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2006年06月22日

歓びを歌にのせて

テーマ：おすすめ映画(4071)

カテゴリ：カテゴリ未分類

『歓びを歌にのせて』　(2004) SA SOM I HIMMELEN　AS IT IS IN HEAVEN　AS IN HEAVEN

これが18年ぶりの映画界への復帰となるケイ・ポラック監督と、人気俳優のミカエル・ニュクビストが手を組んだ感動作。新人のフリーダ・ハルグレンのはつらつとした美しさが素晴らしく、ミュージカル女優のヘレン・ヒョホルムの澄んだ歌声に癒される。スウェーデンでは160万人を超える観客動員数を記録。国民の5人に1人が観たという大ヒット作。音楽によって心が通じ合い、小さな奇跡が起きるラストシーンに涙がにじむ。

公式サイト

ストーリー：

天才指揮者のダニエル（ミカエル・ニュクビスト）は、あるとき舞台で倒れてしまう。現役を退いた彼は幼少時代を過ごした村に戻り、レナ（フリーダ・ハルグレン）ら教会のコーラス隊のメンバーと知り合う。

感想：

★★★★＆★半分！　　
だけの感想にしようかな～、と見終わった直後は思いました。
でもあとからジワジワきてます。ミニシアター系で注目していた作品でした。

音楽活動に心身ともにボロボロになったマエストロ（ダニエル）と、田舎の聖歌隊の交流。

ラスト、なんと言い表したらいいのやら、終わり方が思いがけない形で訪れ、逆に余韻が。劇場で観たかった！音楽モノ好きです。でも音楽モノ、っとくくってしまえないような映画でした。

聖歌隊メンバーたちの人間模様がよかったです。
聖歌隊メンバーたちの生活や、悩み。　お決まりの、主人公マエストロが彼らを救う展開か、というと、そういう仰々しさはない。結果的に彼の音楽が、彼らを変えていくこととなり、彼らは自分で、自分や仲間をどうにかしていく。音楽のパワーが身内に溢れる。○○年来の溜まっていた不満が、あちこちで爆発です。それは病（やまい）が＜薬＞で治るのではなく、本人の＜治癒力＞で治っていくような感じ。　そんな爆発を肝心のマエストロは、人間臭くオタオタと見守る。

ポラロイドカメラで撮ったメンバーたち一人一人の写真を、ピアノで作曲しながら、順番の並べ替え、、のシーンが好きです。孤独で、でも暖かくて。。「愛することを知らなかった」っと自分を語るダニエルの言葉と合わせて思うところでした。

淡々としているのにドラマチック。ときどき良いシーン、涙がスースーと流れました。厳しい冬と、小麦色の夏の場面、季節のコントラストが素敵でした。

スウェーデン映画は、心に響くいい映画が多いですね。

【ラッセ・ハルストレム監督】

その他

脚本：ケイ・ポラック　Kay Pollak
撮影：ハラール・グンナル・ポールゴール　Harald Gunnar Paalgard
音楽：ステファン・ニルソン　Stefan Nilsson

出演：ミカエル・ニュクビスト　Michael Nyqvist ダニエル・ダレウス
フリーダ・ハルグレン　Frida Hallgren レナ
ヘレン・ヒョホルム　Helen Sjoholm ガブリエラ
レナート・ヤーケル　Lennart Jahkel アーネ
ニコラス・ファルク　Niklas Falk
インゲラ・オールソン　Ingela Olsson

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