つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年06月30日
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カテゴリ: アート
雨の日曜日の午後。この展覧会、地味で無名の画家の
作品が多いという評判で、さぞやガラガラかと思った
のだが、かなり人が入っている。会期終了が近いせいか。

セーヌ河の光景を描いた数々の作品から始まる展覧会。
エッフェル塔の写真など、パリという街の風景やそこ
に生きた人々の姿を描いた作品が並ぶ。

最初に気に入った作品が、ジョルジュ・ダンテュという
画家の「トロカデロ公園、サイ、雪の印象」という絵。
1933年だから、比較的新しい。雪に霞むエッフェル塔

気がまったくなく、ただ雪が降り続く。

オーギュスト・ルルーとこれもはじめて聞く画家の「秋
のリュクサンブル公園にて」も紅葉と秋の花々の花壇
が美しい。

ジャン=フランソワ・ラファエリの「パリの市庁舎」も
白で構成された画面。軽快なタッチで描かれた建物や
通行人の様子から軽やかなリズムを感じさせられる。

アベル・トリュシェという画家の「ブローニュの森、マ
ドリード宮跡の別荘風レストラン」が、いちばんのお
気に入り。多くの人々で賑わうレストラン。丸いガス
灯の雰囲気がステキだ。


を聞く画家ばかり。地元フランスでは、有名な画家な
のだろうか。

もちろん、モネ、シニャック、ユトリロ、藤田、セザ
ンヌなどの作品もあり、どれも素晴らしいが、今回は
上記の無名の画家に軍配。

ボニエール夫人の肖像.jpg


本当にこんなに細いウェストだったのかと思ってしまった。
ルノワールらしくない、不健全な女性像。

モローの絵は期待していたような濃密なものではなか
ったので軽く眺めて終わり。

ユトリロの母、ヴァラドンの自画像もある。美しいと
いうより、陰険な顔つき。その破天荒な生き様とかな
りギャップを感じてしまった。

ルソーの「粉ひき小屋」。いちばん手前の人物が米粒の
ように小さいのが何とも可笑しい。素人画家ならでは
の表現だろう。

ボーシャンの花の絵2枚。この画家にしては、まだまだ
色使いがおとなしい感じだ。もっともっと派手でなく
てはボーシャンではない。

何だかんだ言いながら、2時間近く楽しんだ。





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最終更新日  2008年06月30日 05時58分48秒
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