つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年01月19日
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カテゴリ: アート
この常設展は20世紀初頭から現代に至る日本の近代美
術の流れが概観できるよう展示されています。年に数回
展示替えがあって、今回は昨年末から3月までの展示で
す。

今回も名品多数でしたが、今回は日本画のほうが印象的
でした。

伊東深水「雪の宵」
新浮世絵の風俗画。とにかく雪の表現が抜群に美しい。
灯篭や木々に積もる雪は真綿のように立体的に感じまし

粒がポツポツと降っています。それが黒い着物に鋭く映
えています。雪景色をよく見ると、白い梅の花がたくさ
ん咲いています。灯篭に火が入ってほのかなピンク色に
輝いています。二人の女性の強烈な着物の色彩と背景の
白の対比が鮮やかで、背景の雪景色の幻想的な世界に引
きずり込まれてしまいました。

日高理恵子「樹を見上げてVII」
こちらは、現代作家の日本画?。冬の木の枝を下から見
上げた構図のモノクロームの絵が壁の一面を飾っていま
す。この部屋の周りに他の作家の写真も数点展示されて
いたので、最初はこの作品も写真なのかと思いました。

しまったようです。ひょっとしたらこの枝の一本一本は
千手観音像の手のように、衆生を救済するのかもしれな
いなんて夢想しました。またお気に入りの画家が一人増
えました。

その他、小さな掛け軸の絵でしたが、速水御舟 の「門(名

も幻想的な感じのする絵なども素敵でした。






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最終更新日  2006年01月20日 06時04分29秒
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