹調教師が通算500勝を達成しました。 写真左から2人目が山田徹調教師 騎乗した兵庫・鴨宮祥行騎手(写真一番左)は、「みなさんで積み重ねてきての500勝なのに、自分がポッと来て勝ってなんだか申し訳ない」と、恐縮しきり。 まあ、南関東に行っていて不在の「義貴」のかわりも「ヨシキ」だったと思えば、とてもふさわしかったのではないでしょうか(笑)。「(6年で500勝というのは)早かったですね。順調にここまで来られたのではないかと思います。」 山田徹調教師は、そのように感想を話しました。「年間100勝、割り算すると月に8勝。そのぐらいの気持ちでやっています。それ以上勝とうとすると、どうしても馬に無理をさせてしまうことになりますから。馬をきちんと休ませながら、月に8勝。これが丁度いい数字なのかなと感じています。」 調教師の仕事というのは、あまり注目されることがないのですが……競馬というスポーツの極めて重要なプレイヤーであることは間違いありません。預かる馬を集めて、その馬を仕上げて、レースに出す。お客さんである馬主がいて、お金が巡って、馬の周りには人も大勢いて、そうしたことをすべてマネジメントしていかななければ、レースというプレーの結果には結びつかないのです。「いまは40頭ほどの頭数を預かってやっていますが、開業した頃は15頭でした。人手もままならなかったので当時は本当に必死にやっていましたね。」 そこから、規模を大きくしていくのは、判断も必要。どこかで「きっかけ」のようなものはあったのだろうか……??「当時は規模が小さいので、勝ち鞍がいきなりバンバン上がるということはないのですが……勝率が良かったんですよね。」 なるほど……勝率。「勝率が良かったんですよ。当時から。だから、このまま規模を大きくしていけばいいのかなと思いました。実際その通りでしたね。」 恐らく、勝率が物語っていたことは「やっていることはそれほど間違っていない」ということだったのではないでしょうか。当時その立場で確信することは出来なかったのかもしれないけれども……何かを頼りに、更に挑戦していこうという「気持ち」が、今に結びついたのかも知れません。 子息・山田義貴騎手のデビューと活躍も、この間大きな節目になっていました。「義貴がデビューするとなって、本人も、(所属する)自分の厩舎も苦労するだろうなと思っていました。勝ち鞍は減るだろうなと。デビューしてそう簡単に勝てるものではありませんし、所属厩舎としては新人騎手に馬を用意しなければなりませんから。」 親子で、という形だけが注目されがちですが、実際に仕事となれば現実的なことが問題になるのも事実。新人騎手と所属調教師、という関係性の中で、どのように仕事を成立させていけるかということも、大きなテーマだったのでしょう。「義貴が思った以上に頑張ってくれて、厩舎の成績はむしろ上向きました。やはり厩舎の『乗り手』は勝ち鞍の上でも日々の調教の面でも重要です。義貴が南関東から帰ってきて、ひとまわり大きくなっていたら、厩舎にとっては大きな力になると思いますよ。それを楽しみにしています。」 山田義貴騎手がNARグランプリの最優秀新人騎手賞を取ったとき、山田調教師も「俺も狙ってた(笑)」と話したその気持ちが、改めてよくわかりました。「実際『義貴で重賞を勝ちたい』と言ってうちの厩舎を応援してくれて、毎年馬を持って下さるオーナーもおられるんですよ。本当に有り難いことです。」 競馬って、こういう様々な人のつながりで出来ている。 ひとつの節目に、興味深い話を聞くことが出来ました。 この日のメインレース・佐賀ヴィーナスカップは、グランダムジャパンの古馬・春シーズンにも組み込まれている、牝馬の重賞。 「サガン鳥栖杯」ということで、馬を引くスタッフの方々はみんな、サガン鳥栖のホッケーシャツを着用していました。 本当に……この日は観戦にとっては天気だけが残念。 高知から2頭、兵庫から2頭が遠征。 とりわけ、高知でグランダム・ジャパンのレジーナディンヴェルノ賞を勝ったミニョンが一番人気に推されました。 雨が降って、軽い馬場。 ペース次第で単純な前残りとは言えないけれど……前が止まりづらいのも事実。スタートしてからの位置の取り合いは、なかなか熾烈でした。 1番枠がどちらに出るかと心配されたアンティキティラが、出して行って逃げた馬の直後の3番手。 ミニョンは好位グループの中(赤帽)。 兵庫の2頭、クリノメガミエースとアイヤナは、更にその後ろ。 結果的には、この位置取りが明暗を分けました。 抜け出しかかったアンティキティラ(内目の白帽)に、一瞬詰め寄るところを見せたクリノメガミエース(馬場中央黒帽)でしたが……そこから差が詰まらない。 アンティキティラと多田羅誠也騎手 この馬の重賞勝ちは、1年半前の名古屋・秋の鞍以来。 今年もう5歳ですが、健在ぶりをアピールしました。 惜しかったのは、クリノメガミエース 昨年のこのレース3着、今年は2着と、またも勝利を阻まれました。「勝負所で勝ち馬が内に行き、それに着いていっても仕方がないと思い、外を回して勝負に行きました。一瞬並ぶかという感じでしたが、やはりこの馬場では……そこから脚色が一緒になってしまいました。」 笹田知宏騎手は、本当に残念そうな表情で、このようにレースを振り返りました。 石橋満調教師も「前へ行くだけでなく、控えて脚を使わせる競馬もさせて、徐々にそういうレースが出来るようになって来てはいますが…今日の馬場では厳しかったですね。」 やはり、勝たなければ仕方がない…という思いが、表情ににじみ出ていました。 パドックでのクリノメガミエース メンコには「女神」の文字が。 ジャパンカップへの挑戦は、見る人にとって「様々な」思いや感情を呼び起こしたようです。ただ、その結果この馬のことが知られて、存在感が高まったことも事実。ファンも増えたはず。 この馬も、いいレースは続けているのに、前回の重賞勝ちはおよそ2年前のぎふ清流カップ以来ありません。 次こそは、こちらが久しぶりに、重賞制覇を。 これから夏に向かってのレース振りに注目していきたい馬です。 多田羅誠也騎手の勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたりから。 この馬のことは何度も取り上げていますが…改めて、2歳時に門別で気難しさ丸出しでも素質を見せて頑張っていた時には、それでもこのように長く、レベルの高い活躍を続けるとは、想像していませんでした。 門別でこの馬に携わった人々、そして高知に移ってから携わっている人々。皆さんの思いが結実して、いまのアンティキティラの活躍があります。 後列右から4人目が、別府真司調教師「今回は馬の状態はそこまで良くなかったのですが、やはり佐賀の馬場は合いますね。この馬に関しては、毎年毎年『今年が最後』というつもりでやっています。今年も同じ気持ちで、頑張ってやっていきたいです。状態を見て、エンプレス杯に挑戦したいですね。」 先に引退したダノングッドが、「お婿さん」として待っていますが……アンティキティラの活躍は、まだまだ続きそうです。(日数は、4月21日現在の数字です) もう……秋のJBCまで200日を切ってるんだな。 次回は、笠松からの予定です。
2024年04月24日
火曜日担当の太田です。ばんえい競馬開幕しました(ぱちぱち)19日(金)から5日間連続開催。本日23日(火)もばんえい競馬開催しております!!開幕開催最終日、ぜひともお楽しみください。間もなくGWということで、北海道にも桜の便りが届き始めております。今度の週末はかなり暖かくなるそうなので、開花となりそうですね帯広競馬場の本走路奥の桜も、まだまだ蕾が多いのですが、徐々に咲き始めております。GWは桜できれいな景色、レースと共に楽しめそうです。開幕当日19日(金)は開門から多くのファンが来場。(主催者提供)市長挨拶から1レースが始まりました。開幕はキッチンカーも登場開幕初日のメインは恒例のスプリングカップ。ばんえいオープン一線級の馬がそろうので、初日から大注目!!翌週に重賞が控えているという所も見逃せないない戦いでした。勝利したのは、昨年もこの競走を圧勝したメムロボブサップでした。(主催者提供)言うことなしの完ぺきなレースでしたね。ばんえい記念の1トンという重量の後遺症もなさそうですし、今年もこの馬を中心に回っていきそうです。問題は次回の重賞ばんえい十勝オッズパーク杯。昨年はまさかの障害でもミス。めったに障害で見することのないボブサップですが、あの場面で悪い癖が出てしまったという感じでした。今年はその借りを返すという感じで臨んでくることでしょう。もちろん永遠のライバルアオノブラックも黙っていいないでしょうし、昨年の覇者インビクタも重量的に面白い存在ですね。後は今後5歳馬が古馬重賞戦線に絡んでくることでしょう。今度のオッズパーク杯に出走するか明日にならないとわかりませんが、キングフェスタ、ヘッチャラ、クリスタルコルド、ヤマカツエース、ツガルノヒロイモノなどなど5歳馬はキャラがそろっていますね。メムロボブサップの最強世代を引き継ぐのはこの世代のような感じですので、とても楽しみです。ということで、次回28日(日)ばんえい十勝オッズパーク、ぜひご注目ください。次回ゴールデンウィーク突入ということで、競馬場ではイベント盛りだくさんです。GW前半は、吉本お笑い芸人が競馬場にやってきます。おなじみスキンヘッドカメラが司会を務め、大木こだま ひびき、フルーツポンチ、スリムクラブ、とんぺてぃーずのお笑いライブが行われます。またばんスタにも出演くださるとのこと。春の抽選会などもありますし、もちろんキッチンカーも勢揃いです。ゴールデンウィークのばんえい競馬ぜひお楽しみください。さて、ばんえい競馬開幕ウィーク!今日が最終日。23日(火)も開催です。今日火曜日も開催です。お忘れなくお楽しみください。
2024年04月23日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。いよいよ明後日、4月24日「3歳ダート三冠」競走の第1弾、第69回羽田盃(JpnⅠ)が大井競馬場で行われます!枠順はこちら。JpnⅠ昇格一年目は、JRA勢4頭に地元・南関東所属4頭、計8頭の少数精鋭の一戦となりました。交流重賞1年目という事で、過去の傾向は参考にはならないかも知れませんが、過去5年の前哨戦の傾向を調べましたので、紹介させて頂きます。雲取賞勝ち馬の羽田盃の成績は(1,1,2,0)(※1頭未出走)2019年に重賞に昇格し、今年からJpnⅢに格付けされた雲取賞。過去5年の勝ち馬の羽田盃の成績は、2019年:ヒカリオーソ(未出走)2020年:ゴールドホイヤー(1着)2021年:ランリョウオー(3着)2022年:シャルフジン(3着)2023年:ヒーローコール(2着)過去の勝ち馬は馬券圏内を外していません!このデータは、今年の覇者・ブルーサンには心強いデータではないでしょうか。JRA芝の3歳クラシック戦線でも近年、TR競走より共同通信杯組の活躍が目立っており、「雲取賞→羽田盃」のローテーションは、来年以降も注目ですね。一方で、京浜盃の勝ち馬の羽田盃の成績は(0,1,3,1)京浜盃→羽田盃の連勝馬は2018年のヤマノファイトまで遡ることになります。大変残念ですが、地方所属の総大将と目されていた京浜盃の覇者・サントノーレは、故障により戦線離脱。一方、2021年の羽田盃馬・トランセンデンスなど京浜盃4着から巻き返した例もあり、今年出走する京浜盃成績上位馬の巻き返しには十分注意が必要です。今年より交流重賞に格付けされた、ブルーバードカップ、雲取賞、京浜盃で唯一馬券圏内に好走した地方所属馬はサントノーレのみ。地方贔屓の私としては、フロインフォッサル、ティントレット、マッシャーブルムが前哨戦でつけられた差をどこまで、詰められるかには注目をしています。一方で近2年の羽田盃の覇者は、ミヤギザオウ、ミックファイア共に別路線組。相手はかなり上がるものの、クラシックチャレンジ勝ち馬のムットクルフェも、豊富なキャリアを糧に、頑張って欲しいところです。「全日本的なダート競走の体系整備」により、地方競馬の競馬番組が大きく変わった2024年。その中で最も目玉となる改革と言える南関東3歳重賞路線のJRAへの開放、その第1弾、第69回羽田盃(JpnⅠ)いよいよ『3歳ダート三冠』が走り出します。新たな砂の歴史の幕開けは、4月24日の第11R、発走時刻は20時10分。若駒たちの砂上の戦いをお見逃しなく!
2024年04月22日
日曜日担当の高橋華代子です。 成田漬物支援プロジェクトをご存知ですか? 成田市で漬物製造業を営む『成田漬物本舗』さん。 伝統的な製法を守りながら、地元の野菜を使ったおいしいお漬物を提供しています。 現在は、船橋競馬場や川崎競馬場などにも出店。 出張販売所には、きゅうりの浅漬けなど、おいしいお漬物を中心にした食品がズラリと並んでいます。 お漬物も美味しいですが、店長さんのお人柄がとても優しくて、接した誰しもがファンになってしまうと思います。 店長さんはお漬物と地元を愛しているのが、ものすごく伝わってくる方。 店頭に並んでいるお漬物について質問すると、とても丁寧に教えてくださり、本当にありがたいです。 そんな成田漬物本舗さんが、クラウドファンディングを始めました。 『漬物の未来を守る!食品営業許可取得のための設備整備プロジェクト』 告知文から抜粋すると、 食品衛生法の改正にともない、漬物製造業も食品営業許可が必要になり、営業許可を得るためには法の基準を満たす設備の整備が必要となったそうです。 期限は今年の5月末日まで。 それまでに許可を取らないと、6月以降の漬物の製造ができなくなり、そのままでは名物の浅漬けも製造できなくなるため、支援をいただきたいということです。 詳細はこちらをご覧ください。 名物、きゅうりの浅漬け。とっても美味しいです。食べはじめたら、とまらない(^^;↓ 店長さんのメッセージとして、 「このプロジェクトを通じて、私たちはこれまで以上に安心して美味しい漬物を皆様にお届けしたいと心から願っています。そして、地域の食文化を守り、さらにはそれを次世代につなげていくことが私たちの使命だと考えています。皆様の温かい支援が、私たちの想いを形にする大きな力となります。どうか、ご支援を心よりお願い申し上げます」 私も少しばかりですが支援させていただきました。 これからも成田漬物本舗さんの美味しいお漬物をいただくことができますように。 成田漬物本舗さんのX(旧Twitter)はこちらです。
2024年04月21日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。↑普段の景色↑黄砂が大量飛散した今週今週は気温がぐ~んと上昇。火曜日と水曜日は夏日を記録。ジャケットがいらない暑さとなりました。さらに黄砂が大量に飛散して競馬場北側の景色が霞んでみえました。事前に薬を飲んで予防したものの、目や鼻がかゆい3日間でした(笑)。4月16日(火)、兵庫の新人騎手がデビューを迎えました。塩津璃菜(しおつ りな)騎手、新庄海誠(しんじょう かいせい)騎手、高橋愛叶(たかはし まなと)騎手の3名が第1Rで、土方颯太(ひじかた そうた)騎手は第2Rでの初陣でした。返し馬をする4人の表情は緊張していまたが無事初戦を終えました。【デビュー戦結果】第1R塩津騎手(マイネルシャテール)12着新庄騎手(エムオーベリー)5着高橋騎手(サンアルフィー)6着第2R土方騎手(アタカマリン)12着デビュー日の第5Rでセンテッドジュエルに騎乗した高橋愛叶騎手が初勝利を挙げました!トップスタートを決めて2番手につけると、直線での激しい叩き合いを制してデビュー3戦目での初勝利です。なお、デビュー日の初勝利は2018年の石堂響騎手以来。現地観戦していた家族の前で記念の初勝利を挙げウイナーズサークルで記念撮影が行われました。直後に初勝利のインタビューが実施されました。「センテッドジュエルに携わった方々に感謝したい。嬉しいです。スタートを切って前につけられたらと思っていました。良いスタートが切れたので2番手は守ろうと意識しましたが、(内と外に挟まれる展開)は未経験だったので怖さもあったんですけど勝てて良かったです。ゴールした時はちょっとクビぐらい出たかなと感じました。4人の中で最初に勝てて嬉しいです。将来は地方競馬を代表する騎手になりたいです」。高橋愛叶騎手 今週の成績16日 6、8、1着17日 騎乗なし18日 6、5、5着土方颯太騎手 今週の成績16日 12着17日 4、11、7、6着18日 9、5、9着デビュー2日目の1Rで追い込んで4着と見せ場を作りました。「先輩方とのレースは勉強になります。早く1つ勝ちたいです」。新庄海誠騎手 今週の成績16日 5、7、4、5着17日 4、11、4、4着18日 3、7、7、3、8、6着「実戦の難しさを痛感しました」との事ですが、14戦して掲示板に8度、馬券に2度貢献しました。塩津璃菜騎手 今週の成績16日 12着、5着、10着、6着、10着17日 12着、7着、2着18日 7着、11着、5着二日目に最低人気馬で2着と好走。5番手追走から追い上げて波乱を演出。「緊張はしましたが水曜日の2着のレースは上手く乗れました。初勝利目指して頑張ります」。★兵庫勢 遠征情報先週土曜日は山本咲希到騎手、田野豊三騎手が佐賀競馬場に遠征して共に1勝を挙げました。今週も兵庫所属騎手が佐賀競馬場へ遠征します。4月20日(土)は大山真吾騎手と佐々木世麗騎手が佐賀で騎乗。 大山真吾騎手 9鞍(1、3、4、5、7、8、9、10、11R) 佐々木世麗騎手 5鞍(3、4、5、6、7R)4月21日(日)に行われる牝馬重賞の第8回佐賀ヴィーナスカップは兵庫から3頭がエントリーしています。発走予定時刻は18時05分です。アキュートガール(鴨宮祥行騎手・尾林幸二厩舎)クリノメガミエース(笹田知宏騎手・石橋満厩舎)アイヤナ(永井孝典騎手・田村彰啓厩舎)鴨宮騎手はエキストラ騎乗3鞍(4、7、10R)。永井騎手はエキストラ騎乗2鞍(3、7R)を予定しています。兵庫勢へのご声援を宜しくお願いします。4月29日(祝月)から始まる園田競馬のゴールデンウイークシリーズ。重賞3競走が行われる豪華なシリーズとなりますが、今週火曜日に場内イベントについての情報が解禁されました。よしもとGWお笑いライブ、蛍原徹さん、麒麟の田村裕さんが登場するスペシャルステージや「純烈」の酒井一圭さんが登場する競馬トークショーが場内ステージで実施される予定です。是非本場でお楽しみください。火~木曜日3日間のレギュラー開催は次週まで。今後の園田競馬はご覧の開催日程です。4月23日(火)、24日(水)25日(木)4月29日(祝月)、4月30日(火)、5月1日(水)、5月2日(木)5月8日(水)、9日(木)、10日(金) ↑ナイター開催再来週は祝日の月曜から開催となりますのでご注意ください。GWシリーズの翌週からはナイターシーズンに突入します!
2024年04月20日
金曜日は、古谷が担当します。 長いオフシーズンを終え、4月17日からホッカイドウ競馬が開幕しました!この週は浦和競馬が開催されていて、南関東も1Rから発売を行っている門別競馬場は、開門時間が早かったこともあり、例年のような「開門!」という感じはありませんでした。ただ、開幕を待ちに待ったファンが、早い時間から門別競馬場に来場されていました。 開幕日には、全国で最も早い2歳新馬「スーパーフレッシュチャレンジ」が行われました。勝ったのはゲクウ、能検初日に全体の3番時計で駆け抜けたスピードを、初戦からフルに発揮しました。(ゲクウ。写真提供:山中博喜氏) そして、18日は3歳短距離重賞「ネクストスター北日本」が行われました。3歳スプリントシリーズの北日本ブロックの重賞で、今年は門別、来年は岩手と持ち回りで行われます。本来は、4月29日に園田競馬場で行われる「兵庫チャンピオンシップ」へのステップで、他のブロックはすでに終わっていますが、開幕が遅いホッカイドウ競馬は、開幕週に組んでもほぼ連闘になってしまうスケジュールとなってしまい、「ネクストスター北日本」から「兵庫チャンピオンシップ」に向かう馬は、今年に関してはいない状況です。 ただ、「北海道スプリントカップ」が3歳限定として生まれ変わり、8月15日に組まれました。3歳ダートグレードの短距離路線の最終戦として重要な位置を占めますが、同じ舞台で行われる「ネクストスター北日本」は、地元馬にとっても大いに注目される1戦です。勝ったのはストリーム。昨年の「栄冠賞」を差し切り、それ以降は消化不良のレースが続いていましたが、3歳初戦で見事に巻き返しました。(ストリーム。写真提供:山中博喜氏) 「ネクストスター北日本」と「スーパーフレッシュチャレンジ」の振り返り動画は、「ふるやっちチャンネル」で振り返っていますので、ぜひご覧下さい。 11月7日までの開催、2024年のホッカイドウ競馬もよろしくお願い致します!
2024年04月19日
木曜担当のよこてんです。今回はJRA福島競馬場に遠征したザブルースのお話。 実は自分も久しぶりの、少なくとも震災以降は初めての福島競馬場でした。そもそも前に行った時にはまだ岩手競馬発売コーナーがあったような・・・。改装されてから初めてな気がする・・・。★春の福島競馬開催を伝えるバス広告。福島は競馬シティ★スタンド周辺や4コーナーの桜も満開から場所によっては散り気味。岩手よりも少し早い感じでした★春と言うよりは初夏の陽気 さて雪うさぎ賞、ザブルース。前走は昨年12月、やはりJRA・中山の2歳特別「黒松賞」でした。結果は11頭立て11着だったのですが序盤でハナに出ると直線に向くまで先頭を守り続けるというなかなかの快速ぶりを見せていました。坂のない平坦コースならもっと粘れるかも・・・と思わせるくらいのスピードを見せたのは、結果はともかく見せ場は十分だったと感じさせてくれました。 今回は、中山よりは坂の勾配が小さい福島。ただしその黒松賞以来の休み明け、この間には育成牧場でも乗り込んできていて体勢としては整っているが・・・という臨戦過程。 レースの結果としては、休み明けもあってパドックからイレ込み気味、ちょっと出遅れて前走のような形にならず・・・の16着。こういうタイプの馬でもあり、自分の形にならなければ余計に苦戦するのは仕方ないですね。★パドックを周回するザブルース 翌日に飯田弘道調教師に振り返っていただきましたが、イレ込みが気になった面はあるがJRAの馬たちも成長しているという点(ザブルースは雪うさぎ賞が4戦目、対して例えば勝ったモズトキキは7戦目・・・とかの実戦経験の差)、そして馬体重が思った以上に輸送で減ってしまったのも影響したかな・・・というお話でした。★出遅れからマクって追い上げたザブルースでしたが結果は16着 特に馬体重。+10kgくらいでは出せると考えていたのだそうで、福島の後は新潟に転戦したいというプランも言われていましたが、馬体重面を考慮して次戦は地元戦へ・・・ということになるようです。 遠征では結果が出せなかった形に終わりましたが地元では2戦2勝、それも7馬身差・4馬身差で勝っているザブルースです。遠征の経験を活かして、そして芝シーズンが始まる頃には・・・。今後の巻き返しに期待しましょう。★雪うさぎ賞を制したのはモズトキキ★雪うさぎ賞に出走したもう一頭の地方馬・浦和のビコーズウィキャン。鞍上は及川烈騎手 さて福島競馬場。自分は福島で学生時代を過ごしまして、福島の街は非常に懐かしいところになっています。 競馬場は学生時代には行った事がない(これはホント!)。競馬との接点はなきにしもあらずで、例えば夏の福島開催ころには競馬場の飲食店でのバイトの話が良くあったんですが、「もの凄く忙しい」という経験者の話を聞いて近づかないようにしていました。 それから地元の新聞。一般の新聞が福島開催時には競馬新聞かと見まがうくらいに競馬面が増える!通常の倍くらいに厚くなるのが結構ね、当時は始末が大変だと思っていましたね。今ならご褒美ですけども。 もうひとつは、吾妻通りの東北電力の前にあった「満月苑」という焼き肉屋さんでバイトをしていた時期があったんですが、そこのマスターが馬主さんだったのかな?今思うと口取り写真を店内に飾ってありました。これも今になってみれ馬のお話をいろいろ聞いておけば良かったと思うところ。 競馬場にはその後何度か足を運んだのですが、大改装前のそれも秋とかで。昔をご存じの方なら分かると思いますが、“秋の福島”は1レースから9レースくらいまでが未勝利戦でメイン前後だけが条件戦。それを寒い寒いスタンドから見続けているのは、何か修行でもしているのかという気分になったものです。★94年頃かなあ。福島競馬場。こういう景色はあまり変わってないかも しかし街の景色はずいぶん変わりました。13号線から東側、競馬場の方はそれほど変わってない感じですが、駅の方はガラッと変わった。 先ほど触れた吾妻通りは大きく拡幅されたし並んでいたお店もすっかり様変わりしました。「満月苑」があった建物は今でもあるのですがお店自体は震災前に閉業していたようです。吾妻通りと13号線の交差点あたりには小さな八百屋と本屋があって時々お使いを頼まれたのですが、ここも大分前に駐車場になっていました。 そもそもが駅前通りですよ。ごっそり無い!無くなってる!かつては中合、山田と並んでいた百貨店エリアから駅前の商店街があったあたりまでが更地!★無い!無くなってる!(旧長崎屋前あたりから駅方向)★再開発計画ですが、昨今の費用高騰の影響から期間延長・規模縮小等を検討というニュースも 中合はちょっと高級、山田はだいぶリーズナブル。そして13号線の交差点あたりには長崎屋とコルニエツタヤ、エンドーがあって、この辺を往復するだけでも割と用が足りたものでしたねえ。 駅西口のイトーヨーカドーも5月6日で閉店とのこと。福島に住む事になって、新しい街ではまずスーパーマーケットを探すのですが、駅のすぐ近くに大きなスーパーがあって良かったし便利だし・・・と安心した思い出。★福島駅西口のイトーヨーカドー。福島に住み始めて初めて買い物に行ったスーパーなのでした 福島競馬場もまた改修に入るという噂もありますね。自分が住んでいる頃とはあちこち変わってしまって、変わらないのは街から見える吾妻連峰と安達太良山の景色・・・になるのかも。 ちなみにザブルースが出走した「雪うさぎ賞」、レース名は春の雪解けの頃に吾妻小富士に浮かび上がる“雪うさぎ”の姿にちなんだものです。岩手で言うと「岩手山の山頂部に見える鷲型(岩鷲)」のようなもの。この雪うさぎが見える頃になると春の訪れ、田んぼに水を入れたり畑に種をまいたり・・・の時期になるとされています。レースの日にも見えていましたよ。★雪うさぎ。二本の長い耳と丸い尻尾がウサギっぽいでしょう?
2024年04月18日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 前回に引き続き、先週の名古屋競馬場の開催から。 4月11日木曜日 東海クイーンカップ当日の名古屋競馬場 雲の雰囲気が、もう夏という感じですよ…… この調子でいくと、夏の暑さがちょっと心配ではあります。 先週の開催では、怪我で戦列を離れていた騎手が2名復帰しました。 1名は、先週の稿でご紹介した丸野勝虎騎手。 もう1名は、丸山真一騎手です。 12月20日にレース中の落馬事故で肩を負傷し、戦列を離れていました。 およそ4ヶ月。復帰まで、結構かかりました。「左の肩の関節の部分を痛めて、治るまで長くかかりました。リハビリが大変でしたね。」 左の腕を少しだけ上げて、脇を開けるような格好をして……「初めのうち、この体勢のまま固定されて、その格好でずーっといなきゃいけないって(苦笑)。本当に大変でしたよ……。」 復帰初戦。9日の1レースのパドックで、騎乗のため整列(一番右)「調教に乗り始めてから1週間ぐらいです、本当は(再来週の)次の開催から復帰と思っていたのですが、レースに乗った方がいいという助言もあって……この開催は騎乗数を絞って乗っています。それでも身体はエラい(きつい)ですね…。」 丸山騎手と言えば、なんと言っても「穴の丸山」 昨年、単勝6万7350円という配当を出し、話題にもなりました。 復帰した最初のレースでも12番人気(最低人気)の馬で3着。好配当を提供しました。 写真は、復帰後初勝利となった9日5レースのポロネーズ(1番人気)。(この写真は、愛知県競馬組合から提供して頂きました)「リハビリは大変だったけど、休みっていう意味ではリフレッシュもしましたよ。丁度子どもが春休みで、一緒に遊びにも行くことが出来ました。」 丸山騎手の場合、名古屋の開催がない週は笠松でもかなり乗っているので、通常営業だと休みは殆どないのでしょう。そう考えると、怪我は確かに大変なことだけれども、休むためのいいきっかけにはなったのかも知れません。 11日9レースの特別戦を勝ったエナジーロマネスク(6番) 本格化して、これで3勝目。 面白い存在になるかも知れません。 とにかくいまは、もう全ての騎手に「気をつけて。ご安全に。」としか声の掛けようがありません。今日も明日も、そして明後日も。事故なく全ての馬と騎手が帰ってくることをまずは祈りながら、レースを見ていきます。 ここで、話題をひとつ。 名古屋競馬場に距離のバリエーションが増えました。 新たに、1400mのレースが行われるようになりました。 これが、基幹距離の1500mのゲート位置 ゲートが100m前に出てくると、このような感じです。 結構前に出てきますね。 最初の1コーナーまでの距離が短くなるのが懸念されましたが…… 乗った騎手に話を聞いてみると、気にならないとのこと。 コーナーまでの距離も十分あることと、内をタイトに回ることがないので、馬が密集しても「逃げ場」があるからではないか、という話も聞こえてきました。 昔、土古の旧競馬場には、基幹距離の1400mに対して、1300mというレースがあったと。その時は結構危なかったそうです。土古では、内ラチ沿いで厳しく位置を取り合っていましたから。 当時乗ったことのある騎手に話を聞いても、「それと比べたら全然問題ない」とのことでした。 たかが100m されど100m 他場でもそうなのですが…… 馬によっては、この100mの違いが効いてくることもありそうです。 あるいは、もっと数多くレースが行われれば、展開も違ってくるのかも。 いまは原則として、C級戦が1日に1鞍組まれるだけですが、今後もっと上のクラスとか、重賞レースなんかが行われるようになっても、面白いのではないかと感じました。 カンパイの時に振られる白旗の係員さんの立ち位置が、ゴール写真を撮る私たちの目の前で……気がつくとそこに人がいてちょっとビックリしました(笑)。 もう一つ、騎手の話。 先週の開催から、浦和の室陽一朗(むろひいろう)騎手が短期移籍で名古屋に滞在しています。 移籍初戦の9日1レース グレートロードで勝利!「短期移籍には、常々行きたいと思っていました。」 名古屋に来たきっかけを尋ねると、こんな答えが返ってきました。「(同期の及川)烈とか、福原(杏)さん、保園(翔也)さん、みんなが短期移籍に行って、たくさん騎乗して活躍しているのを見ていました。自分も行かなければいけないなと。」 デビュー2年のこの段階での挑戦。 そのタイミングとは……?「昨年は、みんなが短期移籍に行っていなくなっていましたから(笑)。騎乗馬があったんですよね。でも案の定、みんなが帰ってきたら騎乗馬が減りました。なので、行くなら今だなと思いました。」「名古屋の人たちは、本当に温かくて親切にしてくれています。なんでも聞けば教えてもらえる。何かに困る、ということがいまのところないです。」 名古屋でも、レースではみんな結構バチバチしてるし、仕事場での人間関係って、難しい面もそれぞれにあるとおもうのですが……このように話せるということは、まずは短期移籍の滑り出しは順調ということなのでしょう。 名古屋での目標みたいなものはあるのだろうか…。「具体的にいくつ勝つ、ということよりも、とにかく技術を上げるということを意識したいですね。」 この辺の心持ちって、人それぞれなんですよね。本当に。 昨年の保園騎手みたいに、具体的にいくつ、っていう数字を思い描く人もいれば、門別に行った高知の多田羅騎手みたいに、数字を気にすると本当にしなければいけないことに集中出来ない、と言い切った人もいました。「馬を動かす、ということを意識したいですね。力量的に少し足りないと思えるような馬でも、動かして活躍させられるようになりたいです。あとはスタート。一歩目でしっかりとゲートを出すということをいまは心がけています。」 4月9日に行われた騎手紹介イベントの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 勝負服の下に必ずみんながまとっているプロテクター。 しっかりと「HERO」の文字がオレンジ色で刻まれていました。 最初の開催は、4日間で3勝でした。 どれだけ活躍して帰れるか。 いま、短期移籍は2ヶ月となっていますが、状況が許せばもう少し長く滞在したいという意向もあるようです。 4月11日木曜日のメインレースは、3歳牝馬の重賞・東海クイーンカップ。 グランダムジャパン・3歳シーズンのシリーズ戦だけに、遠征馬も4頭エントリー。その遠征馬たちが注目を集めておりました。(オッズは締切より前のものです) しかし……蓋を開けてみると…… 抜け出してきたのは、ニジイロハーピー(一番左の青帽) 見事!名古屋のニジイロハーピーが勝利!!(最終的には3番人気) 兵庫クイーンセレクションに続き、重賞2勝目を挙げました。 大畑雅章騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 こちらは、惜しくも2着のザオ 吉原寛人騎手「遠征で初物づくしで、馬体減(前走比マイナス14kg)も含めて繊細なところが出てしまった感じでした。能力は感じるので、今回の経験で慣れてくれば、活躍できるのではないでしょうか。」 こちらは、高知の井上瑛太騎手。 自厩舎のウオタカに騎乗しましたが、スタートで出遅れて6着でした。「ゲートで落ち着きがなく、どうしても突進しようとしてしまうので横を向けていないといけなくて、出遅れてしまいました。向正面で行かなければと思い仕掛けて行ったが、最後は止まってしまいましたね。距離も少し長いのかも知れません。」 今年に入ってのウオタカは、2走とも遠征で強敵相手。 でも、昨年のパフォーマンスからは、もっとやれる馬だと思うんですよね…。 今回も道中を見ると、使える脚はありそう。 どこかできっとまた活躍するのではないでしょうか。 ニジイロハーピーの今津勝之調教師(写真一番左)の話「前走(ネクストスター中日本6着)でもカカりすぎていたので、何か策を講じないといけないと思いました。今回は、馬場に入ったあとダクで行かせて、返し馬はしないようにしました。そうしたら大人しくて、レースでしっかり走ってくれましたね。」 開業43年目の、大ベテラン。そして、名伯楽。 ゴールドプルーフでJRAの東海ステークスを勝つなど、活躍馬を手がけてきました。 そんな今津勝師の、この日の最後の締めの言葉が、とても印象に残りました。「工夫していけば、結果が出るということ。」 取材を受ける今津勝之調教師 つい何年か前までは、自分で馬に乗って、自分で直に感じたものをもとに、馬を仕上げていました。しかし、少し大きな怪我をして、それから自分では調教には乗らなくなり、少し寂しそうな雰囲気を漂わせていた時期もありました。 しかし……そんな「新たな形」での仕事に、また張り合いも出てきているのでしょう。 この日こうしてまた一頭、タイトルを取らせました。 昨年もペップセで岐阜金賞を勝っており、これで2年連続で重賞制覇。 名古屋に取材に行くと、彼から「いま楽しみな馬」の話を聞くのが、いつもとても楽しいんです。 まだまだ、若い人たちには負けない。 経験というのは凄いものなのだなと、改めて感じさせてくれました。 名古屋のレースは、ナイターでなくても概ね「薄暮」開催。 日ごとに発走時刻も違っているので、ご注意下さいね。 今週は、また佐賀に行って来ようかなと思っています。
2024年04月17日
火曜日担当の太田です。4月とは思えない初夏の陽気となっている帯広。14日日曜日の能力検査は、26℃越えの夏日。こんな暑い能力検査は、記憶にないですね。明日は雨の予報。例年並みの気温に戻りそうです。19日からの開幕の天気を見ると、曇りの日が多いようですが、雨は降らない感じです。あっという間の休催期間。まもなく令和6年度の開催が始まります。今度の金曜日19日が開幕です。待ちに待ったといいう方も多いことでしょう。開幕まであと3日。もう少々お待ちください。14日暑い中の能力検査。令和6年度第1回能力検査が行われました。(主催者提供)砂の入れ替え、そりの裏、ズリ金の交換など、若馬にとっては厳しい条件でしたね。さらに気温が上昇してきて、26℃の夏日。風も出てきて馬場が乾いていく状況。最初の1レースからいい時計がでて、今年の馬場は軽いのかなと一瞬思いましたが、後のレースを見ていくうちに1レースの馬たちは能力が高かったのではという感じになりました。ただ、朝方霧がかかって気温が低かったという条件。本来馬場が一番安定していない前半のレースは厳しいという見方ですが、今年は気温が大きく馬場状況を左右していた感じでした。レースを重ねるごとに重い馬場になっている感じ。例年ですと、馬場が締まってきて後半のレースの方が走りやすくなるのですが、今年はいつもとは違いましたね。第1回1番時計は8レースのスターイチバンの2分12秒6平田義弘きゅう舎、父インフィニティー、母コトブキダイヤ(主催者提供)2番時計は21レース、2分19秒7のスーパーシン。長部幸光きゅう舎、父スギノハリアー、母ショウウン(主催者提供)3番時計は8レース、2分22秒7のウンカイダイマオーでした。松田道明きゅう舎、父コウシュハウンカイ、母ジュンチャン(主催者提供)今回の能力検査では、オレノココロ、コウシュハウンカイの初産駒が登場ということもあり、注目が集まっていましたが、全体を通してコウシュハウンカイの産駒の方が走っていた印象でしたね。能力検査の結果は申込頭数が163頭(取り消し7頭)、合格数54頭、合格率34.6%という結果でした。能力検査の様子はばんえい競馬YouTubeにレースごと上がっていますので、ご覧ください。解説付きのアーカイブは後ほど上がりますので、新馬戦などの前にご覧いただき、参考にしていただければと思います。さて、19日(金)が開幕ですが、その前に、18日(木)の夜8時30分から「ばんえい開幕大前夜祭」と題して、ばんスタメンバーで配信いたします。メールテーマは、『ばんえい競馬2024シーズン 私の期待馬・注目馬私の期待馬・注目馬』です。抽選でこちらをプレゼント。お待ちしております。また20日(土)ばんスタ延長戦を配信。今年最初のばんスタ延長戦は、「追憶の23、期待の24。」と題してお送りいたします。ゲストには荘司典子さんをお迎えして、昨年の振り返り、また、今季への期待感を皆さんと一緒にお話していきます。メールテーマは「あなたの昨シーズンのベストレースは?」です。抽選でばんえい開幕グッズをプレゼント。カレンダーやクリアファイル、手帳、そして、江崎グリコのばんえい十勝オリジナル「PRETZ」をセットにしてプレゼントいたします。どしどしお寄せください。お待ちしております。開幕まであと3日。今年度もどうぞよろしくお願い致します。
2024年04月16日
今日は耳目社山中が担当します。金沢競馬出張が続いていまして、年度初め、令和6年度第1回の開催は2週・4日間全日担当しました。北陸新幹線も敦賀まで延伸!この開催ではメモリアル∨や、この先注目の馬たちの出走がありました。まずは4月2日の1R(=新年度のオープニングレース)能登半島地震復興支援杯7(C1六・1400m)で、マーブルミミが1着となり、この馬を管理する藤田弘治調教師はこの勝利が厩舎開業初勝利となりました!(結果は→こちら)みんなと一緒に記念撮影ウィナーズサークルに集まったファンの皆様からも拍手が送られていました。藤田弘治調教師、初勝利おめでとうございます!これからどんどん活躍馬を送り出して下さいね。4月2日の10Rは泊まって応援 加賀温泉郷特別(3歳A1・1700m)。勝ったのはハリウッドスマイルでした。(結果は→こちら)これで金沢では3勝目。明日16日には、金沢競馬今年最初の重賞となる第5回ノトキリシマ賞が行われます!(3歳牝馬・1500m。発走18:10)枠順は→こちらハリウッドスマイルは2枠2番からのレース。藤田弘治厩舎からも5番スターマンモス・6番レーヴァローゼと2頭が出走。スターマンモスは吉原騎手、レーヴァローゼは栗原騎手です。4月9日の11Rに行われたスマホからポイントで投票!楽天競馬特別(A1二・1700m)。今年初戦となるハクサンアマゾネスが登場。少頭数の一戦でしたが、2着に7馬身差をつける圧勝で、今年初戦を勝利で飾りました。(結果は→こちら)全国で新人騎手が続々デビューし、初勝利の知らせも続々と。船橋競馬場では、工事が進んでいよいよ新スタンドがオープン!今年も楽しみの多い春になりそうですね!
2024年04月15日
日曜日担当の高橋華代子です。 4月8日から12日までの大井開催。 ちょうど桜の季節でした。 場所によっては、桜がギリギリな所と見頃な所とさまざまでしたが、桜を堪能することができました。 こちらは、パドックの桜とフルゴリラ。 フルゴリラ、パドックでも人気者でした。 いろんな人たちからお声をかけられていましたよ。 フルゴリラはJRA、高知、金沢などでも走り、2021年10月に大井へ移籍。コツコツコツコツと走り続けて、71戦を走り終えたところです。 これからも無事に走り続けて欲しいですね! 普段はなかなか場内を回る時間がないのですが、桜の季節は1年に1度だけなので、桜巡りをしました。 大井競馬場4号スタンドの奥のほうにある桜並木が好きなんですよ。 4コーナー付近までテクテクと歩きます。 ゴールまではかなり離れているぶん、すごく静か。 そういう雰囲気も、時にはたまらなくいいですよ。 この辺りの馬場に面したところは、ちょっと高い場所もあるので、レース写真も撮りやすいです。 そこからテクテク歩いていくと、ちょうど左回りの発走前でした。 スタート! いつもはゴール前か検量前にいることが多いので、久しぶりのスタート前も、迫力があってワクワクしました! やっぱり、競馬観戦って楽しいですね♪ コロナ禍前に、競馬場を歩く健康教室的なイベントを行ったことがありました。 競馬場の中は車も自転車もいないし、安全に歩くことができますよと。 昼間開催中の企画で、老若男女問わず、たくさんのご近所さんたちが集まり、競馬場の中をご案内しながら歩きました。 その参加者のお話しでは、前から競馬場に行ってみたいと思いながらも抵抗があって行けなかったと。 今回は健康教室としてのイベントなので参加してみたら、こんなに入りやすくて、明るい場所であることを初めて知ったので、これからは気軽に来ようと思いますという声も聞くことができました。 きっかけ作りって大事なんですね。 大井競馬場はウマイルスクエアもあり、とにかくひろ~い。 今回は4号スタンドからLウイングへ歩くだけでもかなりの運動になりました。 今後も健康を兼ねて、時間を見つけて、競馬場をお散歩しようと思います(*^^*)
2024年04月14日
土曜日の担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。園田競馬場コースの向正面中央に植えられているミライザクラ。開催前に満開を迎えたものの、月曜夕方からの冷たい雨に耐えて今週の開催は綺麗な花を咲かせていました。園田競馬場の入場門に置いている出馬表に目を通していると誕生日に出走する馬が3頭いました。★4月9日(火)生まれ3R クリオネ 3着★4月10日(水)生まれ5R スマルト 2着11R ナムラタタ 3着 ※4月11日は誕生日馬の出走はありませんでした。バースデー勝利とはなりませんでしたが3頭とも馬券圏内に入る活躍でした。騎手、調教師の誕生日は毎開催確認をしているのですが、競走馬の誕生日は見落としがちです。春は競走馬が生まれる頭数の多い季節。次開催も誕生日出走の馬を追いかけてみたいと思います。4月9日、兵庫県競馬から楽しみなプロジェクトが発表されました。その名は「園田競馬場 売店活性化プロジェクト」。園田競馬場にご来場いただいたお客様に喜んで頂けるよう、場内の売店や食堂のさらなる活性化を促す取り組みを行います。様々なジャンルの企業様と売店、食堂とのコラボ企画を実施。情報を発信するSNSサイトを新たに開設していますので是非ご覧ください。詳しくは園田、姫路競馬の公式ホームページをご覧ください。 https://www.sonoda-himeji.jp/news/detail/Mjk2Mw https://twitter.com/sonoda_baiten企画第一弾して、サッカーJ1リーグのヴィッセル神戸とのコラボが発表されました。4月29日の月曜日から始まるゴールデンウィークシリーズからコラボ売店が登場予定です。今週は古馬のOPが2競走実施され、4月10日の1870mで争われた陽炎特別はメイショウハクサンが勝利。道中最後方追走から豪快な差し切りを決めて混戦を制しました。6月の六甲盃に向けて賞金加算に成功。春の大一番に名乗りを挙げました。4月11日、1400mの古馬オープン特別はドンカポノが2番手から楽に抜け出して快勝。持ち前のスピードを発揮し、兵庫で初めての勝利を挙げました。次走はマイルの交流G1、船橋のかしわ記念を視野に入れているとの情報です。同日にJRA交流の神鍋山特別が行われ、JRAからは永島まなみ騎手、原田和真騎手、和田翼騎手、吉村誠之助騎手、小牧太騎手が兵庫に遠征。そのうち吉村誠之助騎手と小牧太騎手が前半カードから騎乗。エキストラ騎乗を含めて小牧太騎手は8鞍、吉村誠之助騎手は6鞍跨りました。そのだメールひめじメールSNSより吉村誠之助騎手は人気馬に跨る重圧を跳ね除けて1日4勝と大暴れ。準メイン、メインを勝ち連続で勝利騎手インタビューに登場しました。小牧太騎手は7レースで差し切り勝ちを決め今年3勝目。木曜日は1勝、2着3回、3着2回と8鞍中6鞍で馬券圏内の活躍。冷静な手綱さばきで存在感を示しました。その小牧太騎手は最終レース終了後に地方競馬騎手免許再取得を目指しているとの発表がありました。「新たな挑戦だと思って願書も提出しました。元々兵庫にいたからすぐに取得できるというものではないです。免許が全く違うので新たに地方競馬の免許を取らなければなりません。1次試験の問題はかなり難しいです。勉強は始めていますが相当勉強しないことには落ちる可能性もあります。落ちてもJRAの免許を持ちながら受験できるので、滑っても今まで通りジョッキーは続けられますが僕には時間が無いので。60歳まで乗ることが目標なので、園田でムチを置ければいいなと思っていました」。↑平成16年4月発行の Charge より1985年に兵庫デビューした小牧太騎手は兵庫リーディングは10回獲得。2004年にJRAに移籍すると2008年に桜花賞(レジネッタ)、2009年に朝日杯FS(ローズキングダム)を制覇。JRA通算910勝をマークしている兵庫の名手が大きな決断を下しました。「前回の遠征では6鞍、今回は8鞍騎乗しましたが全然行けると感じましたね。引退も考えていましたが迷っていた事が分かりました。やっぱり騎手という仕事が好きなんだなと。第3のジョッキー生活を送りたいです」。史上初となるJRAから地方競馬への再移籍はこれまでの実績に関係なく1次試験からの挑戦。突破すれば7月初旬の2次試験へと進む。令和6年第1回騎手免許試験の合否は7月の中旬あたりとなる予定です。全国のファンが吉報を待っています。4月11日、来週の開催でデビューを迎える新人騎手の記者会見と紹介式が行われました。今年は兵庫に4名の騎手が加わります。岡山県出身の塩津璃菜(しおつ りな)騎手。兵庫県出身の新庄海誠(しんじょう かいせい)騎手。兵庫県出身の髙橋愛叶(たかはし まなと)騎手。岐阜県出身の土方颯太(ひじかた そうた)騎手の4人がファンの前で力強く意気込みを語りました。夢を叶えたルーキーに温かいご声援を宜しくお願いします。次週の4月16日(火)にデビュー予定です。なお、記者会見と騎手紹介式の模様は「そのだ・ひめじけいば公式YouTube」にて後日公開されます。ルーキーが初陣を迎える次週の園田競馬は火水木の3日間開催です。
2024年04月13日
金曜日は、古谷が担当します。 ホッカイドウ競馬の2024年シーズンが、いよいよ来週17日(水)から始まります。全国で最も早い2歳戦「スーパーフレッシュチャレンジ」が、17日(水)門別5Rに組まれました。能検初日に49秒8の好時計をマークしたゲクウが注目されるでしょうが、2022年生まれ最初の勝ち名乗りはどの馬になるか…。御期待下さい! 今シーズンも、今年のホッカイドウ競馬はYouTubeライブ「なまちゃき」の配信があります。基本は、毎週木曜と重賞開催日の配信ですが、1回門別は毎日配信があります。僕は、開幕する17日(水)の担当で、ゲストは岡部玲子さんです。こちらもぜひ、御視聴頂ければと思います。 また、今シーズンのホッカイドウ競馬の概要を説明した動画もアップされています。こちらも、岡部玲子さんが出演していますので、開幕前にぜひともご覧頂ければと思います。イベント詳細は、ホッカイドウ競馬オフィシャルHPでご確認下さい。 そして、ファンを含めて競馬に関わるすべての人にとって、辛い1週間です。JRA騎手の藤岡康太騎手が、10日夜に天国へ旅立ちました。僕にとって、さほど接点が深いとは言えませんが、康太騎手の同期である荻野琢真騎手と丸田恭介騎手と仲が良いことを知っていることもあり、お会いする時には気さくに挨拶を交わしたり、声を掛けてくれたりしてくれました。2009年、高知競馬場で行われた「全日本新人王争覇戦競走」では、JRA関西代表として、関東代表の丸田騎手とともに参加しました。 同年代の地方騎手との競馬に、楽しむとともに刺激を受けたと話していた藤岡康太騎手。この時の写真を見ると、当時を思い出します。ジョーカプチーノでのGI初制覇は、僕が懇意にしている山口ステーブルにとって、育成馬初のGI馬だったこともあり、そのことも伝えたことがありました。牧場に人たちの思いも、非常に大切にしていたジョッキーでした。 昨年の「北海道スプリントカップ」で、ケイアイドリーに騎乗して優勝。コロナ禍以降、競馬場やトレセンで会う機会がフリーにはほぼない状態なので、地方競馬場で会うことしかなくなりました。この時にお会いしたのが、僕にとって最後となってしまいました。(写真撮影:村野早祐氏) 誰からも愛されていた藤岡康太騎手。ただただ辛く、言葉が見当たりません。謹んでお悔み申し上げるとともに、御冥福をお祈りします。
2024年04月12日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、佐賀と名古屋からのリポートです。 まずは佐賀競馬場から(取材日:4月7日日曜日) なかなか咲かないな…と思われていた、国道から競馬場の敷地に入っていく道に並んでいる桜の木。ようやく見頃を迎えていました。 たまたま縁があって、2週間に1回の重賞の開催日ごとにこの場所を訪れていました。最近は3月にはもう花の盛りを迎えてしまうのですが…今年はある意味天候不順。早く咲くと思われていた花も、各地でむしろ例年よりも遅めの開花になったみたいですね。 今年も、いい季節に訪れることが出来ました。 4月から新年度。 佐賀競馬場では、新たなキャッチフレーズでお客さま方を迎えています。 九州競馬魂。 いまや九州にたった1カ所だけ残されているこの佐賀競馬場が、九州の競馬を盛り上げて行こうという心意気の表れなのでしょう。 場内の、パドックの近くにある大きな掲示も模様替え。 このようなものが掲げられていました。「ほんのちょっと前まで、九州競馬は倒れる寸前だった。中津競馬、荒尾競馬が廃止になり、佐賀競馬も存続の危機にあった。それでも、九州で夢を追いかけたいと言う生産者がいた。九州競馬を潰しちゃいかんと。大切な馬を預けてくれる馬主がいた。賞金が削られても、強い馬づくりへの情熱を持ち続ける調教師がいた。どんなに苦しくても、全力で走り続ける馬と騎手がいた。一軒、また一軒と食堂が閉じられる中、笑顔で店を開け続ける店主がいた。何より、応援し続けてくれるファンがいた。そして佐賀競馬は息を吹き返した。一緒に走ってくれるみんながいたからだ。2024年、ついに九州でJBC初開催。でもここがゴールじゃない。夢はまだ先にある。これからも、九州競馬魂を胸に、みんなで走り続けていく。」 これは……誰に向けてのメッセージなのか。 お客さん方に向けて、じゃないよな。 競馬に少しでも携わる、私たちのような者一人ひとりが、現状を「勘違い」することなく、こうした気持ちを持ち続けること。なにか、心の奥底には持っているけれど時に忘れがちなことを、改めて思い出させてくれる感じがしました。 これもさ。 「近道はアダとなる」 もう一度心に抱いて、身の回りを省みる時に思い出したい言葉だよ。 この日も、競馬はあったよ。 でもそれは、当たり前のことじゃない。 そんな気持ちで、この日一日競馬場で過ごしておりました。 田中直人(たなかなおひと)騎手 この日の3Rでワンダーグランを勝利に導き、通算700勝を達成しました。 34歳 2007年デビューで17年目に入ったところ 今年は、年の立ち上がりで勝ち鞍が上がらず、2月17日が今年の初勝利。しかしその後はコンスタントに勝ち鞍を重ねて、今日の区切りの勝利達成となりました。 この通算700勝目が、今年の9勝目。 本物の田中直人騎手は、馬の右の右にいるひとです(笑)「1000勝は、さすがに遠い……(苦笑)」 今後の目標、的に水を向けてみたところ、このような返事。 とは言え、毎年コンスタントに勝利を重ねている印象があります。 この日は、最終レースも勝って3勝の固め勝ち。 いよいよエンジンがかかってきたようです。 今週来週はとりわけ、佐賀は騎手が「人手不足」。 こういうときこそ、まずは存在感を発揮してくれるのではという、期待感。 流れが良くなってきた彼。これからの季節、目が離せません。 10Rでは、キトーウィンが勝利。 管理する池田忠好(いけだただよし)調教師が、通算500勝を達成しました。 所属の金山昇馬騎手は、力量上位と目されていた馬だったこともあり、勝てば調教師が500勝到達と意識していたみたい。ゴールの際には、このようにガッツポーズではなく「500勝ポーズ」でアピール&祝福していました。「順調と言えば順調。でもやはり、平坦ではないですね。」 この500勝までの道のりを、池田調教師はこんな風に振り返りました。「勝たせてあげられなかった馬もレースもたくさんありますし、馬の故障もありました。悔しさを味わって、そこから勉強してきた道のりでしたね。」 勝ったことより、負けたことの想いがこみ上げてくるというのは……身体を動かすわけではないけれど、メンタリティーはスポーツのアスリートのそれと通じるところが大いにあるのでしょう。「自分はまだ重賞を勝っていないから、今後の目標となれば、まずそこからになるのかも知れませんが…でもそれも、様々なことが順調に行ってこそですから。まずはどの馬も順調に。それが目標ということになるのかも知れません。」「実は……」と、池田調教師がわざわざ教えてくれたことがありました。「いま勝ったこの馬(キトーウィン)、自分で選んでオーナーに買ってもらった馬なんです。だから、500勝もそうなんですが、この馬が勝てたということが本当に嬉しいんです。」 聞けば、能力はあるのに気性的には本当に難しい馬で、昨年5月の新馬デビュー戦の時には、ゲートで暴れて競走除外になってしまったとのこと。改めてのデビューの時までにセン馬になってしまったけれど、少しずつ調教を重ねて、馬も人々も頑張って実績を重ねて、3つめの貴重な勝利をものにしました。「これで、次はまた重賞レースに挑戦することになると思います。」 500勝の感想よりも、キトーウィンの話を聞いているときの表情の方が、本当に素晴らしい笑みに溢れていました。 私たちは、どうしても数字とか記録を追いかけてしまうのだけれど…… 調教師の仕事って、こういうことなんだな、と。 この機会に、調教師という仕事のひとつのありようを、知ることがで来たような気がしました。 話は6Rにさかのぼりますが… この日のメインレースは、3歳牝馬の重賞ル・プランタン賞。 グランダムジャパンの3歳シーズンのシリーズ戦だけに、兵庫から2頭、高知から1頭の遠征馬が参戦。注目もこれら遠征馬3頭が集めていましたが……地元佐賀所属馬も奮闘! 先団にいたライバル達を捌き、先頭に立ったグラインドアウト(内ラチ沿い黄帽) これに対し、外から追い上げてきたのがケンタッキーグレイ(真ん中の黄帽) 後方待機から勝負所でスパートして、グラインドアウトに襲いかかっていきました。 いや……ほんとにね… あとちょっとでしたよ……ケンタッキーグレイ 高知のグラインドアウトが、1月の花吹雪賞に続いて佐賀で重賞2連勝! ケンタッキーグレイには、今回は出水拓人騎手が騎乗。 勝負所まで脚を溜め、これ以上ない運びだったのではないでしょうか。 管理する北村欣也調教師も事後、レース振りには納得の様子でした。「でも……あそこまで行ったら、勝ちたかった……」 率直なところなんだと思います。 ホッと安堵の表情。赤岡修次騎手 勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたりから。 この日、田中守調教師は不在でしたが、酒井オーナーは園田・のじぎく賞(5月9日)への出走を希望しているようでした。 グランダムジャパン・3歳シーズンはまだ始まったばかりですが、日程や南関東限定の重賞が組まれている事情もあり、使えるレースは意外と少なくなっています。遠征で勝利を得たグラインドアウトは、まず頭ひとつ以上リードしたと言ってもいいでしょう。 今週の佐賀競馬は、4月13日土曜日の1日だけの開催 頭数も揃うでしょうし、騎手が人手不足なので……混戦激戦になりそうですよ。 続きまして。 名古屋競馬場からのリポート。(取材日:4月9~10日) なんと言っても、最大の話題は新人騎手のデビュー。 望月洵輝(もちづきじゅんき)騎手が、昨日9日火曜日にデビューしました。 1レース 整列の時この笑顔 ですが……前の晩はあまり眠れなかったと…… イレンカとのコンビで、プロとして初めてのレースに挑む ご家族や知人も皆さん競馬場に来て、声援を送っていました。 デビュー戦の結果は、2着 勝ち馬が強すぎましたが……自身の着はしっかりと確保しました。 一生に一度しかない、デビュー戦 どんな気持ちで臨んで、そしてどんな感触を持ち帰ってきたのだろうか……「学校のレースとは、全然違いました。みんなタイトに走ってくるし、馬同士の距離が縦も横もすごく狭くて。」……まさに、プロの本物のレースを体感した、ということなのでしょう。「新人騎手は、周りが見えなくなるとよく聞くので、いまはとにかく、周囲をよく見て乗るようにと心がけています。」 遮二無二出して行くでもなく、道中もあたら外を回さず、馬群の中で溜める形のレースがこの日は目を惹きました。それぞれのレースでそれがあるべき乗り方だったのかどうかはわからないけれど……何かを意識していることが、騎乗振りに現れているように感じられました。 6レースの終了後には、騎手紹介イベントが行われました。 イベントでのインタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたりから。 所属の井上哲調教師(背中、黄ジャケット)にとっても、今日はひとつの区切りの日。 これまで、何人もの騎手を送り出している井上調教師ですが……感想を聞くとやはり「ホッとしました」という答えでした。 集まった家族知人の皆さんと、記念撮影 この日は全部で6鞍に騎乗して、2着2回3着1回。 正直……調教師や他の騎手から指導や叱責を受けるシーンもあり、プロとしての洗礼を受けた一日だったようです。 まあ、そうだよね。 この日が初めての仕事。 それでも、他の騎手と同じように結果を求められるのが、この仕事。 おまけに、勝つことよりも負けることの方が圧倒的に多いのが、競馬。 とはいえ、考えながら粘り強くやっていければ、チャンスは必ずやって来る。 それもまた、競馬。 そのチャンスは、翌日すぐに訪れました。 4月10日5R アルブレーヴで、デビュー初勝利!!! デビューから11戦目での勝利でした。 やっと、彼らしい笑顔が出ました。 出来るかどうかわからないけれど、と断りながら、当面の目標をこんな風に話しました。「100勝ですね。出来れば最速で100勝。見習い騎手を早く卒業すること。目指すのは、飛田愛斗騎手の最速記録の更新です。」 10日は8レースでも、ケンドチョウライで2勝目を挙げました。 いまはとにかく、まずは怪我なく、無事で回って帰ってくること。 これに尽きます。 明日11日は何と10鞍、12日は8鞍騎乗予定です。 どうかご声援ください!! 昨日今日で、他にもとても多くのトピックがあったのですが…… それは来週お伝えすることにして、今回は最後に昨日の重賞レースの話。 この時期の名古屋競馬の風物詩といえば、東海桜花賞。 ダート競馬の路線の再編に伴い、今年は距離が2100mに変更され、来月の大型連休中に行われるダートグレード競走・名古屋グランプリのトライアルとして行われました。 高知・南関・佐賀・北海道と、遠征勢は多彩な顔ぶれ。 迎え撃つ地元名古屋の馬も、ブリーザフレスカやアンタンスルフレといった重賞勝ち馬が名を連ね、とても興味深い対戦になりました。 勝ったのは、北海道のアナザートゥルース。 服部茂史騎手も、ゴールの時に挙げた左手の人差し指を立てて、勝利とその喜びをアピールしました。 蓋を開けてみれば、断然力が違いました。 今年10歳。勿論、年齢なりの部分はあるのかも知れませんが…持っている能力が違う、という印象。これまで歴戦をくぐり抜けてきた勇者が、実績が示すとおりの底力を示したものでしょう。 左は、追い上げたものの2着に敗れた名古屋のブリーザフレスカ こちらはまだ5歳。年齢半分。おまけにこのレースただ1頭の牝馬。 なんだか、すごく面白い対戦だったんですね。 田中淳司調教師(馬の右)によると、この後の馬の予定は「休み明けで船橋、そして今回名古屋と遠征も続いたので、まず馬の回復を優先してから考えます。」とのことでした。遠征しないのであれば、地元戦はコスモバルク記念(5月9日、門別1800m)になりましょうか。 服部茂史騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 2着ブリーザフレスカの塚本征吾騎手「この馬は、相手が強い方がレースがしやすいですね。」…と第一声。一定の手応えは感じた様子でした。 今回は休み明けということで、仕上がりも半信半疑の面があったかも知れません。それでも、勝ち馬以外は完封の2着。これから体調面が整ってくれば、もっと大きな舞台での活躍も期待出来るかも知れません。 こちらは、4着に敗れたアンタンスルフレの丸野勝虎騎手。「今日はこの馬の持ち味である粘り強さが見られませんでした。状態面が今ひとつだったのかも知れません。」 丸野騎手は、2月2日の落馬事故で腰を負傷して以来、2ヶ月ぶりの実戦復帰でした。「のんびりと休養していました。復帰も急ぐわけでもなく、自分のタイミングで復帰しようと思っていました。」 まだ体力的に戻りきっておらず、やはり実戦で乗るとしんどい部分があるようですが……やはり名手の復帰はレースを活気づけます。 4月9日の11R 当地転入初戦のインペリシャブルで、復帰後初勝利! 同じく、この開催から復帰した丸山真一騎手、この開催から短期移籍で乗り始めた室陽一朗騎手の話題は、来週の稿でお伝えしますね。 明日4月11日木曜日には、3歳牝馬の重賞・東海クイーンカップが行われます。
2024年04月10日
火曜日担当の太田です。今日は雨ふり。久しぶりに本降りとなっている帯広です。4月に入り気温も上昇。雪はすっかり解けてしまいました。昨日は初夏のような陽気。このままいけば桜も通年通りゴールデンウイークにちょうどいい感じではないでしょうか。と思っていたら雪が降ってきたではありませんか。さすが北海道。ゴールデンウィーク過ぎるまでは油断できないですね💦ばんえい競馬は現在お休み中。新シーズンは4月19日(金)に開幕いたします。開幕週は5日間連続開催です。楽しみにしている方も多くいらっしゃるかと思いますが、今少しお待ちください。その前に、今度の日曜日14日は第1回能力検査が行われます。近年は2回、3回目の能力検査に直接向かう馬も多くいますが、それでもだ1回の能力検査は大注目。1番時計を目指す馬主も多く、牧場関係者も多く来場しております。馬券とは違う、いつもとは雰囲気もかわって楽しめます。血統などを見ながら、将来どんな馬になるのかなど、想像しながら走りを見るのは、この機会しかないですね。今年はなんといっても、ばんえい記念3勝オレノココロ、そのライバルのコウシュハウンカイの産駒たちが登場予定。すごく楽しみですね。ということで、今年も第1回能力検査をすべてお見せします。Youtube ライブ特番「THE能検ライブ」を配信。今年も解説者には、ばんえい競馬血統研究家高野直樹さん、ゲストには斎藤修さん、古谷剛彦さんをお迎えしてお送りいたします。皆様からはメールでメッセージを募集いたします。テーマ『ばんえい競馬2024シーズン 私の期待馬・注目馬私の期待馬・注目馬』です。どしどしお寄せください。朝8時の能力検査スタートですので、始まりは7時20分頃になるかと思います。かなり早朝からのスタートになりますが、ぜひ最初からお楽しみください。推し馬を見つけると1年楽しめますね。普段の競馬とは違う能力検査。お祭りのような雰囲気ですので、気軽に楽しめます。天気も関係してきますが、晴れて春の陽気でしたら、まるでピクニック。言い過ぎではないぐらいかと思います。若馬の頑張る姿。応援頂けたら幸いです。そして、今季もばんスタ延長戦配信いたします(パチパチパチ)一発目は、延長戦という感じではなく、開幕前日の18日(木)にお送りいたします。題して「ばんえい開幕大前夜祭!!」2024シーズンのばんえい競馬の見どころやルール変更、重賞日程、今シーズンの注目馬、シーズン初頭 騎手の意気込みインタビューなどをお送りする予定です。また、翌開幕の注目レースなどの話もして、皆さんと一緒に盛り上がっていきたいと思っております。メールテーマは、能力検査時と同様『ばんえい競馬2024シーズン 私の期待馬・注目馬私の期待馬・注目馬』です。じゃんじゃんお便りも紹介できればと思っております。今までと違った配信になりそうです。配信時間は夜の20時30分スタート!遅い時間ではありますが、一日の終わりにぜひお楽しみください。また、開幕2日目20日(土)にばんスタ延長戦を配信!!こちらは昨年同様の延長戦でお送りいたします。テーマは「追憶の23、期待の24。」リモートゲストには荘司典子をお迎えいたします。昨年を振り返り、そして、今季への期待感を皆さんと一緒にお話していきたいとおもっております。そこで、メールテーマは「あなたの昨シーズンのベストレースは?」ということで募集いたします。昨年度最後の配信でもベストレースを募集いたしましたが、再度募ります。早めに届いたメールは、そこから選んで、映像を用意できればと思っております。決して重賞などの大レースでなくて結構です。平場のレースでも皆さんがコレと思うレースを選んでお送りいただければと思います。皆さんのご参加お待ちしております。さあ、いよいよという感じですね。まずは14日(日)の能力検査。ぜひご期待ください。
2024年04月09日
こんにちは。隔週月曜日、今日の担当は百瀬です。先週の水曜日、4月3日、第73回川崎記念が行われました。これまで1月ないしは2月に行われていた当競走。ダート競走の体系整備に伴い、本年度より4月に移行。"ナイター元年"の川崎記念を制したのは、地元所属のライトウォーリアでした!同馬は2019年8月JRA小倉競馬場でデビュー。2戦目までは芝を使われましたが、3戦目初ダートの未勝利戦で初勝利を挙げると、以降はダート路線を歩み、JRAオープンまで出世。一昨年夏に川崎・内田勝義厩舎に移籍。移籍2戦目の埼玉新聞栄冠賞で重賞初制覇。その後もダート中距離路線でコンスタントに走り、重賞4勝目、ダートグレード競走初制覇をこの川崎記念で果たしました。私事で恐縮ですが、今年の川崎記念、実況を担当しました。地方所属馬がJpn1競走を勝利したことで、場内の歓声もいつも以上に感じられましたね。ここからは、実況を担当するにあたり、作成した資料を構成し、「川崎記念アラカルト」として紹介します。地方所属馬3年ぶり、川崎所属は20年ぶりの勝利!地方所属馬の勝利は2021年カジノフォンテン以来、3年ぶりで8勝目。さらに地元川崎所属馬の勝利は、2004年エスプリシーズ以来で20年ぶり3頭目の快挙!吉原寛人騎手、地方GⅠ(JpnⅠ)4勝は現役地方所属騎手最多!騎乗した吉原寛人騎手は、2019年MCS南部杯、2019年全日本2歳優駿2021年JBCクラシックに続き、JpnⅠ競走4勝目!これまで現役の地方所属騎手の地方GⅠ(JpnⅠ)勝利は、的場文男騎手、御神本訓史騎手と並び3勝が最多でしたが、この勝利で単独で現役最多になりました。ちなみに、地方競馬所属騎手の歴代地方競馬のGⅠ(JpnⅠ)勝利ランキングは以下の通りです。1位:内田博幸騎手(8勝)2位:石崎隆之騎手(6勝)3位:戸崎圭太騎手(5勝)4位:菅原 勲騎手(4勝)4位:吉原寛人騎手(4勝)数字は地方競馬施行のGⅠ(JpnⅠ)競走のみ。内田博幸騎手、戸崎圭太騎手はJRA移籍前の勝利数のみ集計。川崎所属馬のGⅠ(JpnⅠ)制覇は4頭目!2019年全日本2歳優駿でヴァケーションが勝利して以来、約4年半ぶりに川崎所属馬のJpnⅠ競走V!川崎所属馬のGⅠ(JpnⅠ)勝利は以下の通り。2000年:川崎記念(インテリパワー)2004年:川崎記念(エスプリシーズ)2019年:全日本2歳優駿(ヴァケーション)2024年:川崎記念(ライトウォーリア)73回の歴史で初めてナイター開催で実施された川崎記念。新たな歴史の幕開けは、記憶にも記録にも残る一戦となりました。優勝馬ライトウォーリアの関係者の皆さん、おめでとうございます!(写真は全て真鍋元カメラマン提供)ダート競馬改革元年の2024年、これから更に注目レースが続きます。引き続き春競馬を皆さんで楽しみましょう!各データは、統一グレードが導入された1997年度以降のものを集計
2024年04月08日
日曜日担当の高橋華代子です。 4月3日、川崎11Rで行われた川崎記念。今年で73回目を迎えた伝統の一戦です。 これまでは1月から2月にかけて実施してきましたが、ダート路線の改革により、今年初めて4月のナイター競馬で行われました。 吉原寛人騎手が騎乗した7番人気ライトウォーリア(川崎)が逃げ切りV。2周目の3コーナー手前からアイコンテーラーも並びかけてきましたが、最後はアタマ差をつけて振り切りました。 見事な勝利でしたね。 場内の盛り上がりもすごかったです!!! 川崎記念を南関東勢が制したのは、2021年のカジノフォンテン(船橋)以来3年振り。川崎勢は2004年のエスプリシーズ以来20年振りです。 ライトウォーリアは内田厩舎に認定厩舎でもあるミッドウェイファームでトレーニングを積んでいます。 外厩の担当・瀬戸厩厩務員さんは宮城県太白区の出身。 太白区と言えば、大井の田中洸多騎手と同じではありませんか! 田中騎手しかり、瀬戸厩務員も、東北楽天ゴールデンイーグルスのファンなんですよ。 レースでお会いすると、いつも東北楽天の成績のお話しをさせて頂きます。 励まし合うというか(^^; 今回、ライトウォーリアが優勝し、瀬戸厩務員もゲートから枠場に引き返してくると、涙を流しながら喜びをあらわにしていました。 その後、待機馬房でお会いした際に、瀬戸厩務員は「楽天より先に優勝しました」と笑顔。 ライトウォーリアにあやかって、我が東北楽天も2024年はパ・リーグ優勝を目指して頂きたいなぁと思います。 2013年のV以降、パ・リーグ3位が最高順位……。 わたしは2014年からのファンなので、まだ一度もホームCS経験がないのですよ(涙)。 さて、ライトウォーリアは普段からとても大人しくてお利口さんとのこと。 今回の走り終えた直後、息遣いが整うのはいつもよりも時間はかかったそうですが、それだけ頑張って走った証でもありますよね。 普段はお顔を覆って走っていますが、スッピンはイケメンくんですね。 好きな食べ物は青草とのこと。 これからもたくさんの感動を与えて欲しいなぁと思います! そして、我が東北楽天ゴールデンイーグルスも、うれし涙を流せるように、よろしくお願いします(*^^*)
2024年04月07日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。3月30日、アラブ首長国連邦のメイダン競馬場で行われたG1、ドバイゴールデンシャヒーンに兵庫のイグナイターが出走しました。最内枠から道中は7番手追走。インコースをロスなく立ち回って世界の強豪相手に食らいつきます。直線もじわじわ脚を伸ばして5着でゴール。初の海外遠征、慣れない異国の地で健闘しました。イグナイターへのご声援ありがとうございました。新年度最初の開催から園田競馬場のスタンド周辺にフリーWi-Fi(ワイファイ)を設置しました。どなたでも無料でご利用いただけます。接続方法は場内に掲示しているID、パスワードを入力して接続をお願いいたします。4月2日のメイン「そのたんお誕生日記念」は保利良平厩舎のユキノマリアが後方から豪快に差し切りV。表彰式には5日が誕生日の「そのたん」がプレゼンターとして登場!↑そのだメールひめじメール公式SNSより4月3日、4日の2日間はばんえい競馬のPRイベントが行われました。PRばん馬のハクウンリュー号が引く馬車の運行、ばんえい競馬のイベントステージが実施されました。ばんえい十勝PRステージは、ばんスタキャスターの蛯名彩さん、競馬ブック定政紀宏さん、ばんえい十勝の島津新騎手、金田利貴騎手、SKNフラッシュ8の佐藤夢さん(3日のみ)、海江田麻貴さん(4日のみ)が登場。多くのファンがステージを観覧していました。↑2日間登場したハクウンリュー号。木曜日は蹄鉄が外れるアクシデントが発生。園田競馬場の装蹄師さんが駆け付けて打ち直しを行い、その後も元気に馬車を引いてお客様を喜ばせていました。兵庫女王盃が行われた4月4日にはSKNフラッシュ8の新メンバーお披露目会が行われました。塩崎令佳さん、豊田さやかさん、椿木りさこさんが卒業。2024年のSKNフラッシュ8は3名が加入しました。佐藤夢さん海江田麻貴さん吉沢咲那さん春名凛和さん彩月真穂さん☆新メンバー金子若菜さん杉本葵さん藍沢華鈴さん5月10日(金)から始まる「その金ナイター」や重賞予想配信などで園田、姫路競馬を盛り上げてくれます!!4月3日、雨の中で行われた兵庫3冠クラシックの初戦「第56回菊水賞」は5番人気のオーシンロクゼロが重賞初挑戦で初制覇。4戦無敗で1冠目を獲得しました。3番手インでレースを進めたオーシンロクゼロは折り合いもついて内でじっと脚をためます。勝負どころも手応えよく直線は逃げていたクラウドノイズを内から捕らえて連勝を伸ばしました。連闘策のクラウドノイズは惜しくも2着。1番人気のウェラーマンは追い上げ及ばずの3着でした。オーシンロクゼロは休み明けで相手強化、初の中距離戦と試練の一戦で能力を発揮。期待の素質馬が無敗で重賞制覇を飾りました。無敗での菊水賞制覇は2017年のマジックカーペット以来です。 鞍上の広瀬航騎手は重賞5勝目。今年は2月の兵庫ウインターカップに続き2勝目。菊水賞は初制覇です。「ゲート内が不安でしたが絶好のスタートが切れていいポジションが取れました。最終4コーナーまで我慢出来る馬なので、そこからを考えようと思っていました。追い出した瞬間に『行ける』と思いましたね。初めての距離でしたけど距離は延びても問題ないです。『ゲート』という課題はありますが、操縦性は良く追い出したら伸びてくれる馬なので将来が楽しみですね」。広瀬航騎手インタビュー動画https://www.youtube.com/watch?v=wCfqxrHIQjc玉垣光章厩舎は嬉しい重賞初制覇。今年1月の新春賞2着など重賞タイトルへあと一歩というレースが続いていましたが、開業10年目で悲願のタイトル獲得となりました。※レース、表彰式撮影 斎藤寿一氏★過去の菊水賞無敗制覇2012年 ポアゾンブラック2015年 インディウム2017年 マジックカーペット2024年 オーシンロクゼロ → New!菊水賞の無敗制覇は7年ぶり。サラブレッド導入後では史上4頭目です。オーシンロクゼロは5月の第1回西日本クラシックを視野に入れています。今年から兵庫クラシック三冠が変わり菊水賞、7月の兵庫優駿、10月園田オータムトロフィーの3競走となっています。改革元年にオーシンロクゼロが三冠なるか?ライバルの巻き返しか?三歳世代の戦いにご注目ください。4月4日、古馬牝馬の新設ダートグレード競走、第1回兵庫女王盃(Jpn3)が行われました。新しいファンファーレが初お披露目となり、ブラスバンドH.B.Bによる生演奏が競馬場に響き渡りました。直後にファンから拍手が起こりました。レースはハナを奪ったJRAライオットガールが逃げ切りで勝利。叩き2走目の今回はデビューから初めての逃げる競馬。道中で岩田望来騎手がペースを落として楽な展開に持ち込みます。早めに動いたライバルの追い上げを封じて巻き返しに成功しました。ダートグレード3勝目です。5月のエンプレス杯(川崎)、11月のJBC競走に向けて弾みをつける勝利となりました。2着はアーテルアストレア、3着はサーマルソアリングとJRA勢が続きました。地方再先着は大井のキャリックアリードで4着。JRAのヴィブラフォンは5着。中団からの競馬となった兵庫のスマイルミーシャは追い上げますが中々前との差がつまらず6着でゴールを通過しました。強豪相手が揃ったレースを経験。兵庫ナンバーワン牝馬のさらなる成長、そして今後に期待しています。↑撮影 斎藤寿一氏鞍上のJRA岩田望来騎手は園田競馬場のダートグレード初勝利。幼少期に過ごした地でタイトルを掴み取りました。地方のダートグレード制覇は去年のクイーン賞に続き5勝目。なおJRA重賞は8勝しています。「地元の騎手に聞いても逃げ馬や内が有利と聞いていたので、出して行ったらハナが取れそうだったので行きました。これまでは同じレースに同型の馬(テリオスベル)がいたので2番手からの競馬でしたけど、ハナに行ける馬なので今日は作戦通りの競馬でした。3角でペース上げて行ったときに後ろから来ましたが、道中もリズムよくスムーズに行けたので直線も余力がありました。父(岩田康誠騎手)の地元で勝てて嬉しかったです」。岩田望来騎手インタビュー動画https://www.youtube.com/watch?v=B5qsKcuVOF4ライオットガールを管理する中村直也厩舎(JRA栗東)は開業3年目で兵庫のダートグレード初勝利。去年のクイーン賞に続き地方のダートグレードは2勝目。去年は同馬でレパードステークスを勝ち初の重賞制覇。暮れの中日新聞杯(中京)も勝ってJRA重賞2勝を挙げています。新年度最初のシリーズはイベントに重賞レースと賑わいをみせた開催でした。次週の園田競馬は火水木の3日間開催。なお、兵庫の新人騎手4名は第2回園田競馬、今月16日(火)にデビューとなります。
2024年04月06日
金曜日は、古谷が担当します。 今週は、年に1回か2回ぐらいしか行くことのない宮崎へ行ってきました。4月23日に中山競馬場で開催される「JRAブリーズアップセール」に上場予定の、宮崎育成牧場で育成されている馬たちの展示会が、2日に行われたんですが、その取材を兼ねて…という遠征でした。 近年のブリーズアップ出身馬で、宮崎育成組の代表格と言えば、九州産馬のヨカヨカです。その後、九州産馬の人気は高まっており、ブリーズアップセールでも、九州産馬を狙う購買者は少なくありません。比較展示の後、調教供覧が行われましたが、1番時計をマークしたのが九州産馬のレッドランタン2022(牝、父エスケンデレヤ)で、2F24秒7-1F12秒1でした。(併せ馬外の34番がレッドランタン2022) レッドランタン2022は、ヨカヨカの他、昨年の「中山グランドジャンプ」を制したイロゴトシの生産者で知られる本田土寿氏の生産馬です。毎年のように本田さんの生産馬は、「ひまわり賞」を賑わしており、2021年「ひまわり賞」を制したヒノクニも、ブリーズアップ出身馬です。 その後、宮崎に来ていたポっ娘。の守永真彩さんと、ドライブがてら宮崎の海辺へ行きました。宮崎空港から宮崎育成牧場の間を行き来したことしかなかったので、レンタカーを借りて海へ行ったのは初めて。天気も良かったので、景色が良くて、のんびりした気持ちでもう1泊を堪能しました。 週明けの9日は、浦河の日高育成牧場の展示会です。頭数は宮崎の約3倍いますから、新種牡馬の動向などもより注目されます。 さて、ホッカイドウ競馬の話題に移すと、今週からようやく、能力検査が本馬場を使用して行われました。気温が上がり、雪が完全に解けてきたこともあり、馬場の凍結を全く心配せずに使用できるという判断になったと思われます。内走路とはコーナーを慎重に回る必要性もなく、コースも広いので、やはり走破時計は一気に速くなり、50秒を切るレースが多かったと思います。レースラップと各馬の上がり3Fは、ブログ「なまらふるやっち」でご確認下さい。 あと2週間もすれば、ホッカイドウ競馬も開幕を迎えます。2024年の変更点などをまとめたYouTube動画が、YouTubeチャンネル「ホッカイドウ競馬情報局」でアップされました。岡部玲子さんをゲストに迎えてワイワイやっている動画ですので、ぜひこちらをご覧下さい。
2024年04月05日
木曜担当のよこてんです。 いよいよ4月7日から“2024シーズン岩手競馬”が開幕します! まあ、毎年書いているような気がしますが新シーズンは実質的に3月10日にスタートしているので、すでに1ヶ月ほど開催が進んでおります。2開催あったので各クラスの勢力図なども大分見えてきているのですが、新シーズン初日の4月7日に行われる3歳のスプリングC、翌週4月14日に行われる古馬の赤松杯と、そこから世代の注目馬が始動する予定になっています。3歳・古馬の力関係がはっきりしてくるのはこれからとも言えるわけで、ファンの皆様におかれましては一層の注目を、そして3月のうちに勘を取り戻した馬券力で4月からバリバリと予想を当てまくっていただければ幸いこの上なし(・・・自分がバリバリ当てるとは言っていない)。 さて今回のお題は『水沢の桜は、今年はいつ?』。岩手県競馬組合からは開幕週の4月7日から、そして翌週4月14日からのそれぞれ3日間、水沢競馬場の向こう正面桜並木を一般開放というおしらせが出ております。 昨年は全国各地で“観測史上最速”となるような早い開花、早い桜前線の進行でした。今年は、2月が非常に暖かくてこれは今年も早いのか・・・?と思っていたのですが、3月が一転して真冬のような寒さ続きで不透明な感じになりましたね。 とはいえ南の方から届いてくる桜の便りは、昨年ほどではないものの平年比で“早い”という所が多いようです。岩手も、奥州や江刺付近で4月7~8日の開花、盛岡市で4月12日前後の開花の予報になっていて、開花から一週間くらいが満開時期だとすると、やはり平年より数日早いタイミングでの満開になるのではないでしょうか。 では、近年の水沢競馬場桜並木はいつ頃見頃になったのか? 10年前から見てみましょう。2014年は4月19日~21日の開催日で7~8分咲き、翌週の26日・27日頃は散り始めだったもののまだ見頃が続いていました。この年は見頃が長かったですね。★2014年4月20日撮影 2015年は4月12日頃から花が目立ち始め翌週の18日・19日頃が満開。しかし20日に雨が降って散る速度が速くなってしまったようです。 2016年。4月11日に雪が降った!ようですが、翌週16日には満開のもと桜並木の公開が行われていました。★2016年4月16日撮影 2017年は4月22日からの週に満開。2018年は4月14日に大分咲き始めているのが写真に写っています。しかし翌21日には葉桜になりつつありますし、同じ頃には盛岡周辺が満開になっていたので、この年はどうも開催日の間に満開を迎えていた模様。★2017年は4月22日の桜並木★2018年4月21日。この年はこの日にはピークを過ぎていました 2019年は、4月15日はまだ白っぽいものが見えている・・・くらい。翌20日から22日の週に満開でした。★2019年4月20日の桜並木 無観客開催だった2020年4月は4月13日頃からはっきり咲き始め、19日から21日をこえて26日まで保ちました。無観客・一般公開なしだったのがもったいない長持ちの年でしたね。★2020年は見頃が長く続いた年でした。ただし残念ながら無観客開催・・・ 2021年も一般公開なし。この年は早くて4月11日から13日の間が満開で翌週はほぼ散った状態。 2022年。この年も一般公開なし。4月17日~19日の間満開の桜を背景にした競馬となりました。翌週には完全に葉桜、新緑の並木。★2021年は4月12日の模様★2022年。これは向こう正面ではなく競馬場近くの桜、焼石連峰を背景に★堤防から向こう正面の桜並木と馬と そして昨年、2023年は開幕2日目の4月2日ですでに向こう正面に白い部分が見え始め、競馬場周辺の日当たりが良い桜は広く開花。翌4月9日の週には満開になって16日の週にはすっかり新緑になっていました。★2023年。4月9日には満開に こうして並べてみると、天候によって若干前後はしているものの“桜が早くなっている”と感じる感覚は実際その通りなようです。そんな中でも昨年は圧倒的に早かったのも確かだったようですね。 今年は、カレンダー上では昨年だと満開を迎えつつあった頃になっていますが、今のところは昨年ほどは早くないような状況。ただ今週末から急に気温が上がるんですよね。連日20度とかそれ以上とか初夏のような気温に。気温が急上昇すると桜は一気に咲いてしまいますし、気温が高い日が続くと一気に散ってもしまいますから、今週末の開花具合によっては来週までの中間に一番良い頃を迎えてしまう可能性が・・・とちょっと心配しています。 中間の気温が高くなりすぎなければ良いんですがねえ・・・。ほどほどの気温・ほどほどの天候が続けば長持ちもしますし。8日、9日あたりの開花具合に注意というか注目というか・・・していただけると良いのではないでしょうか。良いタイミングを見計らって水沢競馬場までおこしいただいて、桜と競馬を楽しんでいただければと思います。
2024年04月04日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 今回は、先週の名古屋競馬の開催からリポート。 まずは、3月27日水曜日の風景から。 先週の名古屋は、日替わりで雨が降ったり晴れたり。 27日水曜日は1日だけとてもいいお天気。 少し日が傾いてくると、空全体がほんのり茜色に染まる感じで、いい風景になりました。 その夕方の7レース終了後、更に前週の3月21日に笠松で地方競馬通算5000勝を達成した岡部誠騎手の表彰セレモニーが行われました。 岡部誠騎手の、セレモニーでのインタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像のこのあたりからご覧下さい。 セレモニーのあとに、岡部誠騎手の話を聞く機会に恵まれました。「競馬って、難しい……」 こんな一言から、取材陣とのやりとりは始まりました。「最近は、勝てないという葛藤があったり、もっと出来ることはないかと思うことばかりです。」 これだけの実績を上げながら、自分とそのプレーへの評価がどんどん厳しくなっている彼。いつ頃からそんな風に思うようになったのだろうか……。「何勝あたりからそう感じるようになった、というよりも……最近、そう思うことが多くなったような気がします。」 いくつかある要因の中に、競馬場の移転とコースがわりということもあがりました。「弥富に移ってこのコースになって、シビアなレースが難しくなってきたと感じています。通るところを緻密に考えたり、ライバルの脚を図ったり、時には感性に任せて馬を操ったり、そういうレースが難しくなっている。そう感じていることが何か『もやもや』しているひとつの理由ではありますね。」 コースに関しては、言うまでもなく、皆条件は同じ。 それでもこういう話が出るのは、この条件の中で自らが培ってきたものをどのように、かつてのように活かすべきなのかということを、彼がいまでも探っている証左でもあります。「まあ……年を取って、以前より頑固になって来たのかも知れませんね(笑)。より『勝ち』に拘るようになって来たのかも(更笑)。」 とにかく、競馬が大好き、という彼。 映像や雑誌、ネットの競馬の情報は、文字通りの「可能な限り全て」目を通して熱心に研究しています。「自分は、自分でも思うぐらい競馬に対してアツすぎるので(苦笑)。それに比べると若いひとたちは本当にあっさりしているなと。若い人にも、もっと競馬にアツく取り組む人が現れればいいのになと思っていますよ。」 これに続いて、こんな言葉も出ました。「もし、そのぐらい競馬にアツくて、この人なら任せてもいいな、馬に乗ってもらいたいな、と思う若手の騎手が現れたら……その時は、調教師としてそういう人にレースを任せるのもいいかもしれませんね。」 調教師になる、という話ではありませんが……最後に、彼自身の競馬観とか、競馬人として自らをどう感じているかということが、とても良く現れた言葉が出ました。 人は、通過点をいくつも通過しながら、変化しつつ歩んでいきます。 王者・岡部誠の「これから」を、一層興味深く注目していきたくなる、今回の取材でした。 3月28日木曜日は、天気予報通り夕方から雨降り。 それも、時を追うごとに雨は激しくなり、風も強く吹いてきて、メインレースの時には「嵐」のような様相となっていました。 そんな中で行われたのが、3歳馬の重賞・ネクストスター中日本。 北陸(金沢)と東海(笠松・名古屋)の交流戦 昨年秋、2歳のネクストスターの勝ち馬は、金沢のダヴァンティと笠松のワラシベチョウジャが登場しました。 一方、名古屋からは、ネクストスター名古屋2着のミトノウォリアーと、昨年秋にゴールドウィングを勝ったフークピグマリオンが主力。ここに来て重賞連勝のスティールアクターの出走取り消しは、誠に残念……。 ダヴァンティがスタートを決めて先手を奪うと、ミトノウォリアーがすかさず番手を確保。直後にワラシベチョウジャ。 フークピグマリオンは、「理想の位置」という中段外目 3コーナー辺りで、ダヴァンティの手応えが厳しくなると、ミトノウォリアーが並びかけ、4コーナーでは流れの赴くままにミトノウォリアーが先頭に立ちました。 というか……立ってしまった。 直線で、早めに先頭に立つミトノウォリアー しかし、前に馬がいない形が苦手なこの馬にとっては、良くない形。 外から伸びてきたフークピグマリオンが、急襲! フークピグマリオン快勝 今井貴大騎手は「騎手人生で恐らく初めて」と自ら語るガッツポーズ「金沢の馬(ダヴァンティ)の手応えが早々になくなってしまって…」 ミトノウォリアーのウィークポイントの露呈を最小限にしつつ、メンバーや流れを考えた運びだったのでしょう。ただ……ダヴァンティの栗原騎手が「昨年のネクストスターのあと、順調に使えていなかったし、復帰戦の前走も時計は遅かった。今回は厳しい戦いになると思っていた。」と話すように、肝心のライバルのデキが今ひとつでした。 同厩舎のスティールアクターが出ていれば、もしかしたらそれを目標にレースをして、2頭の一騎打ちになっていたかも知れません。現状はどうしても、この馬は流れひとつ。「100の力を持っていても、80しか出せなければ、それが実力ということ。今回もこれまでと同じ形になってしまいました。1回1回リセットして、工夫も含めてやっていくしかないですね。」 潜在能力は、間違いなくあるんだ……この馬。 岡部騎手と、角田厩舎のスタッフの皆さんと、ミトノウォリアーの「戦い」は、まだまだ続きます。 今井貴大騎手の勝利騎手インタビューの模様は、名古屋競馬オフィシャルYoutube映像でご覧下さい。 宇都英樹調教師は、このフークピグマリオンで勝った昨年のゴールドウィング賞に続き、開業以来2勝目の重賞制覇となりました。「貴大で勝てたのが、本当に嬉しい。馬のことは全部貴大に任せています。」…と宇都調教師が話せば、今井騎手も「ほんと、何も言わない(で任せてくれている)。厩務員さんにも何も言わないし。」 今井騎手が馬と向き合いながら、丁寧に調教を積んでいるようです。「名古屋に来たばかりの頃は気性的に大変な馬でしたけれど、いまは大分落ち着いています。課題だった手前も、じっくり調教して来て今日はきちんと替えてくれましたね。」 何せこの馬、門別で昨年7月にデビューした時点で、すでにセン馬になっていましたから……当時から、周囲の人々が大分手を焼いていたのでしょう。いまはこうして名古屋で人手をかけられ、成長の道を辿るフークピグマリオン。この馬も、この後続く3歳重賞戦線の主力の一角を間違いなく占める存在になりました。 来週は、佐賀と名古屋から、になるかな……。 来週の名古屋の開催では、新人騎手のデビューも予定されていますよ! 最後に、イベントのご報告。 4月30日土曜日に、北海道の場外発売所・Aiba石狩で、ホッカイドウ競馬所属の阿岸潤一朗騎手のトークショーを企画し、行わせていただきました。 昨年デビューし、34勝を挙げた彼。 デビューまでのこと、デビューしてから、どんな心持ちや考えでレースに挑んでいたのかなど、深くて興味深い話が披露されました。 彼は、Aiba石狩がある石狩市の浜益地区の出身。 今回は「ご当地」トークライブということで企画させていただきました。 日常この場所を訪れる競馬ファンの皆さんだけでなく、近隣で彼のことを知っている身近な方々もお越しになり、トークイベントを盛り上げてくださいました。 場外発売所って、本来こういうことが出来る場所。 そして、場所とプレイヤー、お客さま方がこうして繋がっていくという、こういうことがスポーツにとってかけがえのないとても重要なことだと、改めて実感したイベントになりました。 またこれからも、こうしたことを続けていければと心から思っています。 ご来場の皆様、ありがとうございました。 それでは、また来週!
2024年04月03日
火曜日担当の太田です。このブログでも初期から2014年4月まで担当していた我師匠でもある小枝佳代さんが2月下旬、大空のかなたへ旅立ちました。どこかで一番身近だった私が、師匠のことをお伝えしなければと思っておりました。正直今でも信じられないという気持ちです。昨年11月にお会いした時には、お食事、お酒も召し上がっていたので、話を聞いた時はかなりびっくりした次第。ただ、今から思えば、ここ1、2年は入退院を繰り返していたなと思いました。お会いするとお元気でしたし、いつも通りという感じだったので、一報を聞いたときは、まさかという感じでした。小枝さんが実況放送をするきっかけ。本人から聞いた話ではありますが、もともと小枝さんは、帯広でバンド活動をする中で、ライブをするにあたりMCが必要となって始まったのが、アナウンサーになるきっかけと伺いました。イベントや、結婚式の司会などするようになり、そこに、帯広競馬場でホッカイドウ競馬を開催していた帯広競馬場で業務放送(馬紹介や払い戻しなどの放送)を担当。当時実況アナウンスを担当していた稲垣聖(さとし)アナウンサーにスカウトされて、実況を始めることになったそうです。実況やってみないかと言われたときは、何を言っているのと思ったそうです。札幌競馬場デビューで、当時女性実況アナウンサーは珍しかったので、デビュー戦はテレビ局など多くの報道人のいる中での初鳴きと伺いました。ただでさえ緊張するのに、報道各社の人がいる中でのデビューは大変だったことと思います。それからしばらく、稲垣アナウンサーが運転中に心臓の発作で亡くなり、急遽会社を引き継ぐことになったようです。そして、私との出会いとなりました。私と小枝さんが知り合ったのは1995年。翌96年から一緒に仕事をするようになりました。当時は私も世間一般的な(だと本人は思っていたが・・・)若者でしたので、右も左もわからず、一般常識的なところは、小枝さんから学びました。また、とても厳しい人でもありました。怖い師匠でもありました。よく怒られていたという印象です(笑)ただ、自分にも厳しい人でした。自らつらいと言ったり、弱音などはくことは、まずなかったですね。私が仕事を始めた当時は、まだまだ女性が競馬の仕事につく人は少ない時代でした。女性の競馬実況アナウンサーは、今でもそうですが、珍しいですよね。それだけに、今の時代ではありえないですが、理解してくれない人もいたというのが実情。新人の私にも聞こえてくる声はあったので、本人は相当大変だったのではと思います。声を低く、低く話すように努力、苦労されていた。小枝さんのデビュー当時の実況と晩年では大分声のトーンが違うことがわかるかと思います。反対に応援してくれる人も多くいました。小枝さんの人柄という所も大きかったかと思います。業界の人も多かったですが、それ以外の人も、よく放送室に差し入れをもってきてくれたことを思い出します。実況アナウンサーとして活躍ではありましたが、小枝さんのセレモニーの司会は、私の知る限り超える人はいないと思っております。結婚式、式典など、それぞれの現場で合わせて話し方やトーンを変えて、すごく勉強させていただきました。今の若いMC達にも、当時の小枝さんの技を見せてあげたいと思う次第。いつもすごいと思っておりました。(歌うまかったなあ バンドもやっていて、かなり昔バンド仲間でもある、デビュー前、帯広にいたときのドリカム吉田美和さんのバックコーラスをしていたこともあったそうです。その時のビデオ見せてもらって感動したこと思い出しました)先天的に腎臓が弱かったそうで、2002年から透析をするようになり、そんな大変な中、仕事も精力的にこなしておりました。ホッカイドウ競馬は当時、札幌、旭川、門別と回っての開催。我々は帯広からそれらの地域に出張しながら実況をしておりました。小枝さんはその出張先で透析をしながら実況していたわけです。デー開催なら開催終了後、ナイターだと、午前中に透析をしてから実況しておりました。絶対に小枝さんは言いませんが、相当大変だったと思います。透析後、体調が悪いこともあったことでしょう。体調辛そうだなと感じることもありました。2014年3月に実況アナウンサーを引退。その後は帯広の結婚式場・レストラン・フラワーショップ・ご宴会場を合わせた複合施設 IN THE SUITEで仕事をされておりました。今年に入ってかなり体調が悪かったようで、入退院を繰り返されていたそうです。ただ、責任感も強い方ですので、仕事を気にされて、亡くなる前日にも出勤されていたと伺いました。仕事をしていた方が、気がまぎれる、小枝さんらしいなあと思った次第です。亡くなってから葬儀まで少し時間があったので、会いに行ってきました。眠っている感で、とても亡くなっている感じには思えない安らかな顔。いまにも「ゆうじ!!」と言いそうな、そんな姿に信じられない気持ちいっぱいでした。葬儀にあたり、競馬関係者の多くの皆様からも、ご香典、ご供花、ご弔電をいただきました。この場を借りまして、ご親族に代わりお礼を申し上げます。また、生前お世話になった皆様にもお礼を申し上げます。ばんえい競馬では開幕に、これまで北海道の競馬を支えて下さった小枝さんの功績をたたえ、追悼競走をする予定です。その際は、皆さん一緒に故人を偲んでいただけましたら幸いです。今私がこうして競馬の仕事に携わっていられるのも、小枝さんのおかげ。感謝しかありません。ほぼ息子のような感じでいつも見守ってくださっておりました。今後も大空のかなたで見守ってくれることでしょう。師匠から受け継いだものが多くあります。今後私は、その小枝イズムを後輩たちにつなぎ、競馬の魅力を多くの方に伝えていくことが、使命かと思っております。師匠の深い想いを大事にしていく所存です。まだまだ語りつくせないぐらい思い出がありますが、その時その時の分岐点では、小枝さんお言葉を思い出して、これからの人生進んでいければと思います。これまでの本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。謹んで小枝佳代さんのご冥福をお祈りいたします。
2024年04月02日
今日は耳目社山中が担当します。金沢競馬場に出張にやってまいりました。新年度最初の開催が明日から始まります。明日・明後日と第1回の開催は前半戦です。吉原騎手、中島騎手が期間限定騎乗から帰ってきて金沢競馬場でその姿が見られますよ。3月に2回(=5日間)出張しているのですが、年度始めということで、新年度の金沢競馬について今回はご紹介させていただきます。令和6年度の金沢競馬は、開催回数 22回開催日数 91日間となっています。4/2から、年内は12/28まで。1月2月の冬休みを挟んで、3月に2開催7日間という日程です。重賞は、4/16のノトキリシマ賞が今年最初になります。石川優駿(旧ダービー)は6/9日曜、白山大賞典は9/23月祝に行われ、今年は金沢で行われる西日本3歳優駿(旧ダービー)は9/1日曜、百万石賞は6/2日曜です。ゴールデンウィークは4/28日曜・30火曜・5/4土祝・6月祝。28日に北日本新聞杯、4日に利家盃が組まれています。例年通り、日曜日火曜日の開催が基本ですが、近年見られなかった土曜日にレースが開催されたり、祝日に合わせて開催が行われて変則日程のところもあります。土曜日に重賞が行われることが5回。 5/ 4(祝)利家盃 6/15 日本海スプリント 9/ 7 金沢スプリントカップ10/ 5 サラブレッド大賞典12/28 ファンセレクトカップ今年度はネクストスター金沢だけでなく、百万石賞、石川優駿、北國王冠、中日杯が1着賞金1000万円となっています。有力各馬が重賞を目指して激しい戦いが見られそうですね。冬休みが明けた有力馬たちがそろそろ始動する4月。新年度の金沢競馬に引き続きご注目ください。とにかく、人馬無事に、事故なく怪我なく。(令和6年度金沢競馬開催日程)第1回4/2・3(火・水)ー8・9(月・火)第2回4/15・16(月・火)ー21・23(日・火)第3回4/28・30(日・火)ー5/4・6(土・月祝)第4回5/12・14(日・火)ー5/19・21(日・火)第5回5/27・28(月・火)ー6/2・4(日・火)第6回6/9・11(日・火)ー6/15・18(土・火)第7回6/23・24(日・月)ー7/1・2(月・火)第8回7/7・9(日・火)ー13・15(土・月祝)第9回7/22・23(月・火)ー7/28・30(日・火)第10回8/5・6(月・火)ー11・12(日・月祝)第11回8/18・20(日・火)ー25・27(日・火)第12回9/1・3(日・火)ー7・10(土・火)第13回9/15・17(日・火)ー21・23(土・月祝)第14回9/30・10/1(月・火)ー10/5・8(土・火)第15回10/13・15(日・火)ー20・21・22(日・月・火)第16回10/27・29(日・火)ー11/2・3・5(土・日・火)第17回11/10・12(日・火)ー11/17・18・19(日・月・火)第18回11/24・26(日・火)ー12/1・2・3(日・月・火)第19回12/8・10(日・火)ー12/15・17(日・火)第20回12/23・24(月・火)ー27・28(金・土)第21回3/16・17・18(日・月・火)第22回3/24・25(月・火)ー29・30(土・日)(重賞日程) 4/15ノトキリシマ賞 4/21金沢スプリングカップ 4/28北日本新聞杯 5/ 4利家盃 5/19お松の方賞 6/ 2百万石賞 6/ 9石川優駿 6/15日本海スプリント(→3歳以上1400m) 6/23加賀友禅賞 7/ 7兼六園スプリント(3歳東海交流1400m。新設) 8/ 6読売レディス杯 8/25イヌワシ賞 8/27石川テレビ杯 9/ 1西日本3歳優駿(西日本6県交流2000m) 9/ 7金沢スプリントカップ 9/15(敬馬賞) 9/21金沢シンデレラカップ 9/23白山大賞典10/ 5サラブレッド大賞典10/20ネクストスター金沢10/27MRO金賞10/29(YJS金沢)11/ 3 北國王冠11/17徽軫(ことじ)賞11/19金沢ヤングチャンピオン12/ 1中日杯12/28ファンセレクトカップ
2024年04月01日
日曜日担当の高橋華代子です。 3月27日の浦和11Rで南関東牝馬クラシック一冠目の桜花賞が行われました。 今年で70回目を迎えた伝統の一戦。 森泰斗騎手が手綱を取った3番人気プリンセスアリーが重賞初制覇を飾りました。 管理する岡田一男調教師は31日付けで調教師を引退。 最後の重賞で花道を飾りました。 岡田調教師は浦和競馬場の騎手を17年、調教師を43年。 「あっという間の60年でしたが、馬に未練はありません。やり切ったので晴れ晴れしています」と笑顔でした。 3月21日のお誕生日で76歳。 動物と接する仕事はどうしても休みは取れません。 今後はこれまでできなかったことをやりたいそうで、 数年前から憧れていた日本一周をキャンピングカーで回りたいそうですよ。 「一気に回るのは大変だから、九州、四国と分けていきたいんだよねぇ」と、予定を立てている姿が、とても楽しそう。 運転は体力がいるため、トレーニングも欠かせないそうです。毎日、スクワット&腹筋を50回ずつ、腕立ても20回。「お腹の筋肉もバッキバキ」とおっしゃっていました(笑)。 「カラオケも大好きだからね。新曲の歌詞を覚えるのは頭の体操にもなるんだよ」とのこと。 これまでもカラオケ大会に多出場し、表彰をされているそうですよ。 岡田調教師がこれからやりたいことのお話しをうれしそうにしていると、こちらまで楽しくなりました。 岡田調教師、ありがとうございました! お体には気をつけて、これまでやれなかったことを、いっぱい実現してくださいね!
2024年03月31日
土曜日担当は園田、姫路競馬実況アナウンサーの鈴木セイヤです。令和5年度開催最後の3日間シリーズが行われた園田競馬。今週は火曜日のみ不安定な天気となりましたが水曜日は快晴、木曜日はメインまで天気は持ってくれました。3月26日メインレースは新子雅司厩舎のクフィールが逃げ切りで勝利。鞍上の小谷周平騎手が地方通算600勝を達成!今年に入って惜しいレースが続いていた小谷騎手。その悔しさを晴らす逃走劇でした。クフィールはイグナイターの野田善己オーナー所有馬。ドバイにいるイグナイターへエールを送る勝利となりました。☆遠征結果 〜黒船賞〜3月26日 高知競馬場 第26回黒船賞(Jpn3) タイガーインディ 3着道中は中団で待機すると向正面からスピードアップ。勝負どころは外を通らされますが脚色は良く4コーナーで3番手に浮上します。前を行く2頭には届きませんでしたが最後まで良い伸びを見せました。次走は5月の兵庫大賞典を予定しているタイガーインディ。強豪相手に自信をつけた兵庫の虎が新装された伝統の重賞に向かいます。3月27日メインのA1特別は森沢友貴厩舎のハナブサが好位から抜け出しての勝利。58kgを背負っているとは感じさせない伸びを披露しました。中央未勝利でしたが兵庫で才能開花。広瀬航騎手と共にオープンまで上がり金沢スプリントカップでタイトルを掴んだハナブサ。兵庫短距離路線注目の1頭です。3月28日、令和5年度開催の最終日となった園田競馬はJRAの小牧太騎手、JRAルーキーの吉村誠之助騎手が場内を沸かせました。小牧太騎手はJRA交流以外の5鞍は兵庫時代に着用していた騎手服で騎乗。昔から園田競馬をご覧になっているファンの方から熱い声援が飛んでいました。第2競走で弟の小牧毅厩舎所属のメイショウマサカリで1着。園田競馬場での勝利は5年ぶり。兄弟タッグでの勝利に場内は沸きました。小牧毅厩舎所属馬での勝利は初めて。2011年11月17日以来2回目で兄弟タッグ初勝利。JRAの吉村誠之助騎手は第5競走をカンナリリーで1着。園田競馬場では通算3戦目で初勝利。続く6レースも勝ち1日2勝をマーク。中央、地方通じて初のマルチ勝利を記録。日曜日に阪神競馬場のメインでJRA初勝利。2日後の火曜日には高知競馬場で地方初勝利を挙げた吉村誠之助騎手。故郷の園田で力強い騎乗を披露してくれました。「生まれ育った競馬場で乗れるのを楽しみにしていました。(競馬学校入学前に)トレーニングで馬場を走っていたのでコースの特徴は知っていました。勝てたことは嬉しいですが騎乗面で反省するところがあったので、この経験を今後に活かしたいです」。吉村誠之助騎手成績(8鞍)7,2,1,1,6,2,11,5着父の吉村智洋騎手は「まだまだですね。これから経験を積んで成長してくれたら」と厳しい評価。騎手の世界に飛び込んだ息子の将来を期待しています。JRA交流の水晶山特別は下原理騎手騎乗のJRAマイラッキーデイが頭差制して初勝利。下原騎手は今週すべてマルチ勝利を記録しました。(3日間で7勝)「小牧太騎手の騎手服姿をみて懐かしい感じがしました。吉村誠之助騎手も初めて遠征してきて、今日はお祭りのような雰囲気でしたね」。近畿、四国、九州地区の3歳馬の新設交流重賞。第1回ネクストスター西日本が園田競馬場で行われ、JRA小牧太騎手が騎乗した高知のリケアサブルが勝利!リケアサブルは道中3番手追走。クラウドノイズとホーリーバローズを見ながらのレース。1〜2角で折り合いを欠く面を見せますがすぐに落ち着きます。楽な手応えのまま4コーナーを迎えると、先に抜け出したホーリーバローズを差し切りました。2着はワンウォリアー、3着はホーリーバローズが入り高知勢がワンツースリーを決めました。地元最先着はクラウドノイズの4着。ハナを主張しますが高知勢にマークされる厳しい展開。それでも直線も最後まで渋とく粘りました。小牧太騎手アラカルト★重賞制覇は8年ぶり。2016年のサマーチャンピオン(佐賀・Jpn3)以来。★園田競馬場での重賞勝ちは20年ぶり。2004年の姫山菊花賞(カネトシパッション)以来。★園田競馬場での騎乗は1年8か月ぶり。★兵庫での勝利は5年ぶり。 2019年6月27日 JRA交流 淀川特別 アウトバーン以来。★エキストラ騎乗Vは19年ぶり。 2005年3月23日姫路10R以来。小牧太騎手 3月28日成績(6鞍)1,3,3,4,1,7着騎手服で1日2勝をマークして兵庫のファンを沸かせました。「同期の田中守調教師の馬で勝つって思ってもみないことが実現出来て良かったです。何年かぶりに園田に来て、今日は6鞍でしたけど本当は8鞍乗りたかったですけどね。『まだまだ乗れる』と実感しました。やはりこの勝負服着たらいつも以上に燃えるところがありますね」。リケアサブルは先月の兵庫ユースカップに続き連勝で重賞2勝目。管理する田中守厩舎は兵庫の重賞4勝目。今年は先月の兵庫ユースカップに続いての勝利。騎手時代の同期、小牧太騎手とのコンビで重賞制覇を決めました。リケアサブルの騎乗は小牧太騎手から田中守調教師に直談判。馬主の快諾もあって実現した強力タッグが最高の結果となりました。今年からスタートした3歳短距離シリーズの開幕カードとなったネクストスター西日本は高知勢が強さをみせつけました。なお、第2戦は来月29日の兵庫チャンピオンシップ。3戦目は11月の楠賞となっています。兵庫三冠路線も見直しが行われ、1冠目が来週4月3日の菊水賞、2冠目が7月の兵庫優駿、最後は10月の園田オータムトロフィーとなりました。路線整備元年で今後どんなドラマが見られるのか?非常に楽しみです。今夜!イグナイター世界へ挑戦!アラブ首長国連邦で行われるドバイゴールデンシャヒーンに挑むイグナイター。決戦は今夜です!!先週末に現地入りしたイグナイターは、メイダン競馬場で調整が進められました。レースで騎乗する笹川翼騎手を背に最終追い切りを消化。順調にメニューをこなして大一番を迎えます。イグナイターの様子や枠順抽選会場の画像は新子雅司調教師のSNSで発信されています。ゲートはフェブラリーステークスに続き最内枠。世界相手に1200mでどんな走りを披露してくれるのか週末が楽しみです。イグナイターへのご声援を宜しくお願いします。ドバイゴールデンシャヒーンの発走予定時刻は23時25分です。来週の園田競馬は火水木の3日間開催。4月3日と4日の2日間は、ばんえい競馬のイベントが場内で実施されます。詳細については園田競馬のホームページでご確認をお願いします。園田・姫路競馬場 | お知らせ (sonoda-himeji.jp)第56回菊水賞が4月3日(水)、牝馬のダートグレード競走、第1回兵庫女王盃が4月4日(木)に行われます。菊水賞はマミエミモモタロー、マルカイグアスが不在で大混戦ムード。新装された兵庫中距離路線の3冠レース1戦目。勝ち名乗りを挙げるのはどの馬か?主な登録馬ウェラーマントウケイカッタローモンゲーギフトミスターダーリンクラウドノイズ など大井で実施されていたTCK女王盃が今年から舞台を関西に移動。レースタイトルは兵庫女王盃と生まれ変わった古馬牝馬のダートグレード競走。兵庫からは重賞4勝馬のスマイルミーシャが参戦予定です。1月のコウノトリ賞以来ですが、飯田調教師は「一息入れて状態は良好です。さらに力をつけている感じがします。間隔を空けた方が良いタイプかもしれません。実績馬相手にどこまでやれるか楽しみですね」と成長を続けるスマイルミーシャに期待しています。兵庫女王盃 登録馬園田・姫路競馬場 | お知らせ | おしらせ詳細 (sonoda-himeji.jp)アイスバーグ号の献花台設置が終了しました。沢山のメッセージありがとうございました。ファンの皆様の熱い気持ちはアイスバーグに届いているはずです。
2024年03月30日
金曜日は、古谷が担当します。 3月24日、高知の塚本雄大騎手が落馬事故のため、逝去されました。その翌日に高知入りし、全場制覇を達成した吉原寛人騎手の取材があってのものでしたが、佐賀から戻ってきた吉原騎手もショックを受けており、辛い中でも対応して頂いたことに感謝です。 「黒船賞」当日から献花台が設置されましたが、その献花台へ向かうため花を抱えていた西川調教師とお会いした時「彼を嫌う人なんか一人もいない。それだけ皆に愛されていただけに、本当に辛いですよ」と話されていました。「一発逆転ファイナルレース」に強い騎手というフレーズは、高知競馬のファンは誰もが口にしていました。高知を背負って立つ存在へと突き進み、これから…という時だっただけに、本当に残念ですし、言葉になりません。この現実を受け入れるには、まだ時間が掛かると思います。 塚本雄大騎手の御冥福をお祈り申し上げます。 「黒船賞」の前日、夜にかなり強い雨が降りました。しかし、日が明けると日中は暑いぐらいの陽気となり、24日と同じ不良馬場でも、26日は少しパワーを要す馬場まで乾いていた印象を受けます。実際、1R終了後、吉原寛人騎手と話した時「24日の不良馬場とは違い、あまり前に進んでいくような感じがしないほど力が要る状況です。時計が掛かるなら、ヘルシャフトに向くかもしれません」とのことでした。「黒船賞」当日の恒例レースである「はりまや盃」は、高知所属のロードシュトロームが元JRAオープンの実力を見せつけましたが、JRA勢が2着から4着に健闘。勝ち時計は、ロードシュトロームの前走時、雨の中の不良馬場とほぼ同じタイムだったので、クラスが上がってくるとやはり時計は速いな…という感じもあったり、馬場の判断は難しい状況でした。 「黒船賞」は、内からスタートを決めたシャマルが、少々出負けしたサンライズホークらとの先行争いを制して先手を主張しました。前半のラップは、12秒9-11秒2-12秒7=36秒8と、仕掛けてハナを取り切った際のスピードに乗った2F目がかなり速く、この時に外枠だったヘリオスが外に膨れる形のロスがありました。ラップと合わせてレースを観ると、その辺りの勝因・敗因が掴めると思います。不良馬場で先行優勢、そして「かきつばた記念」で外枠が仇となって終始外を回らされるロスがあった反省を踏まえて、最も効率の良い走りをするには先手を奪うという判断を、スタートを決めた段階で瞬時に行った川須騎手の好プレーだったと思います。最後の1Fは14秒0と要しましたが、ヘルシャフトの追撃を凌いで1年ぶりの重賞制覇、まさに「黒船賞」以来の勝利となりました。(「黒船賞」を逃げ切ったシャマル。写真提供:高知県競馬組合) レース回顧は、「ふるやっちチャンネル」の動画で話しています。こちらも参考にして頂ければと思います。 早いもので、地方競馬は週明けにも新年度を迎えます。いよいよ、3歳ダート三冠も始まりますし、時期が変わって初のナイター開催となる「川崎記念」が行われます。「川崎記念」は、「グリーンチャンネル地方競馬中継」で解説を担当しますが、佐々木竹見さんをゲストにお招きし、楽しくお伝えできればと思っています。2024年度の地方競馬も、よろしくお願い致します。
2024年03月29日
水曜日の担当は、坂田博昭です。 まずはじめに、亡くなった塚本雄大騎手のご冥福を心からお祈り申し上げます。 今週は、佐賀競馬場の話題を。 3月24日日曜日のはがくれ大賞典当日に出かけてきました。 この週末、九州地方は天気が悪くて…… とは言え、この日は昼前後に土砂降り、という予報だったものが、少し予報がいい方に外れました。 午後以降は、細かい雨が降ったりやんだりというお天気でした。 佐賀記念当日にお披露目となった、佐賀競馬場オフィシャルアイドルの「UMATENA」。この日もまた、プレデビューライブが行われました。 コース際の賞典台をステージにして実施 1レースが始まる1時間以上前からのライブスタートだったのですが、このように大勢の観客が詰めかけました。雨に濡れないスタンド前で見ていた人も含めると200人ぐらいはいたかな。 雨の中でしたが、持っている2曲を熱唱 お客さん方の方もまだ応援が始まったばかりで、かけ声のタイミングが広まっていない様子でしたが、それもまた出来たばかりのアイドル、という感じがしました。 「佐賀競馬場のオフィシャル」から「佐賀競馬場発」へと進化していけるかどうか。アイドルの道は険しいですが……競馬のためはあくまで出発点として広く活躍してくれたらいいなと思っています。「競馬場発」が話題になれば、それもまた競馬場の存在感に繋がりますので。 この日は昼夜、2回公演 夜は雨も上がって、このようにテントなしで行われました。 この日のライブの中で、正式デビューの日は4月28日日曜日、佐賀皐月賞当日と発表されました。またその際にも是非お集まりいただき、彼女たちに声援を。 ここからは、レースの話。 まずは、新年度から佐賀を離れて活躍の場を求めるこの人から。 山田義貴騎手 2023年のNARグランプリ最優秀新人騎手 髪型がちょっと整ってなかったところで、無理に撮影をお願いしました(笑) 4月から、短期移籍で南関東(船橋所属)で騎乗します。「実際に行ってみないと、わからないですね……どうなるのかも」 いわゆる「抱負」みたいな話をふっても、こんな感じの「彼らしい」答えが返ってきました。 実際本当にその通りだよな、と、言われて実感しました。 私たち取材者は、南関東に行って取材もしていて見聞きしているものもあるけれど……競馬のプレイヤーがその場所を離れて、長期間別の場所に滞在して仕事をするっていうのは、とても特別なこと。そこで見ること聞くこと体験すること、全てが一通り新鮮なものになるはずです。「でも、楽しみは楽しみですよ!」 こちらも、南関東でどんな姿を見せてくれるのか、本当に楽しみです。 また、南関東で話が聞けたらいいな。 レース振りにも是非ご期待下さい! ウルトラノホシが、先週の京浜盃を回避しました。 前走の雲取賞の時のウルトラノホシ 真島二也調教師補佐に話を聞きました。「前回雲取賞の時に攻めきれなかった分、今回は調教も強めて状態は良かったんです。それだけに今回の回避は本当に残念でした。」 これも、雲取賞の時の姿 直前に挫石があったとのこと。現在の様子も聞いてみました。「いまは患部の回復を待っている状況です。馬の様子を見ながら進めていきます。」 全国区の力があることがわかっている馬だけに、本当に残念……。 復帰がいつ頃になるか。今後の動向を見守りましょう。 一方……佐賀で実績ナンバー2と言える馬が、トゥールリー 昨年10月1日のネクストスター佐賀に出走した際のトゥールリー このネクストスター佐賀のあと、重賞2勝を含む6連勝。 前走こそ敗れましたが、明日は園田に遠征し、ネクストスター西日本に挑戦します。 管理する北村欣也調教師に話を聞きました。 本人希望により、近影は後ろ姿で「とにかく気性的に難しい馬で……日頃の調整からとても気を遣っています。あまり元気になりすぎると扱えなくなってしまうので、いまは飼い葉を絞っている状況なんです。」 本当ならば、どんどん成長させて力を発揮させたいこの時期に、むしろ飼い葉を絞っている……ということは、本来はもっとポテンシャルもあり、伸びしろもあるということになります。「それでも、レースに行けばしっかり走ってくれるんです。確かにまだ遊ぶ面はありますけれども、あれだけの力を発揮してくれるんですから。能力は相当だと確信しています。」 一番右が、トゥールリー(当時は兵庫の下原騎手が騎乗) 昨年10月のネクストスター佐賀の時には、ウルトラノホシの3着 春になって、この差を逆転出来るかどうか。 明日のネクストスター西日本は、初めての輸送を伴う競馬。 トゥールリーにとっては、また新たな挑戦となります。「実は、2月の姫路(兵庫ユースカップ)に行くという案もあったのですが、姫路に行ってもその後同じ場所でレースがあるわけではないですから……元々の目標だった今回、園田で輸送を試してみることにしました。」 そこで活躍できれば、兵庫チャンピオンシップという選択肢も出てきます。 一方、地元の3歳重賞路線への意欲については……「実は、(主戦の)山口勲騎手は『この馬、距離はもつかも知れんよ』って言っているんです。道中の走りは決して悪くないと。今回のレース次第ですが、佐賀皐月賞に行ってもいい競馬をしてくれるはずだと期待しています。」 今回話を聞いてみて……これまでトゥールリーのレースを見てイメージしていたのとは、全く違う様々なことがわかりました。そして、明日のネクストスター西日本での彼の走りが、本当に楽しみになりました。私は、名古屋に行かねばならず、園田には行けないのですが……。 佐賀からは、ウェンティとともに2頭が明日園田で走ります。 佐賀競馬ファンの皆さんは、是非とも明日は園田へ、大きな声援を送って下さい! さて……この日のメインレースは、古馬の重賞・はがくれ大賞典。 秋に行われるJBCクラシックと同じ、2000mの距離で争われます。 大井の実力馬セイカメテオポリスが、秋のJBCも睨んでここに参戦。 それも含めて、南関東から2頭、高知から2頭の遠征馬を迎え、好メンバーになりました。 2コーナーの出口から、コースを①周半する佐賀の2000m 最初のゴール板前 スタート後押して出していった地元のタガノファジョーロが逃げる展開 スッと番手を取った芦毛の馬が、高知のグリードパルフェ 一方、1番枠を引き立ち回りが注目されていたセイカメテオポリスは、スタートしてほどなく外に出して切り返し、3番手を確保。吉原寛人騎手の鮮やかな手綱捌きが、レース序盤で早くも炸裂! 勝負所で外から進出したセイカメテオポリスが抜け出しを図る 内から巻き返すグリードパルフェ(橙帽) 外から、セイカメテオポリスを追うように来たユアヒストリーは、なかなか差を詰めることが出来ません。 セイカメテオポリスが、快勝!! 上がって来た吉原寛人騎手が、とても嬉しそうでした。 吉原寛人騎手の勝利騎手インタビューの模様は、佐賀競馬のオフィシャルYoutube映像のこのあたりからです。 管理する渡邉和雄調教師の話「すぐに3番手の外の位置が取れて、一安心でした。あとは道中で被されずに行けるかどうか。ユアヒストリーに先に行かれることなく動き出せたので、大丈夫だと思いましたが……内からさすがのグリードパルフェが来た時には一瞬ヒヤッとしましたね(苦笑)。まだ状態としては85ぐらいでここから上積みしかないと思っているので、これからが楽しみです。」 昨年勝った笠松のオグリキャップ記念は、時期も距離も替わってしまい連覇は狙えず。次走は大井記念(5月15日)を当面の目標にするとのこと。 力はあるのに、ダートグレード競走になるとなかなかその力を発揮しきれないセイカメテオポリスですが、秋にはこの場所で行われるJBCまで駒を進められるのかどうか。興味は尽きません。 今日から、名古屋に出かけてきます。 来週は、名古屋競馬場のお話をお送りしますね。
2024年03月27日
火曜日担当の太田です。さすがに3月も20日を過ぎると春を感じられるようになってきました。今年は、2月は暖かい日が多かったのですが、3月に入って寒い日が続いていましたね。先日札幌へ行くことがあったのですが、例年以上に雪が残っている感じ。帯広は、ここにきて昼間はかなり暖かくなって、雪解けが大分進みました。まだまだこれからも雪が降ることもありそうで、油断はできませんが、一歩一歩春へと変化しております。ばんえい記念を制したメジロゴーリキ。かねてから引退という話が出ておりましたが、先日正式に引退が発表されました。(2024年ばんえい記念)3歳になって頭角をあらわしてきたメジロゴーリキ。ばんえいダービー制覇、天馬賞を制覇し、力のいるレースに強い印象でした。(2017年ばんえいダービー)(2019年天馬賞)ただ、解説者はよく、力のいるレースもそうだが、馬場もある程度軽い方がいいという話をしていたと思います。それを証明するように、ばんえい記念を制した2回はともに軽い馬場。(2022年ばんえい記念)馬場の状況によって成績が左右されてた晩年でしたね。最後のばんえい記念は馬場が軽いとはいえ1トンをひと腰で上げて、障害を降りてから1度も止まらずに歩き続けました。力がないとできない走りですよね。先週も話をしましたが、ニシキダイジンの後継種牡馬として今後活躍してくれることを願います。産駒たちがまた競馬場で大暴れして、3世代ばんえい記念制覇という馬も現れるかもしれません。期待大です。ばんえい記念当日は例年通り、多くのゲストの方がばんスタに出演くださいました。前日の16日でしたが、阿部武臣騎手が出演くださったことも印象的でした。ゲスト予想は皆さんそれぞれ。これまでのの成績、馬に対してのリスペクト。応援という感じで楽しい予想をお話しくださいました。1日本当にお祭りという感じで、大いに盛り上がったばんえい記念でしたね。そして、今年度で卒業となる学生MC3名。近藤菜々穂MCは先に2月に卒業。徳田新之介MCと飯田依未MCは年度最後の放送で卒業となりました。2年間本当にいろいろと助けていただき、お世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。3人いっぺんに卒業となるので、本当に寂しい限り。これからの大人として、社会人として責任も大きくなりますが、役割をしっかり果たしてくれることだろうと思います。それぞれ就職で人生新たな旅立ちとなりますが、ばんスタでの経験を生かして活躍してくれることを願っております。時には帯広に遊びに来て、ばんえい競馬を楽しみ、終わった後は一緒に一献傾けられたらいいですね。またいつかどこかで会うことを楽しみに、後輩たちに恥じない(おそらく完璧は無理ですが(笑))大人としてこれからも進んでいければと思います。皆様、卒業生3名どこから見かけましたら、ぜひお声かけていただければ幸いです。そして、ぜひ応援してあげてください。お願い申し上げます。幸多き人生でありますように!!
2024年03月26日
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