つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年07月31日
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カテゴリ: アート
「ガレ」の作品はあちこちの美術館や展覧会で何回も見ている
はずなのに、どうもこの人の名前を聞くとまたかと思いながら
も、吸い寄せられてしまうのです。

今回は、エルミタージュ美術館所蔵の名品が来ているというこ
とで楽しみに出かけました。期待に違わず、すばらしい作品ば
かりで、「もの」を見る楽しみを充分に味わうことができました。
会場のあちこちからで「すごい!」「きれい!」などの言葉が飛
び交っていました。

とにかく、今回の展覧会でもほとんどが、360度ぐるっと回っ

様子を楽しむことが出来ます。特に最後のコーナーに展示して
あった、ティファニーの花瓶は玉虫色に輝くし、ラリックのバ
ッカスの巫女という花器は女性像がブルーやオレンジにみごと
に変化します。写真では絶対に味わえない「なま」の魅力です
ね。

ガレのコーナーにたどり着く前の「アール・ヌーボーの胎動」
のコーナーの作品から息を飲むほど素敵なものばかりです。
特に矢車草のエナメル彩色をした「双耳壷」と野ばらと蝶を
デザインしたブルーの「野バラ文花器」がすばらしかった。

トケイソウ

ガレのコーナーでは、やはりトケイソウをデザインした花器が
傑出していました。触るとペコッと凹みそうな感じの扁平な瓶

とりです。時計草がキリストの受難を表わしているということ
で、下の台も茨やキリストの流した血に思えました。

ガレの作品は、カエルやトンボの小動物とかシダの葉っぱとか、
人間が世の中に出現する以前の太古の昔の光景、恐竜が登場す
るような時代を思い起こさせます。そのため、少々暗く重々し

は、明るくスコーンと飛びぬけているような作品もあったりし
て、嬉しく思うのです。今回は湖の上にアイリスが咲き、
トンボが飛んでいる「湖水文花器」がそんな感じでした。

ドーム兄弟のチューリップ文花器のピンクも落ち着いた感じで
素敵でした。さらにその口辺のブルーに輝く様子にうっとりと
見とれてしまいました。

チューリップ文

とにかく、写真でいくら見ていても、実際に光り輝いている
さまは分かりません。ぜひ自分の目で確認することをお勧めし
ます。





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最終更新日  2006年07月31日 18時28分21秒
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