つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年09月16日
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カテゴリ: アート
八犬伝の世界.jpg


ークだったらしい祖父が、私と妹に「仁義礼智忠信孝悌」
の中から一文字ずつ選んで命名したそうだ。そんな祖父
の名前は「仁平次」という名だった。

祖父がどのくらい南総里見八犬伝を好きだったのかど
うか、ついに聞きそびれてしまったのだが、確かに子
どもの頃、八犬伝の話を何ども聞かされた覚えがある。

さて、この展覧会はそんな八犬伝の魅力が満載。28年
かけて刊行された原本もある。昔の人々はどんなにか


さて、この展覧会、国貞、国芳、豊国らの浮世絵が中
心となっている。それぞれの登場人物を描いた絵を始
め、芳流閣の戦いなどの名シーンを描いた浮世絵が次
から次へと出てくる。

特に二代国貞や国芳の描く登場人物たちの錦絵は見応
え十分。実際には、八犬伝の話の筋をほとんど忘れて
いて、この人、誰だったろうかと思ったのだが、そこ
は美術館の方できちんと解説してあって救われた。こ
れから行く人は、八犬伝のダイジェストでも読んでか
ら出かけた方がより楽しめると思う。

やはり、八犬伝の最大の見せ場は、犬塚信乃と犬飼見

た浮世絵が多かった。私は国芳の縦長の絵が気に入っ
たのだが、何故か横には、広重のフグの絵と英一蝶の
絵がついている。ただ、一蝶は、時代が合わないので、
どういう経緯なのかよく分からない。出展目録を見る
と三代豊国とあるので、一蝶の模写かもしれない。


の有名な「芳流閣両雄動」を描いているが、ようやく
現物を観ることができた。

誰の絵か忘れたが、里見の姫が八犬士と結婚するのに
くじ引きで相手を決めたという場面があって笑ってし
まった。

最後は、辻村ジュサブローの人形(ただし信乃一体の
み)や、碧也ぴんくという少女漫画家の作品まで展示
されてあり、幅広く楽しめる。

八犬伝の展示が終わると「ナンバーズ・数をめぐって」
という千葉市美術館の所蔵作品展の会場に出る。

こちらにも八犬伝つながりで、豊原国周の八犬士の浮
世絵も展示されている。

芳年の風俗三十二相もすべて、出展されているが、壁
一面にかけられており、上の方の絵は、一枚一枚じっ
くりと観ることができないのが難点。また、千葉市美
術館所有の作品は他の美術館のものと比べ、発色もさ
ほど美しくない。





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最終更新日  2008年09月17日 04時16分54秒
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