つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

全て | 徒然 読書 | アート |
2008年07月30日
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カテゴリ: アート
THE DIARY OF WINGS.jpg


小さなギャラリーにたどり着く。人形師ムットーニの
新作一点が公開されている。

暗幕をくぐると、ちょうど幕間。二つしか置かれて
いない椅子の一方に腰掛けて、「カラクリ」が動き
始めるのを待つ。

中央に何やら大きな本。それを囲むように前方には
風船を持った少女。鏡の前の女性。黒電話の前の女性。
バスケットゴール下の黒人男性。電車のつり革の前に


にぎやかなざわめきの効果音が聞こえてくると、
ムットーニ劇場の始まりである。それぞれの人形の
物語が語られる。中央の本が開くとそれは、「翼の日記
帳」であった。日記に描かれた翼が輝く。少女の風船が
上昇すると同時に、それぞれの人物も宙に昇る。日常
生活からの解放。翼があれば、自由になれる。

ムットーニの作品が好きなのは、短いながらも、この
ようにちゃんとクライマックスがあるストーリーの
ためだ。その瞬間、心が浄化される。そして、再び
人形は、何事もなかったように動きを止める。

ムットーニご本人はいらっしゃらなかったが。勝手に

会場を後にした。





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最終更新日  2008年07月30日 06時16分22秒
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