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2009年06月27日
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カテゴリ: カテゴリ未分類


このミステリーがすごい 2008年版 国内編 第8位

【内容】
「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。



【このミステリーが凄い】 より紹介文

『模倣犯』から9年ーいままた不可解な事件が前畑慈子の眼前に・・・。

本書「このミステリーが凄い 2002年版」で堂々トップを飾ったのが『模倣犯』だった。連続殺人を実行し、マスコミを利用した劇場型犯罪をもくろむ快楽殺人者を正面から描いた傑作から9年、あの事件を最後まで関わり深く傷ついたフリーライター前畑慈子が再登場するのが本作である。
 ようやくライター稼業を再始動させた前畑のもとに、萩谷敏子と名乗る中年の女性から奇妙な申し入れがあった。交通事故で亡くなった息子の等が、ときおり未来を予知した絵を描いていたので、話を聞いて欲しいというのだ。確かにひと月前に敏子の話に合致する出来事があった。もらい火で家を半焼した土井崎という夫婦が、16年前に娘を殺し家の床下に埋めたと、警察に出頭してきた。そして自供どおり、当時15歳だった長女・茜が発見されたという事件だった。
 等の能力には半信半疑の敏子だったが、別の絵を見て凍りつく。あの快楽殺人者が殺した被害者たちの死体を埋めた別荘の庭の絵があったのだ。慈子は萩谷親子と土井崎家の接点を見つけようと、調査を開始する。すると、非行に走る子供を、思い余って殺してしまったという単純に思われた事件の背後に、意外な事情が隠されていたことが明らかになっていく。
 作者が実際に観た夢をモチーフにしたという作品だ。すでに等少年は死亡しているが、『龍は眠る』や『クロスファイア』で描かれた超能力者ゆえの悲しみや悲劇というテーマが通奏低音のように作品を通じて流れている。ある事情により母と子の2人でひっそりと暮してきた萩谷家、娘を殺したことを胸に秘め、永井年月苦しみぬいてきた土井崎家、いまだあの事件の傷が癒えない慈子夫婦。三者三様の家族問題がサイコメトラーと過去の殺人を組み合わせたメインプロットに溶け込んでいく。重いテーマを内包した作品だが、ほのかに明るさの見えるラストに救われる。




宮部さんの本には、はずれがないなあという再確認でした。
とはいえ、一番好きなのは時代物で、次に現代もの、ファンタジーはあまり好みではないのですが。
『模倣犯』6年前でしたっけ。映画化もされてSMAP中居くんが主演でしたね。
あの頃、中居くんは『砂の器』とかえらくシリアス系ドラマに出ていましたね。

『模倣犯』の続編といえるこの『楽園』は、親子関係の闇について考えさせられました。

娘を殺してしまったという土井崎夫妻の心情が、すごく気になりました。
物語では、自供後、時効が成立しているので、夫妻は姿をくらましているので、前畑慈子はなかなか会えず、話を聞くことができません。
夫妻はその瞬間何を思ったか?
何がそれ(子殺し)に駆り立てたのか?
どういう環境でどうして、娘は非行少女になってしまったのか?


「じゃあ、あんたは、家族にひとり、余計者、厄介者がいた場合に、どうしろっていうんです。更正させようとは考えずに、切り捨てればいいっていうんですか。」




普通に善良な親が、普通に子供を産み育てていて、どうして子供が非行に走ってしまうのか?
子育てで、何かが欠落してしまっていたのか。
それは愛情の欠落なのか。

親側とすれば愛情をもって育てているつもりでも、子供には届かないことがある。
兄弟がいて、えこひいきを感じたり、認めてもらえないと感じたり。。

小言ばかりではいけないけど、叱ることも必要で、甘やかしてもいけないし、厳しすぎてもいけない。裕福すぎても貧乏すぎても幸せとはいえないかもしれない。

あー、やっぱり、人を育てるって大変なことだ。
大して覚悟もなく親になって、のほほんと暮しているけれど、いいのかなとかと思ったり、
これくらいでいいのかなと思ったり。

親子、肉親を巡る事件がニュースを騒がすこの頃なので、怖いです。












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最終更新日  2009年06月27日 23時44分42秒


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