がちゃのダンジョン　映画&本

フリーページ

ジョニー・デップ

< 新しい記事

新着記事一覧(全1253件)

過去の記事 >

2006年04月24日

Ｖフォー・ヴェンデッタ

テーマ：映画館で観た映画(8587)

カテゴリ：カテゴリ未分類

『Ｖフォー・ヴェンデッタ』　(2005) V FOR VENDETTA
上映時間 132 分製作国イギリス／ドイツジャンルアクション／サスペンス

原作は「フロム・ヘル」「リーグ・オブ・レジェンド」「コンスタンティン」の原作コミックを描いたカルト・コミック作家アラン・ムーアの同名コミック。

「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟が脚本化したサスペンス・アクション。舞台は第2次大戦でドイツが勝利したパラレルワールド。ファシスト国家となったイギリスで、反ファシズムを掲げテロ行為を繰り返す謎の男＝「Ｖ」と、その戦いに巻き込まれていく一人の女性の葛藤と成長を描く。

9.11同時多発テロ事件以降のアメリカを中心とした政治体制の方向性に対する強い懸念を色濃く反映したものとなっている。主演は「マトリックス」シリーズのヒューゴ・ウィーヴィングとナタリー・ポートマン。監督は、「マトリックス」シリーズなどで第一助監督を務め本作が監督デビューとなるジェームズ・マクティーグ。　
公式サイト

ストーリー：

近未来イギリス。独裁者アダム・サトラー議長が支配するファシズム国家。
テレビ局で働くイヴィーはある夜、外出禁止時間に表を歩いていたところを運悪く秘密警察に見つかってしまう。そんな絶体絶命の危機を、彼女は「Ｖ」＝謎の仮面男に救われる。しかし男は、1605年に国王の圧政に反発し国家転覆を図り失敗に終わったガイ・フォークスにならって、たった一人でサトラー政府に反旗を翻す狡猾非情なテロリストだった。次第にＶのテロ活動に深く巻き込まれていくイヴィーは、やがて自分自身の内なる真実に目覚めてゆく…。

感想：

11月5日は日本では何の記念日でもないが、イギリスでは「ガイ・フォークスデイ」と言って、一年で一日だけ打ち上げ花火が許可されている。
「ナイス･ガイ」とか「タフ・ガイ」とは、ガイ・フォークスからきているそうな。ふ～ん、そうなんだ～。そもそも、ガイ･フォークスって誰よ？

映画の冒頭は、このガイ･フォークスが何処やらを爆破しようとしてつかまり縛り首になるところから始まる。そして、映画の主人公　謎の男＝「Ｖ」はこのガイ･フォークスの精神に乗っ取って、反政府活動＝テロ活動を行っている。。そうな。　ガイ・フォークスとはエリザベス1世没後、スコットランドのメアリー女王の息子、ジェイムズ1世が王座についたことで、イギリスとスコットランドが統合されたことへ、不満の一味。爆破計画未遂で処刑された。

例えば、

・作中でのコメディＴＶ番組でサトラー議長（ヒトラーみたいな者）をパロディにした番組が流れるのは、「空飛ぶモンティ・パイソン」

・サトラー議長のポスターへの落書きは、セックス･ピストルズが宣伝にエリザベス女王の顔にイタズラした顔にそっくり。

・ピストルズの「アナーキー･イン・ザ・ＵＫ」が、作中のコンビニ強盗の捨てセリフに使われている、1977年の女王在位25周年記念祝典ではピストルズはテムズ河をフェリー船上で、「アナーキー･イン･ザ・ＵＫ」を演奏、ガイ･フォークスの火薬陰謀事件を意識してのことだったそうな。

さらにさらに、「華氏451」「アルジェの戦い」など、プロパガンダシーンで、かなり勉強参考にしてるらしい。（パンフレットを読めばわかることばかりスミマセン）

ヒューゴ･ウィーヴィング。
流れるような話しと、剣さばきや、所作がよかった。
ヘンな仮面とオカッパ頭も、カッコよく見えてしまいましたよ。
”たくさんのスミス"的シーンも、なんだかうれしかったな～。
あの、ドミノ倒しシーンは、誰かスタッフが失敗して「ああ"～！！」ってなことには、ならなかったのかな？
ヒューゴ・ウィーヴィングの役では、「プリシラ」はやっぱり、一番の傑作だと思うのですが。　
素顔っぽい役といったら怒られるでしょうが。。（爆）
スミスもエルロンドもこの「Ｖ」も、活劇というか、コスチュームですからねー。
ギョロ目だし、半ハゲなのに（す、すみません！）なんだかカッコよいです。

ナタリー･ポートマンのこれまた代表作になるんではないでしょうか。
「レオン」のイメージの延長的ですが、、別にいいじゃん。
やっぱり、彼女は綺麗だし気品がありかわいいですよね。　

原作のコミックが読みたいです。
登場人物たち、映画でも、掘った描き方で良かったけど、原作ではもっと複雑な登場人物群がいるらしい。映画は「Ｖ」とイヴィーがメインだけど、脇役人物らの群像劇風で肉厚な内容なら、是非読みたいです。

原作コミックの作者アラン・ムーアは「フロム・ヘル」「リーグ・オブ・レジェンド／時空を超えた戦い」の作者でもあるが、もう何年も前から進められているのが、彼のもうひとつの代表作「ウォッチメン」の映画化企画。この企画がここにきて新展開、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダーが監督することになった。スナイダー監督は「シン・シティ」のフランク・ミラーの同名コミックを映画化する古代ギリシャ活劇「300」をジェラルド・バトラー主演で監督中。この後に同じワーナー映画製作で「ウォッチメン」に着手する。このコミックはヒーロー活動が禁止された世界でのヒーローたちの苦悩を描く「Mr.インクレディブル」の元ネタ。かなり大人向きのドラマなので、どんな映画になるか楽しみ。

監督：ジェームズ・マクティーグ　James McTeigue
製作：ジョエル・シルヴァー　Joel Silver
アンディ・ウォシャウスキー　Andy Wachowski
ラリー・ウォシャウスキー　Larry Wachowski
グラント・ヒル　Grant Hill
製作総指揮：ベンジャミン・ウェイスブレン　Benjamin Waisbren
キャラクター創造：アラン・ムーア　Alan Moore 　（クレジットなし）
デヴィッド・ロイド　David Lloyd
脚本：アンディ・ウォシャウスキー　Andy Wachowski
ラリー・ウォシャウスキー　Larry Wachowski
撮影：エイドリアン・ビドル　Adrian Biddle
プロダクションデザイン：オーウェン・パターソン　Owen Paterson
衣装：サミー・シェルドン　Sammy Sheldon
編集：マーティン・ウォルシュ　Martin Walsh
音楽：ダリオ・マリアネッリ　Dario Marianelli

出演：ナタリー・ポートマン　Natalie Portman イヴィー
ヒューゴ・ウィーヴィング　Hugo Weaving ”Ｖ ”
スティーヴン・レイ　Stephen Rea フィンチ警視
スティーヴン・フライ　Stephen Fry ゴードン・ディートリッヒ
ジョン・ハート　John Hurt アダム・サトラー議長
ティム・ピゴット＝スミス　Tim Pigott-Smith クリーディー
ルパート・グレイヴス　Rupert Graves ドミニク警部
ロジャー・アラム　Roger Allam プロセロ
ベン・マイルズ　Ben Miles ダスコム
ヴァレリー・ベリー　Valerie Berry バン
シニード・キューザック　Sinead Cusack デリア・サリッジ
ナターシャ・ワイトマン　Natasha Wightman バレリー・ペイジ
ジョン・スタンディング　John Standing リリマン主教
エディ・マーサン　Eddie Marsan

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう