つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2009年02月09日
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カテゴリ: アート
松岡映丘.jpg


昭和13年に亡くなっているので、一昨年に
亡くなった高山辰雄の師匠だということを知って
驚いた。高山辰雄が長生きしたのだ。

さて、松岡映丘というと古典に取材した歴史画を
描く画家としか、頭になかったので、伊勢物語
などは、なるほどと納得して見ていた。

「春光春衣」の雅な世界を見ながら、視線を
転じると奥に「千草の丘」という作品があった。


ばかり思っていた映丘がこんな作品を描いていた
とは。個人蔵の特別出品のため画像がないのが
残念。

薄黄色の着物を着た「女優」水谷八重子が丘の
上にスコーンと立ち、遠くを見つめている。
背景の青空、山並み、足元の草花が美しい。

このモデルが水谷八重子というから、ハッと
するが、私の記憶では水谷八重子は、かなりの
老婆である。


だから、たとえモデルが誰でも、この絵はステキ
である。新しい時代の息吹がある。モダンと伝統の

過ぎているとあるが、よく見ると確かに鼻の穴が
ほのかに赤いのがお慰み。

他の画家であるが、ここでも昨日に引き続き、
橋本明治の美人画があった。やはり太い輪郭線。
「舞」の女性の卵形の顔とアーモンドのような目。

不思議な魅力に満ちている。橋本明治にもすっかり
嵌まってしまいそうである。

川本末雄の「秋耀」も気に入った。湖の中に
浮かぶ中の島。木々が紅葉している。この画家
独特の幻想的な雰囲気が漂う。





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最終更新日  2009年02月09日 22時46分37秒
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