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2004年10月28日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『モーターサイクルダイヤリーズ』THE MOTORCYCLE DIARIES
上映時間 127 分
製作国 イギリス/アメリカ
ジャンル ドラマ/青春
恵比寿ガーデン CINEPLEX  ◇  映画パンフレット  ◇  シネトピ
モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版-DVD-〔送料無料キャンペーン中〕
感想
「世界中に愛されたチェ・ゲバラ」。。残念ながら、この映画を見るまで私は全く知らない人物でした。
カストロ時代のキューバ、革命家として名を馳せてからの活躍は、
・カストロ キューバ帰還作戦と革命に従医として参加。
・革命勝利後は、キューバ国立銀行総裁、工業大臣、キューバ島膣組織幹部会員
・国連総会へキューバ主席として出席
こうした、キャリアを読むと強面の、戦争屋、テロリスト?とか思ってしまう。

しかし、映画はこうした壮年期の革命家としてのイメージは全くなく、
一人の アルゼンチンの青年の青春ロードムービーでした。
2歳の時からの喘息、大変な読書家、生真面目、内気さ、難なく医大にはいってしまう知的さ、
世の中の役に立とうとする理想、夢、熱意、旅や女性への憧れ、、、
どこにでもいそうな若者(←というか割とインテリ、心やさしく気弱)として描かれていました。
実際に、主人公二人の日記を元にしているそうで、楽ししくておかしなエピソードも沢山あり、
旅を通じてコミカルさは消えませんでした。
こうした、コミカルさと又やがて待ち受ける運命へのシリアスさの要素が、絶妙でした。
これは、アルベルト役のロドリゴ・デ・ラ・セルナの役割が大きいといえるのでしょう。
国際的ナ映画出演はこれが 初ということですが。実際より体重を13キロ増量して臨んだそうで、
本当は ラテンの美青年というイメージなんだそうで、素顔が気になります。
ロドリゴのインタビュー記事で、「この旅は、アルベルトにとっては終わりを意味する、
この先の人生は落ち着いて地に足をつけて生きるためのものだったが、ゲバラにとっては 始まりを意味する旅だった。
おなじ旅をしたのに」という、それぞれにとっての旅が果たした意味を語る言葉に興味を持ちました。
存命の実在のアルベルトと彼の家族は映画に非常に協力したそうですね。
製作者側の 丹念な準備と、南米の英雄を取り上げるということへの大変な配慮と、熱意、
ゲバラという人物への皆の愛情が感じられる 映画でした。
"出演する俳優は南米出身のもので作りたい。 "
これはサレス監督がレッドフォードにこの映画の企画を提案されたとき、引き受ける際の条件だったそうです。
ガエル・ガルシア・ベルナルだけが例外のメキシコ出身ですが、ゲバラ役はガエルくん以外には考えられなかったそうですね。
ゲバラに通じる資質、強さ、繊細さ、知的、、をすべて兼ね備えているそうで。 
まさしく ラテンのスター 新星☆なのですね。

ドキュメンタリー風でもあり、音楽も素敵で、静かに展開していくお話でした。
誕生日のスピーチと、"マンボ・タンゴ"のいかだ、飛行場のシーンと、目に焼きついてしまいました。
涙をさそう、、というのはありませんでいたが、
「シービスケット」も「グッバイ!レーニン」もよかったけど、
これが 今年のナンバーワン映画かもしれないです。。 
ロード・ムービーって、いいですね。
「セントラル・ステーション」では、老女と少年の自分探しの旅。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」では、伝説・神話となった英雄の、はじまりの旅。
でも、決して神話的ではない 一人の青年の等身大のお話でした。

"チェ"とは、「ねえ」とか「ちょっと」とか、親しみを込めた呼びかけのアルゼンチン独自の言葉だそうです。 
ゲバラという人の魅力の原点は、こうした呼びかけ方のように、人が集まってくる、
愛すべき人物だったのだろうと思いました。 
それは カリスマ性とか、スター性というより、真面目さ ひたむきさ "人を愛する才能" "人の役に立ちたい" 
そんな暖ったかさなんだろうと思いました。
そうした 人物がカストロと出会い、祖国でもないキューバの革命家となったわけで、
その人生には 多くの人が興味が湧くことでしょうね。
ガエルくんは、なにより 南アメリカの人たちの 映画をみた時の反応を知りたいとの事。
英雄といっても、 南米を出てキューバへ行っちゃったじゃないと、国によっても受け入れ方は色々のよう。
でも、がエルくんにとっても又、ゲバラは英雄なのだそう。

あー、やっと行けた~
これを観ないと 落ちつかなかったんです(^^)
とりあえず、これで次の映画に進めます(笑)

井筒監督の★1つには 納得いかんです。(笑)
ゲバラの思いが伝わらないということですが、、でも、旅をして、何かが変わったと感じて、
それがまだはっきりした形には まだならないというトコで終わったのが良かったと思うんだけど。


単館というのも たまにはいいですが、でも すごい混んでました。
隣は 一人できた ナップサックをかついだ学生っぽい男性。
隣は サンドイッチをあさる年配の女性の二人連れ。
結構、関心の高い作品ですね。席は 一杯でした~。
サントラも買ってしまった。。
マンボに合わせて 次男が踊ってくれましたが、すぐポケモンに変えられたけど。(笑)

 監督: ウォルター・サレス Walter Salles
原作:『モーターサイクル南米旅行日記』(現代企画室刊)
エルネスト・チェ・ゲバラ Ernesto Che Guevara  
アルベルト・グラナード Alberto Granado
脚本: ホセ・リベーラ Jose Rivera
撮影: エリック・ゴーティエ Eric Gautier
美術: カルロス・コンティ Carlos Conti
音楽: グスターボ・サンタオラヤ Gustavo Santaolalla
出演:
ガエル・ガルシア・ベルナル Gael Garcia Bernal エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ Rodrigo De la Serna アルベルト・グラナード
ミア・マエストロ Mia Maestro チチーナ
メルセデス・モラーン Mercedes Moran セリア・デ・ラ・セルナ(エルネストの母)
ジャン・ピエール・ノエル Jean Pierre Noher エルネスト・ゲバラ・リンチ(エルネストの父)






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最終更新日  2005年10月21日 22時52分56秒


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