つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 読書 | アート |
2005年10月07日
XML
カテゴリ: アート
kiriko


美術館で見たのだが、印象はすっかり忘れてしまった。

デ・キリコといえば、何を置いてもあの広場にたたずむ
定規に支えられたマネキン人形。それがヘクトールとア
ンドロマケたちギリシャ神話の登場人物たちなのだ。

緑の空、黄色い地平線、左右対称に立つ壁、赤茶色の広
場、奥にそびえる塔、広場をよぎる影、見ていると何故
かとても懐かしい気持ちになってくる。

今回の展覧会は、デ・キリコ晩年の作品が多く、20年代

んとなくユーモラスな印象を受けるのは気のせいだろう
か。描き方も、重厚というより、明るい軽いタッチに感
じた。

馬を描いた絵も多く、ルーブル美術館展にあったジェリ
コーの絵を連想させられた。デ・キリコという画家、決
して、シュールの飛んだ絵を描いたばかりではない。

会場の中心に、いくつかの彫刻作品が展示してあり、と
くにヘクトールとアンドロマケの彫刻はマネキンが会話
している声が聞こえるようであった。

形而上絵画がどうのこうのとの解説があったが、難しい
理屈は抜きにして、楽しめる展覧会だった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年10月07日 20時10分16秒
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: