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ミュージカル「レベッカ」於帝国劇場 を観てきました!

脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽:シルヴェスター・リーヴァイ
原作:ダフネ・デュ・モーリア
演出:山田和也
公式ホームページはこちら
<キャスト>
「わたし」(主人公) 大塚ちひろ
マキシム(「わたし」を後妻に迎えるコーンウォールの上流階級の資産家) 山口祐一郎
ダンヴァース夫人(マキシムの所有する館「マンダレイ」の家政婦長) 涼風真世/シルヴィア・グラブ(ダブルキャスト)
ヴァン・ホッパー夫人(「わたし」がコンパニオンをしていた時の雇い人のアメリカ婦人) 寿 ひずる
フランク(「マンダレイ」の管理人でマキシムの親友) 石川 禅
ファヴェル(マキシムの前妻レベッカのいとこ) 吉野圭吾
ベアトリス(マキシムの姉で「わたし」を快く義妹として迎え入れる) 伊東弘美
ベン(マンダレイの海辺をうろつく「病院に入れられることを怖がっている」青年。レベッカの謎の何かを目撃したらしい) TEKKAN
<ストーリー>(リーフレットより)
イギリスのマンダレイに広大な土地と邸宅を所有する上流紳士マキシムと「わたし」は、モンテカルロで偶然出会う。
「わたし」はヴァン・ホッパー夫人の付き人兼話し相手。住む世界が違うはずの二人ではあったが、 マキシムは「わたし」を見染め、後妻として迎え入れる。
マキシムの邸宅に着いた「わたし」は、家政婦頭のダンヴァース夫人の敵意に満ちた、冷酷な視線の洗礼を受ける。屋敷の皆が「わたし」を、先妻のレベッカと比べている。マンダレイは亡き女主人レベッカの陰にいまだに支配されていた。
広大な敷地の管理人でありマキシムの親友フランクや、マキシムの姉ベアトリス、その夫ジャイルズ、郡の保安官ジュリアン大佐「わし」を温かく迎えはするものの、やはりレベッカと比較している。
ダンヴァース夫人は先妻レベッカをいまだに崇拝していた。レベッカはこの世のものとも思えないほど美しく、聡明だったのだ。浜辺に住みつくベンだけは、明らかにレベッカよりも「わたし」に好意を持っている。不敵な笑みを浮かべるレベッカの従兄弟ファヴェルは、何かとマキシムの不在中にダンヴァース夫人に会いに来ていた。
しばらくして「わたし」主催の舞踏パーティーがマンダレイで開かれることになった。「わたし」はダンヴァース夫人のアイディアを元に、邸内に飾られている貴婦人の絵を元に、衣裳を作ることにする。パーティー当日、「わたし」がドレスに身を包んで現れた時、マキシムや招待客は凍りつく。マキシムは激昂し、ドレスを脱ぐように「わたし」に命じる。そのドレスは、レベッカが亡くなる前に作った、舞踏会用のドレスと同じだったのだ。
「わたし」はマキシムが一人で抱えている苦悩を感じていたが、ダンヴァース夫人の言葉に翻弄されて自分を見失いかけていた。そんなある日、一隻の船が座礁する…。
さて私はこの「レベッカ」の原作本は何度も読んでいるし、ヒッチコックの映画化版DVDも持ってるくらい「レベッカ」が好きなので、かなり観る目はシビアだったかと思いますが、良くできていたと思いますよ。
このお話はミステリー仕立てで、英国の古い屋敷にたちこめる前妻の影におびえる若い後妻と、前妻の死の謎・・・という展開なので決して明るいお話ではなく、ミュージカルもはじけるようなタイプではないのですが、映画版を踏襲したような物語展開でとても良く雰囲気が出ていて楽しめました。
)、内気で可愛い女の子、というイメージなのですが、「わたし」役の大塚さん、ぴったりでした。最初のオドオドとダンヴァース夫人にいじめられている子供っぽい役柄から、事件に巻き込まれて夫を守ろうとする大人の女性に成長していくところが演じられていたかと
夫のマキシム役の山口祐一郎さんは、うーん、歌い方、変えたんでしょうか?以前聞いたときと歌い方が違ってきたような気がしました。まあ、シルヴェスター・リーヴァイさんのメロディラインは歌いにくいかと思いますが。それと背が高くてピシッとされてるのに歌うときに腰と足を低めに曲げてるところもなんだか不思議な感じがしたのでした。でも、マキシム役にはとても合っていらしたと思います。
そして影の主役、このストーリー全体を黒いヴェールで支配するダンヴァース夫人役、私が観た時は涼風真世さんだったのですが、迫力のある歌で、出てきただけで凄みがあってお見事でした。映画版のダンヴァース夫人は迫力があったのですが、原作に出てきたような背の高い美人、という感じではなかったので、背が高くてお綺麗な涼風さんのダンヴァース夫人は原作にもとても忠実なキャスティングだったと思います
それと映画や原作ではヤなおばさん(笑)で終わっていたヴァン・ホッパー夫人は、ミュージカルでは「わたし」にちゃっかりパーティに招かれて、美味しい役どころでしたね。寿ひずるさんの歌もとても迫力があって、全体的に暗いトーンのこのお話の中ではギャグ担当なのかな、楽しかったです。
というわけで結構楽しめたミュージカルでした。星は☆☆☆☆(4つ)です!
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