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2005年10月26日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『海猫』 (2004)
上映時間 129 分
製作国 日本
ジャンル ロマンス/ドラマ
公式サイト / シネトピ

海猫 ◆20%OFF!
タイトル「海猫」のようにしなやかではかなげな佇まい薫:伊東美咲。荒々しく無骨な夫・邦一と、包み込む優しさの義弟・広次。このふたりの対照的な愛し方が、愛憎劇の肝。森田芳光監督は「失楽園」に続いて、禁断の愛を高尚な純愛に昇華。

3人の男女の愛憎劇に加え、薫と薫の母、そして娘たちという、三代に渡る愛の軌跡という縦構造を加え、一層重厚なドラマに仕上げられた。薫の母に大女優三田佳子、娘役にミムラ、蒼井優。愛のドラマをじっくり堪能。
海猫



地味で、陰気で、ドロドロな男女の愛憎物語ですが、、ついついはまった。おもしろかった。つくづく、夫婦、男女は相性の善し悪しがあるんだな~とか。薫がじれったいぞ~とか。。映画を見るとこんな感想しか出ませんが、原作のほうは、函館の土壌風土や人の情けや、三人の内面を、もっと深く感じれるのではと、読みたくなりました。

共稼ぎもいいとこで、毎日が肉体労働。姑付き。現代なら嫁不足に悩む村の典型では?「オラの村さ嫁っ子に来い」企画、前に良く見てましたよ~。 こういう厳しい仕事でも大丈夫と嫁に行けるのは、<強さと明るさを合わせ持つおんな>だね~。 それに相手をよっぽど好きでないと。。あの漁師の仕事がとにかく厳しそうよ。 

●兄:邦一(佐藤浩一)は厳しい漁師の家の長男、家を守る責任、地元の漁業団体のリーダー、頼もしくも粗野で無骨な海の男の風貌。 その守ってくれる強さに惹かれて、薫は嫁いでくるのだが。。



●薫
ロシア人の血をひく、儚げな女。(原作では伊藤美咲よりもっとはかなげのよう)南茅部の漁師・赤木邦一のもとへ嫁ぐが、繊細な?嫁にいらだつ夫。普通のサラリーマンの夫ならよかったのにね。

以下ネタバレの嵐↓



それに、<昆布漁は夫婦でする>とこだわってる。 漁師夫婦として邦一には大事なことみたい。 でも、それが辛そうな嫁。 対照的に「昆布漁って、夫婦でするんでしょ。どうやるのか教えて」っと関心を示し楽しそうな、愛人の彼女は、この人とならうまく暮らせるかもっと思わせる。 その場限りの関心で終わるのかとも思ったけど。。看護婦の愛人、なかなかよさげな人なんだよね。彼女は、陽気で愛情表現もはっきり、看護婦という仕事柄からもわかるしっかりした強い性格。献身的に夫を支えられそうで、こういう女性のほうが、邦一の よきパートナーになれそうだ、と感じた公園デートの場面でした。

そんなこんなで二人の気持ちは どんどん離れて行ってるんだよねー。

●兄と弟
「弟なんて、何処の家でもやっかいで 勝手な者さ」
「アニキは いつだって、自分の思い通りに行かないと気がすまないだろ」
兄弟は 共通点がとんとないらしい。

漁師仲間の村人が家に集まると、兄:邦一はその中心。弟:広次は輪の外からそれを見てるという図がしばしば出てくる。 性愛シーンも、それぞれの愛し方違うよね。 邦一は一方的に支配してばかりだし。広次は薫ヘの気遣いが感じられるし。 (←おばさんは深読みしすぎ~?(笑))一度っきりなんだけど、弟:広次との方が じっくり愛してくれちゃって、薫もリラックスしてる感じだよねー。 

薫のお産を見守るのは広次だし。彼が心配そうにワインを手に薫の産みの苦しみ声を聞き続ける、、なんとも皮肉な3角関係を象徴してました。 折り悪く産気づいたのは、漁業団体で揉め事が起きた晩。ことの収拾に夫は行かなければならない。まあ、肝心な時にいない夫は、よくいますから、特別ひどいっとは思いませんが。揉め事で怪我した兄は入院、そこで親切にしてくる看護婦が愛人になっちゃうんだ。。 兄が入院中なにくれと支えてくれてたのが広次。 つかのまの幸せだったねぇ。。退院してきた兄は早速カオルを抱いて、弟は浜辺で夜の海をみつめ、翌朝出て行った。「俺は嫌だよ。兄貴があんたを抱いた。ここへは二度と戻らない。」 辛いトコだよね~。

それほど、昔の時代ではないのだし、離婚だって出来ただろうに。
あんなラストになってしまったのは、薫の弱さだな~っと思うのです。。漁師の女房なら、たとえば夫が海難事故で 亡くなる可能性だってあるんだから、そしたら、どんなことしても、女手ひとつで子供を守り、生き抜かなくてはならないでしょう。 カオルにはそういう<気概>が感じられない。産後の肥立ちが悪く監禁されていたせいもあるだろうけど、。 一度は実家に逃げ出そうとするんだけど、体力の無さに阻まれる。乳飲み子と小さい子二人つれての逃避行は 厳しいです、確かに。 兄と弟の間で、ただ流れのままに流されてるという印象もあり。「源氏物語」にこういう女がいますね。 ひかる源氏の息子の代のはなし。 <匂宮>と<薫君>の間で揺れる、<宇治十帖の巻>ふたりの男のどちらにも決められずどっちにも身を任せて、しまいに河に身を投げちゃう。 事の決着をつけるために自分の生を絶つ、こういう逃げ方は女ならでは? 

あの、(姑)かあちゃん、最初は薫をかわいがってたのにね、最後の方では思いっきり姑根性出してましたね~。実の子でない嫁には冷たいなー。<寝てばかりの使えない嫁>呼ばわりには、ムッカ~っときました。昔はざらだったんだろうけどね。。男の子が産めない、体が弱い嫁は形見が狭かったのね。。

監督: 森田芳光

出演: 伊東美咲 野田薫
佐藤浩市 赤木邦一
仲村トオル 赤木広次
ミムラ 野田美輝
三田佳子 野田タミ
深水元基 野田孝志
角田ともみ 幸子
蒼井優 野田美哉
鳥羽潤 高山修介
小島聖 啓子
白石加代子 赤木みさ子

「失楽園」「阿修羅のごとく」の森田芳光監督が北海道を舞台に狂おしき悲恋を描くラブ・ストーリー。谷村志穂の同名小説を映画化。漁師の家庭に嫁いだ人妻が夫とその弟との愛に揺れ苦しむさまを情感豊かに綴る。主演は「模倣犯」の伊東美咲。共演に「壬生義士伝」の佐藤浩市と「ロスト・メモリーズ」の仲村トオル。

 1980年代半ば。この日、野田薫はそれまで住んでいた函館を離れ、峠ひとつ隔てた漁村・南茅部の漁師・赤木邦一のもとへ嫁ぐ。ロシア人を父に持つ薫はその日本人離れした容姿が人目を引いてしまい、街の暮らしに息苦しさばかりが募っていた。そんな時、薫はふとしたきっかけから漁師の邦一と出会う。そして、武骨な邦一に対して街の人間にはない頼もしさと心の安らぎを感じ惹かれていったのだった。慣れない漁師の生活も、邦一の愛に支えられ懸命にこなす薫。やがて2人の間には娘・美輝も生まれ、このまま幸せな暮らしが続くかと思われたのだが…。






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最終更新日  2005年11月06日 16時40分22秒


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