　eco-blog 環境エンジニア拓也のエコ日記！

< 新しい記事

新着記事一覧(全1524件)

過去の記事 >

February 2, 2007

土壌汚染によるリスク -普通の人のための土壌汚染対策講座２-

(4)

テーマ： *地球環境について語ろう*(2119)

カテゴリ：土壌汚染対策

はい、土壌汚染対策講座の第２回です。

第１回目は　↓↓↓　こちら
「環境基準の○○倍・・・ -普通の人のための土壌汚染対策講座- 」

まず、土壌汚染対策法の目的を確認してみましょう。

法律の原文はなかなか読む気がしませんが、簡単に言うと・・・
土壌汚染による人の健康被害を防止し、国民の健康を守ることです。

目的は「人の健康」であり、生物や生態系、生活環境は対象ではありません。

では、土壌汚染によって、健康に対してどんなリスクがあるかと言うと・・・

風で舞い上がった土を吸いこんだり、子供が口にしたり（直接摂取）、
土壌に含まれる有害物質が地下水に移行して、これを飲むことを想定しています。

ん？　ちょっと待った！

「うち、水道水だし　地下水は飲んでないしな～」
「コンクリートやアスファルトで覆われて、土は飛んでこないしな～」

なんてと感じた方、そうなんですよ。

前回、市場が拡大しつつあると書きましたが、
人の健康影響に対する懸念から、対策が進められているケースは少ないです。

ではなぜ、取り組みが進められているかと言うと・・・　また次の機会に＾＾

余談ですが、環境関連の法律では、「人の健康」に加えて、
「生活環境」を対象としているものもあります。

生活環境に関する項目（BOD、DO等人の健康に直接関係しない）を設けています。

＜参考資料＞
土壌汚染対策法について（環境省）

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

Last updated February 2, 2007 08:33:03 AM
コメント(4) | コメントを書く

[土壌汚染対策] カテゴリの最新記事

■コメント

日の出町

mrtk@jp さん

ごみ処分場問題で取り上げられていたのは、ゴムシートの破損による地下水汚染の問題でした。

公約に拡大反対を掲げていた故青島知事は、当選後その方針を撤回。

結局、水質汚染の問題から、「ごみをどこに捨てるか」に問題が摩り替えられていたのですけど…。
地下水汚染って、単に飲用水の問題ではなく、もうすこし深刻な問題だという気がするのですけどねぇ。 (February 2, 2007 07:51:38 PM)

返事を書く

mrtk@jpさん

拓也＠エコブログさん

そういえば、日の出町は大きな社会問題となりましたね～

税金を使った分析をデータの公表を拒んだり、
何なんだろう一体と思っていましたが・・・

ご指摘のように、地下水汚染を「人への健康影響」だけで判断するのは
無理があるのかもしれませんね。

飲用だけなら・・・　水道を引けば済んでしまうので。。

(February 3, 2007 09:20:07 AM)

返事を書く

うーん

eco_peopleハルさん

僕は温泉が好きなんですが、温泉は地下水なんです。

東京の地下には多摩地方の雨水が集まった水脈があります。どうやらこの地下水は黒湯といわれる重曹泉の温泉になるらしく、これが上野や浅草、蒲田などで湧き出ています。
関東地方の温泉は、ナトリウム塩化物泉が多いのでこの黒湯は貴重だと思うですが、これが汚染されたりすると困りますね。 (February 5, 2007 10:23:52 AM)

返事を書く

eco_peopleハルさん

拓也＠エコブログさん

あ、ナルホド　そう来たか～＾＾

温泉を含めて、自然由来の土壌・地下水の汚染って話はよくありますが、
地下水 → 温泉　経由の健康リスクもありそうですね。

ちょっと気に留めておきます＾＾
しかしハルさん、さすが温泉には詳しいですね～

(February 5, 2007 11:25:51 PM)

返事を書く