つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年09月26日
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カテゴリ: アート
毎週というわけではないが、時間に余裕があるときにNHKの
美術番組「美の壷」を見ている。バックに流れるジャズの曲。
ほとんど分かるのだが、たまに知らない演奏者や曲目があるの
で、ホームページで確認するのも楽しみのひとつ。

八橋蒔絵螺鈿硯箱.jpg

さて、先週は「蒔絵」を取り上げていた。そこで紹介されてい
た尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」。これも、国立博物館や他の
美術館で何度も見てきたものだが、いつ見てもその美しさにた
め息が出る。螺鈿細工のかきつばたの花を眺めながら、橋をた
どっていていくと箱をぐるっと一周してしまう意匠のみごとさ。

流水紋様.jpg


水紋様が確認でき、ここに川があったのかと気づいた時も嬉し
かった。ところが、先日のこの番組で、黒い漆の部分を透かして、
橋とかきつばたと流水紋様だけを写したシーンを見たときには、
思わず息を呑んだ。立体的にあの箱のすべてを眺めることがで
きた。あの箱の中だけでひとつの世界が完成しているのだ。完
璧に!

自分で手にとってあれこれ眺めることができれば分かるのだろ
うが、それが不可能な分、あれは迫真の映像であった。谷啓の
ナレーションにあったように川のせせらぎが聞こえてきた。
あとは、箱の底がどうなっているか知りたいところである。





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最終更新日  2006年09月27日 00時30分31秒
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