つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 | 読書 | アート |
2006年09月07日
XML
カテゴリ: アート
常設展、さほど展示会場は広くありませんでしたが、洋画にし
ろ日本画にしろ素敵な絵がいくつかありました。

ルエルの眺め.jpg

入ってすぐに、モネの17歳の作品が展示されていました。
1858年、ルエルの眺め。印象派の登場にはまだ程遠いが、画面
からは澄んだ青空の明るい雰囲気が漂ってくる。モネははじめから
こんなに明るい風景を描いていたのだったかなとふと思いました。

その他、洋画ではデルヴォーの「森」。得体の知れない植物のう
っそうと茂る森。樹木の陰に黄色い満月。ビロードを張ったテ
ントにうずくまる裸婦。そして暗闇に遠ざかる汽車といった、

と不思議な画面に吸い寄せられてしまうのです。

古賀春江の「コンポジション」。暗い背景にキュビズムの裸婦。
古賀の不思議な情景ではないが、これはこれでよし。

日本画では、速水御舟の「夏の丹波路」。後の御舟のこれでもか
というくらい緻密な絵ではなく、南画風のあっさりとしてそれ
でいて、木々の緑が美しい清々しい絵。御舟の初期の頃の作品
でしょう。

小村雪岱の「青柳」「雪の朝」。貼り絵のような平面的な光景の
版画。先日の川瀬巴水とはまた違った感覚の素敵な版画でした。

風景・窓・絵画-アーティストの視点からという特集で、母袋
俊也という画家の作品が置いてありました。箱を作りそこに開

趣向です。小さな穴ですので、対象の作品の一部しか見ること
ができませんが、逆に筆致や絵の具の盛り上がりなどがはっき
り見えたり、面白い発見がありました。

ロッカーに宮島達男の作品があったことを知らずに帰ってきて
しまったのは悔しかったです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年09月08日 12時08分31秒
コメント(6) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: