● テリー・ギリアムの"LOST IN LA MANCHA"(大杉信夫の空間)
主役(ジャン・ロシュフォール)は病気で降板、ヒロイン(ヴァネッサ・パラディ )は妊娠が発覚、そしてセットが突然の嵐によって崩壊。果ては撮影場所上空でNATOの軍事演習が始まってしまう。
その様子を撮影8週間前からギリアム監督に張り付き、プレ・プロダクションの状況を全てとらえたという。 そもそもはギリアム監督が「12モンキーズ」のメイキングを頼んだとき同様、キースとルイスにこの撮影に同行してフィルムに収めるように依頼したもののようだが、出来上がったこのドキュメンタリーをみて、彼自身、立ち直るまで1,2週間はかかったとか。
● どういうストーリーの話になる筈だったのだろうか?
現代からタイムスリップしてきた広告マンが、かのドン・キホーテと遭遇。しかし、お供のサンチョ・パンサに間違われて、正気の沙汰ではないドン・キホーテと冒険の旅に出ることに…。
主演はジョニー・デップ。ドン・キホーテにはフランス映画界のベテラン、ジャン・ロシュフォールが扮し、デップの当時の恋人(現妻)、ヴァネッサ・パラディも登場という豪華なキャスティング。ハリウッドで資金調達できなかった製作陣は、ヨーロッパ各地で、何とか製作費50億円を調達。この金額は、ヨーロッパ単独の映画資本では最高額になるそう。 題名が「The Man Who Killed Don Quixote」、→「ドンキホーテを殺した男」となるらしいが、どんな、お話なんだろう!と、想像が膨らみます~。完成した話が観たいよ~。