つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年06月28日
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カテゴリ: アート
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るのだが、まったく気づかなかった。各ブログで好評であり、
会期末も近いので、軽い気持ちで出かけてみたのだが、これが
大正解。楽しいワンダーランド体験だった。

最初の「ホワイト・(オス)カー(森)」。トタン板作りの家並、
側溝、マンホールのふた、狭い路地、そこを通る白い車。そんな
光景が懐かしく、また公園でもあるのだろうか、空いっぱいに
広がる木々の葉の緑が爽やかで心地よい。

他の作品でも同様なのだが、この作家の絵には、人物が登場し

の世界が美しい色彩で描かれている。そんな視点が気に入った。

次のコーナーに行くと、度肝を抜かれた。巨大な「クジラ1・2」
クジラの骨格と潜水艦だ。前方には中心が空白となっている
「トンネルの向こうの光」。うまい展示方法だ。

「ベアトリーチェ」「ゼロセンパイロット」の顔はよく見ると
リヤカーに載せたゴミでできている。そのほか、機械仕掛けの
「ハチ公」など、このあたりの作品は、いかにもマンガで育った
世代の絵という感じで共感できる。

都市の一部が、カラスの巣、龍やネッシー、はたまたノアの
箱舟に変貌している数々の絵。昔の人は道具にツクモガミが
ついていると考えたが、現代では、都市そのものが別の姿に


圧巻は、「虹」「ガーデニング」「フラワーガーデン」「野良犬」
などの対策が集まったコーナー。いすに腰掛け、四方の壁の絵を
じっくりと眺める。

大都会の上に浮遊する花々。仏教寺院の散華のようだ。SF小説の
一場面でもある。夢見る世界というタイトルどおりの美しい色彩に

ものばかりではない。戦争だったり、温暖化だったり、貧困だっ
たり、現代の負の課題でもある。

2階での映像。「ニューヨークには10万人のアーティストがいて、
その中の上位5千人に入れればよい。」という彼の言葉が
印象的であった。







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最終更新日  2008年06月29日 07時38分52秒
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